2008年11月30日日曜日

本場長崎ちゃんぽん 淀川@旧神明

予算¥900(ちゃんぽん¥650、ぎょうざ¥250)

旧神明を走っているとイヤでも目に付くバラック然とした建物。通る度に気にはなっていたのだが、漸く意を決して訪れることにした。

"本場長崎ちゃんぽん 淀川"
店内に入って先ず目に付いたのが、焼めしにドライカレー、そばめし、焼肉丼から焼きそばにとんかつラーメンと何でもアリなメニュー。もしかして地雷?との思いが頭を過ぎるが、いつの間にかちゃんぽんを、そして値段の安さからぎょうざも併せて注文していた。

先ず餃子が運ばれてきた。ニラが多めの物が小振りながら七つ並ぶ。安いが可もなく、不可もなく、といったお味。
そしてちゃんぽん。これがかなりのボリューム。大きな擂り鉢に、タップリの麺と山盛りの野菜があっさり塩味のスープと共に煮込んで盛りつけられている。
具はキャベツ、モヤシ、ニンジン、豚バラ、イカ、ナルト、てんぷら(サツマ揚げ)。太麺だが唐灰汁を使っていないのかもちもち感のない麺に、これまた豚骨を感じないあっさり塩味のスープ。この量、この味、この値段でもちろん文句は無いのだが、これはチャンポンではなく、タンメンだ。

本場長崎ちゃんぽん 淀川
住所:神戸市西区伊川谷町別府1-9 ラーメンマップ
電話:078-974-5317
営業時間:11:30~23:00
定休日:木曜
cp6 mf5 re5

2008年11月29日土曜日

Curry Cocktail マンボウ@篠原

予算¥1,300(ジンライム¥700、生中¥600)

マンボウさんが再開したことをエーちゃんより聞いた。弟さんが引き継ぎ、Shot Barになったという。

"Curry Cocktail マンボウ"
開店当初のバタバタとした感じもそろそろ落ち着いたかな、と扉を開けた。
バーボン、ウォッカ、ジン、テキーラなどハードリカーが二種類ずつ並び、リキュールが十種といったところ、これから少しずつ増やしていくそうだ。
先ずはボンベイでジンライムを頼んだ。続けて生ビールを頼むと、
"こういうの知ってます?"とボトルの底に残ったボンベイをグラスに注ぎ、ビールを注ぎ足す。
"ドッグズノーズっていうカクテルです、犬がビールとジンを嗅ぎ分けたからそう名前が付いています"
"呑んでみます?"と、ひとくち貰う。
コリアンダーの香りが立ち、 ヒューガルデン グランクリュに似た味わい。
学生の頃、カクテルといえばショートカクテルばかり呑んでいたので、こんなビアカクテルは知らなかった。
たまにはbarに顔を出し、カクテルを教えて貰うのもいいものだ。

以前の喫茶とドラムスクールという形から、喫茶とShot Barとしての新たなマンボウがスタートしました。
モーニングはトーストとサラダ、ベーコンエッグが付いて400円と名古屋にも負けていません。自慢のカレーもほぼ終日、出せるそうです。
本日(11月29日)はジャックダニエルのキャンペーンガールが来るとか来ないとか。

Curry Cocktail マンボウ
住所:神戸市灘区篠原南町7丁目2-15 Barマップ
電話:078-871-2969
営業時間:9:00~15:00、19:00~24:00
定休日:無休
cp5 mf7 re5
Live&cafe マンボウ@篠原
ぬこ様@マンボウ
OZZY@将軍通

2008年11月28日金曜日

暗峠ヒルクラ

全行程:104.6km

暗峠
距離:3.0km
高低差:441.0m
Time:retire
ルート

GIANT warp RS2
3x8
F スリック1.75
R スリック1.75


西日本を襲った寒気団。とても十一月も半ばとは思えぬ寒さで、単車になど、乗るもナシ、見るもナシ、といった気分にさせられていた。こんな日は引き籠もってエロゲか、六甲山に駆け上がりトレランか、自転車に飛び乗ってヒルクライムか、猫が炬燵でまるくなるかに限る。というわけで氷点下かもしれない生駒山は暗峠へと向かった。
怠い怠い二国を抜け、更に輪を掛けて怠い、阪高東大阪線沿いを進む。途中、"関西一おいしい!ミンチカツ"で腹をいっぱいにし、くらがりの入り口へと到着した。

東箱殿?の交差点からヒルクライム開始。最初は緩い坂が続く。通勤路の方がよっぽど急なのでこの辺りはかなり余裕で足が動く。
しかし、近鉄奈良線の下を潜るといきなりの急坂、ギアを一気に落とす。その東大阪の街を見下ろす生駒の斜面にも、新たに建売住宅が建築されていることに驚きつつものダンシング。リアサス、フロントサスを激しく軋ませながら続け上る。
漸く住宅街を抜け、山道らしき処に差し掛かる。その境目、四ツ辻の先に続く急坂を見た途端、心は折れてしまった。胸の奥底からポキッと音が響き渡った。いや、ゲフッだったかもしれない。もうここまでで急坂はお腹いっぱいだった。気持ち的にも一杯一杯だった。いくら無料でもご飯を大盛りにすべきはなかったと後悔した。こんな坂をあと2kmもダンシングするなんて、もんた兄弟でもなければムリというものだった。いっそのこと嘘に染まって欲しかった。瞳を閉じて見なかったことにしてしまいたかった。ここでファイナルアンサー?と言われようが、50:50を使おうが、ドロップアウトするしかなかった。暗峠ヒルクライム五分足らずでのリタイア。それが今回の残念な結果だった。

クリートをカチャカチャいわせながら、バイクを押して上る。正確にはカチャカチャとはいわない。つま先立ちのようにして上らなければならない激坂なので、クリートが路面に触れることなどなかった。スニーカーであれば楽楽上られるであろうこの坂も、ビンディングシューズではかなりキツイ。それでも既に観光気分漂う感じで、308号を楽しみながら上っていく。芭蕉の句碑を眺め、観音寺を参拝する。そんなお散歩ペースで暗峠を目指した。

やがて緩やかな道と出会い、漸く峠まで来たか、と思い、そこにある看板を眺めるが、未だ一キロ近くを残していることを確認し、再び心が折れそうになる。
しかし、そこにこの先にあるという"弘法の水"を見付け、気力を奮い立たせた。その弘法の水で喉を潤し憩いのひとときを、と思っていたのだが、水質検査の結果、生水で飲まないでください、ときたもんだ。観音延命の水があるから取り立てて飲む必要は無いのだが、やはり気持ち的には萎える。だが、ここまで来たからには、と、傾斜も緩くなった事だし、と、再びバイクに跨り漕ぎだす。殆どシッティング。僅かに訪れる急坂だけ腰を浮かせ、体重を掛けた。
やがて現れた分岐。綺麗に舗装された道は峠への道ではなく、その横に続く狭い道を上る。そうして訪れた集落。生駒山の鞍部に僅かに拡がる平地に畑を開き、今となってはこの峠越えをする人も、そこで宿を取る人も、殆ど居ないであろうこの様な不便な土地に、今も尚、住み続ける人々が多くいた。
そして再び心の支えとして目指してきた喫茶は休みだった。

上りの時点で薄薄は感じていたのだが、下りがホンマにヤバかった。何度か死ねる。
まずは寒冷死。体を擦り抜けていく風の冷たさたるや、しわしわっと通常の三分の一倍に縮み上がるほど。カツマタではなくサルマタにしとけよ、パイナポにあこがれてる場合じゃないゾってレベル。
そして事故死。この坂をこの速度で下って、突然ケーブルが切れたら死ぬな、絶対に、って胸の奥がキュン、これって恋の予感?じゃなくて、ふぐりの中でギュン、これって縮む股間?ってなるレベル。
それから疲労凍死。多くの枯葉舞い散る中、ホワイトアウトし、リングワンダリングしたあげく、力尽き、倒れる。おおさかキャンパルでツェルトを買わなかった事を後悔するレベル。
流石にそれは言い過ぎだがマジで死ぬかと思った。暗峠に挑むには十年早かった。それでもこれで一応は暗峠に上ったな、とか思ってンの。ホント俺ってダメ人間。誰か剛脚下さい。

2008年11月27日木曜日

立ち呑み処 花木酒店@甲南市場

予算¥730(ハマチ刺身¥220、菊正宗ぬる燗、カップ酒菊正宗)

魚崎西町のおじいちゃんが
"情報仕入れにいく店やねん、日曜もやっているで、常連ばかりやけどいい店や"
というので覗いてみることにした。

"立ち呑み処 花木酒店"
ぬる燗を頼み、奥の冷蔵庫にあるマグロとハマチの内からハマチの刺身を選ぶ。刺身は皆220円、小鉢は170円だ。
カウンターに戻ると、グラスに"ひや"を継ぎ足すおかみさんの姿が。機械で燗をつけているから熱燗しか無かったのか、と注文したときのちょっと困った顔の訳が分かった。悪いことをしてしまった。
シソとパセリのツマを添えた四切れのハマチ。これはハラスの部分で脂の乗りが良く、以外といける。
更に冷蔵庫からキクマサのカップ酒を取り出し、常連さん達の話に耳を傾ける。
棚にはキープされたサントリー角瓶のポケットボトルが並んでいる。それを各各、炭酸やお湯で割って呑むのが此処の流儀のようだ。

"兄ちゃん、前におうた事無いか?"と話しかけられる。
"いえ、初めてです"と返す。
"世の中には七人似たモンが居るっちゅうからな"
"三人や、七人居るんは敵やろ"ツッコミが入る。
そんな遣り取りから会話が弾む。
間もなく閉店時間。
最後に"また来てな"と。

日曜でも開けている貴重な立ち呑み屋、もちろんまた行きます。

立ち呑み処 花木酒店(花木商店)
住所:神戸市東灘区甲南町3丁目7-14 立ち呑みマップ
電話:078-451-0001
営業時間:15:00~20:00
定休日:木曜
cp7 mf7 re6
やっぱり俺はキクマサムネ@花木酒店

2008年11月25日火曜日

コーヒーショップ伊吹@今池

予算¥370(ホット¥370)

西成で一息つくときはいつもココ。

"コーヒーショップ伊吹"
堺筋の建物の一角にその店はある。あの丸福珈琲も此処から始まったそうだ。

扉を開けると昔の食堂車を思わせるような、それをギュッと圧縮し、更にコンパクトに設えたような空間が拡がっている。そこは両手を広げると双方の壁に手が着くほど狭い。そして通りに貼り付くように長い。
ティーカップと本一冊で一杯になってしまうような小さな小さなテーブルが、狭い通路を挟んで並ぶ。その小さなテーブルを挟んで据え付けられたスツール。入り口横には壁に貼り付いた薄い飾り棚。喫茶にあるべき最小限の物だけ残して、あとは削ぎ落とされてしまったような潔さ。

ほんのりと褐色を帯びた黒い黒い珈琲は表面に白い靄を漂わせている。ひとくち啜るとかなり濃い風味と、後味にちょっとざらついた苦みに軽やかな甘みが残る。酸味はない。一杯に使う豆は20gほどと、かなり多めだからこその、その色と風味。そのあまりの濃さに、ときたま、フレッシュを加えることもある。フレッシュを入れてもぼやけない、本物の珈琲が此処にはある。

コーヒーショップ伊吹(いぶき)
住所:大阪府大阪市西成区太子2-4-13 喫茶マップ
電話:06-6641-4517
営業時間:07:00~18:00
定休日:無休
参考サイト
cp7 mf7 re6
丸福珈琲 本店@千日前
伊吹珈琲店@黒門市場

2008年11月24日月曜日

びすとろTHE屋台 離の宴@畑原東

予算¥17,820(男2人女1人)(コース¥3,800x3(前菜四種盛(牛アキレスの煮こごり、チャーシュー、牛肉タタキ、馬肉ハム)、ココロとキノコの炒め物、牛肉のカルパッチョ、牛ほほ肉の煮込み、牛タンしゃぶしゃぶ、すき焼き、他?)、ご飯x3、プレミアムモルツピッチャー¥2,000x2、プレミアムモルツグラス¥480、ウーロン茶、他?)

タカオ夫妻より"離の宴"に行こうとお誘いがありました。コージさんに、行きます行きます、と言いながら、かなりご無沙汰していたので丁度良い機会でした。

"びすとろTHE屋台 離の宴"
以前訪れたときはアラカルトで頼んだ訳だですが、この店はやはりコースがお得。一番安い3,800円のコースでもこのボリュームでこの肉質。山本精肉さんがやっているだけのことはあります。それこそ三宮でこの料理を食べようと思ったのなら二倍以上の値段を取られるでしょう。わざわざ北海道から訪れるファンまでいるのも頷けます。奥さんにも"美味しい!"と喜んでいただけました。
ワインの値付けもかなり安いらしいのですが、今回は頼みませんでした。

次回は"ぱぁ忘年会"で訪れます。よろしくお願いします。

びすとろTHE屋台 離の宴(はなれのうたげ)
住所:神戸市灘区篠原南町7-2-5 肉料理マップ
電話:078-882-4567
営業時間:17:30~22:30
定休日:不定休
cp7 mf6 re7
肉のやまもと びすとろ THE 屋台@畑原東
ぱぁ忘年会@離の宴
オトウトとの会食@離の宴

2008年11月23日日曜日

そば処 伊吹野@伊吹山

予算¥300(イブキノソフト¥300)

ジョモさん温泉グルメツーリングの締めにソフトクリームを食べに行きました。

"そば処 伊吹野"
"道の駅 伊吹の里"に隣接して店を構える"そば処 伊吹野"
ここの物販スペースでは、ジョモさんをして"日本一"と言わしめるソフトクリームが売られています。

濃厚な牛乳の風味にスッキリとした甘さ。その後味の良さは、甘い物が得意ではない人でも大丈夫でしょう。美味しいです。お奨め。

※写真はジョモさんより頂きました

そば処 伊吹野
住所:滋賀県米原市伊吹516 スイーツ(lolマップ
電話:0749-58-1712
営業時間:11:00~18:00
定休日:無休
公式サイト
cp6 mf7 re7

2008年11月22日土曜日

千代保稲荷神社

三大稲荷といえば、総本社である伏見稲荷は当然の如く含まれるとしても、他の二社はそれぞれが勝手に名乗りを上げている状態である。有名処を挙げれば、豊川稲荷(愛知県豊川市)、最上稲荷(岡山県岡山市)、竹駒神社(宮城県岩沼市)、瓢箪山稲荷(大阪府東大阪市)、草戸稲荷(広島県福山市)、祐徳稲荷(佐賀県鹿島市)、笠間稲荷(茨城県笠間市)、鼻顔稲荷(長野県佐久市)、高橋稲荷(熊本県熊本市)、そして今回訪れた千代保稲荷などだ。
この千代保稲荷神社は、八幡太郎義家の六男、義隆が"千代に保て"と宝剣を与えられ、その孫、森八海がこの地に祀ったのが始まりということらしい。

南口大鳥居にバイクを駐め、縁日のような賑わいを見せる門前町を歩く。ここには食べ物、縁起物、お土産などを並べた100軒以上の店が軒を連ねていた。門前町だけで比較すれば、間違いなく三大稲荷に数えられるであろう活気に包まれている。名物は"串かつ"に"どて"で玉家さんが有名だ。それとなまず料理の看板も目に付く。体調が良ければ、それらを楽しむことも出来たのだろうが、もちろんそんな余裕はない。

ここの参拝の作法はちょっと変わっている。先ずは手水鉢で身を清め、油揚げと蝋燭(30円)を買う。それから燈明を上げ、精霊殿にて稲藁で結んだ揚げを供え、摂社を廻り、名刺を置いていく。神道系の稲荷なのだが、民間信仰の要素も多分に含まれている感じであった。
ここでは"千代に保て"の言葉により、授与品も朱印してもない。それなら分霊もしていないのか?と思ったが、鳩吹稲荷や伏見稲荷大社 羽島支部などがあるようだ。

社務所横で配られていたお下がりの揚げは、油抜きをして粕汁の具にしてと、青菜と炊いてと、美味しく頂かせていただきました。

千代保稲荷神社(おちょぼさん)
鎮座地:岐阜県海津市平田町三郷1980 神社マップ
電話:0584-66-2613
祭神:大祖大神、稲荷大神、祖神
神紋:三宝珠
御利益:商売繁盛・家内安全
尾張五社
朱印:ナシ
参考サイト

2008年11月21日金曜日

串かつ みっちゃん@旧国

予算¥2,020(えび、タマネギ、ピーマン、ホルモン、げそ、ホタテ、各90円、アサヒスーパードライ中瓶¥400、菊正宗一合¥350x2、チュウハイ¥380)

アキナちゃんがSONEで唄うというので、それまでの時間つぶし&腹ごしらえと"ばんどう"へと向かうが定休日。そこでお初の"みっちゃん"。

"串かつ みっちゃん"
五人でいっぱいなってしまうカウンターだけの狭い店内。奥には一応腰をかけることが出来るように席が置かれていた。
串カツは皆九十円。先ずはえびとタマネギ、ピーマン、ホルモンに中瓶を頼んだ。

常連さんは男の人ひとりに女の人ひとり。

"美智子さんとかはこんな旨いもん食べたことないんやで"
"お忍びで行ってるかもしれんやないの"
"結婚申し込まれたら断られへんのかな?"
"そりゃ、そうやろ"

等と皇室ネタが酒のアテ。
やがて話はシモの方へ。
ぬる燗と串を追加する。

"にいさん、ゴメンな、こんな時間から"
と申し訳なさそうにおかみさんが気を遣う。こっちも参加しての話だから構わない。

"ワシの計ってみたら18.5cmあってん"
"どっからや、ケツの穴からか"とツッコミが入る。
"ワシはチンチンの立たんヤツには、金貸さん事にしとんねん"
"オレは定額給付金貰わんで良いくらい稼ぎがあるから、立たんでもええわ"
"こないだ、こんなカウンターやったら持ち上げる、言うとったやないか"
等等と。

"この店な、こないだBlogに載ってな"
"にいちゃんはBlogやってんの?"
"ほな書いといてな、三宮で一番有名な串カツの店や"と。

書いときます。
"串かつ みっちゃんは三宮で一番有名な串カツの店です"

串かつ みっちゃん
住所:神戸市中央区旭通2-3 串カツマップ
営業時間:16:00~21:00
cp6 mf7 re6

2008年11月20日木曜日

和牛処 助春@石切

予算¥750(日替わりランチ¥750(豚しょうが焼、ミンチカツ、ヒジキ、サラダ、味噌汁、漬物、ご飯大盛(無料)))

"関西一おいしい!ミンチカツ"(自称)で有名な焼肉屋さん"助春"。暗峠前の腹ごしらえとして立ち寄りました。

"和牛処 助春"
開店間もない時間だというのに、店の半分は埋まっています。皆さんの目当ては、もちろん"関西一おいしい!ミンチカツ"。ステーキとのセットを頼んでいる人が多いようでした。

サクサクの衣に溢れ出す熱熱の肉汁、そして拡がる玉葱の甘みと大蒜の風味。ミンチカツはあまり食べないので"関西一"かどうかは判りませんが、かなり美味いと思います。ココと張り合えるのは旧国近くの食堂くらいかな?シャキッとした食感を残した大きめの玉葱に溢れ出す肉汁を包み込んだ野球ボールのようなミンチカツを出すあの店(名前は忘れた)
しょうが焼も甘辛くてしょうがの効いた味付けは中中に美味いのだが、豚の肉質はもう一つといった感じでしょうか?やはり牛がウリの店なのでステーキやハンバーグと一緒に頼むべきだったのかもしれません。
とは言っても、このミンチカツにこのボリュームはお得感が高いです。唯一の問題はこんなに腹を脹らませて"くらがり"を越えることが出来るのかと言うこと。

和牛処 助春(すけはる)
住所:大阪府東大阪市川田3-1-21 肉料理マップ
電話:0729-63-4047
営業時間:11:30~24:00(L.O.23:00)
定休日:無休
公式サイト
cp7 mf7 re7

2008年11月18日火曜日

手仕事屋@高徳町

予算¥1,050(粗挽き十割せいろ¥850、大盛り+¥200)

以前は寿司屋だったと記憶している店が蕎麦屋になっていた。その扉に貼られた"新そば"の文字に誘われ、暖簾を潜ってみることにした。

"手仕事屋"
蕎麦の揚げたんを摘みながら、茹で上がりを待つ。ちょっと気の利いた蕎麦屋でよく出されるアレだ。ただ、ここでは切った蕎麦ではなく、板状のままで出される。お茶はそば茶だと嬉しいのだが、普通の番茶だった。

大きな木皿の上にあすなろの葉を敷き、その上に冷水で良く締められた蕎麦が盛りつけられている。量は心持ち多めといったところ。それに厚揚げと青菜のたいたんの小鉢を添えてあった。
切りはかなり細めで粗挽きという割りには滑らかな切り口。色も艶やかに白い更科系。甘皮は碾かれていないのか香りの立ちは強くはない。
汁は鰹の香りが効いた甘め。醤油臭さはなく、かなり好きな部類。ただ、陶器の蕎麦猪口が大きすぎて蕎麦を手繰るのにはちょっと手に余る。
添えられた薬味は葱、山葵、大根おろし。それぞれほんの僅かの量しかない。山葵を舐めるてみるとと甘い香り拡がる。ちゃんと本山葵をおろしているのだろう。大根おろしは辛味大根だと思うのだが、辛みはあまり立たなかった。
最後に蕎麦湯で締める。蕎麦粉を加えていないあっさりとした蕎麦湯。汁が良いだけにこの蕎麦湯が旨い。蕎麦を食べるときは大きすぎると思った猪口も、蕎麦湯を飲むには、寧ろどっしりとした安定感が好ましかった。

トータルで見ると石屋川の"石庵"の方が好みに合うのだが、ココは晩遅くまでやっていることだし、日本酒もちょっと気の利いたものがあるので"ぬき"で楽しんでみるのが良いかもしれない。

手仕事屋
住所:神戸市灘区高徳町3-2-21-1F 蕎麦マップ
電話:078-821-5135
営業時間:11:00~14:30、17:00~22:00(FLO21:00、DLO21:30)
定休日:火曜、第1、3水曜
cp6 mf6 re6
公式サイト

2008年11月17日月曜日

味処 ひょっとこ@萩之茶屋

予算¥800(キリンラガー中瓶¥400、カレーライス¥100、ドテ焼き¥300)

大阪ラーメンの開店を待つ間の暇つぶしにと、今池本通商店街から萩之茶屋本通商店街へと抜け、今池駅周辺を彷徨い歩く。商店街には昼の最中から酒を呑み交わす面々で溢れ、阪堺線沿いには行き場を失ったバッタ屋が店を広げ、どこからともなく漂ってくる劣情を催させる生臭い香りと小便の饐えた臭いが拡がる。
そんな中に、ちょっと気になる一軒を見つけた。

"味処 ひょっとこ"
そこには"100円でも味はOK! 少し小さめ でも納得!"、"100円でも手はぬいてません ただし少し小さめ"と百円カレーをウリにする数々のコピーが並んでいた。
百円ラーメンを待つ間に百円カレーを食す、などあまりにも出来すぎで、あざと過ぎて、狙いすぎ、と思い、一度は止めておこうかと思い止まったものの、さりとて他に気を引く店が在るわけでもなく、とどのつまりは其の入り口を潜る事となった。

店の中には昼時ということもあってスーツ姿のサラリーマンや、近所のおじいちゃんといった感じの先客が四、五人カウンターに並び、食事なり、昼酒なりと、各各が各各の使い方で楽しんでいた。皆さんは何を頼んでいるのかな、とその注文した品々を見渡すが、誰も百円カレーなど頼んでいる様子はいなかった。私としてはもちろん百円カレーを外すわけにはいかないのだが、この雰囲気だとそれだけ、では申し訳ないな、ということで、酒とアテを求め、壁に貼られたメニューを見渡す。五百円ほどの定食や、二、三百円ほどのアテが名を連ね、いくつか気になる品を見つける。そしてそのまま目を移していくと、その横に貼られたMaki's魔法のレストランの色紙が目に付いた。
"へぇ、こんなトコにも取材が来るのか"などと感心をしながら、ドテ焼きとビールも頼んだ。

先ず出されたビールをチビチビとやっていると、カレーが出て来る。それにチリペッパーが効き、ピリッとした辛味のあるルーと、ミンチ肉と申し訳程度のニンジンと玉葱を確認する。ご飯の量は茶碗一杯分よりも少し多いくらいではあるが、味、量共に百円のレベルではなく、大満足であった。
それから運ばれてくるドテ焼き。これは予め炊かれ、タッパーウェアで保存されていたものを、マイクロウェーブで加熱し直したものである。その味はというと、濃すぎない控えめな甘口の味噌味で、アキレスなどの筋筋しいドテ焼きではなく、肉の風味も残された私の好みに合う品であった。

萩之茶屋、天下茶屋周辺にはこんな素晴らしき店が溢れている。百円ラーメンに百円カレー、他にも百円で出来る美味しい食事が何か隠れているかもしれない。そんな物を宝探しのように探し求めるのも楽しい、そんな街、西成。
また、百円グルメを求め、彷徨い歩いてみたい。まぁ、次は"からし志寿司"に行こう、と決めているんですけどね。

味処 ひょっとこ
住所:大阪府大阪市西成区萩之茶屋3-2-19 カレーマップ
電話:なし
営業時間:8:00~20:00
定休日:月曜
cp7 mf7 re6

2008年11月15日土曜日

双蓮山善光寺

今尚残る幼少時の記憶というものは数少ないわけだが、その少ないながらも鮮明に思い出される中の一つが、信州善光寺の"お戒壇巡り"。子供の頃、其の闇に恐怖し、泣き叫び、足を踏み入れることの無かった深淵。
成人した後に、元善光寺、信州善光寺、甲斐善光寺、祖父江善光寺と訪れるも未だ"お戒壇巡り"だけは縁がなく巡ることは叶わずにいた。
そしてこの度の祖父江善光寺拝観(二回目)による初"お戒壇巡り"。

その一切の光りをもたらさぬ、真の暗闇。そこでは常に垂直軸からの圧迫を感じずにはいられなかった。目を見開いても、確かにそれを開いているのかすら判らないほどの闇。今にも頭を打ちやしないかと不安に駆られながら、右腕に填めた蛍光のプレートだけを心の支えに先へと足を摺りだしていく。首をすくめながら前へと進む進み続ける感覚、これはディズニーランドのスペース・ マウンテンに乗った感覚に近い。常に頭を打つのではないかと不安に曝され続ける、そんな不安定な距離感に曝され続けていた。
自分の存在が原点にあるとして、その(0,0,0)のY軸正方向のみ圧縮される感じ。それは一歩足を踏み出す事に加速されていく、その一歩、又一歩と踏み出す度に圧迫されていく、圧縮感、恐怖感、緊張感。この度それを経験し、その呪縛から解放されたわけだが、、、もう酔いが廻って面倒くさいので寝ます。

祖父江 善光寺東海別院(そぶえぜんこうじとうかいべついん)
所在地:愛知県稲沢市祖父江町祖父江南川原57-2 仏閣マップ
電話0587-97-0043
開基:林旭住上人
本尊:善光寺如来
宗派:無宗(天台宗)
創建:明治44年
御神徳:現当二世守護
四善光寺(信州、甲斐、元、東海別院)
六善光寺(信州、甲斐、元、東海別院、岐阜、関)
入山料:無料
お戒壇巡り:大人300円 小人150円
朱印:300円
本堂(昭和2年上棟)
公式サイト

2008年11月14日金曜日

龍應山西明寺

湖東三山の内、松峰山金剛輪寺、釈迦山百濟寺は以前参拝したことがあるが、龍應山西明寺は訪れたことがなく、漸く参拝する機会に恵まれた。
滋賀県は地味ながら、京都、奈良に次ぐ文化財の数々を誇る県であるが、観光地としての客の多い京都や奈良に比べ、交通の便の悪さもあってか参拝客も少なく、ゆっくりと落ち着いて参拝することが出来る。
今回訪れた龍應山西明寺は、旧国宝一号指定の本堂や同じく国宝の三重塔、望月友閑による作庭の蓬莱庭を持つ等見所も多い。

国道307号線から山門を潜り、石段を上る。かつては十七の諸堂、三百の僧坊を誇ったというが、丹羽長秀の焼き討ちにより、本堂、三重塔、二天門を残すだけとなったという。今では参道沿いに残る石垣が、その僧坊が建ち並ぶ姿を辛うじて留めるだけであった。

本堂内陣には薬師三尊に十二神将、そして後陣には不動明王、釈迦如来等の諸仏に、元三大師に親鸞上人像、そして名は刻まれてはいないが、役小角像が安置されている。

龍應山西明寺(りゅうおうざんさいみょうじ)
所在地:滋賀県犬上郡甲良町大字池寺26 仏閣マップ
電話:0749-38-4008
宗派:天台宗
開基:三修上人
本尊:薬師如来
創建:承和元年(834年)
札所:西国薬師四十九第32番
湖東二十七名刹第8番
入山料:大人500円、中学生300円、小学生100円
三重塔壁画拝観料:1,000円
朱印:300円
拝観時間:8:00~17:00

【国宝】
本堂(瑠璃殿):(S27.11.22指定)、桁行七間、梁間七間、一重、入母屋造、向拝三間、檜皮葺、鎌倉前期
三重塔:(S27.11.22指定)、三間三重塔婆、檜皮葺、高さ23.7m、鎌倉後期
【国重文】
二天門(M44.04.17指定)、三間一戸八脚門、入母屋造、こけら葺、室町中期(応永14)
【国名勝】
西明寺本坊庭園(蓬莱庭)(S62.01.24指定)池泉回遊式庭園、(1673)望月友閑による小堀遠州に似せた作庭、心字池を囲み、薬師如来、日光、月光の薬師三尊を表す立石、十二神将を表す石組を配する
公式サイト

2008年11月11日火曜日

風邪引き@新家

予算¥1,900(特製おじや¥時価、熱燗一合¥400x2、キリンラガー中瓶¥600、マカダミアナッツ(サービス))

風邪を引いたので飯喰って帰ります。

"新家"
"温いもんつくろか、おじやとか"と言われたので"生姜摺り下ろして入れて"とお願いした。

土鍋一杯のキノコのおじや。出しが旨いのでこういったメニュー外の物でも美味しく頂けます。
ヒロカズさん曰く、"ここの出しが一番美味い"と。

新家
住所:神戸市灘区篠原南町7-2-2 居酒屋マップ
電話:078-861-3232
11:00~14:00(宅配のみ)18:00~22:00
定休日:第1日曜、火曜
cp6 mf8 re7
新家@畑原東
卒業式@新家
古閑千鶴と須藤雅彦TRIO@新家
新家オリジナルドライカレー@新家
どぶろく@新家
ソフィーカレー@新家

-------ここからmemo-------

ヒロカズさんの言っていた酒

誠鏡 幻赤箱(春と秋の限定蔵出し)   
720ml  4,279円
1800ml  8,663円
蔵伝承のリンゴ酵母を使い、ほとんどを手作業で醸した香り高いお酒。

誠鏡 幻黒箱(11月のみ限定蔵出し)
720ml  7,350円
リンゴ酵母を使い手作業で丁寧に醸した当蔵の最高峰。
中尾醸造株式会社

モンクさんで話した廃業した加古川の木戸酒造

2008年11月10日月曜日

ベトコンラーメン 新京@阪急富田

予算¥630(ベトコンラーメン¥630)

キッズgooにもハジかれない、お子様方にも安心の"六甲山の麓より"をお送りいたします。
ラーメン最終回。

"ベトコンラーメン 新京"
やはり、予想通りというべきか、塩ラーメンごときでは家までその温もりを保てるわけもなく、途中、コンビニにて缶コーヒーで熱量を補充するも焼け石に水といったワケで、やはり今回に於いても高槻ほどで再びラーメンを喰らうことと相成りました。
その上で考慮するに中り、先ず頭に思い浮かんだのは、風邪を完治させるべくして当然の如く思い浮かぶ、名古屋が誇るスタミナラーメンの雄、台湾ラーメンと双璧を成すベトコンラーメンである。そのベトコンラーメンといえば私に於いては、倉敷のそれに於いて他になく、それと比較すべくして味の批評をさせていただくと、あちらに比してこちらのスープは"鶏ガラ醤油"とベースは同じくするに、味の濃さやニンニクの風味は抑え気味であり、具自体はどちらも同じくして、ニラ、モヤシ、ニンニクの塊を辛く炒めつけたものではあるが、この具材自体のニンニクの量は、寧ろこちら高槻に於いての方が多いかと思われた。
しかし、ベトコンラーメンの味の特徴とでもいうべき、あのガツンと来るニンニクの風味と唐辛子の辛さは抑えられ、一般の方々にも食べやすい味付けとなっている、と感じられる。ほか、こちらの店の方がベトコンラーメンだけがウリではなく、中華料理屋的メニューも豊富であり、日頃使いには優れていそうな印象であった。
とはいえ、あちらの店にもここ数年足をはこんでいない事を思えば、間違った印象でしかないのかもしれない。どっちにせよ近い内に又、倉敷も訪れねばなるまい。

最近食べモンばかりでダレておりますので、次回からは"しゅいん"をお送りしたいと思います。
あまり"しゅいん"、"しゅいん"言っているとハジかれるかもしれませんね。

ベトコンラーメン 新京 高槻店
住所:大阪府高槻市寿町1-16-1 ラーメンマップ
電話:0726-93-2026
営業時間:11:15~14:00 17:30~22:00
定休日:火曜、第三木曜
cp6 mf7 re6

2008年11月9日日曜日

天下ご麺@水口

予算¥680(塩そば天下ご麺¥680)

言わずと知れた"ガチンコラーメン道"出身者の店"天下ご麺"。
幾度この店に足を運んだか解らないが、その度に行列を成していた。並んでまで食べるほどはラーメンという物が好きではない私としては、当然の如く、一度として立ち寄ることが無かった。
その店も今や浜大津や三条河原町下ルに支店を出した所為か、日も暮れ、皆帰路に就いたであろうという時間故か、店内に半分ほどの空席を見せていた。
ラーメン三発目。

"天下ご麺"
あらかじめ券売機で券を買い注文するスタイル。
"ここからここまでは品切れです"と既にメニューの半分は売り切れとなっていた。
私の食べてみたかったのは"ガチンコラーメン道"のラーメン"塩そば"。それは売り切れておらず、迷わずそれを選んだ。

少し甘みが強すぎるのでは?と思わせる半熟味玉に小松菜、タップリの白髪ネギの上にちょこんと載せられた梅肉、太いが柔らかいシナチク、そしてトロトロの炙りチャーシューとナニかワカラナイ乾燥した海藻のシート、と多すぎるほどの具が載る。スープはかなり濃厚な鶏ダシの陰に幾種もの出しが隠れ、それに炙りチャーシューによる?芳ばしい香りが加わる。そして食感の良いストレート細麺。ごちゃごちゃした印象だが、良く纏まり完成度が高い。これならいつ訪れても行列が出来ていたのにも納得がいく。かなり旨味が濃いので頻繁に食べたいとは思わないが、そこは水口という立地故、足繁く通えないという事も丁度良いのかも知れない。たまたま通りかかった折に、たまたま並んでいなければ、また立ち寄りたい。

天下ご麺 水口本店
住所:滋賀県甲賀市水口町水口5595-1 ボヌール 1F ラーメンマップ
電話:0748-63-8231
営業時間:11:00~売り切れまで(21:00)
定休日:月曜(祝日の場合は翌日休)
cp6 mf7 re7

2008年11月8日土曜日

台湾ラーメン 大吉@西岐阜

予算¥950(台湾ラーメンセット¥950(台湾ラーメン、漬物、ご飯(お代わりOK))(平日のみ12:00~14:00))

モーニングを食べに出かけるだけのつもりだったのに、こめかみを締め付けるような激しい頭痛に襲われ、鼻水を垂れ流しながら走り続ける羽目になっていた。
これは本気でヤバイな、と思い、風邪を癒すために向かった先は"ベトコン"と"台湾"と迷ったあげくの"大吉"だった。
ラーメン二発目です。

"台湾ラーメン 大吉"
台湾ラーメン九百五十円とラーメンとしてはかなり高めの設定のわりに、席の九割は埋まっているという繁盛ぶり。看板メニューである台湾ラーメンを平日昼限定というセットで注文した。
出来上がりを待つ間、店の中を見渡してみると台湾ラーメンの食べ方の貼り紙を見付ける。先ずは良く具を混ぜ合わせてそのまま食べる、次に刻みニンニク(無料)を加えて食べる、最後に生卵(無料)を混ぜて食べる、そうだ。カウンターに置かれた容器に刻みニンニクが入っているのを確認するが、生卵は何処にあるのだろう?注文するのかな?と思いながら更に店内を見渡すと入り口近くに籠に入れられた卵を発見。それを二個確保し、ラーメンを待った。

極太平打ちぢれ麺に刻みニラを浮かべた黄色みがかり透き通ったスープ、そこにタップリのモヤシの上から朱黒く炒められた挽肉に糸唐辛子が盛られていた。レンゲでスープを掬いひとくち飲んだ後、混ぜ合わせていく。シンプルな鶏ガラスープにうま辛ミンチ具が融け込んでいき、コクと旨味と辛味が加わる。次に刻みニンニクを入れた。唐辛子の辛味とニンニクの風味の黄金律。アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノを引き合いに出すまでもなく、美味くないわけがない。そして二個の生卵を割り入れて一気に混ぜる。スープの熱で黄身、白身共に緩く固まり、カルボナーラのようなまろやかさが与えられた。
それを一度啜ると、顔は火照り、汗、鼻水が止めどなくこぼれ落ちる。スープを最後の一滴まで飲み干し、目の前に置かれたティッシュで鼻をかんでごちそうさま。

汗が風に冷やされていくのが心地よい。いつの間にかあれほど私を悩ませた頭痛も、流れ落ちていた鼻水も、顔の火照りと共に退いていた。ニンニクと唐辛子と生卵の効力は凄いな、薬効を含めて考えれば九百五十円も高くはない。

※R171沿いの牧落の辺りに台湾ラーメンの店を見付けました。名古屋の"味仙"とここ"台湾らーめん徹"も食べ比べてみたいと思います。いずれは。

台湾ラーメン 大吉
住所:岐阜県岐阜市本荘西1-7-1 ラーメンマップ
電話:058-253-4552
営業時間:12:00~14:00 17:00~22:00(火~土曜)
12:00~15:00,17:00~21:00(日祝)
定休日:月曜
cp5 mf6 re6

2008年11月7日金曜日

ラーメン 麻麻@穂積

予算¥600(しおラーメン(蒸し鶏 ねぎ入)¥600)

トンネルの温もりが嬉しい季節となりました。いよいよラーメンを食べたくなるのではなく、食べなければならなくなる時期の到来です。
その証というべきか、今回の旅(六甲山の麓よりBlogは旅系Blogです)でも四回も食べざるを得ませんでした。
というわけでラーメン四連発いかせていただきます。まずは一発目。

"ラーメン 麻麻"
市道23号線沿いに在ると思っていたので見付けるのに手間取りました。ちょっと横道に入った目立たない場所在ります。23号線からは見えません。
地元では"塩"が美味いことで有名らしいのですが客はなく、店主であろうおばさんが暇そうにしていました。頼んだのはもちろん"しおラーメン"。

透き通ったスープに中細ストレート麺。蒸し鶏に切り分けれれていない板状のシナチク、それと鶏ダシでは定番の白髪ネギ、そしてクコの実が彩りを添えます。
スープは鶏ダシ魚介系にクコの実の風味が加わった甘めのちょっと変わった味。纏まり良く鶏のコクがしっかりと出たあっさり系で美味しいのですが、少しぬるいのが気になります。実際、加えられた蒸し鶏が暖まりきらず、中が冷たいままでした。
麺はちょっとボソボソしたような食感であまり旨味が感じられなかったのが残念です。スープの味は良かっただけに。

ラーメン 麻麻(まあま)
住所:岐阜県瑞穂市別府1093-1 ラーメンマップ
電話:058-326-9991
営業時間:11:30~14:00 17:00~22:00
定休日:木曜、第3水曜
cp5 mf5 re5

2008年11月6日木曜日

シェ・YAMATO@住吉山手

予算¥69,300(男2人女2人子供1人)(シェフおすすめディナーコース¥11,000x2、あわびコース¥11,000、ディナーコース¥8,800x2、Bourgogne Rouge¥8,200、Riesling Hugel 1/2¥3,600、ビール小瓶¥600、サービス料10%)

あれは学生の頃だったのか、働き出した後のことであったのか、それは定かではないのだが、"ここも結構いいで"とナカニシから奨められていた"シェ・YAMATO"。その時以来、いつも前を通る度に気になっていたのだが、漸く食事する機会に恵まれた。

"シェ・YAMATO"
落ち着いた照度にバロッサ・バレンディの家具。外観やその設えは古臭い感じを受けないでもないが、それが寧ろ落ち着いた重厚さを醸し出していた。

予約を告げ、奥へと通される。渡されたメニューを開き、ざっとアラカルトにも目を通すが、コースとさほど変わらない構成になりそうなのでコースで頼むことにする。それに併せるワインなのだが、リストには地方に値段くらいの情報しか載っていないので選ぶのにちょっと迷う。言えばボトルを見せて貰えるのだろうけれど、大して知識もないのでエチケットを見たところで読み取ることも出来ないし、何より面倒くさい。そこでボルドーよりはブルゴーニュの方が合いそうかな、というだけで"Bourgogne Rouge"を選んだ。
ムスコさんはというと必死になって"これは何?これは?"と尋ねながら組もうとするが、結局選びきれずにコースにする事になった。

まずは日替わりの洋風懐石から始まる。内容は、ウニ入りババロア、鯛のカルパッチョ、貝柱の酢味噌マヨネーズ焼、イカとイカの子の炊いたん、タコのマリネといったもの。
鯛のカルパッチョは旨味がしっかり感じられ、素材の良さが覗える。貝柱のマヨネーズ焼はソースが実に旨い。これはマヨラーでなくてもそう思うであろう。ウニ入りババロア、タコのマリネなど他の前菜もフレンチがベースではあるのだが、かなり和寄りの味付けが施されており、子供から年配の方まで楽しめる品々だ。
ただ、イカの炊いたんは赤ワインには合わず、生臭みが感じられてしまったので、白をハーフで追加した。ここで"Riesling Hugel"を選んだ理由も単純にアルザスワインは飲んだことがないな、ということからである。これが思いの外正解で、しっかりと力強く果実味溢れる味わい。これで通しても肉にも負けなかったかも、と思ったりもした。

続いてのスープ。冷製ポタージュということなのでビシソワーズかと思いきや、カボチャだった。旬はちょっと早いような気もするが初物ということだろうか。カボチャはあまり、なんだよな、と思いながら口にする。滑らかな甘みの奥にしっかりとした旨味が感じられる。フォンが良いのだろう。こういうヤツは自分では作れないよなぁ、と改めて思う。見たときはカボチャかよ、と思っていたのにその旨さには脱帽させられた。
そしてアワビのステーキ。
"鮑の旨さはいまだに解らないんだよなぁ、特に刺身なんかゴリゴリとした歯応えだけで磯臭い香りしかしないのに"と言うと
"それが良いんですよ、お兄さん"としたり顔でマユが応える。だが、鮑を食うんだたら栄螺で十分だよなぁ、鮑は高すぎるよなぁ、とやはり思う。

ラズベリーのシャーベットで口直しをしてのフィレミニヨンステーキ。脂の風味は強くなく、さほどサシが入っているわけではないと思うのだが、非常に柔らかくてしっかりとした肉の旨味も感じる。何より口に入れるとはらりと解けていくような細かな肉質が素晴らしい。モーリヤのようなタップリとサシの入ったフィレも良いが、やはりこんなフィレミニヨンが私の求めるフィレとしてのフィレといえる。

最後はメロンムース、マロンプディング、チョコロールケーキとコーヒーで締める。どれも醤油や味噌などが使われたあっさりとした味でフレンチを食べた、という食後感ではない。もちろん良い意味で。
洗練されてはいないが誠実で丁寧なギャルソンに、バリバリのフレンチでは無いが親しみやすく厳選された素材の高級な洋食といった料理の数々。取って置きの一日のため、というより、久しぶりに逢う気の置けない友人と会話と食事を楽しむ、といった使い方が良さそうな、友人の家に招待されたかのように寛げる良い店であった。ワインはちょっと高いけどね。

シェフおすすめディナーコース
・洋風懐石 5皿(日替わり)
・スープ(お好きな一品をお選び下さい)
  本日のポタージュ、コンソメ、冷たいポタージュ(4~10月のみ)
・旬の魚 又は あわびの料理
・シャーベット
・肉料理(肉料理の中からお好きな一品をお選び下さい)
・サラダ
・パン
・デザート
・コーヒー 又は 紅茶

欧風料理 シェ・Yamato
住所:神戸市東灘区住吉本町3-11-8 西住吉アーバンライフ1F フレンチマップ
電話:078-822-1177
営業時間:11:30~14:00、17:00~21:00(LO)
定休日:月曜日(祝日、振替休日は営業、その場合翌日が定休日)
参考サイト
cp5 mf7 re7

2008年11月3日月曜日

サタクラ2@渦ヶ森

サタデーナイトヒルクライム
距離:2.0km
高低差:130.0m
Time:10'17"
ルート

GIANT warp RS2
3x8
F スリック1.75
R スリック1.75

前もスリックに換えてのヒルクライム。ついでに引き摺り気味だったリアのVブレーキも交換した。本来ならイニシャルをガチガチに上げ、逃げを減らしておきたいところなのだが、そこは10年物のMTB、ネジがバカになっており締め上げることが出来ない。ということで今回もオールシッティングによるアタックとなった。
高高0.2ほど細くなっただけなのにかなり漕ぎ出しは軽かった。しばらくはミドルのまま上っても足は止まらない。そして今回もまた赤塚橋の信号に掴まる。ここで10秒ほどはロスになったであろう。ヘアピンを抜け、バス停の横を過ぎ、最後の急坂。結構頑張って来た疲労が出始め、ガクッとペースが落ちる。あと一頑張りだ、そう自分に言い聞かせ踏み込む。
コープ前のストレート。ミドルでは足が余る。ギアをアウターローまで上げ一気に加速し、バスを追い抜く。そのままの勢いで坂を駆け上った。
自分では結構頑張ったつもりなので9分台いったかな?と思ったのだが、全然届かずの10分17秒。フルサスではこれが限界かな?9分台を出すにはせめてハードテイルでないと無理かもしれない。何処かにリジッドフレームが落ちていないだろうか。

"カフェレストラン キャロットダンス"
今回はインディアンオムライス(¥850)を頼んだ。細かく刻まれたタマネギ、ニンジン、ピーマン、ベーコンと共に挽肉を炒め、カレー粉でスパイシーに味付けされた焼きめしの上に厚めの皮を纏う。その上にはマヨネーズとケチャップがかけられていた。
味の濃さはこれ位が好みだが、味の良さは神戸オムライスが上か。次回はジャンボか地雷っぽいお好み焼き風を試してみたい。

カフェレストラン キャロットダンス
住所:神戸市東灘区渦森台2-21 オムライスマップ
電話:078-822-6223
営業時間:9:00~19:00、9:00~21:00(土曜)
定休日:火曜
カフェレストラン キャロットダンス@渦ヶ森

2008年11月2日日曜日

中国庶民料理 珉珉@十二間道路

予算¥850(やきめし¥550、焼ギョウザ¥300(7ヶ))

餃子といえば神戸では"赤萬"や"ひょうたん"が有名なわけだが、全国的に見れば"珉珉"が一番有名なのであろう。

"中国庶民料理 珉珉"
注文を済ませ、餃子を待つ間にあらかじめタレを作る。貼り紙よると"しょう油 3分 す 7分 ラー油 少々"とのことだ。それに習い、作り、ラー油だけ多めに加えた。
珉珉は"元祖餃子舗"と餃子をウリにしてはいるのだがその餃子がダメだ。皮は薄すぎるし、包まれている餡も少ない。しかも野菜の水出しが悪くて水っぽく旨味が薄い。
一方、やきめしはシンプルに細切れのチャーシュー、ニンジン、ネギの具に塩胡椒化調で薄めの味付け。パラでもベチャでもなくしっとりと散けるいい感じの仕上がりで美味しかった。

中国庶民料理 珉珉 魚崎店
住所:神戸市東灘区魚崎北町1丁目8-27 メモリー甲南1F 餃子マップ
電話:078-431-2900
営業時間:11:30~14:00 17:00~22:00
定休日:火曜(祝日除く)
公式サイト
cp5 mf4 re5

2008年11月1日土曜日

餃子専門店 大阪王@阪急伊丹

予算¥980(餃子二人前(12ヶ)¥480、サントリーモルツ大瓶¥500)

以前、餃子はそれ程好きではない、と書いた事があったのだが、ネタとしてちょくちょく食べ比べをしているいる内に好きな食べ物のひとつとなってしまっている。不思議なものである。

"餃子専門店 大阪王"
餃子の好みは人それぞれあるだろうが、豚豚した肉汁溢れるジューシーな餃子でなければイヤだ、という人以外にはここ"大阪王"は自信を持ってお奨め出来る店である。
寸分違ず寄り添い揃った美しい形(包む人によってはそうではないときもあるが)。焼き面はカリカリと香ばしく、上面はモッチリとした食感を保った厚めの皮にいっぱいまで詰め込まれた餡。ひとくち囓るとニンニクと生姜の風味が広がる。豚肉もタップリと入っており肉の味もしっかりとするのだが、擂り潰すほど細かく碾かれている所為か、野菜の甘さが際立つ。そこにアクセントを効かせるのが、練り込まれた唐辛子の辛さ。餡自体にしっかりと味が付いているため、タレに付けなくても美味しい。寧ろ着けない方が野菜の風味が広がり旨い。

餃子とビールとウーロン茶しかない。一人二人前以上の注文。追加は出来ない。綺麗ではなく、隣との隙間がない程狭いカウンター席だけの店。これさえ不満に思わない人なら是非とも訪れてもらいたい。ここは餃子の完成形のひとつとして挙げたい店である。

餃子専門店 大阪王 伊丹店(旧大阪王将)
住所:兵庫県伊丹市中央1-9-16 餃子マップ
電話:0727-73-0883
営業時間:11:30~20:30(完売次第終了)
公式サイト
cp7 mf8 re8