2010年9月29日水曜日

立呑処 盛進商行@中崎町

予算¥1,150(キリンラガー大瓶¥480、白鶴上撰一合¥320、からあげナゲット¥350、リョウちゃんの接客¥priceless)

中崎で時間を持て余したので呑んでいきます。

ここ、盛進商行は立呑屋としましては、かなり高めの設定ではありますが、リョウちゃんの愛らしい接客を鑑みればさほど高いとは思えません。

ただ、酔っぱらい達の足元でそないに寛がれてしまっては、いつか踏まれてしまうのでは?と心配で心配で、酔うに酔えませぬ。

そんなこんなで、すっかり遅くなってしまいました。

立呑処 盛進商行
住所:大阪府大阪市北区中崎西1-8-31 立呑マップ
電話:06-6371-7017
営業時間:6:00~23:00
定休日:日曜祝日
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2010年9月27日月曜日

いしはら@両津

予算¥4,200(おすすめにぎり(佐渡でとれた魚10貫、吸いもん付)¥2,100、いごねり¥300、サッポロラガー大瓶(枝豆付)¥700、金星生貯蔵300ml)

せっかく、佐渡まで来たのだから佐渡の名物的なもんでも食べとかなあかんな、というわけで両津の街を彷徨いておりました。
まぁ、佐渡なのだから、海鮮などが無難ではないのではなイカ?と、良さげな居酒屋や寿司屋などを求め、うろうろとしておりました。
途中、タレカツ丼(新潟でカツ丼と言えばこれやで)、洋風カツ丼(長岡ではコレ、新潟はホンマ広いやね)、玉子とじカツ丼(新潟や岡山、その他もろもろソースカツ丼系の県以外は、カツ丼と言えばもちろんコレですわ)と三種メニューに並んだ洋食屋に心が揺らぎそうになりはしましたが、初志貫徹、やっぱり、魚なぞ食おうと店を選び抜きました。

その店は"いしはら"
その理由は、魚屋直営であること、地元客の自転車が立ち並ぶこと、談笑が漏れ聞こえること、からでした。
そこで、暖簾を潜り、中へと進みます。その寿司屋らしいカウンターに、通路を挟んで控え目な小上りが、狭い路地に向き合うように並べられておりました。
カウンターには妙齢のご夫婦が一組。そして小上りには、先程、表の路地にてその歓談を漏れ伝い、耳にしたであろうところの家族連れが、その場にいるこちらも心和むほどの家族団らんを繰り広げているのでした。

それらの先客より少しばかり距離を取り、カウンターに着きます。そして取り敢えずは、サッポロラガーを選び、メニューよりアテを吟味していきます。もちろん佐渡の海鮮を食べる気まんまんで訪れたわけですから、佐渡の海鮮から行くわけです。

その"おすすめにぎり"のネタは、イカ、アジ、イクラ軍艦巻、佐渡まぐろ赤身、南蛮えび、あわび、さざえ、〆さば、かわはぎ軍艦巻、平目、の数数で、それは魚屋系と云うだけはあって、ネタは文句なしです。なかでも、ハゲに南蛮えびのネットリとした甘みは、北陸採れ立てならではのもの。そして、その中でも格別なのは、やはりイクラ。そもそも関西のパチもんイクラや、ホンマもんであっても腐りかけのような品質に、いつも閉口させられているのだが、ここ新潟に於いては、それこそ季節外れであっても、このパツパツのプリプリの食感。出し醤油と酒の単純なる味付けに、その素材の純然たる風味。新潟生まれのボクにとって、コレこそ、紛う事なきイクラ。イチにしてゼン、ゼンにしてイチなるモノ。
シャリがアカンとか、ニギリがアカン、なんて事は全く関係ありません。この郷愁を誘うイクラだけで大満足なのです。

続けて地酒に"いごねり"と頼みます。全国的には、あまりというか、ほとんど全くと云って良いほど知名度はないかと思いますが、佐渡の佐渡らしきお土産と云えば、"いごねり"なのです。海草を煮詰めて、寒天の様に冷やし固めたモノが、その"いごねり"なのです。
少しざらついたような食感に、仄かに海苔のような香りが漂います。
「これは、何も添加物を入れてないから、スーパーのモノとは全然風味が違います」と、奥さんから説明を受けます。
おろし生姜と刻みネギ、それに醤油をかけ廻しただけなのですが、磯の香りが拡がり、酒を次次に勧めていきます。

佐渡のスーパーマーケットでは"いごねり"なんてモンは、豆腐のごとく普通に売られているワケでありますが、その製造方法やその手作りさながらの苦労なんてもんを聞きながら、その地元の地酒なぞを傾けるなんてのは、やっぱり、その土地土地を訪れなくては味わえない旅の醍醐味っていったところです。

いしはら
住所:新潟県佐渡市両津夷184 寿しマップ
電話:0259-27-2658
営業時間:11:00~25:00
定休日:月曜
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2010年9月23日木曜日

ドンデン山ヒルクライム(梅津ルート)



距離:12.9km(上り:11.7km 下り:250m)
最大標高差:848m
平均斜度
上り:7.2%
下り:1.6%
Time:retire(2h 06min休憩、歩行含)

早朝。81号線へと曲がる交差点の手前。そこに掲げられた電光掲示板は、ドンデン山山頂より入川方面の全面通行止を告げていた。
今日の予定では梅津からドンデン山を越えて入川に入り、海岸線を辿って小木港まで走るつもりだったのだが、いきなりのつまずきだった。

81号線へ入り坂を登っていく。梅津の集落はちょっとした高台になっており、そこを抜けて下ると、のどかな田園風景が拡がっていた。
川沿いに続く道。その先には大佐渡山脈が悠然と横たわっている。あの辺りがドンデン山だろうか?あんなとこまで登らなければならないのか?そんなこと考えただけで気が滅入ってくる。大体、ヒルクライムなんてシンドイもんは、そんなことを真剣に考えながらやってはダメだ。あと何百mだから何分くらい登らなければならない、なんて考えながらやっていたら、根性無しのボクなんかは、やっぱやめとこ、なんてすぐに諦めてしまう。何も考えずに鼻歌を歌うくらいの軽い気持ちでないとやってらんない。実際、ひたすら山を登り続けているときには、なにかしらの歌のフレーズが延延と頭の中で繰り返されている。それは山下達郎の"ヘロン"だったり、COMPLEXの"恋をとめないで"だったりで、何でその歌が突然浮かんできたりするのかは謎でしかないのだが、一度それが浮かんでくると思考はそこで停止される。無我の境地に近づいているとでも云うのだろうか。修験僧が苦行を積んで悟りを開こうとするのに近しいものがあるのかも知れない。ちなみにこの時は、アルプスの少女ハイジの"おしえて"だった。

山腹に点在する採石所を越えると、山道は急激に幅を狭め、それと同時に10%を越えるほどの急坂となった。距離こそ短いのだが、心を折るには十分な長さだった。なにより2リッター入りのお茶が、ボクの脆い腰を破壊していった。
坂を登り切るとそこはアオネバ渓谷の登山口であった。MTBを降り、お茶を浴びるように飲んで重量を減らす。先に続く道は緩く、そこからは少しは楽になりそうな様相を呈していた。流れ落ちる汗を拭い、折れた心を繋ぎ、"おしえて"を歌いながら、再びバイクに跨った。

そこからの道は先程までに急な坂はない。標高410m、570m辺りにあるフラット区間で足を休ませながら順調に上り続けていった。
遠く望む金北山こそ真っ黒な雨雲に覆われてはいたが、日本海と加茂湖に挟まれ、細く拡がる両津の街の美しさが気持ちを癒していった。

このままなら、最後まで行けそうだな、なんて淡い期待はあっけなく裏切られることとなった。山頂が近づくに連れ、舗装はアスファルトから亀甲印のコンクリートへと変わっていったのだった。このコンクリート舗装がクセもんだった。それはダートを漕いで登るほどに脚を消耗させていった。そして、牧草地へと向かうヘアピンを越えて迎えた10%程の勾配。もはや、ダンシングをするだけの気力も脚も残ってはいなかった。
もう、止めても良いよな、ひとりごちる。もう、限界だった。クリートを外し右足を伸ばす。爪先が路面に触れる。しかし、膝には力が入らず、そのままバイクを抱え込みながら倒れてしまっていた。

ヒルクライムをするなら、入川ルートの方が遥かに楽である。距離が長い分、勾配も一定に緩く、山頂までコンクリート舗装もない。沢沿いを伝う道は涼しく、体力の消耗も少ないだろう。ただ、牛糞が有り得ないくらいに撒き散らされているので踏まないように注意しなければならない。あと、土砂崩れのため、2010年8月現在、全面通行止である。

------------- おもいがき -------------

フェリーではバイクを輪行袋に入れると手荷物になるので片道1,000円くらい安くなります。



2010年9月21日火曜日

ソフィーカレー@新家

予算¥2,800(ソフィーカレー(ライス)¥650、生大(キリン一番搾り)¥777x2、猪名の雫¥600、ベトナム風?ミンチカツ¥サービス、お土産¥サービス)

今日は"ドライカレー"を喰うぞ、と思っておったのですが、水曜限定の"ソフィーカレー"にしてしまいました。せっかくやからね。

ソフィーが作るから"ソフィーカレー"味はもちろん、ソフィーの母国であるミャンマー風です。
それは"TeTe"さんと同じく、ガッツリと生姜が利いております。ただし、こちらはインドスパイスを使っていますので、しっかりとカレーらしい香りが立ちます。日本人向けに、辛さと油を抑え気味にしているそうですが、それでも標準的な日本風カレーよりは油が多く、唐辛子の辛さもはっきりとしているのではないでしょうか。
具はシンプルに鶏肉とじゃが芋。あまりゴテゴテと具材を増やさないのもミャンマーカレーの特徴みたいですね。

サービスで頂いたベトナム風?ミンチカツ。ガッツリ塩が利いており、ビールが進みます。

これはお土産のお裾分け。何処の土産だったかな?

新家
住所:神戸市灘区篠原南町7-2-2 カレーマップ
電話:078-861-3232
営業時間:11:00~14:00(宅配のみ) 18:00~22:00
定休日:第1日曜 火曜
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新家@畑原東
卒業式@新家
風邪引き@新家
古閑千鶴と須藤雅彦TRIO@新家
新家オリジナルドライカレー@新家
どぶろく@新家

2010年9月20日月曜日

フードプラザ カッテーネ@佐渡

予算¥620(カツ丼¥620)

なんかね、ボクの書くエントリーはね、「時系列がおかしいねん」と、某友人よりよく言われますのでね、時系列を揃える意味で、しばらくは佐渡のことを書こうかと思います。たぶん、雑念がいっぱい入ると思いますが。

それでは始めます。

市町村の廃置分合により、両津市が佐渡市になろうとも、佐渡の玄関口と云えば両津港です。そこから国道350号線を辿り、ひたすら西へと向かうと佐和田へ着くわけです。そして今回、その佐和田へと真っ先に向かったわけです。そもそもそれが、今回の大きな間違いだったのかも知れません。

その佐渡はと云えば、まずは金山、朱鷺、日蓮聖人、ですよね。それから、食べもんはと云えば、やはり外せない米処であるところの米に、加茂湖の牡蠣と、日本海の豊富な海産物でしょうか。そして、桃鉄的にはたらい舟です。
まぁ、そんなことはどうでも良いのですが、佐渡にあっては佐和田もそこそこ大きな町ですし、何かしらの海鮮くらい喰わせる店など幾つかは在るであろう等という安易な考えを抱くなどと云うことは、観光地化されていない漁村にはスナックしか存在しないといったこれまでの経験を全く活かしきれていない愚かな行為であった、という事をつくづく思い知らされただけであったのです。
そこで訪れたショッピングモール。もちろん、何かしらの惣菜や弁当か寿司など買い求められたらそれで良いか、等と考えたからです。そして、差ほど興味を引く惣菜も無い中、見掛けたフードコート。もちろん、これまた、これまでの数多くの経験に於いて、それこそ美味しかったフードコートなどひとつとして無かったわけなのですが、疲れきった身体には腰を下ろせる椅子があるということだけで嬉しかったのでした。しかも、それ程高くは無い、ときたら、それだけで十分過ぎるほどでした。

貼り並べられたメニューに目を凝らします。疲れきった身体が欲するもの。それはやはり、おかず、ご飯、御御御付、などと三角喰いするようなお上品な定食の類などではなく、それ一品だけで完結するような丼もんです。更に云えば、500円の玉子丼よりも600円のカツ丼なのです。この100円差は、手が届きそうでありながら永遠に辿り着けない絶望的な違いなのです。サックリと軽く香ばしいトンカツを、甘辛い割り下で煮込んだタマネギを共に包み込んだトロトロの溶き玉子、その上に散らす色鮮やかな三つ葉、最高です。

それを注文し、出来上がりを待ちます。呼ばれます。受け取ります。
しかしそれは、ボクの想像していたふっくらトロトロの玉子のベールに優しく包み込まれたカツ丼ではありませんでした。それはもう、甘辛醤油ダレに潜らせた新潟文化をしっかりと受け継いだタレカツ丼でした。ここもまた新潟だと云うことをすっかり忘れていました。
岡山でカツ丼といえばデミカツ丼。福井でカツ丼といえばソースカツ丼。新潟でカツ丼といえばタレカツ丼。そんな簡単なことすら失念しておりました。でも、いつかは新潟でタレカツ丼を食べたいと思っておりましたので、これはこれで満足です。ていうか、メニューの写真は明らかにタレカツ丼でした。そして玉子丼などその何処にもありませんでした。

フードプラザ カッテーネ
住所:新潟県佐渡市窪田6-2 佐渡セントラルタウン かつ丼マップ
電話:0259-52-6060
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2010年9月17日金曜日

パーラーつるや@佐渡

予算¥750(肉スパライスカレー¥750)

アルデンテ?なにそれ?といったスパゲティーにブタ、タマネギ、ピーマンを甘辛く炒めつけ、上からたっぷりと粉チーズを振ったのが"肉スパ"

その横にご飯を盛りつけたのが"肉スパライス"

常連さんの要望により、それにカレーをかけたのが、この"肉スパライスカレー"です。

そして"肉スパライスカレー"のような寿限無寿限無的名前のB級メニューを見付けてしまったボクとしましては、もちろん、それを頼まないわけには居られないのです。

見た目よりはアッサリな"肉スパ"を、ウマイか?マズイか?と云われれば、これが意外とウマイと応えるでしょう。
野菜の食感を残した炒め具合にバター醤油の味付けが結構いけます。

カレーの量がちょっと少ないかな?な見た目の"ライスカレー"を、ウマイか?マズイか?と聞かれれば、これが意外とマズイと呟いてしまいます。
レトルトカレー風味でもうひとつ物足りないお味なのです。そして、案の定、量も足りません。
しかし、そのカレーからハブられて残ったしまったライスたちは、"肉スパ"より溢れ出た汁と交わっており、これもまた、意外とウマイのです。
その一見少なくも感じられるカレーの量は、"肉スパ"、"ライスカレー"、"肉ライス"を一皿で味わってもらうために計算され尽くされた結果なのかもしれません。

750円という安価で三種類の味を楽しめ、普通盛でも大盛と云っていいボリュームに、その安直なネーミング。
いかにもなB級臭漂う、こんなメニューこそが、いつもボクを惹きつけて止まないのです。

最後に、こんなB級メニュー、アリか?ナシか?と問われれば、もちろん、こう答えます。
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ(さよならだ)

パーラーつるや
住所:新潟県佐渡市相川1-27 イタリアンマップ
電話:0259-74-2495
営業時間:11:30~14:00 17:00~21:00 ~20:00(日祝)
定休日:不定休
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2010年9月13日月曜日

井出商店@JR和歌山

予算¥750(中華そば¥600、早すし¥150)

豚骨コッテリ鶏ガラバリバリの"井出系"と、甘みのあるアッサリ豚骨の"車庫前系"なんて分類されちゃったりもする和歌山ラーメンの代表格"井出商店"
あまり美味しいわけでもないよな、と思いつつも、常に目にするその行列に、もしかしたら、美味しかったのかも?と数年に一度、気の迷いで食べたくなるお店である。
もちろん、並んでまで食べるのは嫌なので、客足の途絶えた夕暮れ以降の訪問である。

中太ストレート麺。豚骨臭きつめ、醤油辛め、豚骨の甘みはあまり感じられない。トッピングは、シナチク、チャーシュー、ナルトに干からびたネギと極めてオーソドックス。
やはり、有名な程、美味しくはないよな、と、納得し、店を出るといういつもの儀式。

井出商店
住所:和歌山県和歌山市田中町4-84 ラーメンマップ
電話:073-424-1689
営業時間:11:30~23:30
定休日:木曜
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2010年9月11日土曜日

満幸商店@淡嶋神社境内

予算¥1,500(あわしま定食(小皿料理6皿、こぶがゆ、ひじきごはん)¥1,000、サントリープレミアムモルツ500ml¥500)

桟橋から離れ行く船を見送るボクが居た。
またまた例によって例の如く、思いつきで加太を訪れたわけで、それはまた当然の如く、時刻表など調べてなどいなかったわけでもある。次の出航は一時間後。それまでの間、淡嶋神社を参拝し、満幸さんで時間を潰すことにした。

時刻は9時をわずかに廻ったところ。店内は灯りも点されておらず、薄暗かった。
まだ早かったのかな?の思いに「いけますか?」と仕込中のおばちゃんに声を掛ける。
「手間掛からんやつやったら大丈夫やで」の返事で、奥へと進んでいった。

「ほれ、天然クーラーや」首筋をキンキンに冷やしたおしぼりが包み込む。テーブルに置かれたもう一本のおしぼりで、顔から滴り落ちていく汗を拭う。
ビールで内から冷ますも、火照りは引きそうになかった。それは連日の猛暑に因るというよりは、ひと山越えてきた運動に因るものが大きかったのであろう。付出に出されたワカメの酢味噌和えの酸っぱさが、身体に浸み渡り、疲れを癒していくようだった。
「もう一本」未だに引かぬ汗を気遣って、クーラーが交換される。

小皿6皿の内容は以下の通り
炒められたじゃこが香ばしいカリカリじゃこのサラダ
ホタテの風味たっぷりの高野豆腐の石垣蒸し
食感が楽しい湯葉と蟹身の寒天寄せ
ピリ辛味の牛肉と青菜のたいたん
モチッとした甘い甘いひろうす
しっかり目に味付けられた水茄子のたいたん

それに、ご飯ものが二種類
梅香るひじきごはん
優しいお味のこぶがゆ

これらの濃ゆいお味は、酒のアテにぴったりだった。これだけで、さらに日本酒二合はいける。でもって、〆はかゆと来るのだから、完璧だ。
でも、このあとには友ヶ島が待っているのだから、そうはいかない。ビールを1本だけに留めておき、4本目のクーラーを頂いた頃、ようやく店を後にした。

「あら、出ちゃったわよ」そんな声を受けながら、桟橋に佇むボクがまた居た。

満幸商店(まんこうしょうてん)
住所:和歌山県和歌山市加太118 淡嶋神社境内 食堂マップ
電話:073-459-0328
営業時間:9:00~17:00 17:00~(夜は二日前までに要予約 コースのみ)
定休日:悪天候時
公式サイト
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2010年9月10日金曜日

友ヶ島

和歌山県和歌山市深山
距離:7.4km
(上り:3.6km 下り:3.3km)
最大標高差:111m
平均斜度
上り:7%
下り:7.5%
獲得標高:250m



三度目の正直で、ようやく友ヶ島へと渡ることが出来ました。
初めて渡ろうとした時は、友ヶ島汽船が火、水曜運休だということを知らずに渡れず終い。二度目は、GW中は自転車は乗せられません、と乗船拒否に遭ったのでした。
事前に調べてさえおけば、そんな目には遭わずに済みそうなのですが、いつも行き当たりばったりで予定を組みますので、こんな目にばかり遭ってしまいます。もちろん今回も、近くまで来たから渡ったろかな、くらいの気分でした。しかし、苦節三年の念願が適ったのですから、喜びはひとしおです。

今回の基本方針は、沖ノ島をバイクで一周すること。それから虎島へと渡り、観念窟、序品窟を巡ること。ただし、ビンディングシューズしか持ってきていないので、無理はしないこと。この三点です。これもまた、船を待つ間、パンフレットを眺めながら決定した予定です。
大人往復2,000円の運賃と20kg以下小荷物代800円を払い、船に乗り込みます。

テンキセイロウナレドナミタカシ。
ボクは船が苦手ですので、甲板に出たまま遠景に目を遣り、短い航海を過ごします。パンフレットに依ると、潮の加減に因っては虎島へ渡れない場合が有ります、とのことなので、特にその辺りを注視しながらの船旅です。なんとか、渡って行けそうだな、って感じの潮位でしたので、真っ先に虎島へ向かう計画に決定しました。

大阪で知り合ったコから、ヒールで行ったら、めっちゃしんどかったわ、って話を聞いていましたので、あまり整備された道ではないんやろな、とは思ってはいたのですが、予想以上でした。まんま山道でした。ちょっと、なめすぎていました。ボクはスリックを履いて行っていたので、急坂では空転したり、雨水によって刻み込まれた浸食にはまり込んで、吹っ飛ばされそうになりました。ここは、ブロックを履いていくべきでした。

深蛇池へ向かう道とかの枝道を除けば、MTBで走れる道ばかりなので、バイク乗りでしたらMTBを持って渡ることをオススメします。
ちなみに、現在、桟橋から第二砲台方面への道は土砂崩れにより通行禁止となっておりますので、沖ノ島一周は出来ません。あと、懐中電灯を持っていくと、色色と面白いと思うよ。

"友ヶ島砲台群
友ヶ島砲台群は「フランス式布陣の5箇所の砲台からなり、発電施設など明治20年代当時の多方面の最先端科学技術の粋を結集し、それを今に伝える貴重な文化財。弾丸、弾薬庫を含めた大半の施設は地下化されている。周辺の深山砲台,加太砲台(ともに明治30年代建造)とともに由良要塞を構成している。日清戦争以前の明治期日本の四砲台(東京・対馬・下関・由良)の一つであり大阪城、姫路城、五稜郭などと同じく専守防衛の施設である。」
「先人の偉大な発想・技術・努力」や綿々と続けられてきた維持、管理に敬意を表して、その意義やすばらしさを多くの人々に伝えることを目的として、友ヶ島にある5ヶ所の砲台が土木学会選奨土木遺産に認定されました。これは、2000以上の全国の近代土木遺産のリストのなかから、選奨して顕彰されたものです。"

"友ヶ島第3砲台跡
友ヶ島第3砲台は、島内の他の第1砲台・第2砲台・第4砲台・第5砲台・虎島砲台とともに、明治政府が紀淡海峡防備のため、由良地区(淡路島)、友ヶ島・加太・深山地区(和歌山市)に築造した由良要塞の一つの砲台です。

友ヶ島第3砲台の概要は、次のとおりです。
●着工(工事の開始) 明治23年(1890年)10月
●竣工(工事の完成) 明治25年(1892年) 5月
●備砲(大砲) 28センチ榴弾砲 8門 備え付けは明治28年(1895年)9月から始まり、明治29年(1896年)6月に完了。
●主(首)線 (大砲が向いている方向) SW(南西)35度
●射界 (射撃のできる範囲) 360度
●砲座 (大砲を据えて置く所) 4つの区画に各2砲座 計8砲座 (1砲座の直径3.5m)
●大きさ 横幅180m 奥行き60m"
参考サイト




2010年9月9日木曜日

肉のますゐ@八丁堀

予算¥350(サービス トンカツ(ライス付)¥350)

昔、元町に、トンカツライスを400円で喰わせる洋食屋がありました。
そんなお店も、この出口の見えへん不況の煽りを喰らってか、体力の限界を感じてか、はたまた怪しすぎてお客が入らなかったのか、そんな内情は全く知りませんが、いつの間にやらひっそりと店を畳んでおりました。
しかし、広島には今でも、トンカツライスを350円で喰わせる肉屋があります。広島っこなら、もちろん知っていますよね"肉のますゐ"です。

注文が通ると、一分以内に運ばれてきます。ここは、吉野家亡き今となっては、早い、安い、美味い、の遺志を継ぐ、数少ないお店の一つではないでしょうか。

ラードが香ばしいトンカツ。そこにたっぷりと掛けられたのは、ドミとベシャメルとケチャップを混ぜ合わせたようなチープなお味のソース。しかし、この味は、クセになります。かなり良くできたB級なお味です。別皿で供されるライスも申し分ない量なのです。
もう、カツが堅いとか、薄いとか、脂身が多いだとか、そんな些細なことは、どうでも良くなってしまいます。カツに隠れた茹キャベツとマスタード香るマッシュポテトをグチャグチャにソースと絡め、カツと共に混ぜ合わせて食べる至福の味わい。
それが、350円で味わえるなんて素晴らしいではないですか!
こんなお店が神戸に在ったのであれば、毎年通います。年に一度は通わせていただきます。

肉のますゐ
住所:広島県広島市中区八丁堀14-12 肉料理マップ
電話:082-227-2983
営業時間:11:00~20:45
定休日:水曜 第2火曜
公式サイト
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2010年9月8日水曜日

釜揚げうどん 桂ちゃん@長吉長原

予算¥800(ざるうどん(夏季限定)太麺 おたぬき¥800)

桂ちゃんの事も、ついでに語らなければならない頃だと思ふ。

長田うどんさんの流れを汲む一忠さんのお弟子さんであるところの、ここ"桂ちゃん"
基本的なスタイルとしては、"こんぶ煮"や"かつお煮"が並べられていたり、自分で生姜を摺り下ろしたりなど、それを忠実に周到している感じです。
しかし、饂飩とつけ汁のお味につきましては、結構な違いが見られます。出しは、香の香や一忠と同じく、鰹節に昆布が主体なのですが、すっきりとした酸味を感じる香の香、まろやかな甘みを感じる一忠、とは明らかに違い、シンプルで辛めの風味となっております。それから、肝心のうどんはと云いますと、冷水で締めているだけあってコシはあります。ただ、もう少しモチッとした歯応えは欲しいところでした。そんな、美味くなかった、みたいなことを先に言ってしまいましたが、ボク個人の好みで言わせて貰いますと、うどん、それ単体に関しましては、香の香や一忠よりも上だと思っております。それは、この"桂ちゃん"こそが、何も付けずに食べるうどん、それ自体だけでも美味しい、と、思わせるほどの小麦の甘みを引き出しているお店だったからです。
しかし、そこら辺は"うどんは生き物"という有名な言葉が示すとおり、また訪れたときには全く違う味わいとなっており、こんなはずでは、なんて思うのかもしれませんけどね。

釜揚げうどん 桂ちゃん
住所:大阪府大阪市平野区長吉長原東3-1-68 饂飩マップ
電話:06-6790-1555
営業時間:11:00~15:00 17:00~21:00(麺が無くなり次第閉店)
定休日:木曜
公式サイト
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釜揚げうどん 一忠@八尾
長田in香の香@金蔵寺

2010年9月7日火曜日

長田in香の香@金蔵寺

予算¥600(釜あげ 特大¥600)

長田in香の香の事を、そろそろ語らなければならない頃だと思ふ。

三太郎さんをして、"香川のうどんなんて、コシやないですよ、堅いだけ、あんなん他の人に受け入れられるんやろか?"と言わしめた、中讃のうどん。ボクも未だに、あんなんは、堅いだけで何が美味いんかよう分かりませんが、他府県ナンバーで埋め尽くされた駐車場と、炎天下であっても果てしなく続く行列なんてもんは、今なお続いておるわけです。
そんな中でも美味いなぁ、と、しみじみ思うんは、やっぱ釜揚げ。そして、釜揚げといえば、ここ、長田in香の香なのです。
関西で手軽に食べようと思えば、弟弟子でもある一忠さんがありますが、やっぱり、本場の釜揚げってもんはひと味違います。
あらかじめ摺り下ろされた生姜や刻み青葱が干からび気味、なんて事は、些末に過ぎないのです。その長長しいモッチリとしたうどんに、薫り高い付け汁の美味さたるや、讃岐を代表する釜揚げ、と、ただただ、唸らざるを得ないのです。
ここは、讃岐に於いては、若干高めの値段設定かもしれませんが、やっぱり、美味いもんは、美味い、のです。

このエントリーを改めて書いてみるなどしてみましょうかと、店舗情報を調べてみますと、ここの出しはイリコベース、イリコベースとやたらとイリコイリコと叫ばれていましたが、どう考えても、鰹に昆布に化調だと思います。そればボクの舌が腐っているのだろうか?それとも、ボクがイリコと思っているものは、実はイリコではない、とかいうオチなのであろうか?

長田in香の香
住所:香川県善通寺市金蔵寺町本村1180 饂飩マップ
電話:0877-63-5921
営業時間:9:00~17:00
定休日:水、木曜(祝日 お盆を除く)
公式サイト
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釜揚げうどん 一忠@八尾
釜揚げうどん 桂ちゃん@長吉長原

2010年9月6日月曜日

沢内甚句@開運橋通

予算¥11,300(男1人 女1人 子1人)(生中(銀河高原ビール)¥630、タンブラー(アサヒスーパードライ)¥400、鷲の尾 純米吟醸 もっきり¥800、千両男山 辻村勝俊の純米 もっきり¥700、緑茶¥350、グレープフルーツジュース¥400x2、ももどり¥780、赤海老刺¥700、みず¥500、揚げ出し豆腐¥500、納豆稲荷¥500、マイタケ、エリンギ天ぷら盛合せ(他、アスパラ、オクラ、パプリカ)¥780、さつま揚¥580、冷奴¥500、付出(茹烏賊、大根ビール漬)、他)

いつの間にやら出来とった"ももどり"を掲げる派手派手な看板のお店"沢内甚句"。それはもう、その前を通る度に"いつから鳥足が岩手の名物になっとんねん"とツッコミを入れずには要られなかった"沢内甚句"ではありますが、この度、そのお店を、訪れることになりました。
というのも、何やら岩手の郷土料理を食べて帰えろかな、なんて思いながら、ネットを数時間彷徨いはしたものの、良さげな店など早早簡単に見付かりなどしやしませんでした。
そこで仕方がありませんが、共に時期を外してはおりますが、山菜やキノコなどを安く食べられそうなこの店を選んでみたのであります。

まずは、付出のビール漬で、銀河高原ビールを流し込んでいきます。メニューを一見したこの段階に於きまして、そこに銀河高原ビールの生があったり、岩手の地酒が程良く並んでいたりと、最早、アテとなるべき品などどうでも良くなっておりました。他のふたりはどうかなのかは知りませんが、ボクは少なくともそうでした。
頼む度にたっぷりともっきられた酒の注ぎ具合もまた心地よく、香川に負けぬほどの美味さの骨付鳥にも驚き、岩手の郷土料理を堪能したいという希望からはちょっと外れはしましたが、予想外に満足したお店でした。

郷土料理に地酒三昧と思って訪れると、その過剰なる期待には少少外れたお店かもしれませんが、岩手っぽい雰囲気を安く楽しみたいって人には、かなりオススメな居酒屋です。ボクはまた、鳥足に銀河高原をと楽しみに訪れたいと思います。

沢内甚句(さわうちじんく)
住所:岩手県盛岡市開運橋通5-4 居酒屋マップ
電話:019-654-4860
営業時間:11:30~14:00 17:00~23:30
定休日:日曜
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