2007年6月30日土曜日

珈琲 ん@夙川

予算¥600(ブレンド¥600)

"梅は岡本、桜は吉野"で有名な保久良山にて貧脚ぶりを思う存分発揮し、ブラブラと西へ向かう。
鴨子ヶ原、渦森、保久良山と三つのヒルクライムをこなした後、三つ目の休息場所として"ん"を訪れた。

"珈琲 ん"
細長い間取りの店内には、同じく細長いテーブルが入り口から奥へと向かって置かれている。その横には四人がけのテーブルがいくつか置かれ、サラリーマンが商談を続けている。さらに奥のカウンターには、常連らしきご年配の夫婦が腰を下ろす。
細長いテーブルの隅に座り、ブレンドを注文する(土日限定のカレーをいつか食べたいと思うのだが中々その機会は訪れない)。この店もまた珈琲館と同じ空気の流れる居心地の良い空間である。文庫本を取り出し、珈琲を啜りながら読み進める。疲れ果てた体に濃いめの珈琲が浸み渡る。おそらくは萩原さんの豆を使っているのであろう。ブレンドに600円は高いが、これだけ贅沢に豆を使っているなら納得いく値段だ。偶には良いだろう(分不相応ではあるが)

一時間ほど居たであろうか、身も心も安らぎ帰路につく。

珈琲 ん
住所:兵庫県西宮市羽衣町5-19 喫茶マップ
電話:0798-23-4923
営業時間:10:00~22:00
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)
参考URL

2007年6月28日木曜日

ふたつの不動滝


福山不動滝2
福山不動滝3
大瀧山観音堂
大瀧山地蔵院1
大瀧山地蔵院2

一泊二日 二日目568km
r372-r81-R312-r23-R29-戸倉峠-R29-不動院岩屋堂-R29-R482-辰巳峠-R482-R179-人形峠-R179-R482-r38-r306-不動滝-大瀧山観音堂-大瀧山地蔵院

日出と共に起床、フライを乾かしながらの珈琲、今まで幾度となく繰り返された目覚めの儀式だ。
ガスストーブに火を入れ、コッヘルで湯を沸かす。珈琲を煎れながら地図を眺め、ルートを考える。芳しい香りが辺りに漂い始めた。普段ならまだ眠りの中の時間帯だが徐々に目が覚めてくる。
取り敢えずは写真を取り損ねた”不動院岩屋堂”、それから不動滝、そして大山へ向かう。目的地を大雑把に決めて走り出す。後は走りながら気の向くままに道を選ぶ。それがいつも通りの遣り方。案の定、ルートを間違えてしまったようだ。
どうせ一人旅だ。誰に気兼ねする訳でもなし、目的地すら変更しても構わない。そう思いつつも、予定ルート戻り、予定通りの目的地を目指す。

R29を北へと進む。まだ早い時間なので交通量もごく僅かだ。前回来たときと同じルートを辿り、最初の目的地へと到着した。
季節こそ違えども、不動院岩屋堂は相変わらず美しい佇まいだ。今日は柵が閉ざされているため直ぐ下までは近寄ることが出来ないが、まぁ良い。遠くから見た方が美しいのだから。
静かに流れる川沿いを歩きながら写真を20枚ほど撮り、十分満足したところで又走り出す。

次は不動滝。事前にネットで調べたところに依ると、関金温泉にほど近い大瀧山観音堂の辺りに在るようだ。
r306を通り、峠らしき辺りを通過したとき、不動滝駐車場という看板が目に付いた。観音堂はこのずっと下にある。こんな上から遊歩道が続いているのか、この時はそうボンヤリと考えていた。
なかなか良い感じの道だと思いつつ麓まで下って来たのだが、看板一つ見掛けなかった。見落としたのだろうか?Uターンをして頂上の駐車場まで戻ってみる事にする。其処が目的地の一つでなければ諦めて先へと進むところだ。
戻る途次、先ほどは気付かなかった落ち葉に覆われた小路を見付ける。もしやこの先に在るのであろうか?ふと、そう思ったが、余り入っていきたい道ではない。此処は後回しにするとして、まずは駐車場に戻ってから考える事とした。

駐車場にバイクを停めに入る。先ほど停まっていた車は一台もいなくなっていた。駐車場の奥から下の沢へと階段が続いていっている。水音が響き渡り、確かにその先に滝が存在することが伺える。
ライディングブーツのまま、多少荒れたその階段を下りてゆく。柵を乗り越え滝上へと立ち、滝壺を覗き込んでみる。二段になっているようで下まで見通すことは出来ない。結構な高度感だ。下まで下りることは出来ないのだろうか?そう思い、巻き道を暫し探すがそれらしきものはない。何となく納得いかないまま、バイクに戻り、先ほどの小路に行ってみようかと思う。走り出して直ぐ、橋の袂に一枚の看板に気付く。
"不動滝遊歩道 歩道延長135m 幅員0.6~1.2m 所用時間(所要の間違いか?)約10分 この遊歩道は急勾配のうえ鎖場があります。ハイヒール、革靴での通行は御遠慮ください"とある。どうやら下まで行けそうだ。喜び勇んで、駐車場に引き返し、靴を履きかえる。遊歩道は看板脇の僅かな踏み跡から始まっていた。コレでは看板がなければ、絶対に気付くことは無かったであろう。
遊歩道というには危険なその道を暫く下る。鎖場在り、痩せ尾根在り、倒木在りの楽しい遊歩道?である。倒木を潜ると、一面草や苔に覆われた滝壺が現れた。その二段から為る滝は中々の水量が有り、絶えず水飛沫を広げていた。その冷たさを感じながら、お不動さんの姿を探す。それらしきモノはない。マタギさんの言うソレは、どうやらこの滝のことではないらしい(後に調べたところ、不動滝は不動滝でもこちらは福山不動滝というらしい)
駐車場戻り、ツーリングマップルで確認する。やはりあの小路の先が怪しい。仕方がない、行ってみるとしよう。これで三回目となる道を下っていく。

細い沢沿いの道をゆっくりと下って行く。薄暗いその小路は路面こそあまり良くないモノの、良い雰囲気である。間もなく、道の傍らに奉納された赤い幟が立ち並ぶ滝に出会う。階段を数段上ると東屋と真新しいお不動さんが姿を現した。大滝山不動滝とはこちらであろうか?想像していた感じとは此処も違っていた。あまり感じるモノがない。寧ろお不動さんが存在しない方が厳かだ。それ程この真新しい像は違和感を感じずにはいられなかった。
多少がっかりしながら大瀧山観音堂を参拝する。そこは人気が無く、朱印は大瀧山地蔵院にてと一枚の貼り紙があった。地蔵院は訪れる予定ではなかったが行ってみることにする。

鄙びた温泉町といった風情の関金宿の細い路地を抜けていく。地蔵院はその一番奥に在った。すぐ前には共同浴場が在り、入浴料200円と安いので入っていこうかととも思ったのだが、登山後に入りたいのでココでは止めておく。
地蔵院の横にバイクを駐め、中へと向かう。此処の御本尊は国指定重要文化財である木造地蔵菩薩半跏像である。小さな宿場町には不似合いなほど存在感のある美しいお地蔵さんであった。偶々訪れた訳ではあるが、来て良かった。こういう出会いが有るから小回りの利くソロツーは楽しい。

福山不動滝でも少し降られたのだが、いよいよ空模様が怪しくなってきた。梅雨らしい雨が音もなく降り始める。予報はまたもやハズレらしい。先に広がる大山へと目を遣ると濃い灰色の靄が架かっている。気持ちが暗く沈み始める。酷くならなければいいが、そう願いながら靄の中へとバイクを向けた。

(天の真名井に続く)

不動院岩屋堂
住所:鳥取県八頭郡若桜町岩屋堂
?宗派:真言宗醍醐派
開山:空海
本尊:黒皮不動明王(日本三大不動)
岩屋堂:【国重文】指定(S28.11.14)懸造、桁行三間、梁間三間、高さ約10m、一重、前面入母屋造、背面切妻造、妻入、とち葺、室町時代初期(大同元年)
?開帳:3月28日(春の大護摩修行)、7月28日(秋の大護摩修行)
無住
参考url

福山不動滝
住所:鳥取県東伯郡三朝町福山
2段、高さ33m
参考url

大滝山不動滝
住所:鳥取県倉吉市関金町関金宿
高さ35m
参考url

大瀧山観音堂
住所:鳥取県倉吉市関金町関金宿
開山:行基菩薩
中興開基:源頼朝
施行:所田番匠
本尊:十一面千手観音【市文】
大瀧山地蔵院奥の院、無住
参考url

大瀧山地蔵院
住所:鳥取県倉吉市関金町関金宿1218
宗派:真言宗御室派
開山:行基菩薩
中興開基:源頼朝
本尊:地蔵菩薩【国重文】
札所:中国地蔵28番
参考url

2007年6月24日日曜日

Saigon Paris Garden@阪神芦屋

予算¥20,790(女2人、男3人)

ローコが岡本に出てくるというので、いつものメンバーで集まる事となった。
だが、岡本で呑むはずが、いつのまにやら芦屋へと。週末の芦屋は何処も一杯でたまたま席が空いた"Saigon Paris Garden"に行く事になった。

"Saigon Paris Garden"
エムの家の近くの店なので前は度々通ってはいたのだが、入るのは初めてだった。今は無きBISTROやたい(びすとろTHE屋台ではない)にも似た、仮設トイレに掘立て小屋という風情は好ましい。

料理を適当に頼み、乾杯。生ビールは早々に無くなったとの事なので、sapporoを頼む。そこでコレを持ってくるおねぇさんは、突っ込んで欲しかったのであろうか?
以前ココでランチを食べたエムは、美味しくなかった、と言っていたが、値段相応であろう。ただ、ベトナム料理という割には無国籍料理といった感じであったが。"Quan An Ngon"の方がレベルが高いか?久しぶりに食べに行ってみよう。
それぞれが頼んだ料理をジャンケンでシェアして食べる。負けてばかりで、良い物を取る事が出来ない。もっとも、酒さえ呑めれば満足なのだが。
適度に酔いが回り、"奥の男一人女三人のグループは誰とカップルだと思う?"、"三人とも好みじゃないからどうでも良い"などと下世話な会話になった辺りで、お開き。

女の子達を駅まで送り、男共でもう一軒飲み直しに行くのであった。

Saigon Paris Garden
住所:芦屋市大桝町5-13 各国料理マップ
電話:0797-38-8351
営業時間:11:30~13:30、17:30~22:30
定休日:年中無休
参考URL

2007年6月22日金曜日

フットサル

HAT神戸 FUTSAL LABOにて
五年ぶり?のフットサル。

最近は心肺強化を狙って、ケイデンスを上げていた効果がでたのか、意外と走れました
しかし、ボールコントロールが全然ですねぇ
あと、反応も。何回股の間を抜かれたことか!

来月に向けてトレーニングをせねば。

2007年6月18日月曜日

玉子焼 今中@明石港

予算¥600(玉子焼き¥600)

明石に差し掛かった辺りから右のふくらはぎが痛み出した。普通に漕ぐ分には大丈夫なのだが、膝を開くように動かすと痛みが走る。クリートの位置が悪かったのであろうか?
加古川まで行く予定であったが、無理をせずに明石をブラブラすることにした。一味来福でぶっかけうどんを食べ、お寺さんを参拝。明石港の浜手を抜け、めぼしい店を探し巡る。
興味を引く店が無いなぁ、と思っていると玉子焼きの香ばしい香りが過ぎった。店など在ったか?と思いつつも引き返すと、一軒の小さな店の暖簾に気付いた。

"今中"
カウンター4席、座敷4席の小さな店内。メニューは"玉子焼き"一品だけである。ビールも欲しかったが仕方がない、後にするとしよう。色紙が何枚か飾られている。誰のサインかは分からないが、有名な店なのであろうか?カウンターに腰を下ろすと、おばあさんがおもむろに焼き始める。そして、おじいさんは出汁の用意を仕出す。
玉子焼きの作り方をじっくり見るのは初めてだ。菜箸を両手に一本ずつ持ち、器用に返していく。一人前20個。先ほどうどんを大盛りにした事が悔やまれる。

始めは出汁で食べてみる。昆布の出汁が効いているが、僅かにえぐみが気になる。塩気も少々キツイか。そのまま食べてみると、外の皮はサクサク感があり、香ばしいのがよいが、肝心の蛸が良くないのが残念である。蛸好きとしてはもう少し大振りなモノが宜しい。生地は黄身の風味が良く出ており、今まで食べた中で最も好みかもしれない。
残り半分はソースを付けて食べるとする。ソースを付けてから出汁につけると、化調のおかげかまろやかになる。この食べ方が一番美味い。

あぁ、やはり食い過ぎた。何処かで休憩していかなければ。
それから、自分でも焼いてみたくなったので"じん粉"を買って帰るとしよう。

玉子焼 今中 
住所:明石市岬町26 粉ものマップ
電話:078-913-6455
営業時間:10:00~20:00
定休日:木曜

2007年6月16日土曜日

寿司パーティーにて

ツレのトコでの手巻き寿司パーティーにて

仕事で遅れたので途中参加となりました

彼の愛猫には警戒されまくりで、撫でているのが私だと気付くと脱兎のごとく逃げやがります

最後には延ばした手を"猫だまし"よろしく、両手で"パンッ"と叩かれました。。

2007年6月14日木曜日

古法華キャンプ場

古法華キャンプ場3

一泊二日 初日83km
第二神明-r43-R372-r372-r117-r43-r81-古法華キャンプ場

梅雨入り前にどうしても行きたいところがあった。鳥取にある不動滝だ。マタギ師匠と不動滝の話をしていたのだが、勘違いしていることに後で気付いたのであった。不動滝にはまだ訪れたことが無かったのだ。

仕事を早々に終え、用意した荷物をバイクに積み込む。家を出たのはもう21時近くであった。第二神明にのり、西へと向かう。高速は余り好きでは無いのだが、この高低差のある道は中々気持ち良くて好きだ(高速道路ではないが)。そのまま加古川バイパスへと入り、給油警告灯が灯ったままr43より北上する。最初のGSに入ろう。それから酒とつまみを購入しなければならない、そう思っていた。
ところがGSがない。ツーリングマップルによると、R372に出た辺りに在るようだが閉まっている可能性も捨てきれない。焦りだした頃、漸く一軒のGSを見付けた。給油の最中に照明が消えてゆく。どうやら22時閉店であったようだ。
次は酒を仕入れなければならない。ところが酒を販売するコンビニすら無い。加古川バイパスのすぐ近くに一軒在った。だが今更彼処まで戻るのも馬鹿馬鹿しいのでそのまま先へと進み、遂にr372側の入り口を過ぎてしまった。仕方がない、このまま進んで行けば何処かに在るであろう。最悪北条まで出れば無いと云うことはあるまい。結局、北条の市街地まで出てしまった。ココのジャスコで酒とつまみを仕入れ、再び古法華キャンプ場を目指す。20kmほど余計な距離が増えてしまった。

r81に折れ、裏口?から古法華自然公園へと向かう。こっちの入り口は、以前訪れたときに"険しいから通らない方が良い"と言われた道だ。確かにコンクリート舗装に溝を刻んだ急坂だが、オンロードでも行けないことはない。間もなくヘッドライトが石仏を照らし出す。テントサイトは古法華寺の直ぐ側の芝生地だ。藪蚊が多そうな気配がするので、駐車場にテントを張らせて貰う。
いつも通りヘッデンを頼りに設営するが、久しぶりなのでどうも手際が悪い。それでも何とか張り終え、お楽しみの時間に入る。

視界の角を薄緑色の光が過ぎる。人工衛星か?と思い目をやると、ゆっくりと点滅するモノが頭上を漂っていった。蛍か、何年ぶりに見ただろう。ヘッデンを点滅モードにして森の辺りを照らしてみる。なんの反応もない。どうやら、お気に召さないようだ。ライトを消し、ボーッと夜空を見上げる。つまみを炙るストーブ以外、一切の光のない静寂が広がる。薄曇りの空に星の明かりは少ない。二匹の蛍が飛んで行き、又新に二匹現れる。まるでつがいのように。
ビールから日本酒に遷る頃には丁度良い感じに酔ってきた。色々とため込んできてしまったモノが抜け落ちていく。来て良かった。つくづくそう思う。
ラヂヲのスイッチをそっと入れる。FMに合わせ、チューニング。佐野元春の歌声が響いてきた。懐かしい。気持ちが学生の頃に戻る。あの頃の友は今何をしているのであろう。
明日も早い。酒を飲み干し、寝袋へと滑り込むと直ぐに睡魔が襲ってきた。


83kmの旅を愛車と終えた夜 ――
 一杯の酒が 次の旅へと 想いを走らせる。
 。,  .゚。 + ☆。,゚. o 。+ 。゚.,
 ゚. o * 。 ゚。 ゚.。  ゚。 +゚  。 ゚
゚ ` .゚ .  . ゚. . ゚  . ゚  .  ,
 .  .   。   . ,      。
                 ゚ 
        。゚ 日
     (*'∀`)ノ  ∫ ○   ∠〆~_-ワ
     人_',ヘヘ へ.aノ人  《*)ゞ≦0《*)
 ‐''"´''""゛'"`''"´'''"″"''"`''""''´'''"″"''"`''""'"`''"`'"`"'``'‐

古法華キャンプ場
場所:兵庫県加西市東剣坂町1345-2
料金:無料
問合せ:加西市都市整備公社 TEL 0790-42-0112
期間:4月~9月
申請書

(ふたつの不動滝に続く)

2007年6月11日月曜日

六甲散歩再度

カフェヴェローチェ
石切道1
石切道2
石切道3
石切道4
登六庵
日帰り54km
カフェ ヴェローチェ - 石切道 - 登六庵 - 再度公園 - 再度山大龍寺 - ビーナスブリッジ

"俺はいったい、何やってんだろ?こんなしんどい事を!"久々にそんな気分だった。
15kgを越えるMTB。トラスフレームでは無いので肩に担ぐことも出来ない。片手で引き上げ、岩の上に放り投げる。いくつ越えれば終わるのだろうか?。

六甲山をただ登るのにも飽きてきていた。MTBで上がってみよう。ルートは石切道が適当だろうか。舗装路で高度が稼げたはずだし、楽なルートだ。行けるトコまではそのままヒルクライム。後は担いで登れば何とか行けそうだ。無理なら下れば良いだけ。帰りは再度山を通るとしよう。ヴェローチェで珈琲を飲みながらルートを考えていた。

住吉川沿いを渦森へと向かう。天気も良く、気持ちいい道だ。白鶴美術館を左に送り、橋を越える。この辺りから徐々に勾配がきつくなり出した。高い気温と相まって、汗が噴き出してくる。
渦森橋を右に折れ、住吉霊園へ向かう道へと進む。道路脇にバイクを駐め、水分を補給する。腿がヒク付く。何より蟻の戸渡りが鈍く痺れている。きつい坂をダンシングせずに上り続けたせいだ。サスが撓み過ぎるので立ち乗りではロスが多すぎる。やはりリジッドフレームのロードも欲しいところだ。

再び跨り、上を目指す。が、直ぐに挫折してしまう。たとえ一度でもバイクから下りてしまうと頑張ろうという気力が無くなってしまった。仕方がないので休憩の意味も含め、押して上がる。"貧脚、貧脚"と思いながら炎天下、急坂を進む。
霊園を抜け、木陰に差し掛かった辺りで漸く漕ぎ出す事にした。しかし、トレラン用に履きかえているため、また直ぐに挫折。そんなことを繰り返す内に登山口へ到着してしまった。ココからは流石に漕いで上ることは出来そうにないが、何とか押しては行けそうだ。

普段の三倍くらいは辛い思いをしながら上り続ける。やっと水場まで辿り着き、一息つく事が出来た。此処からが正念場だ。
"MTBでなど二度と来るものか"岩場を乗り越えながらそう思った。バイクの重さが着実に疲労を積み上げていく。10分程で越えられる道が30分も掛かる。"俺はいったい、何やってんだろ?"、"しんどい、しんどい"そんな思いが頭の中をグルグル回り続ける。
漸く平坦な道となった。少しの間バイクで走ってみたりもする。ここから先は階段もあるが、今までと比べたら屁みたいなものだ。

舗装路が現れたのでSPDシューズに再び履きかえる。腹が減った。登六庵で飯を食おう。朝食抜きなのでそろそろ限界だ。

登六庵にて今日はカレーではなく、"平日限定"という"オム辛海鮮(¥1200)"を食してみる。七味唐辛子を3瓶も入れるという。いくら辛いもの好きの私でもちょっと引いてしまう。失敗したか?やはり辛味がきつすぎる。七味の食感も気になる。私が作るとしたら、もっと辛味を押さえ、ペースト状のものを使うであろう。添えられたケチャップの甘さが妙に美味い。これは辛さに因るものなのか、それとも良いものを使っているからなのかは、既に麻痺した舌では見極めることは出来なかった。
まぁそれでも辛い"物好き"の方には一度ご賞味いただきたい。後ほどホットなアヌスに出会えることでしょう。
珈琲を飲みながらノンビリとさせて貰う。疲労がゆっくりと抜け落ちてゆく。
"スープを忘れていたので100円引いておきます"と言われる。メニューには書いてあったが、ヨーグルトが出てきたのでソレに変わっているのかと思っていた。

"こんなトコに登山道が、こんなトコに池が"、単車の時とは違う風景の中をゆるりと下って走る。
関の茶屋を折れ、奥再度ドライブウェイに入る。この道は単車進入禁止の為、二輪で走るのは初めてだ。風景もトレースも素晴らしい道であるだけに(単車で走れない事は)残念である。
再度公園へと入り、修法ヶ原池をグルリと回る。木漏れ日が気持ちいい。ノンビリとした時間の中、寛ぐ人も多く見受けられる。暫しの間クールダウンをし、堂徳山への上りに備える。

一週間ぶりの再度山大龍寺を過ぎ、再び高度を上げていく。下から上ってきたロード乗りと挨拶を交わしながらすれ違う。ビーナスブリッジが見えてくる。三宮はもうすぐだ。

"次はどのルートを上ろうか、MTBを背負って"下りながらそう考えていた。
"俺、何やってんだろ?"感が強ければ強いほど、達成した時の快感が強い。根本的にMなのであろう。

カフェ ベローチェ  
住所:神戸市東灘区御影町郡家上山田90-3御影荘1F
電話:078-851-7363 
定休日:火曜日 
営業時間:11:00~18:00

茶亭 登六庵
オム辛海鮮¥1100(スープ無し-¥100)珈琲¥400(セット)
住所:神戸市灘区六甲山町南六甲1034-104
電話:078-891-0477
参考blog

2007年6月8日金曜日

サスライのススメ ~ちぎれ雲のような旅をしよう。~

ホーボージュンさんのスピーカーシリーズに行って参りました。パタゴニアのパイネトレイルに行きたくなりましたね。

御本人が仰る通り、あまり上手いトークではありませんでしたが、美しいスライドと共に繰り広げられるショーは素晴らしいものでした。

"さすらうなんて簡単だ。靴紐をギュッと締めたら、後ろ手で玄関をパタンと閉じればいい……。"

その言葉通りの身軽な生き方には、多くの学ぶべき点があります。
実際に氏が使われるバックパッキングギア一式を見せていただきながらのトーク、その工夫の数々、あっという間の2時間弱でした。

また、興味深いパタゴニアのスピーカーシリーズがあれば参加したいと思います。

参考url
参考url

2007年6月7日木曜日

道の駅不知火

危ういトコロではあったが無事給油を済ますことが出来た。今日、目指すは"天草"であるはずなのだが、余計な時間が掛かってしまった為、とりあえずは"道の駅不知火"をキャンプ地とした。もっとも、行ってみてテントを張れそうかどうか見てからの話なのだが。途中でスーパーに立ち寄り食材と酒を仕入れ、先を急ぐ。今日は見た目の距離以上に疲労してしまった。なるべく早めに休息したい。不知火で休めれば良いのだが、そんな思いが心を占める。
間もなく海沿いの流れの良い通りへと差し掛かり、道の駅不知火が姿を現す。国道沿いの広い道の駅は車中で宿泊する人も多く、中々良さそうな雰囲気である。駐車場をグルリと回り、テントを張りやすそうな場所を探す。奥の芝生の広場へ向かうと、既に先客が居た。エンジンを切り惰性で後ろへ付ける。福岡ナンバーのCBR1000RRか、良いバイクだ。もう既に眠りに就いているようなので、なるべく静かにテントを設営する。
時刻は十時前、早めにくつろげて良かった。一時はどうなることかと思ったものだが。夕食は栂尾神社で頂いた餅を入れた味噌汁である。ガスストーブに火を入れ今日一日の事に思いを巡らす。つまみを炙り、酒を楽しむ。一日の内で最も楽しみな時間だ。交通量の多い国道沿いなので五月蠅いが、南国感が満喫できる風景は”遠くに来たなぁ”、という感じが味わう事が出来て嬉しい。
やがて、駐車場には様々な改造した車が集まり出す。最近の流行は、"ワイルドスピード"の影響かLEDでカラフルに彩られたものが多いようだ。酔いが廻ってきたので、早めにテントへと入り込み眠りに就く。

翌日はいつも通り夜明けと共に目を覚ます。南国の朝は早い。顔を洗いに行き、戻ると先客も目を覚まし撤収作業中であった。お互い作業を続けながら、挨拶を交わす。フライを乾かしながら、珈琲を煎れる。
彼は、父親とツーリングに来ていたが、この道の駅で温泉に入り眠たくなったのでもう一泊したそうである。これから長崎へ向かうことを話すと、"カステラを買うなら眼鏡橋の店で買わなければならない"、と強く薦められた。丁度良い、お土産はそこで買うとしよう(勝喜堂 めがね橋店で買ったが、匠寛堂を薦めていた様な気がする)。

一足先に片付けを終え、東へと旅立つ名も知らぬ彼、西へと向かう私。束の間の出会いと別れ、そして今日もまた繰り返される。

2007年6月2日土曜日

ロキ食堂@大安亭市場

予算¥3,250(なんばん丼¥750、エビス¥500x3、シンハー¥500、プーケット¥500)

仕事帰りにゆっくり本を読める処は無いか?そんなことを考えながら会社を出た。家で読むより外での方が集中出来る質だからだ。未読の本が50冊は越えてしまったであろう。
軽く食事が出来、少しくらいアルコールが飲めて店の片隅で長居できる場所。十時頃までやっていればなお良い。閉店に忙しなく追い立てられるのは嫌だ。
そう考えながら候補を絞るが、敢えていうなら"Saboten Cafe"位しか思い浮かばない。花隈まで出るのは怠いなぁ、そんなことを考える。それならいっその事行きそびれていた”ロキ食堂”に行ってみることにする。

"ロキ食堂"
一度顔を出さねばと思って延び延びになっていたロキ食堂。ここは"Deco'sKitchen"のケイコちゃんの師匠がやってはるお店である。
前を一度通った事はあるので、大体の店の感じは分かってはいたものの、入るまでには至っていなかった。
客は誰も居なかったがカウンターに着く。ボックスがもう少し多ければ一人で占領しても良いだろうが、これくらいのキャパでは気が引ける。デコとはメニューが少し違うが、チキン南蛮のタレはココが伝授したものらしい。
エビスとなんばん丼を頼む。この店でもひね鶏も使っているみたいだが、コレは若鶏であった。頼めばひね鶏でも造って貰えるのだろうか?デコでもなんばんは若鶏で、ひね鶏はひねぽんか何かであっただろうか、忘れてしまったが。
BGMのワールドミュージックと、モニターに映し出されるボルネオが妙に心地よい空間を作り上げていった。結局、店員さんやオーナーと話をするだけで、本を全然読まないでしまった。
スタッフが他にも居るそうなので、他の日はまた違った雰囲気となるのであろう。またゆっくり寄らせて貰います。

ロキ食堂
住所:兵庫県神戸市中央区若菜通5-2-29 Barマップ
電話:078-222-7339
営業時間:12:00~22:00(月~木)12:00~24:00(金土日)
定休日:不定休

2007年6月1日金曜日

六甲散歩

アイスロード
花3
花4
三国岩
亀石
諏訪稲荷神社

装備
バックパック:MAMMUT_Crag(18l)、靴:ACG_AIR TRAIL EXPOSURE、ヘッデン:PETZL_TIKKAPLUS、水筒:LAKEN_Kukuxumusu Yetiyak、他(水1.1l)、エマージェンシーシート、皮手、珈琲セット、カロリーメイト_ブロックチョコレート味(4本入り)、hp:NTTdocomo_P505is、GPS:Garmin_GEKO

最近ご無沙汰していたので、リハビリがてらのお手軽ハイキング。とりあえずアイスロードから上がり、西へと向かう事にする。膝が痛み出したとしてもエスケープルートが多いので大丈夫であろう。

10:18 一王山(246.5)
最近定番の六甲山へのアプローチ。一王山十善寺で安全祈願をし、鶴甲方面へと抜ける。
鶴甲コープにて昼食用のおにぎり3個とポカリスウェットを併せて購入。意外と気温が高く、発汗量が多いためだ。水1リットル程では心許ない。

11:50前ヶ辻(760)
表六甲旧道よりアイスロードへと入る。多くの植物が美しい花を付ける季節となった。柄にもなく花の写真など撮ってみる。
それにしても今の時期は毛虫が多い。いつの間にか腕の上を這っていて、度々驚かされる。

12:05三国岩(802.5) 12:25出発
三国岩に上り、珈琲を煎れる。突風が吹き抜ける中、震えながらおにぎりと珈琲を摂る。風が当たらない所の方が快適な事は分かってはいるのだが、やはり岩の上が好きだ。

13:40森林植物園東門
シェール道、徳川道と辿る。いつ来ても単調すぎて面白味のない道だ。地蔵谷を下ろうと思っていたのであるが、ルート取りに失敗した。
森林植物園東門から森林管理歩道へ。暗い杉林の中、尾根、谷に沿って上下左右に辿っていく。この上の尾根が北ドントリッジなのであろうか。
さらに南ドントリッジへ。漸く楽しいルートに遭遇した。トェンティクロスより時間は掛かるが、余裕が有るときはこちらの道を選びたい。

14:30高雄山(476.5)
次か、この次なのか、と小さなピークを幾つも越えて漸く高雄山山頂に着く。此処から再度山へと向かうには、一度、再度公園に戻るか、市ヶ原方面に出なければならない。どちらにせよ遠回りだ。とりあえずは再度公園に向かうが、下のハイキングコースへショートカット出来ないだろうか?と思いながら歩いていると、そちらへ向かう踏跡が。無事下りることが出来た。

15:05再度山(469.3)
度々、再度山大龍寺は訪れているものの、再度山山頂まで登るのは初めてである。大龍寺さんの裏手へ回り、奥の院、亀の石を経て山頂へ。亀の石には梵字が刻まれているのだが、風化しており、ハッキリとは判別できない。おそらくは聖観音さんを表す"サ"であると思うのだが、大龍寺さんの本尊は如意輪観音さんなのだが何故?
ちなみに私は大龍寺さんの住職が好きであり、最も多く訪れるお寺さんの一つである。

15:45碇山(292.0)
再度ドライブウェイ沿いのハイキングコースを下り、碇山へ。三宮から見上げることは多いのだが、実際に登るのはココも初めてだ。噂に聞く風力、太陽光発電の横を抜け下る。夜は美しく碇を形作るこの山も、昼間は間抜けな姿である。

16:00諏訪山(151)
久しぶりの割にはあっさり、諏訪山まで来てしまった。もっとも翌日は筋肉痛に悩まされたのだが。