2009年8月31日月曜日

すえちゃん@阪神住吉

予算¥1,150(¥20おまけ)(油かすお好み¥670、キリンラガー大瓶¥500)

基本的には自分で焼くお好みが一等美味いと思っているのですが、ここだけは別です。

【すえちゃん】
開口一番
「大貝ちょうだい」
と言うも
「ごめんな、今焼いとぅ持ち帰りの分で切れてしもうて」
と返される。
そこで仕方なしに"油かす"を頼んだ。

仕方なしにとか何とか言ってはいるが、ただ単に今日は出汁がジンワリと生地に染み込んだ大貝を食べたかった気分なだけであって、油かすが不満などということは、ちっともない。
というか、ここの油かすのお好み焼きは世界一美味い、と断言したい。
手切りの荒いキャベツの千切りに脂のたっぷりとのった油かすをこれでもか、と乗せ、じっくりと蒸し焼きにしたお好み焼きは、まさに"The神戸焼"とでも言うべき存在である。
仕上げは化調と削粉に青海苔。お好みでどろソースをたっぷりとかけてもらう。
たっぷりと滲みだした脂の甘みと、腸壁の歯ごたえとともに広がる香ばしさ、それはまさしく完璧な一品、お好み焼きの完成形態のひとつといえる。

「コテください」
と言うと、横のお客さんが
「テコくれってよ」
とおばちゃんに催促する。
その隣のお客さんが
「コテ?テコ?」
と呟くと、店内はにわかにコテテコ談義へと切り替わった。
「コテっていうとシャカンの」
「コテは剣道のコテー」
と、多数決により、この店ではテコに決定いたしました。
この店では、"コテください"と言ってはいけません。"テコちょうだい"と言ってください。

そうそう、青木の"すゑちゃん"は妹さんのようですね。

すえちゃん
住所:神戸市東灘区住吉宮町1-2-18 粉ものマップ
電話:078-811-2009
営業時間:11:30~16:00 17:00~20:00
定休日:月曜、第4、5日曜
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2009年8月30日日曜日

天王寺屋 五兵衛(天五のカレー)@成田

予算¥850(辛口カレー¥850)

インデアンカレーを挙げたからには、やはりここのカレーについて語らねばならない。

【天五のカレー】
インデアンカレーに不満を持った店主が、試行錯誤の末作り上げたという他には無い、唯一無二なカレーの一皿。
従って、出発点はインデアンカレー。甘くて辛いカレー、甘酢に漬けたキャベツ。そこまでは同様である。

インデアンカレーに同じく、最初に印象的な甘みが拡がり、後を追って辛さが訪れる。しかしそこにコリアンダー、クローブ、ナツメグなどの香りを伴ってだ。
それは、煮込み続けたルーをかけるだけのインデアンカレーに対し、注文を受けてからオリジナルにブレンドしたペーストを、香りが立つまで炒め調理する天五のカレーとの違いによるものである。
当然、カレーとしての完成度は天五の方が高く、美味い。

純粋にBグルとして美味いインデアン。純粋にカレーとして美味い天五。美味しさだけで言えば、天五の勝ちなのだが、また食べたくなるのは不思議とインデアンカレーなのだ。

天王寺屋五兵衛(天五のカレー)
住所:千葉県富里市日吉台4-9-18 第二海運不動産ビル1F カレーマップ
電話:0476-91-0502
営業時間:11:30~15:00、18:00~21:30
定休日:水曜
公式サイト
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2009年8月29日土曜日

インデアンカレー@JR芦屋

予算¥730(インデアンカレー¥730)

世の中には幾つか、年に一回くらいは無性に食べたくなる中毒性のあるモノがある。

【インデアンカレー】
注文が通ると十秒ほどで、キャベツのピクルスと、程良い感じに盛りつけられたインデアンカレーが並んでいた。

最初に口に拡がるのは衝撃的な甘さ。よく炒められたタマネギにココナッツミルク、そして奥に見え隠れする甘酸っぱさは、何か分からないがフルーツに因るものだろうか?
そして、後を追うように訪れる焼け付くようなカイエンヌペッパーの辛さ。
肉が崩れ落ちる程煮込まれたルーには、カレーの香りは残るもスパイス感は感じられない。

何風カレー、何国カレーではなく、甘酸っぱいキャベツの付け合わせまで含め、これは"インデアンカレー"といった独特の食い物以外の何物でもない。

インデアンカレー 芦屋店
住所:兵庫県芦屋市船戸町2-1-120ラポルテ西館内 カレーマップ
電話:0797-38-2633 
営業時間:11:00~20:00
定休日:木曜 年末31日まで 年始3日より
公式サイト
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2009年8月28日金曜日

皆殺しチャーハン@炉ばた焼 豆狸

予算¥2,700(皆殺しチャーハン¥650、ミミガー炒め¥500、生大(アサヒスーパードライ)¥750、チューハイレモン¥300、アサヒスーパードライ中瓶¥500)

"半殺し"ときたからには、次は"皆殺し"である。それは当然の理である。

【炉ばた焼 豆狸】
看板にうっすらと浮かび上がる"MTB"の文字。まさか"MounTain Bike"の略ではあるまい。"Yeah! めっちゃ食べたいB級グルメ"だろう等としょうもない事を考えながら扉を開けた。
閑散とした薄暗い店内。開店間近故の静寂であろうか。

「ごめんください」
と声を掛けるが、返事はない。
ふと、目を遣った新聞の切り抜きには"ヒルクライム"の文字が躍っていた。どうやら悪い予感、いや、良い予感、が当たったようだな、等と思いながらも、一度店を出て写真を撮る。
すると

「いらっしゃい」
と店主が顔を出す。
仕方がないので
いけますか?と声を掛け、店の中へと戻った。

席に着くと注文も聞かずにMTBの話しが始まる。
ちょっとした合間に、皆殺しチャーハンと生大を頼むが自転車話はそのまま続く。
そして思い出したかのように生大を注ぐと、再び横に座り自転車話に花が咲く。
そしてまた思い出したかのように皆殺しチャーハンを作り出した。

「くらがりで挫折したんですよ」
と言うと
「お客さんに彼処はしんどいと聞いて行きましたけど、大したことなかったですね」
「ホンマにしんどかったのは、金剛山の念仏坂、彼処は、初めて行ったときは無理でした」
「今では上れますけどね」
と。
「ヒルクライムはね、ケツの穴にサドルの先っぽを入れるようにして座り、踵を下げ気味にして、クイッ、クイッ、と滑らかに廻すと良いんですよ」
と講釈を伺う。
しかし、それはハードテイルの話しであって、ボクのフルサスに於いては、クイッ、クイッ、と潜り込んできそうで出来たもんではない。

結局、飲食二割、話八割といった一時間を終えても話しは止まらず、更に二時間に及ぶ自転車話十割タイムも、他のお客さんの登場という結末を迎え、終了となった。

そして肝心の皆殺しチャーハンは、半殺しチャーハンよりも辛くはなかった。
次回はより辛さを求め、ハバネロチャーハンに挑戦。

炉ばた焼 豆狸
住所:大阪府柏原市旭ケ丘3-1-46 中華マップ
電話:072-976-0487
営業時間:17:00~24:00
定休日:正月
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2009年8月27日木曜日

半殺しチャーハン@美秀市場

予算¥600(半殺しチャーハン¥600)

"半殺しチャーハン"といっても、飯を搗いて作ったチャーハンではありません。ましてや、食べ残したら半殺しにされるとか、翌日、ケツの穴が半殺しな目に遭うわけでもありません。
野沢温泉の"半殺し(水分を半分絞った)キムチ"が名前の由来です。

【中華料理 美秀市場】
ふっくらぱらりとした仕上がり。具はあくまでもシンプルに野沢菜のキムチ漬けに青ネギ、卵だけだ。
野沢菜の酸味がすがすがしく、後からジンワリと汗がにじむ。
チャーハンなのにふんわりと柔らかい優しい口当たりが何とも言えず美味い。その優しさは、エノキにニンジンの入った溶き玉スープにも見られた。

デフォルトで辛めなので、辛さが苦手な人は抑えて貰った方が良いのかもしれない。

中華料理 美秀市場(めいしゅういちば)
住所:神戸市兵庫区羽坂通2-1-1ドルフェス松林101 中華マップ
電話:078-511-1214
営業時間:11:30~14:00 17:00~22:00  
定休日:月曜日
公式サイト
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黄金屋物産店
半殺しキムチ
住所:長野県下高井郡野沢温泉村豊郷9304
営業時間:8:30~19:00(12~3月は9:30~21:00)
電話:0269-85-2154
定休日:不定休

2009年8月26日水曜日

焼肉 地鶏鉄板焼 鳥肉@泉大津

予算¥2,500(地鶏¥500、ぼんじり¥400、背ギモ¥400、生ビール¥500、ビール中瓶¥500、付出、焼き野菜¥300(サービス))

最初に気になったのは名前。焼鳥屋に"鳥肉"という安直すぎるほど安直な名付け方。使う材料そのものをそのまま店名にしてみました、実にシンプル。
うどん屋に"小麦"、これは有りそう。寿司屋に"米"、これはあんまりだ。鰻屋の"うなぎ"、しっくりきますね。"地鶏鉄板焼 鳥肉"、そう考えると別段おかしくないのかもしれない、とも思えてきた。

【焼肉 地鶏鉄板焼 鳥肉】
「放し飼いで自由にノビノビと育てた地鶏や、冷めたら不味なるから、さっさと食わんかい」
と、こっちが不自由なブロイラーの如く食わされる鶏屋や、
頼んだ品を一度に並べ置き、
「全てブロイラーなのです」
「食べるも残すもお客様の好きにしやがれなのです」
と、これまたこっちが放っとかれっぱなしに自由な鶏屋よりも、
「良い素材を提供します」
「お客様のお好みでお召し上がりください」
みたいな自分で焼くスタイルが好きだ。

まずは、地鶏を皮目からカンテキに載せ、じっくり炙る。続けて、ぼんじり(尻尾)も脂を抜くようにゆっくりと焼き上げていく。背ギモ(腎臓)は火が通りやすいので、軽く炙るようにして食していった。
地鶏は、名古屋コーチンという割には脂の味があっさりしている。歯応えも少し柔らかめ。
「焼きすぎると堅くなりますからね」
と言われるが、よっぽど焼かない限りその心配はなさそうだ。
ぼんじりのたっぷりとした脂の甘みにモチッとした食感。背ギモの柔らかく、キモに似てはいるが、よりクセのないコクに合わさる脂のコク。当然塩で味わう。
どちらも、メニューに載せている店は少ない。

「食べてください」
と焼き野菜がサービスされる。健康のため、野菜も食べましょうということか。
そういえば、勝手にメニューが決められ、最初の焼き野菜を断ると追い出される焼鳥屋があるような話しを聞いたことがある。はて、あれは焼豚屋であったかもしれない。

ちょっとウンチクやコダワリを聞きたくて話しをふってみた。

始めは鶏一本でやっていたのですが、
「ええホルモン持ってきたから、ちょっと焼かせろや」
などと言い出すお客さんが居てましてね、それでホルモンなんかも扱うようになったんですわ。
とか、
小学生まで名古屋に住んでまして、そんとき、隣の席にやたらと絡んでくるヤツが居ましてね、ある日、消しゴムがなくなった、なくならない、で大喧嘩ですわ。
でも、雨降って地固まる、って言うんですかね、今では大親友。で、そいつが養鶏場をやっていましてね、そこから良いモンを仕入れさせて貰ってるんですわ。
中でもセセリが絶品。宜しかったら食べてみてください。
みたいな話しが聞きたいじゃないですか、聞かせて欲しいじゃないですか。
でもね、
「地鶏は紀州地鶏です」
みたいな。

でも、良い店です。

焼肉 地鶏鉄板焼 鳥肉
住所:大阪府泉大津市春日町5-2 焼鳥マップ
電話:0725-31-0056
営業時間:18:00~24:00
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早なれ寿司@生鮮食品スーパー ひらまつ

予算¥210(早なれ寿司¥105x2)

和歌山といえば中華そばに早寿司。このふたつは切っても切り離せない関係なのだが、井出商店の行列に嫌気が差し、スーパーで買い求めた。

【早なれ寿司】
愛想のないポリエチレン製バランに包まれた早寿司。
中には、粘りのある少し甘めの酢飯に軽く酢を利かせたシメサバと控え目に載せられたガリ。もちろん本なれとは違い、臭みなどない。あっさりとした味わいに、幾つでも食べられそうだ。

藤本食品
住所:和歌山県和歌山市向181 寿司マップ
電話:073-452-2346
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2009年8月24日月曜日

さくら@阪神御影

予算¥1,270(キリン大瓶¥450、串カツ(たまねぎ、チーズマル、おもち各¥90、かしわ、えび各¥120)、おでん(だいこん¥130、すじ¥180))

「阪神御影に美味い串かつ屋があんねん」
いくちゃんですか?」
「ちゃうちゃう、高架下の南っ側や」
と、18.5cmさんに教えていただいた店です。

【さくら】
先ずは串かつ。目に付いたものを数品選んでいく。
どれも好みに合うのだが、特に気に入ったのは"チーズマル"と"かしわ"であろうか。
"チーズマル"はその名のとおりの丸いチーズに小麦粉をまぶし、外はサクッと香ばしく、内はトロッとした食感に揚げられたもの。
カレー粉のスパイシーな香り漂う"かしわ"がまたビールを誘う。
常連さんたちも気安く、居心地がよい。

続けて十七八以来、お気に入りとなっていた"おでん"を追加した。
だが、これはそれほどでもない。おでん専門店のおでん以外は全て地雷の法則はここでも適用された。

さくら
住所:神戸市東灘区御影本町2 串カツマップ
営業時間:16:30~22:30
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2009年8月21日金曜日

魚料理 タカラ亭@上総一ノ宮駅前

予算¥1,000(海鮮丼¥1,000)

関東一円を襲った豪雨により、乱れまくったダイア。
当初は、成田山辺りで食事を摂ろうかな、と思っていたのだが、上総一ノ宮辺りで良い時間となってしまっていた。

【魚料理 タカラ亭】
玉前神社参拝後、駅前にある、タカラ鮮魚店直営の食堂、タカラ亭へと足を運ぶ。
500円のおさしみ定食(梅)も気になるのだが、ここはひとつ丼でがっつきたい気分であったので、房州地魚盛りだくさん海鮮丼という選択。
味わいのある手書きメニューを眺めながら、この地の地酒である"一の宮"を頼もうか、止めとこか、頼もうか、やっぱり止めとこか、考えているうちに、お待ちかねの海鮮丼が運ばれてきた。

かつお、マグロ、かんぱち、あじになめろうと新鮮なネタが盛りつけられている。中でも脂ののったあじと梅肉を加えたなめろうは中中の美味さ。イワシの煮付けも良い塩梅だ。だが、海鮮丼にゆで卵、パセリ、紅ショウガは無いだろう。それとご飯の量がかなり少ないのが不満だった。

ただ、味わい深い場末の食堂といったの空間に、魚屋ならではの質の高いネタのギャップが面白い。酒にもちょっとしたこだわりがみられ、晩に訪れてみるのも面アリな店なのだが、何分、上総一ノ宮といった立地故、再び訪れる事は無いだろうなぁ。

魚料理 タカラ亭 JR一宮駅前店
住所:千葉県長生郡一宮町一宮2647 海鮮マップ
電話:0475-42-8100
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トマソン

盛岡は北山にある、原爆タイプ高所無用ドア。
盛岡レンガさんの並びにあり、周辺には煉瓦造の家が数軒建ち並ぶ。

住所:岩手県盛岡市北山1-15


2009年8月19日水曜日

ランチハウス 洋庖丁@孤独のグルメ

予算¥720(からし焼肉ランチ 大¥720)

モノを食べる時はね
誰にも邪魔されず
自由で なんというか
救われてなきゃあ
ダメなんだ

独りで静かで
豊かで・・・・・・

そんな、アームロックな洋庖丁です。

【ランチハウス 洋庖丁】
ゴローちゃんは大山ハンバーグランチ550円を頼んでいたが、ここは看板メニューのからし焼肉を頼んだ。
まぁ、こここで"からし焼肉"というのは辛子ではなく、塩と粗挽き黒胡椒で炒められた豚ばら肉であって、等等と語り尽くされているような事を敢えてここでは述べない。

からし焼肉(濃いめの味付け ご飯がすすむすすむ)
サラダ(焼肉に負けないボリューム オレンジ色がドクドクしいフレンチドレッシングがかかっている)
カレースパ(カレー粉をまぶし炒めただけなのだが そのシンプルなスパイシーさがクセになる)

豚汁(煮詰まっている 具は小さく少なめ)

ライス(皿にこれでもかと山盛り おかずに比しても多いのではと思うが逆に足りない)

ランチハウス 洋庖丁 大山店
住所:東京都板橋区大山町8-8 洋食マップ
電話:03-3973-1188
営業時間:11:00~22:00
定休日:金曜
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鯉とうなぎのまるます家@孤独のグルメ

2009年8月18日火曜日

きっと…

そんなええかげんなんは、イヤやなぁ。

2009年8月17日月曜日

モンゴル家庭料理 あむ亭@大山

他に100円グルメは無いですか?との問い合わせがありますので、街で見掛けた100グル情報。

【モンゴル家庭料理 あむ亭】
8月20日、21日の両日、期間限定ではありますが、タン麺が100円にて提供されます。
この店では稀にではありますが、期間限定100円ラーメンといった催しを行うようです。
残念ながら、この日に東京に行く用事はありませんので食べられませんが。

モンゴル家庭料理 あむ亭
住所:東京都板橋区大山町14-4
電話:080-6733-9818
営業時間:17:30~24:00
定休日:月曜

2009年8月15日土曜日

吉田屋のうにおにぎり@JR三沢駅

予算¥160(うにおにぎり¥160)

ムスコさんが、三沢航空科学館へ連れて行ってくれ、というので訪れた、ここ三沢。

バスの車内放送によると、日本で唯一の米軍、自衛隊、民間、と三者共同使用の空港を持つ町、三沢。人口4万2千人、他に米軍関係者1万人の暮らす町、三沢。ということなのだが、そんなことよりも圧倒的に興味を引いたのは、KIOSK(ここはJR東日本なので"キオスク"。これマメな)に置かれた、吉田屋のおにぎりの数数であった。

【株式会社 吉田屋】
醤油風味の炊き込みご飯の上に焼海胆と大葉を豪快に散らした"うにおにぎり"。
小振りとはいえ、丸ごと一個帆立を乗せた"ほたておにぎり(¥160)"。
焼き解した鯖の身と香ばしい焼味噌をたっぷりと乗せた"さばみそおにぎり(¥150)"。
どれもころれも試してみたい品品ではあったのだが、電車の中で、秋刀魚の焼寿司と鶏モモに軟骨の唐揚げにポテトフライ、フライドチキン、それにエビスを500mlほど、と呑み食いしたばかりであったので、腹に余裕がなく、おにぎり一個だけと相成った。

大きく口を開けて頬張ると、鼻腔を伝う磯の香り。海胆のコクこそ乏しいが、160円でこの量の海胆が味わえるというのは、青森ならでは、と言えるであろう。

株式会社 吉田屋
住所:青森県八戸市一番町1丁目2-1
電話:0178-27-4554
公式サイト
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2009年8月14日金曜日

平興酒店@紺屋町

予算¥580(美音のかおり(一合)¥250、エビス500ml¥330)

"もっきり"
東京では"角打ち"を意味する言葉なわけだが、ここ盛岡においては、それを"もっきり"と言う。

【平興酒店】
黒猫のお出迎えを受け、さらに奥へと進む。
珍しい酒を呑んでみたくて、聞いたことのない"美音のかおり"という銘柄を選んでみた。一合きっちり入るグラスへ摺り切り一杯、表面張力を利用して"盛り切る"のが"もっきり"なのだそうだ。

「おっと、溢してしまった」
と、テーブルにまで呑ませるお茶目な女将さん。
"美音のかおり"について聞いてみると、
「菊の司さんに頼んで造ってもらっているんです」
と、ここでしか味わえない酒だと言う。
「複雑な味わいでしょ」
というが、好みからは少し外れるあっさりとクセのない飲み口。純米らしい深みはあるのだが、すっきりとした仕上がりで、好みとしてはもっとコテコテにクセがあるほうがよい。

しかし、その圧倒的な値段の良さと、気さくな居心地の好さは、他では中中に味わえない名店。
日本酒の品揃えは、菊の司オンリーでこそあれ、七福神大吟醸が350円など日本最安値を誇る店ではないだろうか。

平興酒店
住所:岩手県盛岡市紺屋町6-2
電話:019-622-2753
営業時間:9:00~21:00、12:00~21:00(日祝)
定休日:無休
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美音のかおり(みねのかおり)
特別純米酒
原材料:米、米麹
原料米:吟おとめ
精米歩合:60%
日本酒度:+3.0
酸度:1.6
アミノ酸度1.4
alc15.0~16.0%
製造元:菊の司

2009年8月13日木曜日

車橋もつ肉店@石川町

予算¥1,510(生中(サッポロ)¥450、沢の鶴(冷し、一合)¥360、レバ刺¥300、ガツ、テッポウ、シロ、カシラ、各塩、各¥100)

関西でもつ焼というと、牛もつを"焼肉は韓国起源ニダ"と自ら七輪で焼き上げて食べる仕様なわけだが、関東では、豚もつを"四足で食べないのは椅子と机だけアルよ"と中華由来日本仕立てな串焼きを歯でしごいて頂くものである。
この方が、独りでブラッと立ち寄り、チョロッと食べて、チュルッと呑んで、テロリンと出ていくのに適しているワケで、神戸にもこんな店が出来てくれると嬉しいワケだ。

【車橋もつ肉店】
開店からの歴史は短いが、戦後間もなく始めているかのように風格を持った設え。
そして、この店はちょっと変わったシステムで成り立っている。とは言っても、そうややこしくはない。椅子は100円、カウンターにてキャッシュオンでグラス交換で注文。それだけ分かっていればあとは問題ない。安くて美味いホルモンを堪能するだけだ。
一串100円というのはあまり安くないのでは?という感じもするのだが、出てきたものを見てもらえば、このボリュームなら安いなぁ、ということを実感してもらえると思う。
テンメンジャンだか何だかよく分からない赤い物体に、カラシと思われる黄色い物体をなすり付けて平らげていく。
続いてはレバ刺。見た目ではよく分からないが、あまり血の味が濃くない風味からするとこれも豚のモノであろう。牛だろうが豚だろうが新鮮で臭みもなく、美味いもんは美味いから問題なし。

他にも食べたいメニューは幾つもあったのだが、もはや満腹となってしまったので、食器をかたして、テロリンと出ていく。

車橋もつ肉店
住所:神奈川県横浜市中区石川町5-209
営業時間:16:00~24:00
定休日:水曜
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2009年8月12日水曜日

餃子の丸福@久能

予算¥800(肉(普通のぎょうざ)(小(10個))¥300、生中(一番しぼり)¥500)

萬松山可睡斎へ向かう途中、気になったお店。

【餃子の丸福】
餃子専門と書かれているわりには、ラーメンやチャーハンに、それらとのセットなど数多くのメニューが並ぶ。
餃子の種類もこれまた多く、グリーン(抹茶ぎょうざ)、ウコン(ウコンぎょうざ)、海老(海老ぎょうざ)などもあり、そんなところがどうにも気分を萎えさせるところだが、やはりここは普通の肉ぎょうざを選択した。

ここ袋井もやはり浜松文化圏らしく、5個づつ二列に並んだ横には茹でモヤシが並ぶ。(中(20個)や大(30個)を頼めば、円く盛り付けて、中に茹でモヤシを添えてもらえるようだ)
やや厚めの皮だが、もっちり感はなく、ちょっと粉っぽいボソボソとした印象。餡は、野菜の甘み、肉汁ともに乏しく、もっさりとした普通のもの。あえて特徴を挙げるとするならば、ショウガが効いているな、というところか。

ただ、やたらと高額な浜松餃子の中にあって、小ぶりとはいえ10個、しかも茹でモヤシ付きで300円というのは破格といえよう。
これでも際立つ個性でもあれば嬉しかったのだが。

餃子の丸福 久能店
住所:静岡県袋井市久能字久保田1751-1
電話:0538-44-6555
営業時間:11:30~21:00
定休日:月曜
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2009年8月11日火曜日

老郷 宝町店@平塚駅前

予算¥550(タンメン ¥550)

平塚にはちょっと変わったタンメンを出す店がある。というか、これがこの街のソウルフードらしい。

その平塚といえば、20年以上前にそこに住む友人を訪ねて行ったなぁ、などと思って改札を潜ると、思い出とは、はなはだかけ離れた街が拡がっていた。
"あぁ、そうか、ツレの住む町は藤沢だったんだ"と、その時初めて思い出す。人の記憶など、どうにもこうにもいい加減なものでしかないようだ。

【老郷 宝町店】
券売機には、タンメン1人前、2人前、3人前、ミソラーメン1人前、2人前、3人前、ギョーザ1人前、2人前、3人前、と、ただそれだけの潔いメニューが並んでいた。
回転寿司居抜そのままの動かぬベルトコンベアを前にカウンターに着く。そして、かつては粉茶を入れるための熱湯が出たであろう蛇口からお冷を入れた。

そうして、運ばれてくる一杯。
具はワカメ、シナチク、刻み玉ネギと至ってシンプル。そこに駅そばのように白く、柔らかく、味も素っ気もない中太ストレート麺が沈んでいた。
「ドコがタンメンやねん!?」とツッコミガ入りそうな構成だった。
だ、だが、たしかに、これは、"タンメン"と名乗ってはいても、いわゆる野菜てんこ盛り塩ラーメンの"タンメン"ではなく、"湯麺"と書く"タンメン"のことなのである。
言うなれば、"すラーメン"とでも云った立ち位置の存在だ。もっとも、それは"すラーメン"と云うだけあって、"酢ラーメン"なわけであるのだが。

さらし玉ネギが、スープの熱で程よく透き通ったころが食べごろ、というか、食べているうちに勝手になるのだが、その程よい甘みとシャキシャキ感。それに絡まる程よい酸味のスープ。これに加えるゴマが香ばしいラー油。これがこのタンメンのメインである。
そこに浸るブヨブヨの麺などあくまでもオマケにしか過ぎない。

玉ネギと酢スープ。それだけで満足な奇特な存在。
ただし、年中妊娠しているようなスラー以外にはお勧めしない。

老郷 宝町店
住所:神奈川県平塚市宝町2-2
電話:0463-23-1731
営業時間:11:30~21:00
定休日:月曜(祭日の場合翌日)他に月一回火曜休 
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2009年8月9日日曜日

中華そば 浪花支店@袋井

予算¥650(中華そば¥650)

袋井と云えば"たまごふわふわ"なのかもしれないのだが、あまり魅力的ではなかったので、中華そばとなった。

【中華そば 浪花支店】
トッピングは、シナチクに海苔、それと脂の少ない煮豚風チャーシューとたっぷりの青葱の小口切り、だ。
そして、鶏がら豚骨の効いたこってり系の醤油系スープ。このスープはちょっと辛めであるのだが、まとまりが良く、美味くできている。
そして何より気に入っているのは、"丸屋"にも似た、加水率は低いが黄色みが強く、程よい弾力をもった中細ストレート麺。
この小麦香る麺が、やはりなんといっても美味い。
静岡のラーメンはあまり食べたことがないのだが、皆同じ系統であるのであれば食べ歩いてみたいと思わされるほどだ。

ただ、もう少し薄味にしておいてもらいたい。

中華そば 浪花支店
住所:静岡県袋井市栄町13-27
電話:0538-42-2340
営業時間:11:00~14:00 16:00~(材料が無くなり次第終了)
定休日:火、水曜
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こねこら100%伝説


六甲山の頂よりblog

2009年8月5日水曜日

オステリア 朝日亭@菜園

予算¥1,200(セレジオブーレランチ¥1,200(鶏モモとジャガ芋のロースト、アンティパスト、スープ、サラダ、プチデザート、コーヒー、パン)

なんでも、オフクロさんのオキニの店だとか違うとか。

【オステリア 朝日亭】
EXバージンオイルにガーリックの風味が利いた蛸と白インゲンのマリネに、スターアニスの甘酸っぱい香り漂うアオリイカの酢味噌和え、しっかりと濃厚な旨味を保つイベリコ豚の生ハム、ドライトマトと良く合っているホッキ貝のオイル漬など、どれも好く出来たアンティパストの数数に期待は膨らむのだが、ズッパ(スープ)、インサラタ(サラダ)は印象に薄く、皮を香ばしくガーリック風味に焼き上げたセコンドも肉質的にはそれ程でも、といった感じであった。
シンプルな白パンと、色取り取りのハーブや野菜を練り込んだパンは再加熱されたものであったり、ドルチェの苺が凍っていたりなど、ちょっとした不満点はあるものの、それもアンティパストで期待しすぎてしまったためであろうか。
最後までアンティパストと同じレヴェルであったのならば、大満足の店であったであろう。

後で調べてみると、元元は宮古の名店で海鮮系が有名だとか。そうと知っていれば魚料理を頼んだのですが。

オステリア 朝日亭
住所:岩手県盛岡市菜園1-11-6 丸乃第1ビル2F イタリアンマップ
電話:019-629-2505
営業時間:11:30~14:00 17:30~22:30(L.O.22:00頃)
定休日:月曜
公式blog
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2009年8月2日日曜日

スクーデリア・アルフェッタ 8.4@川西能勢口

予算¥1,600(PRANZO B¥1,600(天然シバ海老と野菜とお米のマリネ 亀岡・三田・高山の野菜のサラダ、えんどうマメのポタージュ、淡路産天然穴子の軽いスモークと亀岡産朝採り山菜のオリーブオイルスパゲティー木の芽の香り、エスプレッソ、バニラのアイスクリーム))

"イタリア仕込みの腕前で、オーナー自ら食材を調達し、オープンキッチンでつくる、イタリア料理。"
が売り文句のお店。
図書館ついでに立ち寄りました。

【スクーデリア・アルフェッタ 8.4】
アンティパストはシバ海老のマリネに野菜サラダ。それにフォカッチャが添えられている。
葉物がメインで、中央に丸ごと置かれた赤カブがその存在を誇示している。その周りには、プチトマトやベリー達が彩りを添えていた。

「ドレッシングはかかっておりませんので、お好みでオレンジをお絞りください」
と言われるが、先ずはそのまま頂く。野菜そのままの味、香りが口腔に拡がった。
ウサギじゃないんやから、このままでは食われへんな、とオレンジを搾りかける。オレンジの酸味と甘み、それに強い芳香が加わると、なんとかサラダっぽい様相を呈してきた。
それでも油っ気が無いのはちょっと寂しく、マリネされたクセのないオイルを混ぜ合わせて食べていく。葉物の青臭さに、フルーツの甘み酸味、カブの辛さ等を混ぜ合わせて素材そのものの風味を楽しむ一皿、まぁ、そんなのもありかもしれないな、等と思いながら、次の皿を待つ。

カウンターの奥からは、ブレンダーの音が聞こえてくる。ポタージュを作っているのかなぁ、と思っていると、程なくズッパが運ばれてきた。
えんどうマメの翠が美しく、マメの香りと甘い風味がしっかりと拡がる。しかしこれも、出汁はあまり感じられない。良い素材を選び、その素材自体の風味を思う存分楽しんで貰う。それを引き出す最小限の調理しか加えませんよ、っていうのがこの店のコンセプトなのであろう。

続いてのプリモは、穴子と山菜のスパゲティー。
タラの芽、ゼンマイ、ワラビなど、春を包み込んだ山菜のほろ苦さに、パプリカの甘みとトマトの酸味と穴子のホクホクとした食感が合う。穴子の軽いスモークというのも、そう書かれていなければ気付かないほど薫香がついていない。
これもヒュメ・ド・ポワソンとオリーブオイルをしっかりと乳化させたソースがかかっているのだが、その風味は控え目。あくまでも主役は素材、といった料理。

最後に、エスプレッソとドルチェを楽しんで、一時間ほどの滞在。
独り客であったので、他のテーブルより若干早めのペースとなっていたのではないだろうか。
待たされるでもなく、急かされるでもなく、何となく客と店との間が通じるのは、オープンキッチン故の居心地の良さ。

しっかりとした味を好む人にとっては地雷か?ボク的には好きな店のひとつだけど。

スクデリア・アルフェッタ 8.4(SCUDERIA ALFETTA 8.4)
住所:兵庫県川西市栄町25-1 アステ川西TENPO 175-313 イタリアンマップ
電話:072-755-2318
営業時間:12:00~14:30(L.O) 17:00~21:30(L.O)
定休日:水曜
cp6 mf7 re5