2010年7月30日金曜日

大山祗神社

しまなみ海道ポタリング。
大三島から伯方の塩方面へと抜けていくには、島の西岸を伝うR317をただ真っ直ぐに擦ればよいのだが、今回のこのポタリングの主たる目的は大山大山祗神社参拝となってしまっているからには、ココを外すわけにはいかない。
多々羅大橋を渡りきり、次の大三島橋へと続く道を、逆に辿る。多々羅温泉の看板を越えて間もなく、r21へと入っていった。そこから緩やかな上りがダラダラと続いている。それは島中央に並ぶ二反山(395m)と鷲ヶ頭山(437m)の狭間、三村峠へと真っ直ぐに向かう道。その標高は78mほど。しまなみを渡る橋の高さは、およそ60mから100m。そこに至る自転車道の勾配は緩く、たかだか3~4%程度の坂である。ペースこそ落ちはするが、平坦な道を辿るのと何ら変わらず、乳酸さんお溜まり下さいませ、せずに上りあがれる道である。しかし、r21は一般道。無意味に勾配を緩くすることなく一直線に駆け上がる道。それは自転車道の倍と云ったところ。もちろんヒルクライムだと考えれば10%にも満たない道など大したことなど無いのだが、これが100~200kmほど走るポタリングとなると、地味に効いてくる。というか、背負う荷物の10kgあまりの重量がヤケに重く感じてくる。何となく投げ出したくなる気分になり始めた頃にようやく峠を越えた。そこから表参道まで一気に下りおりる。鳥居前の激安海鮮丼屋の大漁(海鮮丼¥380ウニ丼¥750)が気になるが、生憎の火水曜休み。国宝、重要文化財に指定された武具の約8割が納められている宝物館も閉館まで一時間を切っているので、併せて次回へのお楽しみにへと廻す。もちろん、その時は、鷲ヶ頭山へも登るつもりである。
これで四国の一宮は全て参拝したことになる。南海道で云えば、意外や意外、最も近い伊弉諾神宮唯一つ、未だ一度も参拝していない。

大山祗神社は本社・上津社・下津社の三社をあわせて汎く大山祗神社と崇めまつると云う。古く三島大明神又大三島さんとして親しまれ信仰されています。
古事記、日本書紀には、山神(農業神)として又伊予風土記には海神としての御神徳がとかれ、古来地神・海神兼備の神社とされてきまして。
又、瀬戸内海で活躍をした三島水軍の守護神として信仰をあつめ、奉納された甲冑・刀劔類は常設展示され日本一の武具館として喧伝されています。はかに昭和天皇の御採集船葉山丸を保存展示する大三島海事博物館があります。

御祭神大山積大神は天照大神の兄神で山の神々の親神に当り(古事記・日本書紀)天孫瓊々杵尊の皇妃となられた木花開耶姫命の父神にあたる日本民族の祖神として、和多志大神(伊豫国風土記)と申し上げる、海上安全の守護神である。
地神・海神兼備の大霊神として日本の国土全体を守護し給う神であるところから古代より日本総鎮守と尊称され朝廷を初め国民の崇敬は各時代を通して篤く中世は四社詣、五社詣の中心となり、平安時代既に市が立ち現在に続いている。
御分社は、全国に10,000余社祀られ、延喜式名神大社に列せられ伊予国一の宮に定められた。
明治以降は国幣大社に列せられ四国で唯一の大社として尊崇されている。

大山祗神社
鎮座地:愛媛県今治市大三島町宮浦3327 神社マップ
電話:0897-82-0032
祭神:大山積神(オオヤマヅミノカミ)
神紋:折敷縮三文字
旧社格:國幣大社
伊豫國一宮、式内社(名神大)、山祇神社及び三島神社の総本社

【国重文】
大山祗神社本殿(宝殿)(M37.08.29指定)室町中期(応永34)三間社流造 檜皮葺
大山祗神社拝殿(S28.03.31指定)江戸前期(1615-1660)桁行七間 梁間四間 一重 切妻造 檜皮葺

【境内社】
上津社 下津社 姫子邑神社 院内荒神社 地神社 稲荷神社 石神社 酒殿 八重垣神社 御鉾神社
葛城神社 祓殿神社 伊予国総社 十七神社 宇迦神社 馬神社 祖霊社 八坂神社 五穀神社
阿奈波神社 御子宮神社 厳島神社 轟神社 天神社

愛媛県神社庁

2010年7月27日火曜日

やきとりの店 世渡@今治

予算¥2,950(皮焼¥400、センザンキ¥450、せせり焼¥350、とり酢サービス、キモ焼サービス、生中、キリンラガー大瓶x2)

今治と云えば、日本一の焼鳥処として有名な町です。ボクはこの町を訪れる度に、焼鳥、焼鳥、と色色な店を廻ってきたわけですが、焼鳥に関しては、もう、ココで良いかもしれません。

【やきとりの店 世渡】
「おひとりさん?今、いっぱいやから、5分ほど待っといてんか」(言葉遣いは違います)
カウンターの隅に女性がひとり、反対側にはカップルが一組と、半分以上空いているというのに待たされます。予約でも入っているのかな?と、5分くらいならまあいいか、と待ちました。
しばらくすると「お好きなところへどうぞ」と、通されます。別に予約など入っていなかったようです。それなら座って待たせんかい、と、ちょっとムッとします。しかしそんなことよりもビールです。取り敢えず生を頼み、オーダーシートに注文を付けていきました。かわ、せんざんき、れんこん、かわ、せんざんき、れんこん、と、呪文のように唱えながらココまでやって来ましたので、当然、注文は、かわ、せんざんき、れんこん、といきたいところだったのですが、れんこんには横棒が引いてあります。
「れんこん、あらへんのですか?」と聞きますと
「れんこんは、今、時期違うねん」
「今、出しとう店は冷凍もん使こうてはるわ」
「そない季節感無いんは、アカンやろ」
そんな答えが返ってきます。
確かに前に来たときは5月の半ば、れんこんの時期でした。
「それより、にいちゃん、皮焼はどうや」と勧められます。
「もう、付けてはるわ」とおかみさんが返します。
もちろん、皮とセンザンキは外せませんので、真っ先に付けております。

「にいちゃん、詳しいのう」
「どっから、来はったん?」
「神戸です」
「おう、兵庫か」
「そういえば、そっちの客さんも兵庫からやったかの?」
「いえ、神奈川です」
「座敷のお客さんやったかの?」
「にいちゃん、あちこち廻ってはるんか?」
「そうですね、四国やったら、香川の鳥足なんかも食べに行きます」
「あんなんあかんやろ、胡椒とかの香辛料で味誤魔化して、油で揚げとうだけやわ」
「新鮮なネタをしっかりと下ごしらえして、ちゃんと焼いとったら、あない味付けせんでも美味いねん」
「酒とのバランスも考えなあかんで」
「今治は酒呑みがおおいんですか?」
「いや、それほどでもないな」
「土佐なんかでは、よう呑みはりますよね」
「土佐の皿鉢料理もいっこも旨ないやろ、あんなん、酔わな食べられへんで」
「でも、タタキとか旨ないすか?」
「あれも、ニンニクとかで誤魔化しとうだけや、ポン酢さえ旨っかったら、何でも旨なるやろ」
「うっとこでもそうや、このタレが旨い旨いゆわれんねんけど、何にでもかけとったら、タレの味しかせえへんやろ」
「せやから、タレをかけるんは、皮と肝だけ、他は塩やねん」
「何でもバランスってことや」

確かにこのタレは旨い。
他の店では、この今治独特の甘いタレが苦手で、塩かポン酢でもかけてくれれば良いのに、と思っていたのですが、ココでは違いました。カラメルソースのように甘いのに、コクがあり、深みがありました。

「うっとこのタレは、1から10のうち、10やねん」
「一番旨いってことですか?」
「ちゃうちゃう、一番甘いってことや」
「でも甘いだけと違うて、コクがあるやろ」
「店、閉めても、このタレだけは売ってくれ、ってお客さんもおんねん」
付け合わせのキャベツにそれを付け、その言葉に同意しながら味わいます。

「ちょっと変わったもん、食べてみーへんか?」
目の前に小鉢が出されます。
「待って貰ったから、サービスや」
ご主人が微笑みます。
「ひねの皮を細く切ったもんで、とり酢ってもんや」
「コリコリとした食感を楽しむ、フグ皮みたいなもんと思うてもらったらええ」
「よく混ぜてから食べてや」と
ポン酢の酸味とワケギの爽やかや香りにモミジおろしがピリッと利いています。歯触りが楽しい正に夏の一品です。

さらに話を弾ませていますと
「もう一つ食べてみーへん?」
「これの味が分かれば大したもんや」と、肝焼を出されます。
しっかりと血抜きの施された肝、その表面だけ軽く焼き上げています。当然、中心は生、極上のムースのような味わいです。
「肝に使うネギは細いヤツ、ズリに使うんは、太いヤツ、こっちは、しっかり焼かなあかんからな」
高級な素材を使っているワケではないのですが、しっかりと下ごしらえをして、それに合わせた絶妙な火加減。そして、絶品のタレ。
お客に出すからには、美味しいもんを味わって貰いたい、そんなご主人の心意気が伝わります。

しかし、このお店は、かなりお客を選ぶ店ではあります。
それでも店主の個性も味の内、と楽しめる人であれば、格安で極上の焼鳥を味わえるお店でもあります。

やきとりの店 世渡
電話:0898-31-1614
住所:愛媛県今治市黄金町1-5-20 焼鳥マップ
営業時間:17:00~22:00
定休日:月曜
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2010年7月26日月曜日

潮音山向上寺

こざくら保育園より南にある参拝客用駐車場にMTBを駐め、墓地横の階段を上り潮音山公園へと入る。
幾多の参道、遊歩道が交差するが、要所要所に案内板があるため迷うことはない。この公園、山頂付近まで登ると、三重塔が姿を現す。和様唐様折衷の造りで、昭和57年に施した彩色は褪せることなく美しいままである。
この地は南西に向かって開けた高台となっており、眼下に拡がる高根島への眺望が心和ませる。ここから南へ石段を下りたところに仮本堂と庫裏が在る。

国宝 向上寺三重塔
曹洞宗向上寺は、臨済宗大本山仏通寺開山、仏徳大通禅師の開基によるもので応永10年(1403年)に生口島地頭、惟平の頃に向上寺の前身向上庵が建てられ応永21年(1414年)ごろには、仏通寺の末寺として独立しました。
三重塔は、藤原朝臣の作で、大檀越、生口守平、檀那信元、信昌として永享4年(1432年)正月から六月にかけて完成し、十月にその供養を行ないました。
塔の構造は、方三間、三重の塔婆本瓦葺で、九輪先端までの高さは、19メートル52センチを計り、全体に和様を基調としていますが、初重を扇たる木、花頭窓にするなど細部にかなり濃厚な唐様の手法がとり入れられています。ひじ木鼻や、すみ木持送りの彫刻なども巧みにつくられ、四隅の親柱の飾り付けは、逆蓮華で珍らしくわら座、須弥檀も意匠として特異なものです。
昭和38年に解体修理を行ないましたが、用材の大部分は建立当初のもので禅宗寺院の塔として、建築史上、貴重なものです。
大正2年に、国宝指定を受けましたが昭和26年法律改正により、一旦、重文指定になり、昭和33年2月8日付で、新たに国宝に指定されました。

潮音山向上寺(ちょうおんざん こうじょうじ)
所在地:広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田57 仏閣マップ
電話:08452-7-3377
宗派:曹洞宗
本尊:聖観世音菩薩
開山:大通禅師
開基:生口守平公
創建:応永7年(1400年)
札所:中国三十三観音11番
御詠歌:せとうちの しおのながれに たどりつき おじひをといて みなをすくわん
国宝拝観料:100円以上
朱印:300円
拝観時間:8:00~17:00

【国宝】
三重塔:(S33.02.08指定)、三間三重塔婆、本瓦葺、室町中期(永享4)
向上寺は尾道より船で一時間半程の海上にある生口島にあり、三重塔は永享4年(1432)の建立である。禅宗寺院の塔婆として貴重な遺構であるとともに、唐様の手法が濃厚で、細部も特色ある意匠がみられる。建立年代が明らかであり、部材がほとんど当初材のみと思われることもめづらしい。
公式サイト

2010年7月24日土曜日

尾道の食事処 青柳@尾道

予算¥1,300(お昼の定食¥1,300小鉢物三品、サイコロタンシチュー(少)、白ご飯、汁物、お漬物)

大分に行くつもりだったのですが、尾道で下りてしまいました。確かに姫路辺りまでは大分な気分だったのですが。
途中で予定が変わることなど、ボクの旅ではよくあることなのです。

【尾道の食事処 青柳】
青柳さんはおこぜの唐揚げが名物なそうですが、それを食すとなると最低でも3,500円のしまかげコースを頼まなければなりません。ボクはお昼に3,500円も使えるほど豊かな懐を持ち合わせて居るわけではありませんので、平日限定だというお昼の定食を戴きました。メインは里芋利休揚げとタンシチューから後者を選びます。

柔らかく煮込まれたタンが、ゴロゴロと盛りつけられております。"少"といっても結構な量です。かかっているのは甘酸っぱいドミグラスソース。というか、かなり甘濃いです。ご飯がないとちょっと辛いくらいでしょうか。
小鉢は野菜の炊き合わせと煮豆、テングサとワカメの土佐酢和え。それにワカメとシメジの味噌汁にご飯、漬物。この内容でしたら、1,300円でも安い方です。
そしてなにより常連さんが良い感じでした。良い常連さんが付くのは、それだけ良い店だということなのでしょう。

尾道の食事処 青柳
住所:広島県尾道市久保1-5-24 洋食マップ
電話:0848-37-2131
営業時間:11:30~14:00 17:00~21:30(平日) 17:00~21:00(日祝)
定休日:水曜
公式サイト
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2010年7月23日金曜日

今夜、星を観に行こう

尾道 - しまなみ海道 - 潮音山向上寺 - 大山祇神社 - 今治 - 瀧雲山太山寺

最大高低差79m
走行距離 159.9km

 来島海峡大橋を越える頃、ボクの剥き出しの部分をあれほど暑くジリジリと焦がしていった太陽は、まだ焼き足りなかったんだゾ、とでも言いたげに西の空を赤黒く焼き上げていた。
夕焼けが明度を下げていくほどに浮かび上がる幾多の灯台の灯火が、そこに島があることを徐徐に示し始めていく。
 既に日も落ち、もはや判別のつかなくなった島並みに、いつ果てるともなく続く橋架。そして眼下には羽を広げるかのように街の明かりが煌いていた。ボクはそれを眺めるうちに妙な浮遊感に囚われ"翼よ あれが今治の灯だ"なんて言葉を思い浮かべる。やがてその灯も、夜空に溶け込んだ山影に覆われ、やがてボクも現実へと螺旋を描きながら下りていった。

 今治より南下する海沿いの道。その押し寄せる波頭を見遣ると懐かしいモノが目に映った。
北斗七星、その尻尾の先に輝くはアークトゥルス。ポラリスは?と探す。意識して北斗七星を観たのなど久しぶりだった。それは天文部だったとき以来かもしれなかった。
 反対側に広がるは、デネブ、アルタイル、ベガ。そう、夏の大三角。少し離れたところで一際明るく輝いているのは、金星だろうか?昔の記憶を辿る。
 道沿いの街灯は明るく、月齢は上弦の月を廻ったところ。それに薄雲が掛かる夜空とはいえ、四等星くらいまでなら朧気ながらにも確認できた。これなら街の灯りが差し込まなければ、さぞかし素晴らしい星空が観られるのではないだろうか、と、暗がりを求め、瀧雲山太山寺へと向かう事に決めた。

 虫の音だけが響く駐車場。そこにある灯りはと云えば、自販機のモノくらい。見上げれば満天の星空が拡がっていた。それは涙が出そうなほどの星空だった。
 そう言えば、"今夜、星を観に行こう"なんて誘い文句を囁いたことなど今まで一度もなかったな、なんて思い返していた。元天文部としての取って置きのカードを今まで出し惜しみしてしまっていたのではないだろうか。

 草むらに寝ころび、ふたり夜空を見上げる。他愛もない会話がふっと途切れ、二三秒の気まずい沈黙。ボクは夜空を指差し、大きく三角を描いた。
 あれがデネブ、アルタイル、ベガ。有名な夏の大三角。そこから横にすぅっと逸れて、あの辺りが蛇遣い座。だから、蛇座はあの辺りに並んでいる星になる。彼処の一際明るい星は、スピカ。だから、あの辺りは乙女座。あっちの蟹座は、とある漫画以来、とても虐げられた存在。。

今度、また、星空を探す旅に出なければならない。

------------- 晩酌 -------------
やきとりの酒300ml 山丹正宗¥440、八幡浜産あなごミリン干90g 中村水産¥250

------------- おもいがき -------------
イギス豆腐:いぎす草を煮溶かし生大豆の粉にエビを入れて冷やし固めたもの。今治近辺の郷土料理らしい。
ヤズ:今治辺りではツバスの事をヤズと呼ぶようです。



2010年7月19日月曜日

猪名川町大ツーリング大会@摩耶山ヒルクライムクラブ

距離:79.6km
獲得標高:601m


JR道場まで輪行します。

道の駅いながわにて昼食を摂ります。

アベちゃんが川に飛び込みます。いつも通りのバカっぷりです。

一庫公園にて休憩します。

多田神社にて蕎麦の出前を取ります。
アベちゃんが川で流されます。危うく人死にが出るところです。

武庫川サイクリングロードを下ります。

リンリン芦屋さんに寄って、いつも通りの打ち上げです。なんと呑みもん全品半額という幸運です。

〆はエーちゃんと汽笛亭さんへ。ナガイくんから誕生日祝いに日本酒を、マス姉から塩辛を戴いて午前4時までの深酒です。
誕生日だからといって、何ら変わらないそんなボクのいつも通りの日常でした。

2010年7月15日木曜日

Madame Baron@水道筋

予算¥4,000(男1人女2人)(Peter Vella フルボトル¥4,000)

みっちゃんがー 二軒目でー おんなのこにー 連れられてー ケンさんトコにー 行きましたー

【Madame Baron】
ワインカードをシャッフルして一枚選びます。引き当てたのは"Peter Vella"軽めのテーブルワインでした。
柔らかな明かりに包まれたテーブル。足裏をくすぐるラグの感触が心地よく、仄かに漂うお香の香りが気持ちを和らげていきます。

「みっちゃん、ひとりで来たらあかんよ、ケンさんに喰われてまうよ」
会話の端にそんな言葉が出ます。なるほど、ケンさんは見た目通りのオカマさんなのですね、頭の片隅で気になっていたことが解決しました。

それにしても、オカマさんがやっている店って云うのは何でこんなに居心地が良いのでしょうか?ショーパブにしても、ゲイバーにしても、SMバーにしても、始めて訪れたとは思えない気安さなんですよね。オカマさん、ゲイさん、ニューハーフさん、シーメールさんのプロ意識の高さには、ほとほと感服いたします。

Madame Baron(マダムバロン)
住所:神戸市灘区水道筋1-19-4 沼田ビル4F Barマップ
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ウメハラ世界大会優勝オメ

2010年7月14日水曜日

居候

ある雨の激しい晩のことでした。
時刻は夜半過ぎ。溜めに溜めてしまった洗濯物を干そうと、掃き出し窓を開けました。すると足元から"シャー"という音が聞こえます。何だろう?と、暗がりへと目を凝らしますと、一匹の猫がこちらに向かい威嚇している姿がありました。
踏み出した濡れ縁の妙に熱い温もりは、ついさっきまでその猫がそこに横になっていたことを示していました。そしてその温もりと威嚇の声は、全て干し終わるまで続いていたのでした。
翌日、威嚇するばかりで逃げていこうとせぬその姿を不思議に思い、もしかしてまだ居るのでは?と覗いてみます。そこには、昨晩威嚇し続けていた母親と、眠りながらもその乳を飲み続けるあかさんが3匹。そして、その横でくつろぐ父親の姿がありました。
それ以来、その濡れ縁は、この押し掛け居候の住処となっております。別に住んで貰うのは構いませんが、リビングの灯りを点すだけで"シャー、シャー"と威嚇し続けるのだけは止めていただきたいものです。お願いします。

2010年7月12日月曜日

ST. FOODS BAR@六甲道

予算¥3,570(生中(サントリープレミアムモルツ¥450、サントリープレミアムモルツ小瓶¥380、秋鹿ワンカップ¥600、古澤ロック¥450、肝刺身¥390、ずり¥120x2、こころ、つくね¥150x2、ししとう、アスパラ¥100x2)

久しぶりに、ジュンさんからお誘いです。
生でも食える程の新鮮なネタを出す気さくな焼鳥屋がある、ということで行って参りました。

【ST. FOODS BAR】
丹波産朝挽き地鶏だと云うだけあって、ネタは結構良いです。焼きも悪くはありません。ただ、焼いた端から供されるのはどうかと思います。あと、品書きに載っている酒を半分近く切らしているのもどうかと思いますね。
しかし、店員さんが、みな若い女の子というガールズバー的なスタンスですし、実際、周りからはガールズバーだ、と聞いていましたので、これはこれで問題はないのでしょう。ガールズバーとしましてはcp的に優れているのではないかと思います。ジュンさんには申し訳ないのですが、ボクの好みからは外れますけどね。

ST. FOODS BAR(エスティー フーズ バー)
住所:神戸市灘区永手町5丁目3-15 Barマップ
電話:078-766-7705
営業時間:17:00~24:00(L.O.23:30)
定休日:日曜祝日
公式サイト
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2010年7月9日金曜日

おきがるミレー@阪急六甲

予算¥2,000(ハイネケン小瓶、セット)

かつて、伝説の"クラブミレー"と呼ばれるお店がありました。
小瓶一本9,800円。それは、バブルという名の狂気が日本中を席巻していた時代の最中とは云っても豪気な話です。そしてその重厚なファサードを持つ一軒家も、残念ながら山幹の拡幅工事と時代の波には勝てずに解体される事となり、またひとつ六甲の歴史に幕を下ろしたのでした。

そしてこの度、"伝説のミレー"ツアーに行きましょう、と、お誘いを受けましたので、ケイさんエーちゃんと共に出かけることになりました。残念ながらウツミさんは仕事です。

【おきがるミレー】
モルタルを鏝でしごき、波状にパターンを付けた70年代風の内装仕上げに、重厚な無垢のカウンターが設えてあります。その一回りした古さこそが、むしろ作り物ではないオシャレな雰囲気を醸し出しておりました。ここは元元、他のクラブが入っていたそうですので、その当時からのそのままのなのでしょう。
残念ながら、伝説の"ママ"は、年齢を理由に引退しておりましたが、そのままこの店を閉めてしまうのは惜しい、と云うことで、今のオーナーが引き継いでやってはるとか何だとか。
スタッフは、中国人留学生風の20代前半の女のコと、ロシア系30前後の女性のふたり。中国人留学生風のコは、流暢な日本語を話しますが、ちょっとイントネーションがあちら風な感じでしたし、もうひとりの全く日本語がダメなコはロシア系だろうというのも、この店のオーナーがロシア料理屋もやっているからそうなのではないだろうか、とボクが勝手に思っているだけのことです。
今は、クラブでもなく、スナックでもなく、バーのような営業スタイルと云うことでしたが、カラオケが置いてあったり、ボトルチャージがメインみたいなところはやっぱりスナック風ですね。
かつてのクラブミレー談義に花を咲かせたい方は、常連さんが集まり出す21時半以降に覗いてみれば、面白い話を聞けるのかも知れません。

おきがるミレー
住所:神戸市灘区山田町3-1-15 Barマップ
電話:078-843-2128
営業時間:19:30~LAST
定休日:無休
公式blog
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2010年7月6日火曜日

主に感謝


六甲山の頂よりblog

2010年7月5日月曜日

大正IWABAR 岩場@大正

予算¥2,140(生中(サントリープレミアムモルツ)¥480、エビス ザ ホップ中瓶¥600、奄美脂ガツオ造り¥580、島根真ダコ炙り¥480)

"穴バー"って在りましたよね、昔、板宿に。

【大正IWABAR 岩場】
"犬吉"さんに有ったフライヤー。それを見た瞬間、あ、あの店や、と気付きました。それは、少しばかり前、大正を彷徨いたときから気になっていたお店でした。
目の前で泳ぐ熱帯魚と新鮮な魚介を肴に、呑ませる居酒屋。雰囲気的には手作りShotbarってな感じでしょうか。即ち、連れてけ、と誰かさんの声が聞こえてくるようなお店ってことです。

下品なくらいに脂の乗ったトロットロの鰹とあっさりとした蛸の炙りをアテに喉を潤していきます。共に添えられるのがシークヮーサーってとこがいかにも大正ってトコでしょうか。そのあっさりとした酸味と仄かな苦みが味を引き締め、何とも美味いのです。

最近の大正は、カジュアルなBar、バール、こじゃれた居酒屋などが立ち並び、使い勝手が良い感じです。もちろん、沖縄料理屋や、立呑み屋も健在です。

大正IWABAR 岩場
住所:大阪府大阪市大正区三軒家西1-6-4 居酒屋マップ
電話:06-6552-6550
営業時間:17:00~11:30
定休日:日曜祝日
公式サイト
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2010年7月4日日曜日

奥の細道


六甲山の頂よりblog

2010年7月3日土曜日

酒処 溝畑酒店@堺東

予算¥1,250(アサヒスーパードライ中瓶¥370、出羽桜 桜花、きずし¥380)

ボクが堺を好きな理由はと云えば、千夜一夜語り明かしたところで尽きぬほど数多の理由が有るわけですが、日本各地の地酒が呑める立呑み屋があるなどということも、その数多くの内のひとつだったりするのです。

【酒処 溝畑酒店】
開店間もない時刻だというのに、既に先客が居りました。常連さんかな?なんて思いながら、少し離れた処に腰を据えます。
取り敢えずは中瓶など頼んで、アテを模索しました。時期は間もなく卯月。そろそろ仕舞の粕汁なんてのも良いか、などと考えていると、湯気立つそれを一口啜った後の「美味いんだな、これが」なんて独り言が耳に入ります。その言葉は、こちらに向けられたように響きました。それは思わず呟いてしまった、といった類のモノではなく、ボクへと意識を向けさせるための演出のようでもありました。それは、ボクの思いを見抜かれたように掛けられた誘いの言葉なのでした。
それに対して応えた、いや、応えてなどいない、なんて事は別にして、ココで"粕汁下さい"などと言おうものなら、それを口火に話し掛けられるなど、火を見るよりも明らかなのでした。
立ち呑み屋に遇って、偶偶隣り合った人と話が弾む。そんなことは、こちらも望むところではあるのですが、これだけあからさまだと、ボクの天の邪鬼心に火が付きました。絶対に話してやるもんか、と。

厨房にて作り上げられたアテが、次から次へとカウンターに並べられていきます。それを手に、ポツリポツリと常連さん達が席を埋めていきます。そして彼は、その誰かが応えてくれるのを待ちながら大きすぎる呟きを重ねていきます。しかし、彼がそんな独り言を繰り返せば繰り返すほどに、店は静まりかえり、その闖入者を訝しみながら皆揃って口を重たくしてしまうのでした。そして何も応えてくれない人達に愛想を尽かしたのか、店員さんに話し掛け始めたのでした。その会話の内容から一見客だということが判明したのでした。

「サンタールチーアー」
みんな暗いぞ、オレが明るくしたろ、とでも言いたげな突然の放歌高吟です。しかし、皆、そちらを見ようとすらしません。みんな関わりたくなかったのです。
自分がそんな空気を創り出していることになど全く気付かないようです。あんたが居なければ浅酌低唱と楽しくやれるんですよ、とツッコミを入れます。もちろん口には出しません。もちろん関わりたくないからです。

「俺もその出羽桜ってヤツを貰おうかな」と再びこちらに矛先が向きましたので、慌てて店を後にしました。もちろん関わりたくなかったからです。

酒処 溝畑酒店
住所:大阪府堺市堺区北瓦町2-1-2 立呑マップ
電話:072-232-0196
営業時間:16:00~24:00
定休日:木曜
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2010年7月2日金曜日

夜の風吹岩


六甲山の頂よりblog

2010年7月1日木曜日

立呑み道楽 史@新在家

予算¥2,490(男2人)(アサヒスーパードライ大瓶¥390x2、シマアジキズシ¥280、オムレツ(トマトチーズ)¥400、生レバ¥450、ホーレン草バター¥350、鳥タタキ¥250)

で、新在家まで呑みに行きました。
あちらを読んでいない人は、何が、で、なのか分からんでしょうが。

【立呑み道楽 史】
作りたてのアテの美味さ、量、共に素晴らしいです。
そして特筆すべきは焼酎の豊富さ。ボクは焼酎呑みではありませんが、これだけあるとひとつくらい試してみたくなります。
今回は、や、その次があるので早早に切り上げましたけどね。

立呑み道楽 史(ふみ)
住所:神戸市灘区新在家北町1-2 立呑マップ
電話:078-843-5388
営業時間:16:00~23:00
定休日:日曜祝日
cp6 mf6 re6