2008年4月29日火曜日

喫茶マイスター(マイスター工房八千代)@八千代

予算¥400(モーニング¥400(ホットコーヒー、トースト、薄皮あんぱん、ヒジキ、ソーセージ、トマト、キュウリの漬物、ゆで卵、サラダ、オレンジ))

日本海へと峠に峠を継ぎ目指す、と宣言した割には前夜の痛飲がたたり、何処でモーニングを食べようか等という気持ちになっていた。
おざなりに六甲と岩谷峠を越え、向かった先は鯖寿司や巻き寿司で有名な"田舎のコンビニ マイスター工房八千代"。そこに併設された喫茶が朝八時半からモーニングをやっているからだ。もちろんこれから丹後に行くのだから鯖寿司などに用はない。

"喫茶マイスター"
時刻は九時前、遠く大阪からも買いに来ると云われるこの店も、流石に未だ一台の車もなく、むしろ平日なのに誘導員が居ることに驚かされた。
"買い物ですか?整理券要りますか?"と聞かれる。開店までまだ一時間以上有る。平日に整理券を配ることに又驚かされる。モーニングを食べに来ただけだと告げると、気が変わったらあげますからね、と喫茶の場所を教えて貰った。

保育園の跡地を利用して喫茶にしたというその店は、まんま保育園というか公民館といった風情。お客も近所の人々が寄り合いに来ました、といった感じ。
しかし、決して居心地が悪くないのは皆、観光客慣れしており、排他的な雰囲気を醸し出していないからであろうか?

モーニングはボリューム満点。自家製のお総菜を期待していたが、そういったものは思ったより少なく、キュウリの漬物とヒジキ位であろうか。漬物はモーニングの一品としてはどうかとも思うが、単体として味わえば美味しい。コーヒーはマクドのホットに似た味でコクはないがあっさりと飲みやすかった。
敢えてこの店を目指してくる必要はないが、マイスター工房八千代の開店を待つ間寛ぐには良いところである。

会計を済まし、駐車場へ戻ると既に車が五、六台列を成していた。鯖寿司は予約で殆ど売り切れるらしいので、平日といえども九時には並ばなければならないのかも知れない。

喫茶マイスター
住所:兵庫県多可郡多可町八千代区中村69-1 喫茶マップ
電話:0795-30-5115
営業時間:8:30~16:00(モーニングは11:00まで)
定休日:月、火、金曜
公式サイト
cp6 mf5 re5

2008年4月28日月曜日

鳥やす@六甲道

予算¥6,750(男2人)(ネック、かわ(塩)、きも、しんぞう、ねぎみ(タレ)、ネギ(ポン酢)、みんち(カレー)各¥110x2、きも刺身¥550、手羽先(塩)¥350、もも(カレー+にんにく)¥640、生中¥490x4、大瓶¥570x3)

ジュンさんから"トリ食べに行きませんか?"とお誘いが入った。
もちろん断る理由など無い。

"鳥やす"
先に着いたジュンさんを追いかけ中へと入る。既に一通り注文を済ませてあるというので、ジュンさんお薦めの味で味わう事になった。今日も満席。出てくるペースは遅めだが、会話を楽しみながら、というのには丁度良いペース。一人でブラッと立ち寄り、一、二杯引っ掛ける、というのには向かない店といえる。

特によい鶏を使っているというわけではないのだが、その新鮮さと絶妙な火加減で美味しく食べさせる店、いつも満席なのも頷ける。
あるクリスマスイブの晩、"トリ食べに行こか"とナカニシと寂しいくも男二人で訪れ、品切れと悲しい目にあった"もも"を追加で注文する。"ニンニクはどうしますか?"と聞かれたのでお願いする。そして切り分けてもらった。
それは予想していたものと違い、カレー味に焼かれた"もも"の上にタップリと摺り下ろしたニンニクがかけられている。ジュンさんが言うには屋台でやっていた頃は塩とニンニクを擦り込んで焼いた"もも"が名物だった、というので塩味で頼めば擦り込んでから焼くのであろうか?もしそうなら次は是非とも塩で頼んでみたい。

鳥やす
住所:神戸市灘区六甲町1-1-6 焼鳥マップ
電話:078-842-0194
営業時間:17:00~23:00
定休日:火曜
cp7 mf6 re7

二軒目
BAR-AHU(アフ)
予算¥1,500(男2人)(エビス樽生¥700、カンパリグレープフルーツ¥800)
いつも混んでいます。落ち着いて飲む向きではない?

BAR-AHU(アフ)
住所:神戸市灘区深田町3丁目1-12 ライオンズ第3-11 Barマップ
電話:078-821-5039
営業時間:19:30~26:00
定休日:不定休
cp5 mf5 re5

2008年4月26日土曜日

DINING & BAR BONANZA@六甲道

予算¥8000位(男3人女1人)(コロナ¥600、不二才(ぶにせ)(さつまいも、黒麹)¥700、ホットカフェオレ¥600x2、鳥飼¥700、ジントニック、カンパリグレープフルーツ¥600、ブラックルシアン、ホットティー¥400x2、各種ナッツ盛り合わせ¥800、各種チーズ盛り合わせ¥1,200~)

鬼の笑うお花見の二次会として選んだところ、以前から一度訪れてみたかった店"BONANZA"。ボナンザブラザーズしか思い浮かばないのだが、"BONANZA"とはいったいどの様な意味なのであろう?

"DINING & BAR BONANZA"
結構酔っぱらっていたので何を話したか憶えていない。最近酒に弱くて困ったモンである。
僅かな記憶を辿る。店の造りや什器は思っているよりもおしゃれな感じではなく、少しくたびれた感じを受けた。料理や酒は値段相応といった感じか?

タカオ、結婚おめでとう、明日のスピーチ緊張しています。まだ推敲中だし。

DINING & BAR BONANZA
住所:神戸市灘区永手町3-4-19 Barマップ
電話:078-811-0505
営業時間:18:00~26:00 
定休日:無休(年末年始は休み)
公式サイト
cp5 mf5 re5

2008年4月24日木曜日

立呑 粋酔@阪急六甲

予算¥2,050(アサヒスーパードライ大瓶¥400x2、吉野杉の樽酒¥400、suisuiカツサンド¥650、だし巻き¥200)

久しぶりにカズミちゃんと出会った。呑みに誘うも車だとフラれ、小一時間ほどの立ち話。そして一人寂しく立ち呑み屋。

"立呑 粋酔"
阪急六甲南の小路沿い。この辺りにはちょっと寄ってみたいな、と思わせる店が何軒か建ち並んでいる。その中でも今日訪れた"立呑 粋酔"は新顔に当たる店だ。

まだ真新しく小綺麗な店、もう少し時を重ねていくと良い感じに煤けていき味が出そうな雰囲気。壁に作り付けられた棚には日本酒が数多く並ぶのも嬉しい。
先ずは瓶ビールとカツサンドから始める。立ち呑み屋でカツサンドなどしっかりしたものを出す店も珍しい。だからこそ、それに興味を持ち頼んでみた。
軽くトーストされた食パンにレタス、トマト、それと串カツと同じと思われるカツが挟まれている。味付けはカラシマヨネーズとソース。落としたミミも添えられている。これだけで満足してしまうほどのボリュームだ。
カツサンドをつまみながら、今度は日本酒を物色する。2、3試してみたい銘柄が有ったのだが、残り一、二合程しか入っていない。ということは封を切られてから少し日が経っているということであろう。そこで呑みきりの吉野杉の樽酒を注文した。杉の升で僅かに漂う香りと共に楽しむ酒は好きなのだが、杉樽で寝かせたものはそれがキツ過ぎる。安っぽい香料を使ったカクテル風飲料といった感じになってしまっている。
やはり酒は米の風味を味わうのがよい。次回は新しい一升瓶が封切られるのを狙って訪れるとしよう。

立呑 粋酔(すいすい)
住所:神戸市灘区八幡町4-9-27六甲ビル 立ち呑みマップ
営業時間:16:00~22:00
定休日:日祝
cp7 mf6 re6
美よ志@阪神御影

2008年4月22日火曜日

欲望という名の自転車

最近ちょっとバイク熱に犯されている。
それも他力のバイクではなく自力のバイクに、である。
その予兆は"モンク"で既に始まっていたのかも知れない。

以前、六甲山アタックを懸け、呆気なく敗退するということがあった。とてもじゃないが上れる気などしやしなかった。
そんな話をマスターにするとロードの方が遥かに楽だと聞かされた。その時はフーン、でも金無いや、としか思っていなかった。2、30万以上のバイクでなければ大したモデルも無いであろう、と思っていた。

そしてあるとき、クロモリのフレームについて調べていると"こんなもの"があった。
へぇ、意外とピストって安いんだなぁ、と思った。
しかし、同時に神戸でシングルなどあり得ないよなぁ、とも思った。

いや、もしかしたらピストでヒルクライムをやっている人がいるかも知れない、とググると"こんな記事"を見付けた。

実に興味深い。だからといって試してみるという無謀なことはしない、それぐらいの思慮は持ち合わせている。

そこで次にクロモリのロードを探してみた。"GIOS AIRONE"。実売は90kを切るようだ。GIOSのカラーはあまり好きではないが、このクロモリのスマートさは素敵だ。たとえ錆びようが、重たかろうが魅力的だ。急速にロード熱が上がってきた。うなされてくるようになった。

ロードを手に入れた暁には、次はピストであろうか。
ピストを選ぶとしたら"Cannondale CAPO"。リアの向きを入れ換えるだけで固定、フリーを切り替えられるギミックが何とも素晴らしいではないか。

あぁ、先立つものがないというのに欲望と妄想だけは尽きない。

2008年4月21日月曜日

立ち呑み屋 きしもと@JR住吉

予算¥670(大瓶¥380、鯖きずし¥290)

サトーさんに教えて貰った店"きしもと"。えらく安いということだが、良い店かと聞くと言葉を濁される。
どう感じるかは人それぞれということで訪れてみた。

"立ち呑み屋 きしもと"
ガラス扉ではあるものの、店の造りにより中の雰囲気を窺い知ることは出来ない。こんな店はブラッと立ち寄るのは難しく、話に聞くことがなければ決して訪れることはなかったであろう。

店内中央にはコの字型のカウンターが鎮座し、奥は区切られ座敷になっているようであった。"立ち呑み屋"を名乗ってはいるものの、本質は居酒屋。しかし価格は立ち呑み、そんな店である。
カウンターの隅に空いた席を見付け、ビールとアテを頼んだ。直ぐに大瓶に併せてジョッキが出てくる。瓶ビールをジョッキで飲むというスタイルは珍しい。コップでチビチビ飲むわけではないのでビールはみるみる減っていくのにアテはいつまで待っても出てこない。
飲むペースも落とさざるを得なくなり、手持ち無沙汰になると、古いスツールに微妙に高さの合わないカウンターに因ってもたらされるのか、その両手の置き場に困るような居心地の悪さに犯されていった。日本酒も試していきたかったのだが、一刻も早く逃げ出したい、そんな気持ちが徐々に湧き上がっていた。

酒もアテも格安で楽しめる良い店、であるはずなのだが、例えて云うなら小さな町にポツンと浮かび上がる灯りが一つ、店を終えた店主達がその光りを求め集う田舎のスナックといった風情。そんな向きを求める人たちも多いのであろうが、どうも居心地が悪い。私にも合わない店であった。残念ながら。

立ち呑み屋 きしもと
住所:神戸市東灘区住吉宮町4-1-21 立ち呑みマップ
電話:078-856-0808
営業時間:16:30~21:30
定休日:土日祝
cp8 mf3 re6

2008年4月19日土曜日

ぼくの帽子

リスペクト自生山那谷寺霊と共に霊峰月山三度目の立ちゴケワインディングロード続・ワインディングロード続続・ワインディングロード交通規制@富士山スカイライン三十年来の悲願@富士山温泉?@まぶ湯

10泊11日
十日目248km
新五合目-富士山スカイライン-r152-r23-R246-R1-丸天-r144-R414-r17-r127-r18-r17-安楽寺-楠の湯-R136-林道-r18-r127-r17-R414-r163-R1-R52-r75-r196-土キャンプ適地

すこしだけ元気を取り戻しバイクに跨る。折角伊豆まで来たのだから少しくらいは走っていこう、そう思えるくらいまでは回復していた。地図を広げ、オススメの道を選ぶ。するとr127(旧西伊豆スカイライン)という魅力的な道が近くを通っているではないか。

R136を辿り、旧道へと逸れた。黄昏時の淡い木漏れ日が、打ち捨てられた路面に柔らかく染みついていく。路肩には落ち葉が厚く積もり、枯れ枝が散在するそんな道。殆ど車が通ることは無いようだ。とはいえ見通しも悪く、路面も荒れているとなればとばすわけにも行かない。
やがて現れた十字路。左折し、北へと向きを変える。道は見通しも良く、適度なカーブを繰り返しながら下っていく。
しかし、ここも又落ち葉が積もり、1.5車線ほどの道は実質1車線分しかなかった。私は好きだが、こんな林道の様な道を奨めるなんて間違っているだろ、と思いながらも徐々にペースを上げる。そして現れる集落、やがて繋がる見覚えのある道。間違っていたのはこっちであった。今し方気持ちよく飛ばしてきた道はただの林道であったのだ。

黒川キャンプ場を目指し、一国を西に進む。途中コンビニで酒を仕入れる段階になって気付いたのだが荷物が減っていた。おそらくは伊豆の山中で落としてしまったのであろう。
"母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね"という"人間の証明"の台詞が思い浮かび、呟いた。

自動販売機の灯りが浮かび上がるだけのうす暗い田舎道を分け入っていく。そんな中見付けた"キャンプ適地"の看板。道路脇には僅かばかりの駐車スペースと谷川へと下る階段が設けられていた。河原へと下る。小川を挟んだ広い空間にはファミリー用の巨大なテントが二つ。発電機が唸りを上げ、ライトは煌々と辺りを照らしていた。テント場には大きめの礫が転がり容易に整地など出来そうにもない。これでは駐車場の方がマシというものだ。
道路側にテールを向けるように駐め直し、その奥にテントを広げる。星空は見えない。蒸し暑いがフライを張り、潜り込んだ。
そばの草むらからは虫の音が聞こえる。それを犬小屋から響く遠吠えが打ち破る。ときたま道を行く車はテントを照らしていく。それが不快ではあったがいつの間にか眠りについていた。

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ぼくの帽子 西条八十

母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね?
ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで、
谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ。

母さん、あれは好きな帽子でしたよ、
僕はあのときずいぶんくやしかった、
だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。

母さん、あのとき、向こうから若い薬売りが来ましたっけね、
紺の脚絆に手甲をした。
そして拾はうとして、ずいぶん骨折ってくれましたっけね。
けれど、とうとう駄目だった、
なにしろ深い谷で、それに草が
背たけぐらい伸びていたんですもの。

母さん、ほんとにあの帽子どうなったでせう?
そのとき傍らに咲いていた車百合の花は
もうとうに枯れちゃったでせうね、そして、
秋には、灰色の霧があの丘をこめ、
あの帽子の下で毎晩きりぎりすが啼いたかも知れませんよ。

母さん、そして、きっと今頃は、今夜あたりは、
あの谷間に、静かに雪がつもっているでせう、
昔、つやつや光った、あの伊太利麦の帽子と、
その裏に僕が書いた
Y.S という頭文字を
埋めるように、静かに、寂しく。


森林公園やすらぎの森 黒川キャンプ場
住所:静岡市清水区西里1310-1
料金:無料
設備:管理棟、炊飯棟、トイレ、吊橋、あずまや、親水護岸、ベンチ、駐車場
直火禁止
公式サイト

2008年4月17日木曜日

大貫支店@阪神尼崎

予算¥800(大盛ラーメン¥800)

京都へと出かける直前、アイカタさんからメールが入る。
"3時から逢えるよ"と。
急遽、予定変更。"暁斎"は又次の機会ということで。
中途半端に暇を持て余し、その間何処かブラブラしようかと久しぶりに尼崎へと出かけた。

"大貫支店"
"田のうえ"でかつ丼を、と思っていたのだが開店までまだ暫く時間がある。そんな中、醤油の香ばしい香りに誘われ、思わず大貫支店に入ってしまった。
開店間もない時間、客は誰もいない。頼んだのは朝食昼食兼用となる"大盛ラーメン"。

トッピングは脂身の少ない細切れのチャーシュー、シナチク、ネギ、海苔。甘さが広がる豚骨醤油、その味に一口目は好みかも?と思ったが、食べ進める内に獣臭が気になり出す。それと口の中がベタ付く感じがイヤだった。麺は柔らかめの中細麺。湯切りがあまいのかスープが濃い割に水っぽさを感じてしまう。
豚骨醤油なら"丸高"の方が好みであった。

大貫支店(だいかんしてん)
住所:兵庫県尼崎市神田北通3-37 ラーメンマップ
電話:06-6412-2566
営業時間:11:00~20:30
定休日:無休

2008年4月15日火曜日

陣内うどん@讃岐白鳥

予算¥300(かけうどん(天かす入り)¥300)

日本一低い山へ登る前に、ちょっと腹ごしらえとしけ込んだ。

"陣内うどん"
暫く迷ったあげくに頼むはかけうどん。天丼がまだ消化されていない事による選択。
直ぐ出てきたことからも分かるように茹で置きのものであった。エッジは崩れ、コシも弱い。
しかし、加水率が高いのか透明感のある麺はツルツル、モチモチとしており美味い。ほんのりと色付くだけの薄めの出汁も丁度良い塩梅で、イリコの香りも良い。
実はイリコのあの甘い臭味のような香りがあまり好きではない、むしろ苦手であるのだがこの店では臭味もなく、旨味だけが感じられ、大変好みであった。
あとは茹でたてでればよかったのだが。

陣内うどん
住所:香川県東かがわ市松原926-5 饂飩マップ
電話:0879-25-4338
営業時間:10:45~20:00
定休日:月曜

2008年4月13日日曜日

玉子焼 泉屋@明石

予算¥600(玉子焼(特上)¥600)

明石に来たからには寿司か玉子焼を食す。これは外せない。朝食には海鮮丼を食べた、となると玉子焼を選んでしまうのは必然といえるであろう。

"玉子焼 泉屋"
"中華そば""玉子焼""玉子焼 特上"この三つしかメニューはない。いや、玉子焼屋は玉子焼しか無いところもあるから、むしろ中華そばを出すということが異色だろうか。
ここは中華そばも美味いと聞いた事があるから一度食べてみたいのだが、小振りとはいえ一枚20個の玉子焼と合わせて一人で食べきるのは少々きつそうだ。やはり特上だけで十分である。

玉子焼は少し固めで小さな蛸が申し訳程度に一つづつ入っている。これを冷たいダシに入れて食べると丁度良い具合に冷めるというわけだ。生地が硬くダシの中で崩れないのは食べやすいのだが、もう少し柔らかい方が好みである。化調の風味を感じるのもマイナス点だ。
今中でも同じ事を感じたわけだが、蛸好きとしては蛸は大振りな方がいい。それではタコ焼となってしまって邪道なのだろうか?明石のモンと違うのでどの様な物が正道で原型なのか詳しいことは分からないのだが。

そういえば、玉子焼はもともと余った黄身を消費するために生まれた料理と聞いたことがある。それに玉子焼と名乗っていることからもやはりメインは玉子であり、蛸はあくまでも添え物的な役目でしか無いのであろうか?

玉子焼 泉屋
住所:兵庫県明石市林2-15-15 粉ものマップ
電話:078-922-8176
営業時間:11:00~19:00
定休日:火曜

2008年4月11日金曜日

活州居酒屋 駅前@中央市場

予算¥504(海鮮丼(並)(キハダx3、メバチ、イカ、サバキズシ、タイ、甘エビ、イクラ、味噌汁付)¥504)

明石に行く前に遅めの朝食を摂りに中央市場を目指す。駅前を訪れるのも何年ぶりになるのだろう?

"活州居酒屋 駅前"
昼時には行列を成すこの店も、あまりにも中途半端な時間のため誰もいない。
海鮮丼並を頼む。"豚汁はどうしますか?"と聞かれる。本日のオススメ汁物は豚汁か、要らないな。そう思い断った。
板さんは二人。一人は海鮮丼の用意をし、もう一人は冷凍された肉を薄くスライスしていく。この店で肉料理など有っただろうか?いつも海鮮丼しか頼まないから分からないが、ちょっと疑問に思う。たまにはメニューを見て他の物を頼んでみても良いかもしれない。

貝割れと刻まれたシソの載った酢飯の上に刺身が並ぶ。質は良いとは云えないが、何より安くて新鮮だ。"三洋"無き今となっては、手軽に海鮮丼を楽しめるのはココぐらいであろう。

活州居酒屋 駅前 中央市場店
住所:神戸市兵庫区中之島2-1-2中央市場内 海鮮マップ
電話:078-671-0045
営業時間:24時間営業
定休日:年中無休
公式サイト

2008年4月10日木曜日

骨付鳥 鳥源@高松港

予算¥2,625(骨付鳥 親、サラダ、付出(関東煮(玉子、大根、平天))、サントリーモルツ大瓶、生大)

香川、この地を訪れたからには"うどん"と"鳥足"、これを外すわけにはいかない。

"骨付鳥 鳥源"
"かみごたえあり"と但し書きが付いた"親"を頼む。それと生。中は無いらしく大と小の文字が並ぶ。そこで仕方なくの"大"。メニューに値段が書かれていないのがちょっと不安ではあるが、ぼられる事は無いだろう(根拠はないが、においのようなモノか?)
"付出です"とごっそりと練り芥子の載せられた関東煮が出てくる。先ほどの"うどん"が腹に応えているわけだが、初訪の店で断るなんて無粋なことは出来ない。

オーブンでじっくりと焼かれる鳥足を眺めながら大ジョッキを傾ける。残すわけにもいかず、しゅんだ大根をつまみ、ビールで流し込む。そんなことを繰り返す内に満腹中枢は刺激され続け、視床下部は何やら分からんホルモンを垂れ流していた。
"野菜は好き?"女将さんから声をかけられる。
"えぇ、好きです"何とはなしに答える。"食べる"か、"食べない"かで聞かれたらもちろん"食べない"と答える。初訪の店で断るなんて無粋なことでも断る。しかし、"好き"か、"嫌い"かで聞かれたら"好き"だと答える。
"ちょっと食べてみて、感想を聞かせて貰える?"
カウンターには更にサラダが並んだ。幾ら腹が苦しいといっても、出されてしまっては、初訪の店で断るなんて(略。
トマトやレタスの上に細かく砕かれた胡桃がちりばめられている。ドレッシングは柑橘系の酸味が感じられる胡麻風味のモノ。
"お客さんからサラダは無いの?ってよく聞かれるからメニューに載せようと思って"ということだ。ドレッシングは三種類のブレンド。ちょっとアレンジを加えて自分でも作ってみたい、そんなヒントを与えられた。

そんな遣り取りをしている内にいよいよお待ちかねの骨付鳥。全て一鶴との比較で書かせて貰えば、かみごたえあり、脂は程良く落ち、ガーリックと黒胡椒と塩というシンプルな味付けで鳥の旨味が味わえる、こんな感じか。
店毎に色々な違いがあり面白い。讃岐うどんのように何軒もハシゴをするというわけにはいかないのが残念だ。次は是非とも讃岐コーチンの鳥足を試してみたい。

骨付鳥 鳥源
住所:香川県高松市北浜町11-25 焼鳥マップ
電話:087-851-2357
営業時間:16:00~22:00
定休日:第1、3日曜
骨付鳥 旨い店 MAP

2008年4月8日火曜日

ぐいぐい酒場 樫本@新在家

予算¥1,200(キリンラガー大瓶、小鼓純米吟醸(180ml)¥350、湯豆腐、げその煮揚)

イモウトさんとモトカノさんが呑みに行くという。
ここぞとばかりに焼鳥でもと出かけた訳だが、イヤ、やはり取り残された者には寂しく立ち呑み屋で一人酒が似合うか?と思い直した。

"ぐいぐい酒場 樫本"
ガラス戸の向こうにはポツリポツリと立ち呑み用のテーブルが点在し、コの字型のカウンター奥では湯豆腐の鍋が湯気を上げる。そんな立ち呑み屋としては珍しいオオバコ、"樫本"。
カウンターに着くと"湯豆腐あるよ"と声が掛かる。壁に貼られたメニューを一通り吟味し、やはり湯豆腐と瓶ビールを頼んだ。刻み葱に鰹節、醤油とポン酢の風味が香るタレ、湯豆腐の温かさが心に染み入る。
次々に訪れる客。"いらっしゃい"の替わりに掛けられる"湯豆腐あるよ"の声。長い月日によって築き上げられた空気。何とも心地よい。
そんな素敵なこの店も改装のため一度閉店するという。果たしてどの様な店に生まれ変わるのだろうか?

ぐいぐい酒場 樫本
住所:神戸市灘区浜田町3-3-10 立ち呑みマップ
電話:078-851-6417
営業時間:~21:00
定休日:土、日曜(4月25日から改装のため閉店、6月頃再開予定)

2008年4月5日土曜日

活魚問屋 海寳@古高松

予算¥950(天然えびの天丼¥950(天丼(えびx2、かぼちゃ、サツマイモ、ブロッコリー、シソ)、小鉢、ワカメの味噌汁、サラダ、香の物)

時間を持て余し、ぶらつくなか見付けた"ふれあい市場"(古高松店 087-841-1606)。知らない土地を訪れたとき、こんな市場や地元のスーパーを覗く。そして見慣れぬ野菜や魚介、お総菜などを見て回るのが好きだ。
今回は、山くらげ(¥90)、つくし(¥80)、フェンネル(¥50)を購入する。"おにぎり"で悪名高き"まんば"も見ることが出来、中々に充実した時間。そんな時を過ごす内にもう間もなく開店する時間となっていた。

"活魚問屋 海寳"
メニューに並ぶ魅力的な料理の数々。その中から一日10人前限定という天然えびの天丼を頼んだ。
窓からは眼下に小さな池、遠くには屋島を望む。店の前には志度街道、JR高徳線が走るだけ、そんなノンビリとした時間が流れる中、店主が好きだという座右の銘を集めたスクラップブックをペラペラとめくっていた。
程なくして運ばれてきた天丼。先ず目を惹くのが丼からはみ出した二尾のえび天。そのあまりの大きさにどないして食べようか、と迷うのだが先ずはシッポからかぶりつく。食べても食べてもプリプリの身が続く。添えられた手書きのミソの食べ方。しかし、そんなもどかしい事はせずに殻ごとかぶりついた。甘辛い天丼のタレに少し油ぎれの悪い衣。天つゆに浸けて食べるのも違う風味が楽しめて又良かった。
エビの豪華さはあるものの、値段、料理の仕上がりなどは如何にもB級然とした感じが好きだ。日本一の天丼もあるが、この"天然えびの天丼"で十分えびを堪能できる。神戸でこの天丼を食べようと思ったなら倍は出さなければならないのではないだろうか?

活魚問屋 海寳(かいほう)
住所:香川県高松市高松町字津ノ村2028 海鮮マップ
電話:087-841-6969
営業時間:11:30~13:30、17:00~23:00
定休日:月曜
グルメぴあ

2008年4月3日木曜日

讃州うどんの郷 かな泉@高松

予算¥280(かけうどん(小)¥160、えび天¥120)

緑を通し柔らかな日が差す公園沿いの道。子供の手を引く母親の姿に目を惹かれた。香川出身の彼女、その姿に面影が似ていたからだ。
すれ違いざまに顔に目を遣る。すっとうつむき加減に目を逸らされた。そんな仕草まで彼女のそれに似ていて。

"讃州うどんの郷 かな泉"
そのコに最後にあったのはまだ学生だった頃。突然かかってきた電話。神戸まで行くから逢えないかという。
食事、プラネタリウム、遊園地、そんな時間を共に過ごした。

別れ際、"最近何してるの?"彼女が尋ねる。
"朝から晩まで実験。まだ学生だからね"俺が答える。
"そうだったね"少し寂しげな笑みを浮かべ、ふっと目を伏せた。

"一ヶ月後また来るから"

クリスマスの日に交わしたそんな約束は震災により叶えられる事はなかった。
それから数年後、風の噂に彼女が結婚し、子供も生まれたと聞いた。

かな泉へ入り、かけうどんを頼む。それにえび天を載せて。茹で置かれた麺は柔らかく、いりこが香らないダシは少し辛かった。
いつだって香川の饂飩は俺を少しだけ感傷的にさせる。

讃州うどんの郷 かな泉 紺屋町店(かないずみ)
住所:香川県高松市紺屋町9-3 饂飩マップ
電話:087-822-0123
営業時間:9:30~17:30
定休日:無休(正月除)
公式サイト