2009年4月30日木曜日

インド・ネパール料理 MOMO☆STAR@朝霧

予算¥580(A set¥580(日替わりカレー、チキンティカ、サラダ、ナン(プレーン大))

”あずまや”でエビカレーを喰おう、と思っていたのだが、既に凄い行列が出来ていた。
もちろん、並んでまで食べるほどではないので、他の店へと向かう。だが、気分はすっかりカレーなので、モモスターへと向かった。

【インド・ネパール料理 MOMO☆STAR】
インド・ネパール料理を謳ってはいるが、外に掲げられたネパールの国旗からも伺えるように、ネパール料理がウリの店。
そこで、ネパールの定食だという”ダルバートセット(¥800)にしようかと思ったのだが、値段の安さに惹かれ、”A set”を頼む。
カレーはミートとベジタブルの内からベジタブル、そしてライスとナンの内からナンを選んだ。

今日のカレーには、ニンジン、かぶ、セロリ、キャベツ、三度豆、グリーンピース、ジャガイモなどの具がたっぷりと入り、針生姜が載せられている。
その辛さを控えたあっさり味は、いかにもネパール料理といった味付け。
チキンティカとは骨なしタンドールチキンといったもの。当然旨い。
サラダは千切りされた野菜に、ニンジンとフルーツを摺り下ろした?甘酸っぱいドレッシングが掛けられていた。

四五人ほどいる店員は皆、自分の持ち分の仕事を終えると、インドのコメディー映画を見ながら爆笑している。もうこれが又、テレビ以外全く興味がありませんよ、お客様は空気です、といった具合の放っとかれっぷり。日本人ならあり得ない接客、なのだが、これがまた全く不快ではない。無視されているという感じではなく、お好きなようにくつろいでくださいね、といった感じなのだ。
そこで、遠慮なく右手だけで食べる練習をさせて貰う。初めのうちこそ苦労した右手ひとつでナンを千切っていくという所作も、すぐに慣れていく。
だが、カレーに直接指を突っ込む、ということには最後まで慣れずに、指先を僅かに黄色く染めただけで店を後にした。

インド・ネパール料理 MOMO☆STAR(モモスター)
住所:兵庫県明石市中朝霧丘4-18 カレーマップ
電話:078-914-2551
営業時間:11:30~14:30 17:00~23:00
定休日:火曜
ファンBlog
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姉妹店
ネパール インド料理RARA
住所:神戸市西区伊川谷町有瀬516-2-1-A
電話:078-975-5711
営業時間:11:00~15:00 17:00~22:00
定休日:水曜

2009年4月29日水曜日

さぬき手打ちうどん 銭形@服部

予算¥1,000(キーマカレーうどん¥1,000)

魔法のレストランで紹介された事もあるその店には、一風かわったカレーうどんがあるという。

【さぬき手打ちうどん 銭形】
浅いすり鉢に盛られた茹で立てのうどん。その上に掛けられているのは、スパイスの香り立ち上るキーマカレー。

包丁切りだというそのうどんは、綺麗に角が立っている。
しかしそれは、讃岐うどんという割に加水率が低く、透明感のない純白色をしていた。試しに一本囓ってみると、それでも、しっかりとしたコシと弾力は感じられるのだが、ねばりがなく、プツッと千切れるような食感だ。
次にキーマカレーだけをすくい、食べてみる。
これは、インド料理屋で出てくるような本格的なタイプ。うどん屋なりのアレンジは、加えられていないようで、うどんとの絡みや相性はあまり良いものとは思われなかった。片栗でとろみを出す、いりこ出しの風味を利かす、等の手を加えないのであれば、やはりライスとの相性の方が良いのではないだろうか?

素材にこだわりがあることや、全席終日禁煙というのは、好感が持てるのだけれど。。



さぬき手打ちうどん 銭形
住所:大阪府豊中市服部西町2-2-21 カレーマップ
電話:06-6862-9090
営業:11:00~15:00、17:00~22:00(LO 21:30)
定休日:水曜
公式サイト
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2009年4月28日火曜日

稲荷屋@深江

予算¥550(カレーうどん¥550)

実はカレーライスやライスカレーより、カレーうどんやうどんカレーがスキです。

【稲荷屋】
この店の名物は、”稲荷屋”というだけあって、いなり寿司なワケだが、カレーうどんもそのひとつであるらしい。
となれば、”いなり”より”カレー”の方がスキなわけで、当然の如く、カレーうどんを頼んだ。

もっちりとしたねばりのあるうどんに、カレールウを出しで溶いて作ったような甘みととろみの強い餡。そこに牛肉と青葱が少少、浮かび沈みしている。
カレーうどんを頼むのに併せてご飯を頼む人が居るが、初めてそうしてみたいと思わされた味。そんな味。

稲荷屋
住所:神戸市東灘区深江北町4-11-33 カレーマップ
電話:078-411-0153
定休日:火、水曜
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2009年4月27日月曜日

手打うどん 典平@出屋敷

予算¥580(カレーうどん¥580)

凍えた身体を手っ取り早く温めるには辛いモン。それも麺ものが宜しいかと。

【手打うどん 典平】
この店のウリは手打ちによるもっちりとしたうどん。それと丁寧に取られた出し。
そのかつおの利いた汁にカレー粉のスパイシーな香り。具はもちろんシンプルに青葱、玉葱、牛肉のみ。片栗粉でつけられたとろみも、緩すぎず堅すぎず何とも良い塩梅だ。

正に正道。過不足なく、カレーうどんたるカレーうどん。

手打うどん 典平(てんぺい)
住所:兵庫県尼崎市神田北通6-174 カレーマップ
電話:06-6413-8992
営業時間:11:00~19:00
定休日:火曜
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2009年4月25日土曜日

味の店 きぬや@庄内

予算¥700(丼定食¥700(カレー丼、ミニうどん(大)、漬物))

ぶらりぶらぶらと庄内駅前を通りかかった折に、ちょっと気になる店を見付けたわけだ。

【味の店 きぬや】
店頭に置かれた看板の写真を確認してから、暖簾を潜る。この時点で既に丼定食にしようと決めていた。
しかし、丼定食の張り紙にはカレー丼にミニうどんと書かれている。写真で見たところ、トロトロの半熟具合の玉子が掛かった他人丼だか、親子丼に見えたのだが?と思いはしたが、うどん屋のカレー丼もまた好きなので、構わずそれに決める。
さらに、”14時まで定食のうどんは無料で大に変更できます”と書かれていたので、大でお願いした。

さて、その”カレー丼”なのだが、写真通りの出来映え。トロトロの玉子に包まれているのは、香り立つ青葱に柔らかく煮込まれた玉葱、肉うどん用と思われる甘辛く味付けされた牛肉。そして、それら全てが、カレーの香りを纏っていた。
他人丼にカレー粉を用いてカレー丼として仕上げる。そんな予想外の品であったのだが、これがなかなか旨い。甘辛い肉の風味に、玉子のコクとカレーの香りが拡がる。単なる他人丼やただのカレー丼よりも深い味わいだ。
ただ、あらかじめ味付けされた牛肉にさらに割下を用いるため、味は濃いめである。

横に並ぶは、”ハイカラうどん”。
いかにも大阪のうどんといった、カツオと昆布の利いた汁に、コシのないうどんが浸る。コシはないと言っても、あくまでも本場讃岐と比べてであって、ふにゃふにゃというわけではなく、もっちり感は残っているので悪くはない。

これを食べに訪れようとまでは思わないが、近くを通りかかったら寄ってみるのも悪くない。

味の店 きぬや
住所:大阪府豊中市庄内東町2-2-10 カレーマップ
電話:06-6334-7607
営業時間:11:00~18:40
定休日:日曜
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2009年4月24日金曜日

ミャンマーカレー TeTe@丸五市場

予算¥600(チキンとメロンのカレー大皿¥500、ランチセット+¥100)

丸五丼を食べに行った時、その近くに気になる店を見付けました。
”ミャンマーカレー”で中皿350円、大皿500円と格安です。
ミャンマーというとですね、”おーい、水島、一緒に日本へ帰ろう”とか、アウン・サン・スー・チー女史とか、天気予報とか、最早、連想ゲームのようなことしか思い浮かびません。実態も分かりません。黄色い僧衣を着て、竪琴を弾いているのかな、くらいしか思いつくものなどありません。ミャンマー料理に至っては、何一つ知りません。
これがお隣のタイともなると、幾らでも料理を挙げることが出来ますね。でも、タイについての知識はと言えば、ムエタイくらいしか無いのですけど。

【ミャンマーカレー TeTe】
”イラシャイマセー”
とちょっと舌っ足らずな東南アジア訛りの発音が響いた。
日に焼けてはるな、とは思ってはいたが、この男性はミャンマーの人なのか、とその時初めて気付く。

チキンとなすのカレーを注文すると
”ゴメンナサイネ、ナスジャナクテメロンハイッテル”
”イマデキルノハ、メロンダカラ”
”それじゃあ、それを大皿でください”
”アリガトゴザイマス”

ミャンマー人といっても、意思の疎通には何ら問題はない。というか、よくしゃべる。日本に来て八年、普段は大工をしていて奥さんの手伝いをしているそうだ。今日は奥さんは用事で席を外している。そういえば、以前訪れたときには女の人も居たような、などと、春雨と自家栽培野菜、鶏肉に軟骨?の入ったミャンマーサラダを摘みながら考えていると、カレーが出来上がる。

それは、見た目はカレーなのだが、いわゆるカレーというカレーではない。スパイスを使っていない、というだけあって、カレーらしいスパイシーな香りがしない。では何なんだ、と聞かれてもカレー?としか答えようがない。
自家菜園の無農薬野菜で作っています、と言うその一皿は、確かに素朴で身体に良さそうな味がする。たっぷりのショウガにニンニク、カレーっぽい色合いはウコンによるものか。食べ進めていくと身体の奥に温もりを感じ、額には汗がにじむ。この辛さはトウガラシではなく、ショウガに因るものだろうか。肉の臭みを消すために、ショウガはいっぱい使うね、というだけあってかなりの量だ。
しかし、激辛という割にあまり辛くはない。そこで、辛いのが好きでしたら加えてください、と差し出されたトウガラシのペーストを加える。これで味が引き締まる。
しかし、クミンの香りがないので、やはりカレーといった感じはしない。甘みも足りない。お一つどうぞ、書かれたミャンマーのお菓子を口直しに摘む。ナツメの柔らかな甘みが拡がった。これもカレーに加えた方が、味に深みが出て美味しくなるのではないだろうか。

ミャンマーでは、あるもので料理を作る感じで、ミャンマー料理といったものはないそうだ。スパイスは使わず、油にトウガラシにショウガをたっぷりと使う。それを日本人向けにアレンジしたのが、このミャンマーカレーというわけだ。
それを屋台出したら思いの外売れて、理事長さんに店をやらないか、と誘われ、店を出した。

最後にインスタントコーヒーを啜り、店を後にする。
このカレーのようでカレーじゃないミャンマーカレーには、コーヒーのようでコーヒーじゃないインスタントコーヒーが良く合う。
どちらにもそれぞれの良さがある、という意味でだ。

ミャンマーカレー TeTe
住所:神戸市長田区二葉町3-11-5 丸五市場内 カレーマップ
電話:080-5631-8129
営業時間:11:00~14:30
定休日:火曜、土曜
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2009年4月23日木曜日

船場カリー アネックス@本町

予算¥700(トンカツカリー¥700)

カレー好きのタカオをして、最も美味いと言わしめたカレー、"船場カリー"
奥さん曰く、コッテリ過ぎで残してしまった、と言うことであったが、Bグル好きとしては、願ったり、叶ったり、ということで一度は試してみたいと思っていた。
実を言うと、他の店を訪れる予定であったのだが、道を間違え、本町まで来てしまっていたのだ。
そこで、予定変更の"船場カリー"だ。

【船場カリー アネックス】
本店は、待ちが大分あったが故の、アネックスへの訪問。
牛モツカリー(¥950)がオススメのようなのだが、予算オーバー。とはいえ、一番安いビーフカリー(¥650)では勿体ない気がして、トンカツカリー(¥700)を頼むことにした。

見た目は真っ黒。烏賊墨が入っているというのだから、当然。
一口食べると、先ずは柔らかな甘みが拡がる。そして、遅れて訪れる辛さ。
この感じはインデアンカレーにも似ているのだが、あちらの甘味料のようなジャンクな甘さではなく、もっとまろやかな甘み。烏賊墨の甘さから来ているのだろう。
烏賊墨のコク、旨味と甘みがよく出ており、よく纏まったカリー。
まさに、スパイスが香るインド料理屋のカリーでもなく、ブイヨンやトマトをたっぷりと使って仕上げられた洋食屋のカレーでもなく、インド人もビックリなカレー屋のカリーだ。

モツカレー

船場カリー アネックス
住所:大阪府大阪市中央区南本町3-3-23インペリアル船場2F カレーマップ
電話:06-6120-0664
営業時間:11:00~20:30(平日) 11:00~15:00(日祝)
定休日:土曜(祝日の場合営業)
公式サイト
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2009年4月20日月曜日

八幡さま

何事にも広く浅くが信条の私であるが、その広く浅くの趣味の内である、神社仏閣巡り。
元元、建築巡り、旅巡りとしての一環だったのだが、間もなく朱印も千を数えそうな勢い、朱印帳も40を越えた、ということで。

八幡系

■宇佐神宮
八幡総本宮

祭神
一之御殿 誉田別尊
二之御殿 多岐津姫命
市杵嶋姫命
多記理姫命
三之御殿 息長帯姫命

旧社格
官幣大社

神階
一品(八幡大神)、二品(比売大神)

鎮座地
大分県宇佐市大字南宇佐字亀山2859
公式サイト

【国宝】
宇佐神宮本殿(S27.11.22指定)江戸末期(安政2~文久元)内院 桁行三間 梁間二間 一重 切妻造 檜皮葺
外院 桁行三間 梁間一間 一重 向拝一間 檜皮葺 造り合を含む

宇佐神宮本殿(S27.11.22指定)江戸末期(安政2~文久元)内院 桁行三間 梁間二間 一重 切妻造 檜皮葺
外院 桁行三間 梁間一間 一重 檜皮葺 造り合を含む

宇佐神宮本殿(S27.11.22指定)江戸末期(安政2~文久元)内院 桁行三間 梁間二間 一重 切妻造 檜皮葺
外院 桁行三間 梁間一間 一重 向拝一間 檜皮葺 造り合を含む

■石清水八幡宮
名神大社二十二社上七社

祭神
誉田別命、多紀理毘賣命、市寸島姫命、多岐津比賣命、息長帯比賣命

旧社格
官幣大社

鎮座地
京都府八幡市八幡高坊30
公式サイト

【国重文】
本殿及び外殿(M30.12.28指定)江戸前期(寛永11)本殿 桁行十一間 梁間二間 一重 切妻造 檜皮葺
外殿 桁行十一間 梁間二間 向拝三所 一重 流造 檜皮葺 相の間を含む

幣殿及び舞殿(M30.12.28指定)江戸前期(寛永11)幣殿 桁行正面一間 背面三間 梁間一間 一重 切妻造 檜皮葺
舞殿 桁行三間 梁間一間 一重 切妻造 背面幣殿に接続 檜皮葺

楼門(M30.12.28指定)江戸前期(寛永11)一間一戸楼門 入母屋造 正面拝所 桁行二間 梁間一間 一重 向唐破風造 檜皮葺

東門(M30.12.28指定)江戸前期(寛永11)一間一戸門 梁間三間 拝所一間 流造 本瓦葺

西門(M30.12.28指定)江戸前期(寛永11)一間一戸門 梁間三間 拝所一間 流造 本瓦葺

廻廊(M30.12.28指定)江戸前期(寛永11)桁行十三間 梁間二間 外面一間通り庇付 一重 入母屋造 本瓦葺

廻廊(M30.12.28指定)江戸前期(寛永11)桁行十三間 梁間二間 外面一間通り庇付 一重 入母屋造 本瓦葺

廻廊(M30.12.28指定)江戸前期(寛永11)桁行二十八間 梁間二間 外面一間通り庇付 一重 入母屋造 本瓦葺 神庫 桁行三間 梁間三間 高屋根 入母屋造 本瓦葺

摂社若宮社本殿(H20.12.02指定)江戸前期(寛永年間頃)桁行五間 梁間四間 日吉造 向拝一間 檜皮葺 左右瑞垣附属 銅板葺 東面玉垣附属

摂社若宮殿社本殿(H20.12.02指定)江戸前期(寛永年間頃)桁行三間 梁間二間 入母屋造 向拝三間 檜皮葺 左右瑞垣附属 銅板葺 東面玉垣附属

摂社水若宮社本殿(H20.12.02指定)江戸前期(寛永年間頃)一間社流造 檜皮葺

摂社住吉社本殿(H20.12.02指定)江戸前期(寛永年間頃)一間社流造 檜皮葺

東総門(H20.12.02指定)江戸前期(寛永年間頃)四脚門 本瓦葺

西総門(H20.12.02指定)江戸前期(寛永年間頃)四脚門 本瓦葺

北総門(H20.12.02指定)江戸前期(寛永年間頃)四脚門 本瓦葺

摂社狩尾社本殿(H20.12.02指定)桃山(慶長6)三間社流造 檜皮葺 周囲玉垣附属

■鶴岡八幡宮
相模國一宮

祭神
応神天皇、比売神、神功皇后

旧社格
國幣中社

鎮座地
神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31
公式サイト

【国重文】
鶴岡八幡宮上宮 本殿、幣殿及び拝殿(H8.07.09指定)江戸後期(文政11)本殿 九間社流造 銅瓦葺
幣殿 桁行四間 梁間一間、 一重 両下造 銅瓦葺
拝殿 桁行三間 梁間二間 一重 入母屋造 銅瓦葺

鶴岡八幡宮上宮 回廊(H8.07.09指定)江戸後期(文政11)折曲り延長五十二間 梁間二間、 一重 切妻造 銅瓦葺

鶴岡八幡宮上宮 末社武内社本殿(H8.07.09指定)江戸後期(文政11)一間社流造 銅瓦葺

鶴岡八幡宮摂社若宮(H8.07.09指定)江戸前期(寛永元)本殿 五間社流造 銅板葺
幣殿 桁行四間 梁間一間 一重 両下造 銅板葺
拝殿 桁行三間 梁間二間 一重 入母屋造 向拝一間 銅板葺

鶴岡八幡宮大鳥居(一の鳥居)(M37.08.29指定)江戸中期(寛文8)石造明神鳥居 柱に寛文八年戊申八月十五日の刻銘がある

鶴岡八幡宮末社丸山稲荷社本殿(S42.06.15指定)室町中期(応永5)一間社流造 銅板葺

2009年4月19日日曜日

二度あることは三度ある@漁港めし

予算¥2,000(炊物、造り、天麩羅、小鉢、汁物、香物、ご飯)

恒例行事となってきた感もある"漁港めし"。
開催期間前だったのだが、人数さえ集まれば大丈夫ですよ、と快諾され、前倒しでのツーリングが企画された。
20人以上で、と言われていたのだが、いざ蓋を開けてみれば、51名という史上最高参加人数となっていた。

【漁港めし】
"漁港めし"は、その日獲れた魚を使いるのでアタリハズレがある。グローサリーストアで買い求めたのなら、材料費だけで二千円を超えるのでは?というときから、鯵づくしで食べ飽きた、という時まで潮のご機嫌次第で食材は色色と変わる。
しかし、料理方はあまり変わらない。あくまでも漁師料理といった武骨な仕上がりだ。
そんなこんなで、何が出てくるかは行ってみるまで分からないのも、ここの魅力のひとつなワケだ。

で、その日の品品はというと、相変わらずウロコの取りが甘い連子鯛の煮付け、栄螺の壺焼き、ツバス?と鰺、烏賊のお造り、ツバス?の頭入りもあるよ、の出しが良く出ているアラ汁、イカの酢味噌和え、皆がデザートだと勘違いしていた寒天のポン酢掛け、これまたこの地で取れたという山菜や野草料理の数数。そして、いつも通りの山盛りの天ぷら。こちらは、鯵にツバス?にイカに下足、山葵の葉とあまり種類は多くなかった。
まぁ、まぁまぁといったトコロであろうか?
ただ、今日は貸切ということで、ご飯おかわりし放題、味噌汁おかわりし放題、天麩羅食べ放題、となったワケで。当然の如く、天麩羅は余りまくりで、持ち帰り用のパックまで戴き、持ち帰っての晩酌のアテと相成った。
しかも、漁船クルージングの方方に差し上げているのですけど、とお土産まで戴き、大満足のひととき。

また来年お会いしましょう。

漁港めし
住所:京都府与謝郡伊根町字蒲入1123-7 海鮮マップ
電話:0772-33-0266
営業時間:12:00~14:00頃
営業日:4月20日~9月末(8月第1土日、8月13日~16日は休み)
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漁港めし(蒲入水産(有))@伊根
二年目@漁港めし

2009年4月18日土曜日

かすうどん かす丼 ニューなに和@芦原橋

予算¥680(油かす丼¥680)

久しぶりのナイトラン。向かった先は取り敢えず西成だった。尼で引き返そうかな、と何度も挫けそうになったんだけどね。

【かすうどん かす丼 ニューなに和】
ボクの中では、芦原橋というと何やら灰色の街、といったイメージがあるが、その中にあって異質に鮮やかな看板を掲げる店がある。
"かすうどん"に"かす丼"が名物の"ニューなに和"がその店。
この"かす"というのは、言うまでもなく"油かす"のことね。保存が利くように、牛の小腸を油で揚げ、カリカリにしたヤツ。

閉店時刻まで、まだ間があることを確認して扉を開ける。一息吐きたかったし、時間に追われて、急かされるように食べるのはイヤだったから。

"自転車通勤ですか?"
"うちのお客さんに堺から堂島まで通ってはる人、居ててね"

そんな会話をするうちに、気持ちは堺まで走ろうか、と大きくなってきていた。

少し小振りな丼が運ばれてくる。
トロトロの卵に茶色く浮かび上がる油かすの姿。それに寄り添うは、青葱と薄くスライスされた玉葱達。
腸壁のしっかりとした歯応えに、ニュルっとしたゼラチン質がまとわりつく。この独特の食感に脂の旨味が拡がる。
控えめに味付けられたすき焼きのような風味といえばよいのだろうか。思ったよりも甘辛くなく、食べやすかった。

母の代から、40年変わらぬ味だという。
華やかさはないけれど、何となく懐かしいような素朴な味。油かすはタマに食べたくなる。

かすうどん かす丼 ニューなに和
住所:大阪府大阪市浪速区浪速西1-2-2 食堂マップ
電話:06-6567-3306
営業時間:11:00~15:00、18:00~23:00、11:00~15:00(土曜)
定休日:日曜、祝日
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2009年4月16日木曜日

雲凌軒@西宮北

予算¥1,500(焼鯖寿し¥1,500(お吸い物付))

鯖寿司といえば、福井から京都に至る鯖街道沿いに点在する店が有名だが、西宮にもちょっとその名の知れた鯖寿司の店がある。

【雲凌軒】
思わぬにわか雨で足止めを喰らい、昼抜きのままに三時を迎えようとしていた。
店の中では、おじいさんが一人テーブルに着き、丼物をアテにビールを傾ける。そんな場末の食堂といった風情の店なのだが、しみじみと旨い鯖寿司を出す。

一応限定食なので、有るかどうか確認し、焼きでお願いした。
無ければ無かったで、凍えた躰をうどんで温めよう、と思っていたのだが、そちらの方が好ましいかな、とも思ったりしてみたのだが、有ったからには鯖寿司をお願いした。

漆塗りの器に盛りつけられた鯖寿司。
薄く透きとおった白板昆布を透かし、艶めかしい鯖柄にしっかりと付いた焼き目、上に置かれた木の芽の鮮やかな翠が美しい。

"もうちょい経ったら、ピタッとするんやけどな"

確かに、持ち帰っての馴染んだ鯖寿司も好いが、作りたての仄かに温もりをもったそれもまた好い。
それこそ、京の名店と比べれば、身も薄く、脂の乗りも少ないが、控えめの甘みに〆具合が何とも良い塩梅で、優しい出しの旨味と、鯖の味わいが拡がる。

ちなみに、この店の鯖寿司は、"第1回 あなたが選ぶ あなたの街の逸品コンテスト"認定品でもある。

雲凌軒(うんりょうけん)
住所:兵庫県西宮市山口町下山口4-10-2 寿司マップ
電話:078-904-0141
営業時間:10:00~18:30 10:00~19:30(夏)
定休日:月曜 年始
公式サイト
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2009年4月13日月曜日

幸栄丸@鷹取

予算¥750(須磨丼¥750)

明石の「卵焼き」は全国区
ふわふわ卵に明石だこ
お隣長田はグルメの宝庫
「そばめし」「ぼっかけ」超絶品
加古川「かつめし」
姫路は「おでん」
なんでないねん!須磨グルメ
ないのなら
作ればええねん!ホトトギス

の"須磨発B級グルメ発掘グランプリ"
第一回優勝の栄誉に輝いた "幸栄丸"の"須磨丼"

【幸栄丸】
水産加工所の一角に設けられたカウンターだけの店。漁師の店、なのにそれっぽい趣がないのはちょっと残念なところ。
丼の他にも定食の類の幾つかあるようではあるが、頼んだのはやはりグランプリに輝いた"須磨丼"である。

ご飯の盛りを聞かれるが、さほど腹が減っているわけではなかったので、普通でお願いする。
普通とはいっても、丼にしっかりと飯が盛られ、その上には穴子のたっぷり入った煮こごり、錦糸卵にもみ海苔、紅ショウガと盛りつけられていく。そこに色取りに添えられたブロッコリーだけがちょっと浮いていた。

熱熱のご飯と共にプルプルの煮こごりを食す。
炊きたてのご飯に、少しヒヤッとしたゼラチン質が溶け出し染み込んでいく奇妙な食感。

"変わっているでしょ"
そんな心の内を読まれてか、そう声を掛けられた。

終盤には、煮こごりはすべて溶けてしまい、煮穴子のせネコまんまといった料理に変わっていた。
こちらはこちらで、煮こごりを食べているときにはあまり感じられなかった穴子のホクホクとした食感を楽しむことが出来る。

そんな、ひとつの丼で二つの料理を楽しむことが出来る面白い丼"須磨丼"
ただ、煮こごりがちょっと辛いのが残念。

幸栄丸
住所:神戸市須磨区鷹取町3-1-17 海鮮マップ
電話:078-732-9971
公式サイト
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2009年4月12日日曜日

日本三躰ノ一@琴鳴山木元寺

生瀬から武田尾までの旧福知山線廃線跡を辿りにMTBで出掛けた。
その出発点にある木ノ元地蔵が気になり訪れる。もちろん滋賀の木之本地蔵尊との関わりが気になったためである。

拡幅工事中のR176から、南に折れる小路を辿るとすぐに木元寺の山門に至る。
そこには"日本三躰ノ一"と刻まれた石碑がひとつ。三体地蔵尊はあちこちで見掛けるが、ここの他の二体は何処に祀られているのだろう、と思いながら石段を上っていった。

"聖徳太子は鎮護国家のため、1木で3体の地蔵尊を刻み3か所に納められましたが、その1体が名塩の木元寺(このもとでら)にある木元地蔵尊であると伝えられています(もとは木の下と書かれていましたが明治時代に木元と改められました)。なお、他の2体は紀伊の木ノ本(きのもと)、近江の木之本(きのもと) 地蔵尊です。のち、室町時代の摂津、播磨、備前美作(みまさか)を支配する守護大名であった赤松則村円心公(のりむらえんしんこう)が勝軍地蔵として伽藍をここに創建しました。その曾孫の赤松播磨守(はりまのかみ)満政は、六代将軍足利義教(よしのり)に近習(きんじゅ)として仕え、その信任厚く歌道にも秀れた文武両道の人でしたが、新たに台頭してきた山名持豊(もちとよ)(後の応仁の乱の山名宗全)に領地をねらわれて、戦いに敗れてこの生瀬の地に逃れ、木元の山中で一族郎党124人と共に、悲憤の自殺をとげたのです。文安(ぶんあん)2(1445)年3月のことです。
境内に残る十三重の塔は満政父子の墓です。また、一石五輪(いっせきごりん)の小塔は一族郎党の墓で、現在は3基のみ残っています。この両塔は室町時代の墓石形式をそなえていると言われています。この後、天正(てんしょう)年間(1573~91)、同寺は火災にあいましたが、その際、火の中から一部を焼いた地蔵尊が運び出されました。それが現在の木元地蔵尊で、焼(やけ)地蔵とも称されています。また、次のような伝説もあります。
昔この地に住んでいた川辺音次(かわべおとじ)という若い百姓夫婦が家に赤ん坊を残して裏山へ薪をとりに行きました。ふとわが家の方を見ると煙が立ちのぼっています。夫婦は山を駆け下り家に飛び込みました。すると日ごろ信心しているこのお地蔵さんが、激しい火の中、衣の袖で赤ん坊にふりかかる炎を懸命に払っておられました。おかげで赤ん坊はやけどひとつせずに助けられましたが、お地蔵様はやけどを負われました。
それが今も地蔵尊の頬と左の衣に残っている傷跡だと言われています。こうしたことから火伏(ひぶせ)地蔵とも呼ばれて信仰されています。"
西宮市教育委員会より

住職さんに因ると、滋賀の木之本地蔵尊さんとは伝承が異なるのですが、聖徳太子が3体の地蔵尊を刻み、ここ、木元寺と紀伊の木ノ本、近江の木之本にそれぞれ祀った、と伝わっているとのこと。
また、木元寺は、創建当時は真言の寺院で、後に天台に替わり、荒廃した寺を再興し、今は西山浄土宗となっている、と。

境内を歩いていると、"木元寺中興開山第一世 顕空教住上人"と刻まれた墓石を見掛ける。
確か、RC造の本堂にはめ込まれた定礎にその名を見たような?と思い確認すると、"昭和50年4月落慶"の下に"発願人"として名を連ねていた。
そうなると、中興はそれ程古くはないのかもしれない。(大正12年のようです)

観音堂(元堂)
元は御本尊地蔵菩薩様をお祀り致していたお堂で
現在は千手観世音菩薩様をお祀り致しております


琴鳴山木元寺(このもとでら)
所在地:兵庫県西宮市名塩木之元21-1 仏閣マップ
電話:0797-61-0902
宗派:西山浄土宗
本尊:地蔵菩薩
中興:顕空教住上人

---- おもいがき ----

滋賀の木之本地蔵尊さんとは伝承が異なる。事実、近江の、では、南天竺龍樹菩薩の御作であり、難波の浦にながれつかれた、となっております。
聖徳太子が刻んだ三体の地蔵尊、という記述は、琴鳴山木元寺以外では見付けられませんでした。

あと気になるのが、紀伊の木ノ本とは何処を指すのか?
たしかに和歌山市には木ノ本という地名があります。

そこに所在する寺院は
長楽寺
和歌山県和歌山市木ノ本988
浄福寺
和歌山県和歌山市木ノ本843
教妙寺
和歌山県和歌山市木ノ本569-3

和歌山県田辺市には
木ノ元神社
旧三川村大字向山字地下
があり、

紀の川市には、北涌字木ノ下という地名も見られます。

靴修理@アンデルセン

予算¥7,500

今まで何度も何度も靴を履き潰してきたわけですが、それでは今のご時世にあわへんし、何より勿体ないし、金もない。
というわけで、初めて底を貼り替えてみました。今まで、おーるでん、こーるはーん、ちゃーち等多くの靴をほかしてきましたが、勿体なかったですね。
これからは修理して履いていきたいと思います。

靴修理専科店 アンデルセン
住所:神戸市中央区海岸通4-4-12
電話:078-351-4880
営業時間:10:00~19:00
定休日:日祝
公式サイト

2009年4月11日土曜日

魚やさんの食堂 よっしゃ亭@泉佐野

予算¥450(白飯 中¥150、キンキ西京焼¥300)

りんくう公園へと向かう途中、開店準備を始めている店を見付けました。
4時開店、と貼り紙がありましたので、帰りに寄ってみます。

【魚やさんの食堂 よっしゃ亭】
カウンターに並んだおかずから一品、白飯は"小"と"中"がともに150円なので、"中"を選び、テーブルに運びます。
ガテン系食堂なので、これだけでかなりの量。丼に山と盛られたご飯。少しべちゃっとした柔らかめの炊きだが、許容範囲内。
きんきと思わしき焼き魚。西京味噌を軽く塗り、つけ漬け込むことなく焼いた、西京焼き風にレモンを搾り、戴く。脂の乗りはそうでもないが、新鮮でしっかりと旨味もある。

"魚やさんの食堂"というだけあって、魚介系は値段以上の満足感がある。
また、早朝に通りかかることがあれば寄ってみたい一店。

魚やさんの食堂 よっしゃ亭
住所:大阪府泉佐野市大西1-13-14 食堂マップ
電話:072-475-3800
営業時間:4:00~
定休日:火曜
cp7 mf6 re6

2009年4月9日木曜日

かしわ 地玉子 鳥美@岸和田

予算¥450(かしみん¥450)

岸和田と言えば、"だんじり"と"かしみん"でしょうか?

10時半頃に顔を出すと
"まだ焼く人来てへんねん、11時過ぎに来てくれへんかー"
との事なので、適当に時間を潰しての再来。

【かしわ 地玉子 鳥美】
頼んだのは、"かしみん"。
メニューには"かしみん"とは、書かれておまへん。
"洋食"の"かしわ"ですわ。

神戸では長田焼とかと呼ばれる焼き方。うっとこではお好み焼きというと、こちらが一般的ですが、大阪では洋食焼と呼ばれています。

"玉子からやき"(¥200)とあるので、何ですか?と尋ねると
"キャベツとか入れずに、玉子にネギとか紅ショウガを入れたヤツやねん、その写真にあるヤツですわ"
と、説明を受ける。
生モンのレバーとささみが300円と、異様に安いのに心引かれるのだが、今回は我慢。意味もなくガマン。

六、七人程しか座られへんカウンターはすぐにいっぱいになる。
皆馴染みらしく
"かしみんに餃子ちょうだい"
とか言うだけで、ひとりは"大"、ふたりとも玉子入り、となった。

薄く引かれた生地にけずり粉をかけ、キャベツに青葱、紅ショウガ。その上から刻んだ鶏肉に何やら獣脂を載せて焼き上げる。
上に掛けられたのは、甘酸っぱいソースにマヨネーズ、鰹節。
刻まれた鶏はおそらくヒネを主に、他を加えた物であろう。
コッテリとした風味をもたらすのは、ヘットだろうか?ソースの酸味と合い、旨い。
いやぁ、ひねもすのたりのたりかな。

かしわ 地玉子 鳥美
住所:大阪府岸和田市堺町7-29 粉ものマップ
電話:072-422-5816
営業時間 11:00~20:00
定休日:火曜
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2009年4月6日月曜日

大衆酒場 百万両@灘中央市場

予算¥4,600(男2人)(数の子¥500、ふぐ唐揚げ¥900、熱燗¥400x2、キリンラガー大瓶¥500x2、焼酎お湯割りx3)

"かゆいぶに"がいっぱいな為、他の店へと向かった。

【大衆酒場 百万両】
"魚のうまい店があんねん"
ということで連れて行かれたのは、灘中央市場内にある"百万両"。

"ああ、あの関東煮と看板にある店ですね、おでんが名物なんですか?"
と聞くと
"そんなことない、魚がうまいねん"
と返ってきた。
つまり、そういうことらしい。

お造りを頼むも、もう品切れとのことだったので、数の子にふぐ唐揚げで杯を重ねる。

いつの間にやら、隣の常連さんとも話が弾み、何故か話は、エノラゲイがボックスカーでファットマンにリトルボーイな展開へと進む。

"口開くんは、酒呑むときだけにせい、とゆうとろうが"
と、おかみさんが怒鳴りつけられ、話は中断、そして再開。

客に愛され、客を愛す、実に良き店。

大衆酒場 百万両
住所:神戸市灘区水道筋3-1 灘中央市場内 居酒屋マップ
電話:078-861-3570
営業時間:15:30~22:00
定休日:水曜
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2009年4月5日日曜日

カフェダイニング サンパティック@阪急六甲

予算¥10,850(男1人女1人)(生ビール¥600x2、カベルネ ソーヴィニヨン エステート(full)¥3,500、鹿児島産ブリのロースト バルサミコ風味 季節の野菜添え¥1,400、サンパティック風シーザーサラダ¥950、季節のキノコのクリームスパゲティー¥950、ピッツァ マルゲリータ¥900、マグロとアボガドのタルタル仕立て¥1,000、リンゴのタルト¥600?、ジェラート(バルサミコ掛け)¥350?)

ヨシエちゃんから
"食べに来てくださいね"
と誘われていたので。

【カフェダイニング サンパティック】
"コースじゃなくて、好きなん頼んで、シェアしよっか"
ということで、アラカルトにする。

アンティパストは"マグロとアボガドのタルタル仕立て"
マグロとアボカドの取り合わせは至って普通なのだが、味付けが良い。"タルタル"と名付いてはいるが、みじん切りではなく、食感がしっかりとしているのもまた好みだ。ただ、彩りの意味も有るのだろうけど、散らしたイクラは余計かな?私的には。

プリモに遷り、"ピッツァ マルゲリータ"
トッピングはヨシエちゃんの手による。生地が薄くクリスピーなタイプ。バジルの薫り高く、うまい。

"日本のピッツァは、みんなこんなのだね"
"デリバリーのはフカフカのパン生地だけどね"
と返す。
イタリアのはもっとモチッとした食感だったか?
ムスコさんもこういうのは違うと言っていたな。

ハーフくらいでよかったのだが、適当な物がなかったので"カベルネ ソーヴィニヨン エステート"をフルボトルで注文。

"テイスティングがないね"
"ブショネさえなければいいよ"
と、グラスに多めに注がれたワインを口にする。
アロマの拡がりも乏しく、舌を刺すような渋いだけのざらついたタンニンに、ハズレか?と思いはしたが、二杯目からは甘みがふくらみ、香りも開いてきた。
これなら、デキャンタージュしてくれれば良いのに、と、そこはちょっと不満。

日本のイタリアンだから、一皿ずつの量が少ないだろうと、パスタも頼んでいたのだが、ここは結構ポーションが多い。
温泉卵が中心に添えられたシーザーサラダも比較的ボリュームがある。

そしてセコンド
ブリのローストはバルサミコの甘みが拡がり、ちょっと照り焼き風な感じ。

パスタがちょっと濃かったのを除けば、とても私好みな味付けだった。
ドルチェはもう少し充実してくれればもっと嬉しい。

フレンチ畑のシェフだというが、予想以上にしっかりとしたイタリアンな店。アットホームな雰囲気で、のんびりとした食事を楽しめる店だった。知らず知らずのうちに、二時間も経ってしまっていた程だ。
結構良い店だったのだが、この寂れた阪急六甲界隈では、長いこと続けていくのは辛いかもしれない。また、六甲道へと移っていってしまわなければ良いのだが。

カフェダイニング サンパティック(sympathique)
住所:神戸市灘区山田町3-2-25六甲パレスB1 イタリアンマップ
電話:078-771-3762
営業時間:11:30~15:00 17:30~22:00
定休日:水曜
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公式Blog

ERRAZURIZ ESTATE CABERNET SAUVIGNON
WINE OF CHILE 2007 14%vol
Intense and full bodied with soft vanilla and fresh black currant frut charactor

2009年4月4日土曜日

公智神社

突然の雨を避けるため、軒先を借りた。
モルタルで扱かれた濡れ縁の様な場所に腰を下ろす。そのヒヤッとした肌触りが、汗をかき、火照った体には心地よかった。

そこに腰を下ろすやいなや、隅にうずくまる白猫が、目を剥き、唸り声を上げながら駆け寄ってくる。彼の縄張りに侵入したことを怒っているのかと、ちょっと身構えたりもした。
その白猫は、必死になって走るのだが、その歩みは遅い。びっこを引き、ぴょんぴょんと跳ねるように必死に近づいてくる。そしてそのまま、腹をすりつけるようにしながら膝の上によじ上り、顔を埋めた。

そのコの左手は、人間でいえば"気を付け"をし、掌が空を向いた格好で固まっていた。
可哀相に、車にでも轢かれたのだろうか、と思いながら、頭を撫で、背中へと指を這わせる。彼は、眼を細め喉を軽く鳴らし、それに応えた。そして、はみ出していた足と尻尾も膝の上に収め、やがて眠りに就いていった。

雨脚は一層強くなり、空の色も暗さを増していった。
参ったな、当分止みそうにもないや、と、バッグから一冊の文庫本を取り出す。原色が目に眩しい沖縄の風景の描かれたその本の中では、主人公が公衆トイレで"ほーみ"を行う。そこで女子高生の中へと己が触角を沈めていく。こちとら、汗で湿らせた下着を、この花冷えで冷やしているというのに、などとやっかんで居ると、突然、腕を咬まれた。
何で、咬むねん、と文句を呟きながら、彼の頭をガシガシと撫でる。そうされると、再び満足げに眼を細め、顔を伏せた。
その時、その顔つきからこのコは雄だとばかり思っていたのだが、もしかしたら雌なのかもしれないな、と思い当たった。後で確かめてみよう、その時初めてそう思った。

公智神社(くちじんじゃ)
鎮座地:兵庫県西宮市山口町下山口3-14-30 神社マップ
電話:078-904-2251
祭神:健速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)
久久能智神(くくのちのかみ)
奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)
神紋:五瓜に唐花
旧社格:県社
木の祖神、式内社
 
【西宮市指定重要有形文化財】
神輿殿(S19.03.20指定)桁行4.2m、梁間4.2m、入母屋茅葺、室町時代中期
仏壇の痕跡があるので、仏殿であったと思われる

公式サイト

---- おもいがき ----

孝元天皇の第一皇子 大彦命(大毘古命)の後裔 久々智氏の氏神 久久能智命(句句廼馳)(くくのち)を祀る

有間郡三座大一座小二座公智神社
延喜式神名帳(927)

孝德天皇が難波長樂豊前宮より有馬温泉に行幸せられた際(大化3年(647))、行宮造営の材木(くれき)を久牟知川に採る。その良好なことを喜ばれ「此の山は功ある山なり」より"功地山"と名付ける。
俗人、誤りて久牟知山と曰ふ。
釋日本紀(1274~1301)

健速須佐之男命、奇稲田姫命の二神を配祀(貞觀年中)

功地山は、射場山
行宮は、有馬町字杉ヶ谷(有馬稲荷神社)
功地山は、お天上山(北六甲台)
行宮は、公智神社御旅所
と、二つの説がある。

久久智、久牟智、久具知、公智、功地

山口町の山口は、"有馬温泉へ通じる功地山の入り口"より名付けられた。

2009年4月3日金曜日

太忠岳

ルート:ヤクスギランド入口-荒川橋-蛇紋杉-釈迦杉-大岩-山頂-大岩-釈迦杉-蛇紋杉-荒川橋-ヤクスギランド入口

単独行

ウンコまみれの一夜が明けた。
朝日に照らし出されたテントサイトに、所狭しと転がり落ちている黒々とした直径一センチほどの球体。明らかにヤクシカの糞であろう姿が、そこにはあった。
もっとも夜遅くテントを張った身としては、そんなことには夜が明けるまで、ちっとも気付かなかったワケなのだが。

ここ天筈キャンプ場は私が知る限り、屋久島に於いて唯一の無料キャンプ場である。水が出るのかどうかすら判らぬ炊事場と、色色な物に遭遇しそうなトイレ、そして一面に広がる鹿の糞、それがこの無料キャンプ場に備え付けられた物達だった。

トビウオの干物を焼いたまま出しっぱなしのストーブで、今度は珈琲を淹れる。そして湯が沸くのを待つ間、昨夜の名残を消し去っていく。三岳に酔い、ほったらかしにされたテント廻りを片付けていく。
ペラペラのまな板の横に転がっているオピネルの刃には薄く錆が浮いていた。焼網に載りきらぬ干物を二つに切り、そのまま一晩放置していた所為だった。刃に残った脂を拭い、折りたたむ。家に帰ったら又刃付けをせねばなるまい。それと急務はフロントタイヤの交換だ。センターはスリップラインも出ていないのにサイドの溝は綺麗に消えていた。このままでは雨に降られるとちょっと不味いことになりそうだ。鹿児島に戻ったら先ず第一にそれをしなければならないな、そんなことを考えながら珈琲を啜っていく。

珈琲を飲み終えると、突如として尿意を憶えた。何かが棲み着いていそうな薄汚れた便所は避け、岬の先へと歩を進める。朝日を浴び、煌めく放物線の先を無意識ながら目で追っていく。その落ちて行く先に、堆く積もり散らばったゴミの山をみつける。それはあまりにも屋久島の朝に不釣り合いで、波間に移ろう光の群れまで穢された気がして、心の中で舌打ちをする。そうすることによって、自分の心を誤魔化すように、恥ずかしい過去を思いだし、頭の中で、耳を塞ぎながら叫び声を上げる想像をしてソレを打ち消すかのように、もう一度心の中で舌打ちをした。
崖下まで降りてゴミを拾う、など、やろうとは思わないが、せめて、とテント傍の埋もれた空き缶をゴミ袋に放り込み、キャンプ場を後にする。

"来たときよりも美しく"
ちょっと、偽善的かも知れないが、名も知らぬその地の所有者への一宿の恩義。ゴミを捨てていく者に対するささやかな抗議として、自分の内に折り合いを付ける。

太忠岳への路は、ヤクスギランドの奥から続いている。入口で300円払い、出身県をノートに書き込む。ここ最近、全く雨が降っていないと聞いていたのだが、ランド内にはしっとりと湿り気を帯びた空気が流れていた。
"もののけの森"として有名な"白谷雲水峡"は、幾人ものネイチャーガイド引き連れるグループで騒がしく、落ち着いて見て回ることが出来なかったわけだが、こちらは人も疎らであり、太忠岳へのアプローチとして通るだけでは勿体ないほどの屋久島らしさで満ちていた。
しかし、あくまでもメインは太忠岳登山。ひげ長老、蛇紋杉と辿り、登山道へと入っていった。

登山口で既に標高1,000mを越えているというのに、暑い。凄まじく暑い。大した傾斜もないのに、顔と云わず、頭と云わず、身体全身が火照り続けていた。ちょっとした水場を見付けるたびに、沢へと下り、頭から水を被りながら熱を冷ます。そんなことを繰り返し繰り返し登る内に、いつしか、体力は消耗し、膝が上がらなくなってしまっていた。完全にハンガーノックだった。
路に座り込み、カロリーメイトを囓る。昨夜の干物と焼酎以来、珈琲しか口にしていなかった所為だ。もう一歩も登ることが出来ない。
ここで引き返さなければならないのか、そう、敗北感で打ち拉がれていた。疲労で腰を下ろすなど初めての経験だった。それ程の絶望的な疲れを感じていた。

顎を伝う汗がゆっくりと引き始め、顔の火照りが取れていく。地面を濃く染めていく汗の滴りを見つめるだけだった顔を上げる。今まで登ってきた路がそこに続いていた。ここから下るにしても、ひとまず立ち上がらなければならない。ほんの十分足らずの休憩。その間に、立ち上がれるだけの気力が生まれていた。
脚が上がる。もう少しだけ登ってみよう、引き返すことはいつでも出来る。そう思えるほどには、回復していた。

突然のヤクシカとの出会い。西部林道にて多くの雌鹿や子鹿を見ては来たが、雄の成鹿は初めてだった。
子供の頃、ニホンカモシカと突然出会った時と同じように、背中がざわついた。
暫し、見つめ合い、お互い動きが止まる。彼はこちらに眼を見据えたまま、辺りの音に向け、耳だけを動かし続けていた。
驚かさないように、ゆっくりと、一歩、又一歩と踏み出していく。そして、彼の領域に進入した瞬間、弾け飛ぶように坂を駆け下っていった。そんな、短い出会いではあったが、幸せな気持ちで満たされていた。登頂できる、そんな思いでいっぱいになっていた。

それから先も、決して楽な道程ではなかった。
あの岩を越えたら頂上だろうか、あの坂を過ぎたら頂が見えるのではないだろうか、そんな思いはことごとく、打ち砕かれ続けたが、遂に天柱石の先端が木木の切れ間から顔を出す。それが間違いであったのなら、もう無理だろうと思えるぐらい疲れ果てての登頂だった。

天柱石、その横に大きく張り出した岩によじ登り、写真に全容を収める。その巨岩は高さ38mあまりもあるという。巨大な岩が倒れもせずにすっくと立つその姿は、信仰の対象となるべき神神しさを帯びていた。
だいだらぼっちが山頂に突き刺し、メンヒルを建てました、と言った方が、自然に出来ました、と言うよりも納得できそうな、異様な風景。あまりにも不思議。この姿が見たいが為に、苦労してここまでやって来た。朝食さえ摂っていたなら、もちろんそんな苦労など無く、容易な山。だが、しなくて良い苦労をした所為もあって、感動はひとしおだった。
振り返り、遠方を眺めるがガスっており眺望はない。下に目を遣ると、予想外の高度感に腰が引けながら怖怖と岩を降りた。

太忠岳
標高1497m
鹿児島
累積高低差675m
所在地:鹿児島県 山岳マップ
神社仏閣:ヤク神社
距離:上り 4km、下り 4km
標準コースタイム5:50

ヤクスギランド
標高約1000m
面積270.33ha
休園日:年中無休
入林協力金:300円(高校生以上)
駐車場:40台
電話:0997-46-3221(屋久島町役場)

2009年4月2日木曜日

自作クランプヘッド

制作費¥205

ミニ三脚(百均にて購入)のヘッドを外し、クランプ(ダイソーにて購入)の穴にビス(M4x20)を通し、固定しただけの簡単な物。
20mmでは長すぎたので、ナットを二つスペーサー代わりに咬ましてます。

さすがに走行中に使おうとは思いませんが、三脚代わりには十分。
これで、スローシャッターや望遠も怖くありません。