2009年5月31日日曜日

都賀谷遡行

ルート:表六甲ドライブウェイ - 都賀谷 - サウスロード

単独行

■あまり役に立たない六甲山ルートガイド 都賀谷編
(熟練者向け)
コースタイム 1h 10min

短い割に変化のある楽しいルート。ただ、アプローチが長いので少少ダレます。
藪漕ぎ有り、倒木有り、支谷からの土石の流入有りで、足場が悪く、それなりの装備が必要となるでしょう。
基本、谷通しで進みます。マーキング、踏み跡共にハッキリとせず、ルートファインディングが必要です。

10:12 都賀谷登山口

かつては、料金所跡下のヘアピンから谷に入りましたが、砂防ダムを巻いて巻いて進むだけで、ちっとも面白くありません。


今では、六甲大橋を越えてからのヘアピンより進入するのが主流だと思われます。
写真にあるフェンスの隙間より入ります。枝に巻かれた青テープが目印となるでしょう。
入って直ぐにある、都賀谷第2、都賀谷砂防ダムを合わせて右から巻き、沢へと下ります。

10:34 都賀滝

ナメ滝を直登すると直ぐに都賀滝が姿を現します。


この滝は二段に形成されており、下段は、滝横を右より登ります。残置ロープがありますが、かなり古そうなので過信は禁物です。
この滝に限らず云えることですが、この谷は花崗岩の風化が激しく、度度ホールドが剥落しますので、しっかりと確認してから登っていってください。
また、滝を直登する場合は、沢シューズか草鞋が必要です。かなり滑ります。


上段は少し手前から右斜面を高巻きます。赤テープが目印となるでしょう。この斜面は足場が悪く、立木を頼りに登らざるを得ません。
ボクは枯枝を掴み、滑落し、右腕を強かに打ちました。そこで引っ掛からなければ、あと数メートル落ちていたでしょう。いまだに右上腕には青タンが残っています。

11:01 ゴルジュ

写真では分かりにくいのですが、小さいながらも神秘的な雰囲気を湛えたゴルジュ。
この日はトレランシューズを履いており、替えも持ってきていませんでしたので、沢には入らずに左壁面をトラバースしていきます。

11:22 サウスロード

この滝を登るとサウスロードに出ます。上を渡る橋がそれです。



2009年5月30日土曜日

市松庵@本町

予算¥3,900(男2人)(付出(胡瓜梅肉あえ、さつまあげ、ひじき)、千寿(5勺)¥400、呉春(5勺)¥400、唐変木(麦)ロック¥300、三岳(芋)¥300、アサヒスーパードライ中瓶x2、さばキズシ¥350、豚テキ¥350)

マメさんより、ちょっと行ってみたい居酒屋が在るんですけど、とのお誘いを受けて。

【市松庵】
平日の晩だというのに、むしろ、平日の晩だからこそ、というべきかもしれないほどの賑わいを見せるカウンター。その入り口近くに辛うじてふたり滑り込むことの出来る隙間を見付けた。

付き出しは少量ながらも三品も並ぶのが嬉しい。マメさんは二軒目、こちとら、三軒目であるからにして、日本酒スタートでも良いのだが、付き合いよくビール。取り敢えずは、ビール。
そこから杯を重ね、アテを重ね、強かに酔いが廻ったところで頃合いも宜しく、おひらき、と相成った。
大阪には会社帰りにちょっと、安く、ひとときの会話を楽しむ、といった店が多く在って羨ましい限りだ。

市松庵
住所:大阪府大阪市西区西本町1-12-5 居酒屋マップ
電話:06-6531-0617
cp6 mf6 re5

2009年5月28日木曜日

新穂高

ルート:西登山口 - 小ピーク(601.9) - 新穂高山頂(642.8) - 東登山口

単独行

■あまり役に立たない六甲山ルートガイド 新穂高編
(一般向け)
コースタイム 1'13"(内 32"道迷い)

六甲山には穂高もあれば、もあります。今回はその穂高に登ります。
たまには、往来の多い徳川道を外れ、あまり人の踏み込まない新穂高に登ってみるのも良いものです。
山頂からの眺望は得られませんが、西にある小ピークが展望箇所となっていますので、ここで休憩すると良いでしょう。

11:59 西登山口

桜谷出合より徳川道を東に向かうと、新穂高西登山口が現れます。幹に巻かれた赤テープが目印となります。

12:12-12:20 小ピーク

関電送電鉄塔を過ぎると、ちょっとした岩場にヤセ尾根の急坂が待っています。ザレていますので、足を取られないように気をつけてください。


岩場を登り切ると、巨石が二つ並んでいます。今回、この上に座り、昼食を摂りました。
ここから、北へとしっかりとした踏み跡を辿ります。山頂は東に在るはずなのに、一度北へ進み、それから東へ向かうのかな?と勘違いさせるほどのしっかりとした踏み跡です。しかし、これは迷い道。ルートよりも迷い道の方が、行きと帰りで二倍踏むため、しっかりとした踏み跡になっている場合があると聞きますが、これがそのケースのようです。


尾根の先から西へと振り返ると、傾斜の緩い岩壁が拡がっています。あれが三枚岩なのでしょうか?となると、やはり明らかに間違ったルートを辿っているわけですが、北へ抜けても、シェール道が在るはずなので、そのまま藪漕ぎしながら下っていきます。

ヒトクチダケを見付け、キモっと思ったりしながら下ります。むき出しの手足に、藪に点在する杉や松の若木の葉が突き刺さっていきます。そんな苦労を重ねて進む割には距離を稼げません。これで沢沿いに崖があり下りられませんでした、では目も当てられません。二時頃には下へ下りていなければならないのに、そこまで行って引き返すなど考えただけでもゾッとします。そこで、諦めて引き返しました。(1/2500地形図で確認したところ、一応崖はなく、下りられそうです)

12:52 小ピーク

南に行けば徳川道に出られるだろうと、そのまま、南へと下ります。そこで見付けた本ルート。それを辿ると直ぐに、再び、岩塊があり、眺望を得られます。
まぁ、そんな眺めは早早に先を急ぎます。熊笹茂る踏み跡を辿り進んでいきます。

13:01 山頂
眺望は全くありません。先を急ぎ、再び、熊笹を分け入ります。

13:12 東登山口
幾つかの上り下りを越え、漸く徳川道へと戻りました。

次回はあの三枚岩をよじ登ってみたいと思います。

2009年5月27日水曜日

山口酒店@大安亭市場

予算¥370(キリンラガー大瓶¥370)

ここも、ここでも、申し合わせたように同じ値段。
どうも、大安亭の相場は、大瓶370円のようだ。

"山口酒店"
立呑処、ではあるのだが、カウンターには七人ほど座れるように椅子が並べられる。そして、奥には二人掛けのテーブルもひとつ置かれていた。

入り口近くに陣取る常連さんの横を擦り抜け、奥の席に着き、ビールを注文する。串カツ110円は微妙に高いな、と思いながら、ビールを素で呑む。アテは何も頼まずに、ただ、ただ、グラスに注ぎ、呑み続ける。
TVを眺めつつ、奥にうずくまるパピヨンに"ニッ"と笑いかけると、それに応えるように"くぅん"と鼻を鳴らし返された。

山口酒店
住所:神戸市中央区日暮通5-2-28 立ち呑みマップ
電話:078-251-0234
営業時間:9:30~19:00
定休日:木曜
cp6 mf5 re5

2009年5月25日月曜日

一社酒店@大安亭市場

予算¥370(キリンラガー大瓶¥370)

日頃、あまりビールを呑まないのだが、汗をかいた後にはやはり呑みたくなる。

"一社酒店"
ラガーを抜いて貰い、グラスを傾ける。
気持ちよく汗をかき、ひとっ風呂浴びた後のビールは、殊の外、乾いた躰に染み渡っていく。そこにちょっと気の利いたアテなどあれば最高なのだが、と保冷ケースを覗くが、サラダにハモ皮、明太子くらいしか並んでいなかった。

今は仕込中で、本格的に営業するのは四時頃からだと云う。
女手だけで危ないから八時まで。昔はもっと遅くまでやっていたのだけれど、と、タネを丸める手を止め、返事が返ってきた。

大振りな丸いコロッケと、毎日市場より仕入れてくる魚が自慢の店。遅駆けに再び訪れたい。

一社酒店
住所:神戸市中央区日暮通6-1-18 立ち呑みマップ
電話:078-221-6134
営業時間:16:00~20:00(土曜他)、16:00~19:00(日曜)
定休日:月曜
cp6 mf6 re5
やっぱりここもキクマサムネ@一社酒店

2009年5月22日金曜日

神戸東店@尼崎中央商店街

予算¥750(トーフネギ煮¥200、にごり酒(ふり袖)¥290、ぬる燗)

阪神尼崎というと、そこいら中に立ち呑み屋が在りそうな気がするのだが、探してみると意外と見つからない。

【神戸東店】
先ずは、ぬる燗。
そして、カウンターに並べられた皿に鉢の中から、長葱と豆腐をくたくたになるまで甘辛く炊いたものをアテとして頼んだ。
酒にはちょっと甘いかな、とも思ったが、一味を振ると中中に美味い。ネギに埋もれたブリの欠片を発見したりするのも、また楽しい。
壁に貼られた"にごり酒 ふり袖 伏見"が目に付き、続けて頼む。
すっきりとした甘みの中に、舌を撫でていくアルコールの刺激。香りの立ちも含みもあまりない。単純な味わいではあるが、290円という値付けは、やはり安い。

神戸東店(かんべ)
住所:兵庫県尼崎市神田中通5-182-2 立ち呑みマップ
電話:06-6411-9125
cp6 mf6 re5

■向島酒造株式会社
杜氏:浜本久雄(越前杜氏)
住所:京都府京都市伏見区向島橋詰町787-1
電話:075-611-4876
FAX:075-621-0766
E-mail:furisode@geisya.or.jp
公式サイト

ふり袖 にごり酒
1800ml ¥1,726 720ml ¥893
にごり酒
原料米:ビワミノリ
精米歩合:70%
日本酒度:-4.0
酸度:1.6
アミノ酸度:0.8
alc19.2%

2009年5月20日水曜日

西山谷遡行

ルート:渦が森 - 西山谷 - 六甲山ヴィラ

単独行

■あまり役に立たない六甲山ルートガイド 西山谷編
(経験者向け)
コースタイム 1'32"

途中の滝滝をシャワークライムしようなどと思わなければ、技術、装備共に大したものは要りません。アプローチも容易く、雄大な滝も楽しめるお薦めルート。あくまでも、高所恐怖症ではない人に限り、ですが。

10:34 千丈谷第一堰堤

ココが、渦森台からの西山谷ルートへのスタート。ボクは、この手前から一度谷におり、再び上へと帰ってきてしまいました。

10:54 水場

テン場を過ぎ、砂防ダムと幾つかの滝を巻くと、水場が現れますので、ここで給水しておきます。

11:00 千丈谷第五堰堤

西山谷、最初にして、最大の難所。
この砂防ダムを巻くために、左から20mほどの垂直な崖をよじ登ります。ココではかつて、落石により死亡者が出ております。木の根に絡んだだけの頭大の浮石も有り、同伴者がいる場合には注意が必要です。
この巻き路のため、熟練者向きとなってはいますが、差ほど難しくはありません。ちょっと辛いかな、と思ったら、左右にルートを変更してください。容易に登られるルートが幾つか見つかるはずです。ただ、高度感はありますので、苦手な人は下を見ずに上だけ見るようにして登ってください。
ダムを越えると、岩場を下りなければないません。が、ホールド、スタンス共に安定しており、しっかりとしたトラロープも張られているので、問題ないでしょう。

11:08 西山大滝

かつてのルートは、この滝横を直登するものでしたが、ココでも滑落により死亡者が出たため、推奨されていません。少し手前の階段状に形成された岩を越えていけば、何ら難しいことはありません。

11:45 千丈谷第七堰堤

本ルートは、この第七堰堤の中を通り抜けずに右へと巻いていきます。しかし、今回はこの先を考えると時間不足なため、この隙間を通り抜け、支谷へとエスケープ。その後は、マーキングと踏み跡を辿り、尾根へと上がります。
因みにボクはここまで、右、右、左、左から上がって右に下り、右、左、左、中、右、と巻いて進みました。

12:06 六甲山ヴィラ

沢から尾根へと上がるため、急坂を登らされますが、程なく、六甲山ヴィラの裏手へと出てきます。その六甲山ヴィラを右手に進むと、サンライズドライブウェイへと出ることが出来きます。

2009年5月18日月曜日

ボンバーガー@東住吉

予算¥730(バーガー2個セット3(エビバーガー+ボンバーガー+アイスコーヒー¥730)

佐世保バーガーのヒット以来、高級志向なり、こだわりなりのハンバーガー屋が増えた感があるが、そもそもハンバーガーの存在意義足るや、マクドやバーキンに代表されるように"早い、安い、身体に悪い"である。
まあ、身体に悪いは置いておいて、大阪が誇るB級ハンバーガー屋に"ボンバーガー"がある。この店はかつて数店舗を構えていたりもしたが、今となっては本店、ただ一店となってしまっていた。

"ボンバーガー"
ボンバーガーは迷わず頼むとして、セットメニューが得という事なので"バーガー2個セット3"を頼んだ。

バンズ、ハンバーグ共に安っぽい品ではあるのだが、摺り下ろし玉葱に甘酸っぱいトマトソースが実に味わい深い。
前回、ハンバーガーの"ガー"を成すものは、バンズであると、偉そうに述べたばかりではあるが、この店に於いての"ガー"は、この独特のソースにある。
エビバーガーに於いては、少し甘すぎもしたりするが、安っぽいハンバーグにはとても良く合う。
ちなみに、セットで頼むと単品より100円安い。

ボンバーガー
住所:大阪府大阪市東住吉区湯里2-19-11 ハンバーガーマップ
電話:06-6703-4835
営業時間:10:00~22:00
定休日:第2木曜
cp5 mf6 re6

2009年5月16日土曜日

ダイナマイトバーガー@山口町

予算¥1,000(チーズバーガーS¥800、コーヒー¥200(ランチセット(11:00~15:00)))

西宮市の飛地とでもいうべき山口町の住宅街に、一軒のハンバーガー屋がある。

【ダイナマイトバーガー】
そこは、やたらとアメリカンな感じを演出した看板、什器、内装にメニューといった、一昔前に須磨の海岸沿いにでもありそうな雰囲気の店だった。
しかし、客層は、ご近所の有閑マダムがちょっとカフェでティータイムでも、といった感であり、そのミスマッチが、ちょっと居心地も悪さを醸し出していたりもした。

頼んだは、全粒粉入りの"ネーチャーバーガー"も気になったのだが、基本の"ダイナマイトバーガー"をチーズ入りで。
そこに挟まれたハンバーガーは、ウエルダンに焼かれ、塩胡椒もかなりガツンと利いた、これまた大味なアメリカンな感じ。だが、旨い。
それは何故かというと、この店の母体がパン屋であるが故、バンズが素晴らしいからに他ならない。しっとりとした中身を包み込む表皮に、香ばしく小麦の味もしっかりと伝わる味わい。
旨いハンブルグステーキを味わいたいのであれば、そのままのハンバーグを食べればいいわけで、旨いハンバーガーを味わいたいのであれば、そのガーの主役を成す部分であるバンズが大切なのだ、ということを知らしめる店。そういった意味で、一度は訪れてみる価値があるのではないだろうか。

Dynamite Burger(Esquerre)
住所:兵庫県西宮市山口町上山口4-1-18 ハンバーガーマップ
電話番号:078-903-0761
営業時間:11:00~19:00(LO18:30)
定休日:月曜、第3火曜
公式サイト
cp4 mf5 re5

2009年5月14日木曜日

滝ヶ谷下降

ルート:石宝殿 - 白水不動 - 滝ヶ谷 - 奥池

単独行

■あまり役に立たない六甲山ルートガイド 滝ヶ谷編
(経験者向け)
コースタイム 1'08"

山と高原地図には載っていませんが、石宝殿から奥池へと真っ直ぐに抜けるルートがあります。
始めは涸沢伝いで面白くありませんが、幾つかの砂防ダムを越えると一気に盛り上がってきます。汚水処理場のパイプ群を思わせる砂防ダムに、二筋の沢から流れ込む滝、その横を下りる鎖場など楽しめる要素はちゃんと盛り込まれています。
ただ、人の入りが少ないので、他の沢へ迷い込まないように注意が必要です。

15:20 石宝殿
拝殿前の鳥居から続く参道を下っていきます。間もなく右に折れる路がありますのでそちらを下ります。

15:30 白水不動
御不動さんの前に、マーキングがなければ、ただの涸沢にしか見えないルートがあります。それが滝ヶ谷ルートです。

《注意点》
砂防ダムを巻く以外は、沢沿いがルートです。横に逸れる踏み跡は獣道ですので辿ってはいけません。
赤、緑、白、黄色、青のマーキングが多数あります。10m歩いてひとつも見つからない場合は、ロストしています。元のマーキングまで戻ってください。
マーキングは全て遡行用に付けられています。下から上がってきた場合、どの様に辿るかを想像して下りてください。
浮石、落葉などで足場が悪いです。深い沢を高巻く箇所では十分注意してください。

15:57 パイプ群
突然、姿を現すパイプ群。これも砂防ダムの一種ですね。この下をくぐり抜けて行きます。



16:13 滝
滝口左の鎖場を下ります。しっかりとしたホールドが多いので難しいことはないでしょう。


16:38 奥池
奥池の豪邸に突き当たったら出口です。右に続くマーキングは辿らないでください。左の沢を渡り、砂防ダムを巻いたら、再び沢を渡ってフェンス沿いに下ると奥池の道に出ます。

遡行する場合、とりつきが分かりにくいと思いますので、写真を載せておきます。