2007年9月30日日曜日

うどん会

鍋部(偽)うどん会が好評の内に閉会いたしました。

水澤うどん、盛岡じゃじゃ麺を堪能していただきましたが、一番人気はクポさん作、"オクラの豚バラ巻"と相成りました。

次回は鍋部(偽)ディップパーチーを開催いたします。



オクラの豚バラ巻
■recipe■
1.板ずりしたオクラを塩コショウで下味をつけた豚バラ肉で捲きます

2.皿に並べ、日本酒を軽く振り、ラップをかけてmicrowaveで加熱

3.お好みでポン酢、柚子胡椒をつけてお召し上がりください

2007年9月29日土曜日

手打ちそば 遊楽@小野

予算¥1,300(粗碾そば¥1,000大盛り¥300)

蕎麦処で育ったせいか、関西では美味しいと思える蕎麦屋には殆ど出会わない。
しかし、この店は安くてそれなりに美味しい蕎麦を食べさせてくれる、数少ない店の一つである。
高級蕎麦屋に覧られるような妙な気負いがなく、田舎の食堂といった雰囲気の丁度いい気の抜け方が好きだ。
久しぶり食べに行きたい、と思っていたいたのだが、機会を逃していた。そして今回、浄土寺に行く序でに寄ることにした。

"手打ちそば 遊楽"
間もなく二時になろうかという時刻とはいえ、駐車場には車が一台も駐まっていない。もしかして臨時休業?と不安が過ぎるが暖簾が出ていることを確認し、駐車場へと入っていく。
ツーリングやドライブの目的地として設定するには風情もなく、趣も無いため、地元の人しか訪れることも無いのであろう。
店内には誰一人客はいない。静かに石臼が蕎麦を碾いているだけである。

頼むのは何時もと同じ"粗碾そば"(昼限定)

"玄蕎麦を殻ごと碾き、粗く篩ったそば粉で打ちました。
塩をそばにパラッとかけてご賞味ください。
また、大根汁に生醤油を好みに応じて入れ、そばをつけてお食べください。辛汁でもお試しください。
塩は各テーブルに置いています。"
と説明書きにある。

塩で食べると、蕎麦の香りと甘みを純粋に楽しむことが出来る。それから、ざるの汁で食べ、薬味を入れ、そして辛汁と食べ比べていく。
福井のおろしそばが好きなので、この辛味大根の汁が付いてくるのが嬉しい。山葵の一瞬ツンと来る刺激と違い、舌を刺すような辛さが良い。

しかし残念なことに、時期的に良くないので香りの立ちは強くない。甘みも少し弱いなぁ、と思う。それでも十分美味しいのだが。。
新蕎麦が出た頃、香りを楽しみに訪れたい。

手打ちそば 遊楽
住所:兵庫県小野市大島町942-1 蕎麦マップ
電話:0794-63-4487
営業時間:11:30~14:30頃、日祝11:30~15:00頃、夜は予約のみ
定休日:水曜、第1火曜、第3火曜
参考URL

2007年9月28日金曜日

台北飯店@国体道路

予算¥1,400(焼餃子¥300、ニラもやし丼¥550、ビール中瓶¥550)

二日酔いでのフットサルを終え、何処で食べて帰ろうか考えていた。始めは"ロキ食堂"に行こうかと思っていたのだが、久しぶりに台北飯店に行ってみようという気になった。

"台北飯店"
曾て、この店は餃子が美味くてよく通っていたのだが、一度味が落ちたかな?と思ったことがあり、それから疎遠になっていた。
今回頼むのは当然、焼餃子、それと何かご飯物と思い、ニラもやし丼を注文する。ビールを飲みながら待っていると、間もなく焼餃子が出てくる。神戸らしく小振りな餃子が六個並んでいる。
白菜の甘みは良く出ているのだが、以前のジューシーさは失われてしまっている感がある。皮はモチッとした食感、カリッと焼かれた部分の香ばしさは相変わらず良い。この店も味噌だれで食べるスタイルである。以前は非常に味わい深い物があったのだが、も一つ物足りない気がする。昔の記憶が美化されているだけかも知れないが。。

餃子もニラもやし丼も共通して油っこさを感じてしまうのは、歳を取った証拠かも知れない。そろそろ中華料理は厳しいのであろうか。

台北飯店
住所:神戸市中央区大日通5-9-5 餃子マップ
電話:078-241-0576
営業時間:17:00~25:00
定休日:水曜
参考サイト

2007年9月27日木曜日

SUNTORY SHOT BAR 2001@大通り

予算¥3,330(男3人)(キルケニー1パイント¥950x3、蔵王クリームチーズ¥480)

重兵衛でしこたま鮓と日本酒をかっ喰らった後、"Barに呑みに行こう"と親父に誘われた。
しかし、連れて行かれた店は年末に閉店したと貼り紙によって告げられていた。
そこで私が何度か訪れたことのある"SUNTORY SHOT BAR"へと足を運ぶことになった。

"SUNTORY SHOT BAR"
取り敢えずビールでも飲もうかとメニューを開く。一番上に"キルケニー"の文字が目に付く。ベルギービールを筆頭に各国のビールを飲み歩いている弟が、お奨めだというので其れを頼んでみる。
つまみも弟に奨められるまま"蔵王クリームチーズ"を選んだ。

うっすらと赤みを帯びた美しい色合い、滑らかな喉ごし、クリーミーな泡、この甘酸っぱい風味はエール特有のモノだ。確かに美味い、ちょっと高いが。
チーズをクラッカーに添え、つまむ。クリーミーで甘酸っぱい風味が口に拡がる。デザートチーズといった感じ、コレも美味い。
似たような特徴のモノを一緒に頼んでしまったか。それともこの頃には大分酔いが廻ってきていたため、記憶の錯誤が有るのかもしれない。

何の話をしたのかは一切憶えていないが、飲みながら一時間ほど盛り上がったと思う。会計は弟が払ったはずだ。後のことはあまり憶えてはいないが、美味しく、そして楽しかった事だけは記憶にある。

SUNTORY SHOT BAR 2001
住所:岩手県盛岡市大通2-5-27 Barマップ
電話:019-651-2001
営業時間:17:00~27:00
定休日:無休

2007年9月25日火曜日

天平うどん@福岡

予算¥380(おとくうどん¥380(丸天、ごぼ天、きつね))

渋滞の列が続く関門トンネルを抜けたのは、優に1時を越えた時刻であった。珈琲しか与えていない胃袋は常に空腹を訴え続けている。
地図によると、ちゃんぽんで有名な"若松屋"と云う店が近くにあるようだ。だが、余り気乗りせず、そのまま3号線をダラダラと西へ向かっていた。
小倉の市街地を抜け、ある交差点で信号待ちをしている時、やけに繁盛している店が目に付いた。

"天平うどん"
3時も近いというのに店内は客で一杯だ。カウンターの空いた席を見付け、腰を下ろす。頼んだのは"おとくうどん"。暫し"天平うどん"と迷ったが、ワカメは気分では無かったので此方にした。
ちょっとモチッとしたうどんに、薄めの出汁、其れに乗っかった大きな練り物。是で380円は安い。流行るのも分かる。漸く胃袋も満たされ、店を後にする。

忘れる前にツーリングマップルに位置を書き込む。さて、次は太宰府へと急がねばならない。

天平うどん
住所:福岡県北九州市八幡東区前田3-8-27 饂飩マップ
電話:093-662-4335
営業時間:10:00~15:00、17:00~22:00

2007年9月24日月曜日

Riders Spot Silk Road@愛知

予算¥600(モーニングセット¥600(プレーンオムレツ、サラダ、ソーセージ、小倉トースト、コーヒー))

おかしいなぁ?全面通行止の看板と共にバリケードで道が閉鎖されている。迂回したはずなのに何故通れない?
目前に飯田街道が見えているのに再び引き返すのは嫌だった。バイクを降り、法面工事をしているオッちゃんにダメ元で話しかけてみる。
"何処から入ってきました?警備員が居ませんでしたか?"ちょっと機嫌が悪そうな感じが伝わってくる。

そう、確かに居た。だから迂回路を進んできたのだった。
"集落の中を抜ける道を通ってきたんですが。。"そう告げると"まぁ、バイクなら通れるだろう"と車を退けてくれる。
助かった。此処から100mも進めばシルクロードに辿り着く。

"Riders Spot Silk Road"
ライダーが集うことで有名な店"Riders Spot Silk Road"。しかし、残念ながら広い駐車場にはバイクは一台も駐まっていなかった。店内は皆、年配の方々ばかりである。
ギリギリ間に合ったモーニングセットを頼む。トーストはバター、ジャム、小倉から選ぶことが出来る。メニューに小倉トーストの文字をを見付けるまで、此処が愛知県である事を忘れていた。
流石は名古屋文化圏、モーニングとは言えボリュームがある。名古屋は何度か訪れたことがあるが、小倉トーストを食べるのは初めてであった。小倉とトースト、果たして合うのであろうか?と思いながら一口。うーん、決して不味くは無いのだが、やはりバターやジャムの方が合うと思わせる味わい。あんこの粉っぽさがトーストのサクサク感を台無しにしている感じだ。

食事を済ませ、これからのルートを検討していると、手の空いたマスターが話しかけてきた。マスターのお薦めは名四国道から名阪国道を通るルート。確かに楽だし早いが、峠を走りたかったので、敢えて滋賀を通る道を選択する。鞍掛峠と迷ったが、車幅制限のコンクリートブロックで有名なR421石榑峠を越えることに決めた。
その後もマスターとのバイク話を続けていると、徐にステッカーを取り出し、"良かったら"と差し出される。
是は嬉しいお土産だ。また一つ愛車のステッカーが増える事になった。

Riders Spot Silk Road
住所:愛知県豊田市小田木町川入5-5 喫茶マップ
電話:0565-82-3588
営業時間:7:00~18:30
定休日:木曜
参考URL

2007年9月23日日曜日

権太呂すし@六甲道

予算¥5,691(男2人、女1人)(にぎり¥126x23、秋味まつり盛り合せ赤だし付き¥693、生ビール¥420x4、冷酒¥420)

先日、彦六さん(予算¥11,900、男2人、女1人)でscottの歓迎を、と思い鮓を食べに行った訳だが、結局のところご馳走になってしまった。
そして今度は妹が奢ってくれるという。但し、安い所でとの条件付。そこで権太呂すしへと向かった。

"権太呂すし"
オープン当初並ばずには入られなかったこの店も、近所に"ぼて"が出来たため、すんなりとカウンターに着くことが出来る。
初めて訪れたため知らなかったのだが、この店は回転寿司では無かった。
注文を紙に書き頼む。どの品も1貫、または2貫で126円である。懐具合を考えずに食べられるのがよい。

小振りのシャリな為、思ったより手が進む。ネタはこの値段では良い方ではないだろうか。ただ、安い鮓屋の殆どで云えることだが、シャリが良くない。この店はマシンを使っている様に感じたが、果たしてどうなのであろうか。

scottは炙りさんま、うに、生げそ、数の子が気に入った様だ。マユは貝系、私は赤だしが美味かったと言う。冷酒も安いし、腹一杯食べるのには向いている。また訪れてみるとしよう。
その前に"ぼて"も一度試してみなければならないか?

権太呂すしJR六甲道駅前店
住所:神戸市灘区備後町3-1-13 寿司マップ
電話:078-856-8411
営業時間:11:00~23:00
定休日:無休(正月1・2日のみ休日)
公式サイト

2007年9月22日土曜日

淡路島バーガー@JR西宮

予算¥600(Regular¥500、こだわりトッピング淡路産オニオンリング¥100)

西宮東地方卸売市場に開業したハンバーガー屋が在ると聞き、訪れてみた。始め、卸売市場内をウロウロしたのだが、それらしき店は見当たらない。
何処からともなく漂ってくるハンバーグの香りを頼りに進むと、川沿いの一角にその店はひっそりと在った。

"淡路島バーガー"
この店は淡路産の材料だけでハンバーガーを造っているという。ということは、あの安くて美味い淡路牛と、甘みの強い淡路の玉葱を使っている、と云うことだ。
それだけでも期待は高まるし、市場の片隅というロケーションにもそそられるモノがある。

Regularを頼む。Largeは売り切れだと言うが、元々Rを頼むつもりだったから問題ない。Rは100g、Lは130gのパティ、それ以外は一緒のようだ。トッピングにはオニオンリングを追加する。
注文を受けてから焼き始める為、少し待たされるそうだ。店内に入ると、換気が余り良くないのか、より一層強烈な牛臭に包まれる。妙に床が脂で粘つく。それにカウンターの高さに合わぬ椅子は居心地の悪さを相乗させる。

アルミホイルを破き、ハンバーガーに食らい付く。ふかふかのバンズ、オニオンリング、レタス、トマト、ハンバーグ、焼かれた玉葱、それらがソースとマヨネーズで味付けされている。結構な厚みがあり、初めてビッグマックを食べたときの食べにくさを思い出した。手や顔をソースで汚さずに食べられる人は居るのだろうか?
玉葱は少し焦げてはいるモノの甘みが良く出ている。ただ、ハンバーグは牛の味はしっかりするのだが、もっとジューシーな方が好みであった。オニオンリングはサクサクで美味いのだが、サイドメニューで頼んだ方が食べやすくて良いかもしれない。

汚してしまった手をおしぼりで拭き、店を後にする。ハンバーガーは美味いし、接客も好感が持てる。ただ彼の店内は一寸頂けない。テイクアウトして西宮浜か芦屋浜辺りで食べるのが良いか?

歳の所為か、最近牛を食べていない所為か、襲い来る胸焼けに悩まされつつ帰路に就いた。

淡路島バーガー
住所:西宮市池田町4-1(国道2号線東川交差点北へ入る) ハンバーガーマップ
電話:080-3036-4373
営業時間:11:00~20:00
定休日:水曜

2007年9月21日金曜日

水ツーBBQ

晴天に恵まれ過ぎた一日。

釣りをする者、海で泳ぐ者、プールに入る者、ひとっ風呂浴びる者、芝生で昼寝をする者。。

次回は泊まりで宴会にも参加したいですねぇ。


マリントピアリゾート
住所:京都府宮津市日置4230
電話:0772-27-1111
参考URL

2007年9月20日木曜日

HUMMOCK Cafe@的形

予算¥700(ハーブグリルチキンのオープンサンド、コーヒー付¥700)

姫路城を観た後、scottの"海が観たい"との要望により海辺のカフェ"HUMMOCK Cafe"を目指す。
此処まで至る道がえらく狭い。漁村の集落を縫うように一車線の道が続く。ホンマに辿り着けるのか?と思いだした頃、河口近くで小さな看板を見付けた。

"HUMMOCK Cafe"
コンテナを加工して作った店舗、その外観、色遣いは離れたトコからもちょっと目を引いた。一階はクラシックカーの販売スペースになっており、アメリカの西海岸にでも在りそうな雰囲気を醸し出している。
横の階段を上がり、二階の入り口から奥へと進む。内部はギャラリースペース、DJブースなども設けられたちょっと小洒落た空間、色々とイベントが開かれているようだ。

訪れたのは二時半過ぎ、残念ながらランチは終わっており、軽食から適当に注文する。全体的に安く、味もそこそこ、接客は姫路クオリティーといったところであろうか。
海岸通り辺りにあれば普通に埋もれてしまいそうな店ではあるが、このロケーションに於いては其の存在感、存在価値は大きい。

私が学生の時であれば女の子を連れて訪れそうな店、そんな感じである。

HUMMOCK Cafe(ハンモックカフェ)
住所:姫路市的形町的形1864 喫茶マップ
電話:079-254-1400
営業時間:12:00~24:00(17:00~18:00準備中)
定休日:火曜、第1月曜
参考サイト

2007年9月18日火曜日

三平食堂@内丸

予算¥800(マーボラーメン¥800)

盛岡人のソウルフード、白龍のじゃじゃ麺を食べに行こうと、ムスコさんを引き連れ、内丸を目指す。ムスコさんはお好み焼きが良いと言うのだが、そんなモノは大阪で食べろ、ともちろん却下する。
昼時は尋常じゃないほど混むので、昼時を外して訪れたのだがそれでも凄い人だ。昔もこんなに混んでいただろうか?ここまで酷かった憶えはないのだが。
何時も通り並んでまで食うのは嫌なので、相席ではあるが直ぐに入れた三平食堂を訪れた。

"三平食堂"
盛岡の変わりダネラーメン屋、柳家と双璧を成す店、三平食堂。柳家は観光客向けな雰囲気もあるが、此方はバリバリの地元民御用達。
一番人気は昔から変わらぬ"マーボラーメン"もちろん其れを頼むことにした。辛さは3倍でお願いする。ちょい辛というヤツだ。これ位が一番美味しく頂ける。若い頃でも七倍までしか食べたことがないのだが、当時36倍まで食べた強者がいた、ハズだ(6倍以上はスープも全て飲み干さなければならない。そして翌日ホットなアヌスに出会える)。今ではその様な貼り紙もなく、ほんの少しだけ小綺麗になり、時の移ろいを感じてしまう。

ムスコさんはチャーシュー麺を頼む。ごますりラーメンかネギ若を頼めよ、と思ったが好きにさせておく。
今では昔のように新作メニューが頻繁に増えているような感じは伺えない。"サンマー麺て何だよ、サンマが入っているのかよ""茄子炒り麺うめー"とか言っていたのも懐かしい。

で、待望のマーボラーメン。ネギ、ニラ、豚肉、玉葱、人参、豆腐。これらの具が麻婆味の"とろみ"のあるスープと合わさり、平打ち麺に良く合う。
曾てより"とろみ"が抑えられているので食べやすいが、昔の方が好みだ。学生の頃はスープも全部飲み干し、更にソースチャーハンも食べられたのになぁ、と丼にまだまだ残るスープを見ながら呟く。

ムスコさんはみごとに完食し、"焼きめしも頼めば良かった"と悔しがっていた。今まで食べたラーメン屋で一番美味しかったそうだ。
それは良いのだが、"晩には鮓を食べに行くというのに、此処で焼きめしまで食べてしまっては、自分の大好きな大トロが食べられへんやろ"と窘める。
後先考えずに行動するところは誰に似たのであろうか?


カウンターに置かれたボウルにお代をいれ、お釣りを勝手に取っていく。こんなシステムも昔のままだ。
時刻は二時を廻った。小雨降る中、白龍にはいまだ30人は並んでいた。。

おっちゃんが亡くなりはってから味が落ちた、と云われたモノのそんな心配もなく、一層地元から愛される名店である。
次来たときはごますりで替え玉を頼もう。今から待ち遠しい。

三平食堂
住所:岩手県盛岡市内丸4-6 ラーメンマップ
電話:019-651-9310
営業時間:11:45~14:00、17:30~21:00、土曜12:00~14:00
定休日:日祝

2007年9月17日月曜日

霊峰月山

リスペクト自生山那谷寺霊と共に

10泊11日
三日目482km

奥村杉キャンプ場-R290-R7-r44-R345-r47-r211-月山-r211-r47-r44-r47-r45-R47-道の駅とざわ-R47-R13-r11-六郷湧水群-r11-R105-R46-r16-盛岡

一昨年は羽黒山、昨年は湯殿山、そして今年は遂に月山。コレで出羽三山完全制覇である。
元々出羽三山というモノは羽黒山、月山は含まれていなかったらしい(古くは葉山・鳥海山・羽黒山)。
僧籍を捨て、神職への道を選んだ羽黒山、捨てきれずに命を失い、今は僅かに大日坊(此の演出がかった商業主義な口上は嫌う人が多そうな気がするが、高額な拝観料を要求する割に大した文化財も持たぬ寺院に比べ、拝観料に見合うだけ楽しませて貰った数少ない寺院の一つである)等の小さな僧坊しか留めぬ湯殿山。この対照的な二山が今は三山として肩を並べている。

建築に携わる者としては、おそらくは国宝となったであろう湯殿山の建築群が消失してしまったことは残念でならないが、その選んだ道が決して間違いであったとも思えない。
ただ、神仏分離や文明開化による廃仏毀釈の波は愚かなことであったと思うしかない。

月山
r211を辿り、八合目月山レストハウスを目指す。幅員は狭いが、路面は良い。木漏れ日差す、そんな気持ち良い道がいつまでも続く。
たまに現れる車をパスしながら先を急ぐ。朝早いこの時間にあっては、対向車は路線バスしかいない。

10:18月山レストハウス 1,385m(GPS)
レストハウス前の駐車場は既に車が溢れ始めていた。車の合間を抜け、バイクだからこそ駐められるスペースへと潜り込む。
トレッキングの格好+金剛杖という出で立ちで登山開始。
麓でスポーツドリンクを購入し忘れていたため、水が500mlしかない。これでは心許ないので少し割高なドリンクを買い足すことにする。

10:32御田ヶ原参籠所 1,447m(GPS)
駐車場からの距離は僅かな為、スカートにサンダル履きといった軽装な人も多く目に付く。此処から山頂月山神社を遙拝するだけで引き返す人達もいる。
焼き印を加熱する間、山小屋の兄ちゃんと言葉を交わす。山頂方面には雲が立ちこめているが雨の心配は無いだろうという。そうであって欲しい。

11:11佛生池小屋 1,735m(GPS)
御田ヶ原参籠所を越えると、そこは既に森林限界である。薄く拡がる雲が日差しを遮り、暑さはあまり感じない。湿原にはポツリポツリ、と小さな池が点在し、名も知らぬ花を咲かせている。
白衣に脚絆、金剛杖といった姿も増えはじめる。一歩、また一歩と聖域に踏み込んでいく、そんな気分が高まっていく。

いつの間にか雲を抜けてしまっていた。雲海の彼方に山々の頂が拡がる。雲の下である八合目よりも、強い日差しが降り注ぐこの地の方がよっぽど暑い。残雪からは湯気のように冷気が立ち上り、その上を渡ってくる風が清涼をもたらす。
残雪では中国人達が遊び、その横を山伏修行の人々が抜けて行く、という奇妙な風景が拡がる。

11:48~12:10月山神社1,984m
お祓いを受け、身体を清めてからの参拝。コレは湯殿山と同じだ。重厚な石垣に囲まれた聖域、その中に鎮座する小さな社、厳かな空間である。
参拝を終え、山頂にてカロリーメイトを囓りながら辺りを見渡す。此処からの眺めは素晴らしいの一言しかない。曾てこの頂に立った人々が神の存在を感じたことも頷ける。
さて、下山するとしよう。また彼の風吹かぬ灼熱の地を抜けて行かなければならない、それだけがウンザリさせられる。

12:40佛生池小屋 1,735m(GPS)

13:14御田ヶ原参籠所1,447m(GPS)
行きよりも帰りの方が長い道のりに感じる。こんなにも御田ヶ原参籠所は遠かっただろうか?もしかして道を間違えたのであろうか?弥陀ヶ原に辿り着いて居るはずなのだが人影が見えない。
そんな不安を抱えたまま暫く歩くと分岐の標識が、どうやら間違えてはいなかったようだ。

13:20月山レストハウス 1,385m(GPS)
再びブーツを履き、革パン、ジャケットを身に纏い、冷え切ったエンジンに火を入れる。旅に出る前にオイル交換を済ませてきたので、調子が良い。先に走り出していったバイクの後を追いかけて行く。
先行するバイクをパスし、さらに進むと勇者御一行様に引っかかってしまった。先頭に遅い車が一台居り、車が数珠繋ぎになっている。コレだけ列なられては、容易に抜くことは出来ない。予定より早く下りて来られたので、羽黒山にも寄っていこうかと思っていたのだが、最早そんな気分ではなくなってしまっていた。

月山(がっさん)
標高:1,984m
山形
日本百名山16
距離往復:10.96km
高低差:599m
場所:山形県東田川郡庄内町立谷澤字本澤31
コース:月山レストハウス-御田ヶ原参籠所-佛生池小屋-月山神社-佛生池小屋-御田ヶ原参籠所-月山レストハウス

月山神社(がっさんじんじゃ)
住所:山形県東田川郡庄内町立谷澤字本澤31
祭神:月読命(月山権現)本地仏:阿弥陀如来
神紋:三つ巴
旧社格:官幣大社
神階:従二位勲三等
名神大社、出羽三山、羽黒派古修験道総本山
大鳥居:高さ20m、幅15m両部鳥居(吉岡鉄太郎氏寄進)
参考URL

2007年9月15日土曜日

水澤うどん大澤屋@群馬

予算¥840(ごま汁¥840)

赤城山を走り抜け、向かうは榛名山。その途中に水沢観音を参拝する。水沢うどんはその参道沿いに13店舗ほど軒を連ねていた。

ツーリングマップルによると、上州三大うどん(他に館林うどん、桐生うどん)の一つに数え上げられるという。しかし、街道沿いの道には誇らしげに"日本三大うどん"と掲げている。
個人的には讃岐うどん、稲庭うどん、伊勢うどんが三大うどんといったところか。
まぁ、それだけ自信があるのなら食べてみるのも悪くは無いであろう。

"大澤屋"
まだ早い時間だというのに暖簾を出している店は多い。その中から一軒の店を選び、入ってみる。
1人であることを告げると、細長く伸びた座敷の奥へと案内される。
数量限定という"ごま汁"を注文する。舞茸の天麩羅も食べたかったが、昼間までさほど時間もないので我慢することにした。

艶やかな乳白色のうどんが、美しくざるに盛られ運ばれてくる。これを少し酸味の感じるごま汁に浸けて頂く。ごま汁は結構辛いので浸ける量を調整しなければならない。
つるっとした喉ごしがいい。稲庭うどんの太い版といった感じである。竿に掛け、乾している店を見掛けたが、一度乾すことによりこの食感が現れるのであろうか?
あまり値段が変わらなかったので、大盛りにしなかったことを少し後悔する。日本三大うどんと嘯くのも、強ちホラではないかもしれない。

買うつもりは無かったのだが、持ち帰りもあるので其れで我慢する。四人前を購入し、仲間達とうどん会を開催する事にしよう。


水澤うどん大澤屋
住所:群馬県渋川市伊香保町大字水沢198 饂飩マップ
電話:0279-72-5566
営業時間:8:30~17:00(休日前は延長営業)
定休日:第3水曜
参考URL

2007年9月14日金曜日

日向流地鶏 鳥SUN@阪急六甲

予算¥9,510(男2人)

妹がバイトでいない。これ幸いと妹のBFのscottと焼鳥を食べに出かけた。

"鳥SUN"
家の近場で焼鳥を食べに行くなら、食メインでなら"とり徹"、酒メインなら"鳥SUN"である。

取り敢えずはビールから始める。アテは任せると言われたので適当にピックアップしていく。
モモ焼き、軟骨、豆腐サラダ、あと、食べたことがないという事で"鳥刺し盛り合わせ"も合わせて注文する。
鳥刺しはキモ、ズリ、ササミのオーソドックスな三種盛り。これを胡麻油、醤油、お好みで山葵、生姜、酸橘を添えていただく。。
一通り食べ方を教え、食べてみて貰う。キモが一番好みで、スダチを搾ったササミも美味しいそうだ。"砂ズリとは何か?"と聞かれるが、どのように説明していいか良いか分からない。和英辞典を引いてもみるが出ていない。
日向地鶏のもも炭火焼きに柚胡椒を付けて食べる。激しく炎を上げる炭で炙った地鶏はとても香ばしい。アメリカでは炭で焼く店は珍しいらしく、この様なスタイルのモノは初めて食べたそうだ。
酒もビールからゆず酒、日本酒へと進む。どれも皆旨い。

宴も酣といった頃、隣に座っていた外人さんから話しかけられる。彼はイギリス人で船長をしているという。当然scottとは英語のみで会話をしているため、半分も分からない。
船長さんの友達の大工さん(此方は宮崎出身の方だったと記憶している)に説明して貰い、漸く内容が理解できるという始末だ。

さて、そろそろ妹を迎えに行かねばならない。

日向流地鶏 鳥SUN
住所:神戸市灘区楠ヶ丘4-5-6 焼鳥マップ
電話:078-846-0725
営業時間:17:30~23:00、17:30~23:30(金土)
定休日:月曜(祝日は営業、翌日休み)
参考サイト

2007年9月13日木曜日

チャンティック@静岡

予算¥950(焼きそばセット¥950(やきそば、ミニサラダ、珈琲))

富士山スカイライン規制解除は丁度0時だと云う。駐車場で四時間以上もの間、待機しているのはあまりにも暇すぎた。
水の購入を忘れていたこともあり(ちゃんと酒だけは買っているのに)、再び市街地へと引き返すことにした。

"チャンティック"
富士宮やきそばの幟を見付け、立ち寄ってみる事にした。空腹ではなかったが、"天神橋"では物足りなかった事と、時間つぶしのためである。
普通の喫茶店といった店内では、常連らしきグループが店の人と談笑している。入り口近くの本棚には、漫画や雑誌が置かれ、長居するには丁度よさそうな雰囲気だ。閉店時間を聞くと10時とのこと、これで暫くは時間を潰すことが出来る。

熱々の鉄板の上、やきそばは香ばしい香りをたてていた。具はキャベツ、ニンジン、イカ、玉ねぎ。麺は腰が弱く、味的にも普通のソース焼きそばといった感じである。
富士宮やきそばの定義とは何であるのか、後で調べてみる必要がありそうだ。

食べ進めていく内に鉄板に溜まる油により、どんどんクドクなりる。更にソバも焦げて堅くなり、味が落ちていった。やきそばの専門店では無いので、あまり期待しすぎるべき所ではないのであろうか。
とは言え、居心地が悪いわけではなく、常連さんも入れ替わり立ち替わり現れる事からも、良い店なのが伺える。

取り敢えず、時間つぶしというメインの目的が達成されたと云うことで良しとすべきであろう。

チャンティック
住所:静岡県富士宮市山宮31-8 やきそばマップ
電話:0544-27-4956
営業時間:10:00~22:00
定休日:木曜
参考URL

2007年9月11日火曜日

霊と共に

リスペクト自生山那谷寺

10泊11日
二日目585km

R367-R303-R161-R8-r43-那谷寺-r11-R8-r4-白山比咩神社-金剱宮-r45-r22-r45-r25-r8-R159-R415-R249-気多大社-まぐろや-R241-R415-R160-R8-軍ちゃん-R8-r41-R290-奥村杉キャンプ場

そこに足を踏み入れた瞬間、全身に鳥肌が立つ。一瞬の内に空気の温度が下がった様な感じだ。感覚が研ぎ澄まされ、虫の声がエキゾーストノートに掻き消されることなく、響き渡る。まるでメットの中で鳴き続けているかのように近く。
その声に隠れ、囁く男女数人の声。もちろんキャンプ場には誰もいない。

奥村杉キャンプ場。鄙びた温泉街を通り、杉林を抜けて訪れるこの地はお気に入りのキャンプ場の一つである。設備も無料キャンプ場にしては綺麗だ。
只、一つだけ問題がある。それが一晩中漏れ聞こえてくる囁き声、である。
温泉街から聞こえてくるにしては距離がありすぎる。他にテントを張っている人が居ればさほど気になるわけでは無いが、流石に一人で居るのにコレだけ声が聞こえれば気にするな、と云うのは無理な話である。

夜露を避けるため、トイレの軒下へとバイクを進める。エンジンを停め、メットを脱ぐ。凄まじい虫の声だ。エンジンを掛けていてもあれだけ聞こえるのだから、停めた今となっては云うまでもない。その声の大きさにも何者かの囁きは掻き消さることはない。
今回は一人きりなので、いつものように東屋を使わせてもらう。そして一寸した気休めではあるが、テントを張る四隅に酒を捲き、清める。それからのテント設営。
テントに潜り込み、ラヂヲのスイッチを入れる。もしここから呻き声など聞こえて来ようモノなら間違いなく気絶するよな、と思い、入れた瞬間の雑音にビクッとする。
然し無事その様な事も無く、ラヂヲからはDJの無意味にテンションの高い声が響いてくる。流石にその声を割ってまで囁きは聞こえてこない。コレで安心して寝る事が出来る。

何時も通りの清々しい朝、辺りは鳥達の囀りに蔽われ、最早彼の囁きは聞こえてくることはない。このキャンプ場の朝は格別の気持ちよさがある。
遠くからは車の排気音が響く。この周辺は走り屋にとって好ましい道であり、早朝駆け抜けてゆく車が多い。私にとっては良い目覚まし代わりでも有るのだが、ゆっくり寝たい人には不向きであるかもしれない。

手早くテントを撤収し、今度はその走り屋達が好む道を走り抜けてゆく。

白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ) 本宮
住所:石川県白山市三宮町ニ105-1
電話:0761-92-0680
祭神:菊理媛神(くくりひめのかみ)、伊弉諾神(いざなぎのかみ)、伊弉冉神(いざなみのかみ)
神紋:三子持亀甲瓜花
旧社格:国幣中社
神階:正三位
加賀国一宮 式内社 白山神社総本社 白山七社
拝殿:入母屋造27坪(S57増改築)
本殿:流造71坪(江戸中期、明和7)
幣殿:27坪
参考URL

金剱宮(きんけんぐう)
住所:石川県白山市鶴来日詰町巳118
電話:0761-92-0131
祭神:天津彦穂邇々杵尊(あまつひこほににぎのみこと)
旧社格:県社
白山七社
参考URL

氣多大社(けたたいしゃ)
住所:石川県羽咋市寺家町ク1
電話:0767-22-0602
祭神:大国主神(おおくにぬしのかみ)
神紋:丸に山桜
旧社格:国幣大社
神階:従一位
能登国一宮 名神大社
【国重文】
本殿:(S57.06.11指定)桁行三間、梁間四間、一重、両流造、向拝一間、檜皮葺25坪、江戸後期(天明7)清水多四郎作
摂社白山神社本殿:三間社流造、向拝一間、檜皮葺、江戸後期(天明7)清水多四郎作
拝殿:(S36.06.07指定)桁行三間、梁間三間、一重、入母屋造、妻入、檜皮葺、江戸前期(承応3)
神門:四脚門、切妻造、檜皮葺、室町後期
摂社若宮神社本殿:(M39.04.14指定)一間社流造、檜皮葺、室町後期(永禄12)
【県指定文化財】
神庫、随身門
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奥村杉キャンプ場
住所:新潟県阿賀野市村杉
電話:0250-62-4141
料金:無料
利用期間:通年
テントサイト:砂利、乗入可
設備:東屋、水洗トイレ、炊事棟、炊事用かまど
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2007年9月10日月曜日

ラーメンまりちゃん@福島

予算¥700(キムチラーメン¥700)

突然の雷雨により、ルート変更及び足止めを余儀なくされてしまっていた。予定では日光に到着しているはずなのだが、未だ喜多方にも到着していない。

喜多方は幾度と通ってはいるものの、一度も喜多方ラーメンを食べたことがない。という訳でラーメン屋の灯りを捜し求め、南へと走る。
ところが店は既に閉店した後、どれだけ夜の早い町なのであろうか。漸く見つけたと思っても最近よく目に付くチェーン店幸楽苑の看板である。
そのまま、めぼしい店一つ見付けられぬまま、会津若松すら通過してしまった。諦めの気持ちが脹らみ、次に見付けた店が幸楽苑であっても入ろうと思っていた。
そんな絶望的な気持ちの中、一軒のラーメン屋を見付けた。

"ラーメンまりちゃん"
22時も近い時間だというのに店の中は一杯だった。
"今、椅子持ってきますねぇ"との声と共に奥からおばちゃんが出てくる。
チーズカレーラーメン(?だったと思う)というのにも惹かれたが、カウンターに積まれた自家製キムチ味噌の瓶を目にしてキムチラーメンを頼むことに決めた。

キムチラーメンといっても実際にはキムチが入っているわけではなく、普通のラーメンにキムチ味噌が溶かれたような感じである。キムチ独特の酸味は感じられず、大蒜と唐辛子の風味が口に拡がる。
麺は平打ちでもちもち、つるつるの食感が美味しい。独特な風味が感じられるのだがそれが何であるのかは最後まで分からなかった。
常連さん達は皆至って普通のラーメンを頼んでいるようで、この麺が売りなのかも知れない。

冷え切った身体もすっかり温もった。これからキャンプ出来そうな場所を探し、食いっぱぐれないように購入しておいたコンビニ弁当をたいらげなければならない。

ラーメンまりちゃん
住所:福島県南会津郡南会津町田島字谷地甲2-2 ラーメンマップ
電話:0241-62-4163
参考URL

2007年9月9日日曜日

自生山那谷寺

リスペクト
R8ならいくらでも在るだろう、そう思い、あの時入れなかったのが悔やまれる。警告灯が点灯してから30kmは優に走ったであろうか。地図でガソリンスタンドの位置を確認する。この先5、6kmほど行けば一軒在るようだ。
それより今から敦賀まで戻れば給油出来るかもしれない。然し、旅を始めて早くも引き返すというのは何となく嫌だった。

結局はそのまま先へと進むことに決めた。何年も前に閉店したであろうGSを幾つか通り過ぎ、先ほど確認したGSの前へと差し掛かる。案の定まだ開店していない。そのまま前を通過しようとした時フッと嫌な気持ちが過ぎった。
隣のローソンに入り、この先の道を確認する。これから山道に差し掛かる様だ。万が一ガス欠になり、荷物満載のバイクを押して歩く。そんなのはたとえ100mでもごめんだ。
で尋ねてみるといつも七時半頃開くという。待った方が得策かもしれない。思いがけず一時間半ほど時間が空いてしまった。
ここで仮眠を取れれば丁度良いのであるが、睡魔の訪れる様子は全くなく、ただただ怠い体を引きずり、時間を潰すだけである。

それにしても無意味に天気が良い。日も高くなり、ジリジリと肌を焼いてゆく。時計に目を遣るが、さっきから2、3分しか経っていない。そんな行為を何度繰り返したのだろうか。
ひっきりなしに車が駐車場へと入ってくる。そして間もなく出て行く。自分一人だけ色々なモノから取り残されたような気分だ。

漸く給油をすませ、山道を抜けていく。今度は睡魔との戦いになってきた。
先ほどまであれほど渇望していたのだが、今となっては邪魔者でしかない。気を抜くと直ぐに意識を失ってしまう。何度センターを割りそうになった事か。
コンビニを見掛ける度にコーヒーで無理矢理目を覚ます。こんな事を繰り返していては、何時か本当に事故ってしまう。
那谷寺の看板を見つけ、迷わずルートを変更した。

"那谷寺"
"自生山岩屋寺"曾てはそう呼ばれ、白山修験者たちによって栄えた。
後に花山法皇をもって「私が求めている観音霊場三十三カ所はすべてこの山にある」と言わしめ、西国三十三カ所の第1番、那智山の"那"と、第33番、谷汲山の"谷"をとって"那谷寺"と改めたという。
まぁ、それは言い過ぎだとしても、奇岩遊仙境等に見られる一風変わったその景観、修験寺院によく見られる洞窟に沿うように造られた舞台造の拝殿、深く苔むした参道、見事な彫刻の施された護摩堂など観るに値する物は多い。
残念ながら、小振りな三重塔は修繕工事中で全容を眺めることが出来なかったが、山深き景観に融け込む姿はさぞかし美しき物であろう。

ただ、本堂などの後年の補修方法は些か残念な物も見受けられる。その様なことが塔に於いては無いことをただただ願うばかりである。

自生山那谷寺
住所:石川県小松市那谷町ユ122
電話:0761-65-2111
宗派:高野山真言宗別格本山
本尊:千手観世音菩薩
開山:泰澄法師
札所:北陸三十三箇所12番、北陸白寿三十三観音11番
拝観料:大人500円、特別拝観(重文書院,庭園,普門閣,宝物拝観)大人200円

【国重文】
護摩堂:(S16.11.06指定)桁行三間、梁間三間、一重、入母屋造、向拝一間、檜皮葺、江戸前期(慶安2)
三重塔:三間三重塔婆、檜皮葺、江戸前期(寛永19)(H20,3,31まで修繕工事)
鐘楼:桁行三間、梁間二間、袴腰付、入母屋造、檜皮葺、江戸前期(慶安2)
本堂本殿:桁行三間、梁間二間(岩窟内にあって屋根を造らず)、桃山(慶長2)
本堂唐門:桁行一間、梁間一間、向唐門、こけら葺、桃山(慶長2)
本堂拝殿:懸造、桁行三間、梁間二間、一重、入母屋造、正面千鳥破風及び軒唐破風、背面両下屋根付、檜皮葺、桃山(慶長2)
書院及び庫裏:(S28.11.14指定)御成の間(床、棚付)、琴の間、仏間、東八畳(床付)、西八畳、板間、鞘の間(床付)、入側、土間二カ所及び下部屋より成る、一重、入母屋造、銅板葺、江戸前期(慶安2頃)
参考URL

2007年9月8日土曜日

農家レストラン まだ来すた@胆沢

予算¥1,050(豆太郎セット¥1,050(いさわ豆腐アレンジ料理、野菜と生おからサラダ、釜炊きご飯、味噌汁、漬物、デザート、コーヒー))

御嶽山清水寺(兵庫県)、音羽山清水寺(京都)と共に日本三清水として名を知られる音羽山清水寺(岩手)を参拝し、更に南下して行く。
心配だった雨もポツリポツリと落ちてくる程度で、さほど影響は無さそうだった。
想定外の出来事により購入するハメになった、真新しいツーリングマップルを開き、昼食を何処で摂るか決定した。

"まだ来すた"
その大きな看板がなければ絶対に気付くことは無いであろう、全く普通の農家といった外観。茅葺きで趣がある訳でもなく、エントランス周りだけでも小洒落た感じにしている訳でもない。
その店は開店しているのかどうかもすらもハッキリとは判らなかった。駐車場に駐まる多くの車が無ければ、その農家を見掛けただけで引き返していたであろう。それ程普通の家に勝手に足を踏み入れたような違和感を感じた。
勝手口のような入り口から靴を脱いで上がる。本当に普通の民家にお邪魔するといった感じである。だが、一歩中に入ると綺麗な喫茶店の様な空間が拡がっていた。

ツーリングマップルお奨めの豆太郎セットにしようと決めては居たが、一通りメニューに目を通す。
料理が出てくるまで店の内装をじっくりと見させて貰う。ちょっと明るすぎる雰囲気か?もうちょっと重厚さを出した方が居心地が良さそうである。

メインの品は絹ごし豆腐に肉味噌を挟み、海苔で巻いたフライである。見た感じ濃そうな感じがするのであるが、辛味が抑えられており、美味い。
サラダのおからもしっとりとしており、上品な味付けで一番好みの品であった。そして何よりお代わり可能な釜炊きご飯がよい。良い感じのお焦げも加えていただける。
どれも丁寧に仕上げられた料理でとても美味しく頂けた。

ツーリングマップルに書かれた店は当たり外れが大きい気がするが、この店は私の中では当たりである。

農家レストラン まだ来すた
住所:岩手県奥州市胆沢区若柳字大立目18 和食マップ
電話:0197-46-4241
営業時間:11:00~16:00(4月~12月)、11:00~15:00(1月~3月)
定休日:月曜(4月~12月)、金土日のみ営業(1月~3月)
参考URL

2007年9月7日金曜日

天神橋@富士宮

予算¥500(焼きそば肉入り¥500)

上井出ICで下り、GSを探す。r72-r180に入ってしまっては給油も食事もままならない。
給油のついでにこの辺りに美味しい富士宮やきそばを食べさせる店がないか聞いてみる事にする。
やきそば屋ではないが"お食事処 とし"が一番なそうだが、奥にいた娘さんが今日は休みだという。
この辺りは月曜休みが多く、店は殆ど閉まっているそうだ。もしかしたら開いているかも知れないということで"天神橋"という店を教えて貰った。
そしてお釣りまでサービスして貰う。そんなちょっとしたことが嬉しい。

"天神橋"
県道から其れ、住宅地の更に奥にその店はあった。
客は馴染みの人ばかりといった感じの小さな店。
"奥の方が涼しいのでどうぞ"と通される。増築したような感じの造りで更に奥に客席が拡がっていた。

居酒屋風のメニューと並んで"やきそば"の文字を見つけ、無難に"肉入り"を頼む。
先ず味噌汁が出てくる。味噌汁付きとは書いていないのでちょっと驚く。具は蟹ハサミ、練りモン、キノコである。
サービスにしては豪華だ。キノコはなら茸であろうか?シャキシャキした食感が美味しい。

で肝心の焼きそばである。キャベツ、青ネギに豚肉といった至ってシンプルな具。其れに紅ショウガが添えられている。
味は記憶の中の富士宮やきそばより若干腰も弱いし、味も弱い?といった感じである。何より半熟の卵をグリグリっとやったヤツがない。それがデフォやと思っていたのでちょっとがっかりである。

私が初めて食べた店"前島"(ダントツ一位の人気を誇る店だとは後で知ったのだが)が基準となるので仕方がないのかも知れない。
とは言え500円で彼のボリュームが食べられるというのは非常にお得である。

天神橋
住所:静岡県富士宮市上井出825-6 やきそばマップ
電話:0544-54-0520
営業時間:11:00~20:30
定休日:木曜

2007年9月6日木曜日

タコパ

友人宅にて。

愛想のない彼の愛猫であるが、遂に根負けしたのか、なついたのかは分からないが"コツン"をしてもらう。

取り敢えず俺の勝ちと云うことで。

2007年9月4日火曜日

冠山山行

水ツー山岳部隊のメンバー、オクさん、ヨシさんと共に冠山登山。ソロが多いので今回のトレッキングは楽しみである。

9:44 冠山峠 1040m
冠山林道を駆け抜けてきた皆のバイクは既にドロドロとなっていた。
バイク用の装備から登山用の装備へと着替え、冠山の頂を目指す。生憎の曇り空によりその山頂を窺い知ることは出来ない。登頂時には一瞬でも良いから雲が切れればよいのだが。

10:06 越前峠 1155m
だらだらと緩やかな上りを行く。時たま雲間から烏帽子のようなシルエットを覗かせるその場所まで、さほど距離が無いはずなのだが、高度を稼げないせいか一向に近づいた気がしない。

10:40~10:55 冠平 1189m(GPS)
笹が低く生い茂る平場である。ここまで来てその先のルートを見失ってしまった。冠山山頂は目前に見えるのだが、取り付きが分からない。奥に続く踏み跡は明らかに他の山への縦走路であるし、石碑横のものは直ぐに消えてしまっている。
先ほどから降り出した雨は更に強さを増し、雨具を着ざるを得なくなってしまっていた。
冠山峠まで自転車で登ってきた二人組も道に迷っているようである。五人いて誰も地図を持っていないのはどうかと思う。
やがて二人組は道を少し戻り、露出した岩場を直接登り始めた。そこが正しいルートなのであろうか?そう思いながら冠平から見上げていると、ぎこちなくではあるが更に上の茂みへと消えていった。
二人の後を辿っていくと、鎖場に到着した。此処から上がって行けそうである。

11:15~12:00 冠山山頂 1256.6m
ちょっと登山らしくなったかと思ったら直ぐに山頂に到着した。山頂は猫の額ほどの広さで、中央にはケルンが高く積まれている。そこは五人いては腰を下ろすことも出来ないほどで、先に訪れていた二人は挨拶を交わすと今きた道を降りていった。
晴れた日には遠く白山、経ヶ岳、伊吹山まで見渡すことが出来ると言うが、生憎の天候によりその様な眺望は得られなかった。とは言え360°拡がるそのパノラマはとても一、二時間で到着できる山のモノとは思えない満足度である。
南側が削ぎ落とされたかのような尾根を西へと歩きながら、その下を覗き込む。遙か彼方へと続く尾根筋が幾重にも拡がる。曾て林道が開通する前は、その道を辿らなければこの景観に出会うことは叶わなかったのであろうか。
暫しその景観を楽しみながら昼食(カロリーメイトポテト味)を摂る。
鎖場を降り、冠山峠と冠平の分岐点に出るとそこに腐り落ちた標識を発見した。そこには冠山山頂の文字と矢印が。。

12:33 越前峠 1155m
再び来た緩やかな道を上り下りしながら辿る。苔むしたブナの原生林と深い笹の茂みは大台ヶ原を彷彿させる。日本海より吹き付ける湿った風が吹き付ける。此処もまた、雨の多い土地なのであろう。

12:46 冠山峠 1040m
先ほどまでは現れていた頂は、嫌がらせのように再び深い雲に包まれていった。その姿を写真に納めようと一時間ほど滞在したのであるが、再びハッキリと姿を現すことはなかった。

冠山(かんむりやま)
標高1,256.6m
福井、岐阜
日本三百名山273
高低差217m
場所:岐阜県揖斐郡藤橋村大字塚
コース:冠山峠-越前峠-冠平-冠山山頂-越前峠-冠山峠

2007年9月3日月曜日

道の駅とざわ@山形

予算¥580(とりもつラーメン¥580)

もう一泊して八幡平辺りでも登っておこうかと思っていたのだが、めんどくさくなり急遽盛岡を目指すことにした。
ルートを変更し、最上川沿いの道を行く。丁度道の駅を見つけたので、ちょっと休憩。そして遅めの昼食を摂ることにした。

"道の駅とざわ"
雛壇奥に建つ韓国風の建物まで行けば、お土産や他にも食堂はあるのかもしれないが、とてもそこまで行く気にはなれなかった。

バイクを駐めたすぐ前のプレファブの建物へと入る。ソフトクリームと幟が上がっているが軽食ぐらいはあるであろう。
この地独特の料理は無いか一通りメニューに目を通すが、変わったモノといえば"とりもつラーメン"や韓国冷麺位である。
まぁ、鶏のもつ煮込みが載ったラーメンだろうとは思ったが、高くは無いし頼んでみた。

結局は予想通りの品。良くも悪くも普通の中華そばといった感じのラーメンの上へ、鶏のキモ、たまひも、こころ等の臓物を炊いたモノがたっぷりと乗せられていた。
これがラーメンと合うかどうかは別として単品として食べると中々美味い。コレと発泡酒、三増酒等という組み合わせは最高だろうなぁと思いながら平らげてしまった。

これで580円というのはお得である。ラーメン自体はあくまでも普通ではあったが。

道の駅とざわ
住所:山形県最上郡戸沢村大字蔵岡3704-12 ラーメンマップ
電話:0233-72-3303
開館時間:09:00~20:00(高麗館4~11月)、09:00~18:00(高麗館12~3月)、09:00~18:00(地すべり資料館)
休館日:第2・4水曜(祝日の場合は翌日)
参考URL

2007年9月2日日曜日

海の幸味どころ軍ちゃん@直江津

予算¥1,974(烏龍茶¥210x3、海の幸膳(揚げ物)¥1,344(刺身、揚げ物、小鉢、酢の物、サラダ、香の物、ご飯、汁))

石川県内でもう一軒寿司屋を廻ってみたかったのだが、2、3貫しか入りそうにない。気持ちよく食事にありつくにはもう少し走る必要がありそうだった。
地図を見ながら晩飯時に到着しそうな町を予想してみる。それは直江津くらいであろうか。そこには"軍ちゃん"の書き込みがあった。
何の店か書かないのはいつもの悪いクセだ。直江津であるから魚介類の店だとは思うのだが。。

"軍ちゃん"
想像しているより中途半端に小綺麗な外観と、地方のイケてない食堂といった感じのメニューに、一瞬"他の店を探そうか"という気持ちにさせられたが、書き込んでいるからには何らかの惹かれるモノがあるのだろうと思い直し入ってみる。

店内は常連さんらしき人々で賑わっていた。その明るい雰囲気から良さそうな店柄が十分伝わってくる。
カウンター越しに貼られたメニューを眺めてみる。"ぼと"、"メギス"、"ドロえび"、"えごねり"等、聞いたこともない名前がそこには並ぶ。
何を頼もうか迷ってしまうが、色々と試せそうで尚かつ安い"海の幸膳(揚げ物)"を頼んでみた。

料理が出てくるまでの間、隣に座ってはった横浜から来られたという老夫婦と暫し会話を交わす。とは言え、アルコールの入らない酒の席はちょっと興ざめなもので、会話はさほど盛り上がらない。
そうこうしている間に料理が出てくる。アラ汁は少し甘ったるい感じで好みではなかったが、他のモノは珍しく、美味しいモノばかりである。揚げもんは何の魚か聞いてみると"エボ鯛"というモノなそうだ。小振りだがこれも中々良い味であった。

駐車場へ向かう途中、軽くクラクションを鳴らして出て行く車とすれ違った。先ほどの老夫婦だ。此方も軽く手を挙げ其れに応える。
さて此からまたひとっ走りせねばならない。福島ほど近いいつものキャンプ場を目指して。

そういえばここに来る途中に五智公園キャンプ場というのがあった。次回はそこで一泊し、地酒と共に色々と試してみたい、そう思わせる実に良い店であった。

海の幸味どころ軍ちゃん
住所:新潟県上越市西本町1-14-2 海鮮マップ
電話:025-545-2728
営業時間:11:00~14:00、17:00~22:30
定休日:無休
軍ちゃん再び@軍ちゃん
公式サイト

五智公園キャンプ場
所在地:新潟県上越市五智6-768
利用料:1泊700円
宿泊利用:7月・8月のみ(利用時間は、正午から翌日の正午まで)
申込み:青少年文化センター(電話:025-543-6030)
参考URL

2007年9月1日土曜日

まぐろや本店@羽咋

予算¥1,431(イワシ、シメサバ各¥159、ナマダコ、サラダ各¥199、本鮪¥258、他)

能登一宮気多大社を参拝後、回転寿司屋まぐろや本店へと向かった。その店に決めたのは、既に昼を廻っていたこと、能登では回転寿司屋が安くて美味しい魚を食べるのに良いと聞いていたことと、バイクが10数台ほど停まっていたことによる。
ツーリングで他のライダーが立ち寄る店はやはり気になる。既にそのグループは立ち去った後ではあったが、暖簾を潜った。

"まぐろや"
昼時を過ぎているというのに店内はいっぱいでマチが出ていた。"待つのは嫌だなぁ"と思ったが、1人のため直ぐにカウンターへと付くことが出来る。ソロツーはこの様な時、楽でよい。
最初に手に取った品は何を血迷ったのかサラダ、何故か野菜が無性に食べたかった。それから廻ってくるモノで美味しそうな品を何貫か口にする。まぁ、確かにネタは新鮮だ。
続けてお品書きから適当に幾つか注文する。旬も考えずについつい好きな鯖など頼み後悔してみたり、ナマダコが想像しているモノと全然異なり驚かされる等、中々楽しい食事であった。

予め調べていたきときと寿しも廻りたかったのだが、ちょっと食べ過ぎてしまったようだ。

まぐろや本店寺家店
住所:石川県羽咋市寺家町ル53-1 寿司マップ
電話:0767-22-7700
営業時間:11:30~14:30、16:30~21:00、土日祝11:00~21:00
参考URL