2010年10月29日金曜日

餃子の店 江戸久@米沢

予算¥1,260(水餃子(10ヶ)¥600、キリンラガー大瓶(キュウリ、キャベツ浅漬付)¥660)

東北で餃子処と云えばボク的には福島なのだが、ここ米沢にも有名な老舗の餃子屋がある。
ボクは、焼餃子と水餃子は元から別のものとして作って欲しいな、と常常思っているのだが、ここはそんな思いを叶えてくれるお店のひとつなのだ。

キャベツとニラがたっぷりと入った餡を包み込むのは、厚手のツルッとした皮。そんな水餃子らしいプックリと丸みを帯びたそれが、茹でた湯の中に10コほど浮かんでいる。そのしっかりと下味の付いた餡は、タレに浸けなくてもビールのアテに十分だ。
それから、浅漬もお代わりできるそうだが、始めに供されたそのたっぷりとした量で足りないなどとは、考えられない。

小振りな餃子10コで600円という値付けは高めな気もするが、その味だけは、何処へ持っていっても引けを取らないものではないだろうか。

餃子の店 江戸久(えどきゅう)
住所:山形県米沢市門東町2-4-9 餃子マップ
電話:0238-23-2671
営業時間:16:00-23:00
定休日:第2,4日曜
cp4 mf5 re5

2010年10月27日水曜日

旬魚処 海蔵@大石

予算¥21,420(男2人女2人)(獺祭 純米瓶内発泡にごり四合瓶¥4,400、赤石 純米吟醸生原酒たれくち¥950、尾瀬の雪どけ 純米吟醸本生 夏吟¥900、キリン一番搾り生中¥500x3、お造り盛合せ(千葉産特大さざえ、福岡産よこわ、淡路産天然鯛、由良うに、あなご、あこう、しゃり玉付)、かわつえびのポテトサラダ¥680、さらし鯨のからし酢みそ¥580、うなぎ白焼¥900、自家製味噌漬の四種盛り、釜めし(貝柱(平木貝))¥1,050、他)

もう、随分と前の話になってしまったんだけれど、ボクの周りで"海蔵"さんが流行っていた時期があった。
なんだか"流行っていた"なんて言い方をすると、それはとってもおかしな言い表し方だなって気もするんだけど、"流行っていた"なんて言葉以外に適当な表現が思い浮かばないくらいに、ボクらの中では流行っていたんだ。

それで、ある日のこと。
いつも通り呑んでいると、いつも通りに"海蔵"さんの話が出たんですよ。そこでね、「前前から一度行ってみたいと思っていたんすよ」なあんて話に加わると、「行きましょう、行きましょう」と、彼女はその場で携帯を取り出し、予約を入れ、トントン拍子に事が運んで行ったんだ。


料理は至ってシンプル。旬の魚介をいじり廻さずに供する。素材が良いだけに、焼いた、茹でた、下ろした、ただそれだけで、その数数は十分に美味しかったんだ。

「発泡しとう"にごり"は頼んどかなアカンよ」と女の子達一押しの獺祭のにごりを頼んだんだけれど、二合瓶は切らしているそうなので仕方なしに四合瓶にする。
爽やかな香りとスッキリとした後味。そのシャンパンのような軽やかさは、女の子が好きだって言うのも頷ける口当たりだな。もちろんボクも好きな味。

それから、〆の釜めしは、三十分くらいかかりますので、と云うので早めに頼んでおいて、追加のアテと地酒を注文。
獺祭(山口)、赤石(兵庫)、尾瀬の雪どけ(群馬)、初亀(静岡)、常山(山形)、賀茂金秀(広島)、玉川(京都)、岩の井(千葉)、豊盃(青森)、ひと夏の恋(宮城)、開運(静岡)、等などと、リストに並ぶ地酒は半分くらいは呑んだことがなかったけれど、これから先先の事も考えて、控え目にしておいたんだ。色色と試してみたかったんだけどね。

お釜にこびり付いたおこげまで美味しくいただいて、一人頭五千円だもんね。これは、かなり満足したな。

その後、二軒目へと向かう途中で「ここが親御さんの魚屋さん」と教えられ、さすがは魚屋さんがやってはるお店だな、と、その目利きに納得したんだ。

旬魚処 海蔵(みくら)
住所:神戸市灘区大石東町5-6-10 海鮮マップ
電話:078-882-5228
営業時間:17:00~22:00(L.O.21:30)
定休日:日曜、祝日の月曜
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2010年10月25日月曜日

2010年10月23日土曜日

キャノンボールラン the 3rd

明日はいよいよ、キャノンボールラン

なんだかオラ、わくわくしてきたぞ

2010年10月19日火曜日

百壱 楠@手代森

予算¥1,300(付け鴨(黒打ちそば)¥1,050、大盛+¥250)

蕎麦処のひとつである盛岡に於いて、ボクの一番好きな蕎麦屋は、と云えば"やまや"であるのかも知れませんが、ここ、"百壱 楠"もまた、中中の蕎麦を食わせる処でありました。

そこでボクが頼んだのは、付け鴨を黒打ち、さらに大盛りで、です。
運ばれてきたその品は、かなり不揃いな切口に時季外れの蕎麦って事もありましてあまり期待はしていなかったのですが、それがまたどうしてどうして、予想以上のお味でした。

香ばしく焼き上げられた鴨がたっぷりと入った甘めの蕎麦汁に浸けていただくその蕎麦は、脇役でありながらしっかりとした存在感を持つ甘みを帯びた葱や、一口啜れば鼻腔を伝わり脳天まで到達するほどの香り立つ鰹に負けないだけの味わいを保ったものでありました。

そして最後に注ぎ込む蕎麦湯のとろみまでも美味しく、神戸で食べたのであれば、この倍のお金を用意しなければならなかったであろう支払いにして、この上手さっていうのは、流石は達磨一門の末席に名を連ねるだけのことはあるなと、感心しきりでありました。

百壱 楠(ひゃくいち くすのき)
住所:岩手県盛岡市手代森14-16-70 蕎麦マップ
電話:019-696-1019
営業時間:11:00~14:30 16:30~20:00
定休日:火曜
公式サイト
cp6 mf6 re6

2010年10月16日土曜日

酒房 立呑み処 輪太郎@城見橋筋商店街

予算¥2,350(生中アサヒスーパードライx2、キリンラガー大瓶、ホルモンカラアゲ(センマイ、テッチャン、ツラミ)¥500、串フライセット(イカ、白身魚、うずら、えび、じゃがいも、肉玉ねぎ)¥350)

"かしみん"は、"か↑しみん"や思うておりましたけど、"かし↑みん"やったんですね。

酒房 立呑み処 輪太郎
住所:大阪府岸和田市宮本町6 立呑マップ
定休日:日曜
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2010年10月15日金曜日

末広@新庄

予算¥500(スタミナラーメン¥500)

"スタミナラーメン"と聞きますとボクは、ついつい水戸のそれを思い浮かべてしまいますが、もちろんこれはそれとは違います。新庄や最上の地ラーメンである"とりもつラーメン"と呼ばれるものなのです。

スッキリと澄んだ鶏ガラスープを鶏油がテラテラと覆っております。麺は色白な低加水率の中太ストレート麺。それに様様な鶏臓物の煮込みと刻みネギをトッピング。ラーメンと云うよりは中華そばと云った方がよい極めてシンプルな、それでいて完成された味わいです。"道の駅とざわ"では、その中華そばの部分に物足りなさを感じたのですが、ここのものは中華そば単体としてみてもレベルが高い仕上がりでした。

後から続続と押し掛ける常連さん達は、アレ入れてコレ入れて、ぬるくしてつめたくして、等と色色と注文を付けて頼んでいきます。
お客さんの好みに合わせて作るっていうのも、地元で愛される素晴らしき店に必要不可欠な条件ですね。

末広
住所:山形県新庄市末広1-36 ラーメンマップ
電話:0233-23-4558
営業時間:10:30~18:30
定休日:第2、4、5日曜
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2010年10月14日木曜日

リフレクター

ここんとこボクが山から離れていたのは、ペダルをエッグビーターに換えたから、ってことが少なからずあったはずだ。

前に付けていたSPDでなら、辛うじてトレランシューズで漕ぐことも出来なくはなかったのだが、エッグビーターでは、それすら辛かった。ビンディングシューズであっても、はめ損ねると、クルッと回り込み、脚を踏み外すような小さな小さなビンディングを、普通のスニーカーで漕ごうなどとは土台無理な話だったのだ。
もちろん、ビンディングシューズで登山する、なんてのは、ナンセンスな事でしかなく、仕方なくバイク用トレッキング用と、ふたつの靴を持ち歩かなければならない、なんて事は、より一層、馬鹿げた話でもあった。

それを解決すべく買った"リフレクター"というか、偶偶見付けたから付けてみたワケなのだが。
それは、見た目から予想できるように、踏み込む毎にしなるような柔らかさ、そして、グリップすることを目的にした造りでは全くないで、滑る滑る、といった漕ぎ心地である。
もちろん、アルとナシとでは大違いではあるので、この、あくまでも便宜上、用意されたような簡易なペダルを用いて、これからは山へと勤しもうかと思ったりもする。

2010年10月12日火曜日

越後旬鮮処 ごろえん@長岡駅前

予算¥2,580(栃尾あぶらあげ焼¥650、かぐらなんばん入りソース焼そば¥600、キリンクラシックラガー中瓶¥490、吟醸 極上吉乃川 一合¥590、突出)

長岡の名物は、小千谷のへぎそば、栃尾のあぶらあげ、洋風カツ丼にフレンドのイタリアンと云ったところでしょうか。
それに合わせて地酒なんかもちょっと呑みたいな、って時には、やっぱり居酒屋なんかを選んでしまいます。

まずは"栃尾あぶらあげ焼"
簡単に言いますと、単なる"分厚いうすあげ"なんですが、これを軽く炙り、わけぎとおろし生姜をたっぷりと載せて、醤油をちょろっと垂らして食べると、これがまた実においしいんですよ。
表面はカリッと香ばしく、中はふっくらとした歯触りで、ビールにも日本酒にもよく合います。

続いては"かぐらなんばん入りソース焼そば"
表のメニューにあった"かぐらなんばん"について尋ねますと、ピリッと辛い大きなシシトウみたいなものです、と教えられました。食べ方は、そのまま焼いたり、天ぷらにしたり、焼そばに入れても美味しい、と云うことなので、焼そばを頼みます。
キャベツに玉葱、豚バラ、ニンジン、モヤシと正統な具材に柔らかな中華麺を包み込む香ばしいソースの香り。そこに彩りを添えるのは紅ショウガに青ノリと、正に夜店の焼きそばと云ったお味ではあるのですが、そこにピーマンにも似た"かぐらなんばん"の爽やかな辛味が加わると味が引き締まり、結構いけます。

冷酒は、折角だから長岡の地酒にしようと"吟醸 極上吉乃川"
飲口はかなり甘いのですが、すっと退く後口。香り仄かに水のように淡麗な越後らしいお酒でした。

越後旬鮮処 ごろえん(五郎右衛門)
住所:新潟県長岡市殿町1-4-1 居酒屋マップ
電話:0258-34-0600
営業時間:17:30~24:00
定休日:日曜祝日 不定休
公式サイト
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■吉乃川株式会社
公式サイト

吟醸 極上吉乃川
1800ml ¥2,520 720ml ¥1,197
日本酒度:+7
酸度:1.2
alc15%

2010年10月11日月曜日

うどん亭 たからや@八尾南

予算¥750(ぶっかけ¥500、ミニ天丼+¥250(土日昼限定30食))

釜たけさんで修行されたそうです。

注文を受けてから茹であげるのでしばし待ちます。
透明感があるというよりは、うっすらと象牙色がかった色艶。もっちりした弾力に伸びが加わった、かなりの粘りゴシを味わえるグミ系うどん。かなり好みな味わいです。
ただ、節系の香り拡がるダシはかなり甘めでして、もう少しスッキリしていた方が麺の風味が味わえて好みかな。
ミニ天丼には、揚げたての海老が2尾に茄子と南瓜。衣が薄く、軽い揚がりがこれまた好みです。が、タレはやっぱり甘いので、少少飽きが来ます。
ダシはちょっと好みから外れはしますが、この量にこのうどんっていうのはかなり気に入りました。
肉あげカレーうどん、天ぷらカレーうどん、ちく玉カレーうどんにとり天カレーうどんと、カレーうどんにもかなり力を入れている様子ですので、次回はカレーうどんを食べてみたいと思います。

うどん亭 たからや
住所:大阪府八尾市若林町3-104-7 饂飩マップ
電話:072-949-8139
営業時間:11:00~14:30(LO) 17:30~20:15(LO)
定休日:水曜夜の部
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2010年10月10日日曜日

太子ちゃんマジ天子

上之太子(磯長山叡福寺)、中之太子(青龍山野中寺)、下之太子(椋樹山大聖勝軍寺)。
それぞれ個別には幾度か参拝したことはあるのだが、通しとなると初めての事だった。
今回のポタリングでこのルートを選んだのは、ボクの家から往復120kmほどの道程で、未だ決まらないバイクのセッティングには丁度良いかなって感じだったからだ。本当は、暗がりヒルクライムリベンジといきたかったのだが、今の状態では無理そうなので止めておく。それは、ここでは未だ書いてはいないのだが、香川でのヒルクライムで膝を痛めた不安が頭を過ぎったからだった。
またもや時系列が無茶苦茶ではあるが、その時の経験を活かしての変更点は、と云えば、"サドルを数ミリ上げる"、"左足のクリートを数ミリ下げる"の二点である。一番大切そうな尿道への圧迫は、サドルを変えないことにはどないしようもない、と云った金銭的な問題故、今回は放っておくことにした。

下之太子
"椋樹山大聖勝軍寺と称し、高野山真言宗に属し、叡福寺(太子町)に対して、「下の太子」という。
聖徳太子は物部守屋を滅ぼすにあたり、四天王に祈願、その加護によりいくさにかったので、この寺を建てたという。
明治二十一年(一八八八)の台風で大堂(地蔵堂)が倒壊し、昭和四十六年復興が計画、旧太子殿の背後に新太子殿が建った。
本尊は如意輪観音(府重要文化財)で寺宝も多い。門前に守屋池、付近には鏑矢塚、弓代塚、市民病院前には物部守屋大連墳がある。

中之太子
"当寺の創立は蘇我大臣といい、また聖徳太子建立四十六院の一とも称するところから、叡福寺の「上の太子」将軍寺の「下の太子」に対し「中の太子」と俗称せられている。所在地の旧郷名が野中郷であってその地名による俗名を野中寺といい『日本霊異記』には野中堂と記している。また正倉院文書によれば当郷は百濟系渡来系氏族船史のちの船連の本貫であったから、その氏寺であったことが察せられる。
その創立年代は境内出土屋瓦から飛鳥時代にあることが考えられる。
境域には良く旧伽藍跡の土壇および礎石配列を止めるが、対向する東の金堂と西の塔婆とを中心とするもので、その伽藍配置は野中寺式とでも称すべき特色あるものである。なかんずく塔跡の刹柱礎石は刹柱の四柱座の周囲三方に添柱のそれをも彫り加えていて当市古市の西琳寺、法隆寺創建伽藍、橿原市橘寺等のそれに類例があり、ことにその舎利納置施設として柱穴側面に横穴を穿っているのが注目される点である。
なお創建当寺の軒丸瓦には弁上に忍冬文を配した特色あるものも含まれている。
当寺の現堂宇は享保年間以降、律僧恵猛により狭山藩主北条氏を檀越として再興されたもので、その僧堂は簡素な建物ではあるが、めずらしい遺構である。
なお、僧恵恵猛は現寝屋川市太秦の秦氏の出身であって『律苑僧宝伝』『日本高僧伝』等の伝記に載録されている高僧である。"

上之太子
"叡福寺は、推古天皇が聖徳太子のお墓を守るために建立され、のちに聖武天皇の勅願で七堂伽藍が完成されたと伝えられています。平安時代以後、聖徳太子信仰の霊場として栄えましたが、戦国時代末に織田信長の兵火にかかり焼失しました。江戸時代に豊臣秀頼によって聖霊殿が再建され、次第に整備がすすみました。毎年4月11日の太子のご命日に行われる会式は「太子まいり」と呼ばれ、多くの参詣者でにぎわいます。"

膝は痛まずサドルはOKっぽいのだが、足裏はまだ鈍く痛み出した。中敷を換えねばならないか?





2010年10月8日金曜日

杭州飯店@燕三条

予算¥750(中華そば¥750)

燕三条ラーメン発祥である福来亭の流れを汲むという"杭州飯店"

そこは、開店間もない時間だというのに席の八割方が埋まっておりました。当然ながら相席です。

甘めの魚介系醤油スープに背脂たっぷりって云うのは、尾道ラーメン風で結構好みな風味です。そこに細かく刻まれた生玉葱とシナチクにチャーシューが加えられるなんてのも、よく考えられた具材なのですが、もう一つの特徴でもあるその麺が、ボクには全く合いませんでした。

"うどん"をラーメンスープで食す、なんて食べもんは、全くもって初めてです。まあ、この麺は"うどん"というか、そもそも"うどん"ですらなく、"すいとん"を細長く切ったようなしろもんなのですけれど。その、かん水を用いずに練り上げられたためにコシはなくネチョッとした感じは、まさに"すいとん"や"ひっつみ"としか云えないような食感なのです。その荒れた切口は打った後、長時間寝かせられたが故のものでしょうか?啜り込んで喉越しを味わうような食べもんではない事だけは確かです。

中華麺に和風だしと云うミスマッチな組み合わせの"黄ぃそば"だとか"駅そば"だとか"キーシマ"なんて喰いもんも関西では一般的にあるにはあるのですが、このラーメンスープにうどんを入れてみた、なんてもんはこの辺りでしかないような独特な食文化であり、独自の味わいなのでした。

でもボクは、このスープにこの具材でしたら、佐野ラーメンみたいなコシの強めな平打麺の方が美味しいと思うのです。

杭州飯店(こうしゅうはんてん)
住所:新潟県燕市西燕49-4 ラーメンマップ
電話:0256-64-3770
営業時間11:00~20:30
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)
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2010年10月7日木曜日

一周年@ひととひと

予算¥1,160(生中キリン一番搾り¥0、千代田蔵¥440、大黒正宗 生酒原酒¥370、ささみとしろな みそ和え¥350)

偶然だぞ

以前にも、1周年記念で初めの1杯目が無料、と貼り出されていたのを見ていたはずなのですが、すっかり忘れておりました。
1周年記念キャンペーンは、今日で終わりです。

立呑処 ひととひと
住所:神戸市東灘区甲南町3-9-16 木村ビル1F 立呑マップ
電話:078-441-0667
営業時間:17:00~23:00
定休日:無休
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立呑処 ひととひと@甲南町
かす汁@ひととひと
焼肉パーリー@ひととひと

2010年10月5日火曜日

ジャンボ亭@魚住

予算¥400(からあげ定食¥400)

ここ明石が誇る"ジャンボ亭"は、"美味い"などと絶賛するような店ではないのですが、"不味い"と一言で切り捨ててしまう様な店でもないのも確かです。
なにより、ここの名物メニューである"からあげ定食"は、からあげに付け合わせ、どんぶり飯に漬物と味噌汁などなどと、一通り真っ当な定食の様相を呈して於いて、400円等という格安の値付けって云うのは素晴らしいのではないのでしょうか。
その揚げたての唐揚げは、もも肉使用で6コほど。添えられたしなびたキャベツには胡麻ドレッシングが掛けられ、その横には半月状のハムに、ケチャップ味のスパゲッティーが並びます。それにワカメと豆腐の味噌汁に沢庵が二切れとパサパサの美味くはないどんぶり飯が合わされば、何処に出しても恥ずかしくはない定食の出来上がりなのです。

ここで腹を満たし、"川木"さんにて酒を啜れば、併せても750円で食、酒、を満喫出来る素晴らしき町"魚住"を堪能出来るわけですよ。

ジャンボ亭
住所:兵庫県明石市魚住町西岡321-5 食堂マップ
電話:078-947-3567
営業時間:11:00~14:00 18:00~21:00
定休日:日曜
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2010年10月4日月曜日

川木酒店@魚住

予算¥350(サッポロ黒ラベル大瓶、白菜キムチ、イカナゴ釘煮)

常連さん達の邪魔をせぬよう、5人も並べば一杯になりそうな狭いカウンターを避け、ボクはひとり、アイランドに配置されたテーブルに着きました。
しかしこのテーブルがまた、ローキャビネットの上にCFを引いただけの簡易な造りでして、横に立とうが寄りかかろうが、何とも良い具合には高さが合わず、どうにもこうにも据わりが悪かったのです。かといって、ここでカウンターへと移るとなると、鴨川の土手に並ぶカップルの如く等間隔に並んだ三人さんが作り出した隙間のいずれかに滑り込まなければならないわけで、それはそれでより一層、居心地の悪いことになりそうなのでした。

ひとまず、キリン、アサヒ、サッポロの内からサッポロを選び、喉の渇きを潤していきます。
カウンターの上では、コトコトと優しげに湯気を上げながら肉豆腐が煮込まれておりました。それを貰おうかどうしようかと思案しておりますと、「よろしかったらどうぞ」と小皿が差し出されました。柔らかめに炊かれたイカナゴは、なんとも穏やかな味わいなのでした。

川木酒店
住所:兵庫県明石市魚住町西岡679-1 立呑マップ
電話:078-947-1000
営業時間:17:00~19:00
定休日:日曜
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2010年10月3日日曜日

喰い処 まつはま@小木

予算¥1,160(海鮮丼¥1,160)

フェリー出航まで2時間ほどありますので、入浴に食事、飲酒などを済ませておきます。

まずは"かもめ荘"で汗を流します。源泉かけ流し、サウナ、露天風呂が付いて390円。昨日浸かった"潟上温泉 さぎの湯"と同様に390円です。佐渡の温泉は、安いですね。

さっぱりとした後は、いよいよ食欲を満たす番です。
これでいよいよ佐渡ともお別れですので、最後はやはり海鮮で締めたいところです。
フェリー乗場の横には、いかにも観光客相手に食事を供していますと云った"小木家"なんてお店も在るには在るのですが、やはりここは、地元の人達に愛されるお店を探してみたいところです。しかし、これが中中に見つかりません。漁村に住む人達は外では魚を食べない、と昨日再確認したばかりでしたのですが、すっかり忘れている鳥頭っぷりです。

彷徨い歩くこと30分。ようやく喰い処だか味処だか、食堂なのか居酒屋なのか、よく解らない佇まいのお店を見つけて暖簾を潜りました。

カツ丼だとか焼肉定食だとか、いわゆる町の食堂屋さん的メニューが並ぶ中から、海鮮丼を選びました。

この後の予定を確認し終え、手持ち無沙汰であったボクは、カウンター越しに調理の様子を眺めておりました。
酢飯が盛られ、刻み海苔が散らされます。それから冷凍庫から取り出された輸入もんの甘エビを流水で解凍しつつ、サーモン、ハマチ、と発泡トレイから刺身が並べられていきます。鮪中落ち、鰹タタキ、イカ刺、と更に盛りつけられていきました。それに玉子、カニかま、カマボコ、キュウリ、昆布佃煮も載って、取り敢えず有るもん並べてみました的な海鮮丼の出来上がりです。

もちろん、ここ佐渡に於いては、スーパーマーケットで売っている刺身ですら、関西の一般的な居酒屋なんかよりよっぽど美味かったりもするのですが、そんなこんなの製造過程を見せられてしまうと、何ともはや興ざめです。
これならむしろ小木家さんで、町おこし的に創ってみましたな"佐渡天然ブリカツ丼"や、観光客向けにアピールしすぎな"南蛮えびカレー"なんてもんを選んでみた方が、よっぽどネタ的にも面白かったのかも知れません。

というわけで、早早に店を後にし、小木家さん1階おみやげ市場にてエチゴビールを2本買い込み堪能したのです。

エールおいしいよエール。

喰い処 まつはま
住所:新潟県佐渡市小木町1940-32 海鮮マップ
電話:0259-86-2851
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2010年10月1日金曜日

東光山清水寺

医王山佐渡国分寺(真言宗醍醐派)、阿仏坊妙宣寺(日蓮宗)、北豊山長谷寺(真言宗豊山派)と巡った後、東光山清水寺を訪れた。これらの寺院は皆、小佐渡山脈の麓に位置しており、多少の坂道は覚悟しておかなければならない。中でも長谷寺への上りは意外と長く、そこを下りた後に再び清水寺へと上り返さなければならない事を考えながら走る広域農道での道程は、それこそ憂鬱でしかなかった。それでも新穂から大野川ダムへと向かう道を、塚原山根本寺へと向けて下るのではなく清水寺を目指したのは、少しでも上る距離を減らしておきたいといった単純な理由からであった。
緩い上り道は、そのまま勾配を急にするでもなくだらだらと続いていく。やがて密な木立に囲まれ始め、いよいよ山に差し掛かるのかと思わせた矢先に小さな山門を見掛ける。まさかこんなに近くはないよな、と通り過ぎざまに目を遣ると、果たしてそれこそが清水寺であった。

"大同3(808)年、賢応法師が京都からの布教の折、京都の清水寺を模して建立したといわれる寺。本尊は千手観世音菩薩で、併せて延命善哉寿老尊天を福寿の神として祀る。救世殿はまさに「清水の舞台」を彷彿とさせる。"
門前の看板には、そう説明書きがある。

二王門を潜ると、樹齢約400年と言われる杉並木に囲まれた石段が荘厳な気配を湛えて続いていた。その参道を上り中門を抜けると、いきなり大きく開けた平場と、その正面に取って付けたような舞台を構えた救世殿が姿を現す。その平場一面に敷き詰められた人工的な芝の青さと、変にパースがかった堂宇の佇まいが、ジオラマの中に迷い込んでしまったような妙な違和感を醸し出していた。

その原因は救世殿を横から眺めてみるとよく解る。その極端に切り立った屋根勾配は、豪雪地帯だから、と云った理由も確かにあるのだろう。しかし、明らかにバランスが悪く舞台側に寄せられた妻壁。そして通常、懸造とは、高低差のある斜面地などに束柱を立てて貫で縫い設えた舞台へと庇を葺下ろして礼堂を設けるものだが、その舞台など無視したかのように本堂へと深く礼堂を食い込ませた間取りの取り方。それらの造りは全て、あくまでも中門、至っては二王門より見上げた場合どの様に見えるか、を想定したものであろう。見上げているのに、正面から見たかのようにバランスの取れたファサード。それこそが模型を眺めているような違和感の原因だったのだ。

"舞台から望んだ前方にアケボノの木と言う木の根元に黄金が埋めてあると言う伝説がある"そうだ。そしてこのラインの先には、百枚間歩と黄金沢間歩が位置する。
"天文11(1542)新穂銀山、稼ぎ始めという"と歴史にあるように、この地で銀鉱脈が発見されたのはこれに近い年代であろう。もちろん"舞台から望んだ前方にアケボノの木と言う木の根元に黄金が埋めてある"なんて伝説を頼りに掘ってみたら銀が出てきました、なんて事は有り得ない。そこに銀が出たからこそ、この地に、この配置で一宇を建立したわけである。そして、この伝説が出来たわけである。

観音堂の建立は元和八年(1622)であるからして、清水寺がこの地に建立されたのも、おそらくこの頃であろう。
新穂銀山の山主達は、この清水寺に、ではなく、塚原山根本寺(日蓮宗)へと寄進していたことから考えると、その当時はさほど当寺を重要視していなかったのかも知れない。もしくは、この地に存在さえしていなかったのかも知れない。
そもそも清水寺という法名は、境内より清い水が湧きだしているか、清い水の滝が流れている事により名づけられているのが基本則。しかし、この東光山清水寺には、そう言ったものは見当たらない。元は清水の湧く地にあった清水寺をこの地に移したからなのか?それとも、京都の清水の舞台を模して建立したから清水寺なのか?そのどちらだとしても"大同3(808)年、賢応法師が京都からの布教の折、京都の清水寺を模して建立した"というのは偽伝であろう。

救世殿前の切土平場的な空間は、露天掘された試掘跡なのかも知れない。この地では鉱脈は見付からなかったが、近くに良質な銀鉱脈が見付かった。それなら安全祈願に観音様を祀ろう。丁度よく平場があるから彼処に造ろうではないか。
うーむ、観音堂から新穂銀山へと視線が通らないぞ。それならいっそのこと舞台を造ってしまおう。いやあ、京の清水さんみたいではないか。参道には杉を植えないか。薄暗い参道を通って中門を潜り抜けると救世殿が眼前に拡がるなんてドラマティックなんじゃない?それじゃあ、中門とこから見てかっこいいようにしよう。屋根は入母屋にして妻壁を思いっきり前に寄せる。そしてばーんと見付をとれば立派だぞ。

大体こんな感じ。全部ボクの妄想やけど。

東光山清水寺(とうこうざんせいすいじ)
所在地:新潟県佐渡市新穂大野124-1 仏閣マップ
電話:0259-22-2167
宗派:真言宗豊山派
本尊:千手観世音菩薩
開基:賢応法師
創建:大同3(808)

札所:
佐渡八十八ヶ所 第58番
佐渡四国八十八ヶ所 第74番(四国讃岐国甲山寺)
佐渡七福神古寺巡礼 善哉寿老人

------------- おもいがき -------------

庫裏と方丈は2010年8月現在、改修工事中。