2008年11月14日金曜日

龍應山西明寺

湖東三山の内、松峰山金剛輪寺、釈迦山百濟寺は以前参拝したことがあるが、龍應山西明寺は訪れたことがなく、漸く参拝する機会に恵まれた。
滋賀県は地味ながら、京都、奈良に次ぐ文化財の数々を誇る県であるが、観光地としての客の多い京都や奈良に比べ、交通の便の悪さもあってか参拝客も少なく、ゆっくりと落ち着いて参拝することが出来る。
今回訪れた龍應山西明寺は、旧国宝一号指定の本堂や同じく国宝の三重塔、望月友閑による作庭の蓬莱庭を持つ等見所も多い。

国道307号線から山門を潜り、石段を上る。かつては十七の諸堂、三百の僧坊を誇ったというが、丹羽長秀の焼き討ちにより、本堂、三重塔、二天門を残すだけとなったという。今では参道沿いに残る石垣が、その僧坊が建ち並ぶ姿を辛うじて留めるだけであった。

本堂内陣には薬師三尊に十二神将、そして後陣には不動明王、釈迦如来等の諸仏に、元三大師に親鸞上人像、そして名は刻まれてはいないが、役小角像が安置されている。

龍應山西明寺(りゅうおうざんさいみょうじ)
所在地:滋賀県犬上郡甲良町大字池寺26 仏閣マップ
電話:0749-38-4008
宗派:天台宗
開基:三修上人
本尊:薬師如来
創建:承和元年(834年)
札所:西国薬師四十九第32番
湖東二十七名刹第8番
入山料:大人500円、中学生300円、小学生100円
三重塔壁画拝観料:1,000円
朱印:300円
拝観時間:8:00~17:00

【国宝】
本堂(瑠璃殿):(S27.11.22指定)、桁行七間、梁間七間、一重、入母屋造、向拝三間、檜皮葺、鎌倉前期
三重塔:(S27.11.22指定)、三間三重塔婆、檜皮葺、高さ23.7m、鎌倉後期
【国重文】
二天門(M44.04.17指定)、三間一戸八脚門、入母屋造、こけら葺、室町中期(応永14)
【国名勝】
西明寺本坊庭園(蓬莱庭)(S62.01.24指定)池泉回遊式庭園、(1673)望月友閑による小堀遠州に似せた作庭、心字池を囲み、薬師如来、日光、月光の薬師三尊を表す立石、十二神将を表す石組を配する
公式サイト

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

(^_^)/
先生、オヅヌーは修験道の人だと思うのですが、なぜ仏教の寺に祀られているのでしょうか?

みっちゃん(偽) さんのコメント...

開基の三修上人も伊吹山を開いた修験の僧だからではないでしょうか?

昔は仏教、神道、修験もあまり区別がなかったワケですし。