2008年11月17日月曜日

味処 ひょっとこ@萩之茶屋

予算¥800(キリンラガー中瓶¥400、カレーライス¥100、ドテ焼き¥300)

大阪ラーメンの開店を待つ間の暇つぶしにと、今池本通商店街から萩之茶屋本通商店街へと抜け、今池駅周辺を彷徨い歩く。商店街には昼の最中から酒を呑み交わす面々で溢れ、阪堺線沿いには行き場を失ったバッタ屋が店を広げ、どこからともなく漂ってくる劣情を催させる生臭い香りと小便の饐えた臭いが拡がる。
そんな中に、ちょっと気になる一軒を見つけた。

"味処 ひょっとこ"
そこには"100円でも味はOK! 少し小さめ でも納得!"、"100円でも手はぬいてません ただし少し小さめ"と百円カレーをウリにする数々のコピーが並んでいた。
百円ラーメンを待つ間に百円カレーを食す、などあまりにも出来すぎで、あざと過ぎて、狙いすぎ、と思い、一度は止めておこうかと思い止まったものの、さりとて他に気を引く店が在るわけでもなく、とどのつまりは其の入り口を潜る事となった。

店の中には昼時ということもあってスーツ姿のサラリーマンや、近所のおじいちゃんといった感じの先客が四、五人カウンターに並び、食事なり、昼酒なりと、各各が各各の使い方で楽しんでいた。皆さんは何を頼んでいるのかな、とその注文した品々を見渡すが、誰も百円カレーなど頼んでいる様子はいなかった。私としてはもちろん百円カレーを外すわけにはいかないのだが、この雰囲気だとそれだけ、では申し訳ないな、ということで、酒とアテを求め、壁に貼られたメニューを見渡す。五百円ほどの定食や、二、三百円ほどのアテが名を連ね、いくつか気になる品を見つける。そしてそのまま目を移していくと、その横に貼られたMaki's魔法のレストランの色紙が目に付いた。
"へぇ、こんなトコにも取材が来るのか"などと感心をしながら、ドテ焼きとビールも頼んだ。

先ず出されたビールをチビチビとやっていると、カレーが出て来る。それにチリペッパーが効き、ピリッとした辛味のあるルーと、ミンチ肉と申し訳程度のニンジンと玉葱を確認する。ご飯の量は茶碗一杯分よりも少し多いくらいではあるが、味、量共に百円のレベルではなく、大満足であった。
それから運ばれてくるドテ焼き。これは予め炊かれ、タッパーウェアで保存されていたものを、マイクロウェーブで加熱し直したものである。その味はというと、濃すぎない控えめな甘口の味噌味で、アキレスなどの筋筋しいドテ焼きではなく、肉の風味も残された私の好みに合う品であった。

萩之茶屋、天下茶屋周辺にはこんな素晴らしき店が溢れている。百円ラーメンに百円カレー、他にも百円で出来る美味しい食事が何か隠れているかもしれない。そんな物を宝探しのように探し求めるのも楽しい、そんな街、西成。
また、百円グルメを求め、彷徨い歩いてみたい。まぁ、次は"からし志寿司"に行こう、と決めているんですけどね。

味処 ひょっとこ
住所:大阪府大阪市西成区萩之茶屋3-2-19 カレーマップ
電話:なし
営業時間:8:00~20:00
定休日:月曜
cp7 mf7 re6

2 件のコメント:

みっちゃん(偽) さんのコメント...

「派遣さん、応援します」日光100円ラーメン・カレー

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090301-OYT1T00388.htm

みっちゃん(偽) さんのコメント...

閉店したみたいです

"なごみ"とかっていう立ち呑み屋になっていました