2007年9月11日火曜日

霊と共に

リスペクト自生山那谷寺

10泊11日
二日目585km

R367-R303-R161-R8-r43-那谷寺-r11-R8-r4-白山比咩神社-金剱宮-r45-r22-r45-r25-r8-R159-R415-R249-気多大社-まぐろや-R241-R415-R160-R8-軍ちゃん-R8-r41-R290-奥村杉キャンプ場

そこに足を踏み入れた瞬間、全身に鳥肌が立つ。一瞬の内に空気の温度が下がった様な感じだ。感覚が研ぎ澄まされ、虫の声がエキゾーストノートに掻き消されることなく、響き渡る。まるでメットの中で鳴き続けているかのように近く。
その声に隠れ、囁く男女数人の声。もちろんキャンプ場には誰もいない。

奥村杉キャンプ場。鄙びた温泉街を通り、杉林を抜けて訪れるこの地はお気に入りのキャンプ場の一つである。設備も無料キャンプ場にしては綺麗だ。
只、一つだけ問題がある。それが一晩中漏れ聞こえてくる囁き声、である。
温泉街から聞こえてくるにしては距離がありすぎる。他にテントを張っている人が居ればさほど気になるわけでは無いが、流石に一人で居るのにコレだけ声が聞こえれば気にするな、と云うのは無理な話である。

夜露を避けるため、トイレの軒下へとバイクを進める。エンジンを停め、メットを脱ぐ。凄まじい虫の声だ。エンジンを掛けていてもあれだけ聞こえるのだから、停めた今となっては云うまでもない。その声の大きさにも何者かの囁きは掻き消さることはない。
今回は一人きりなので、いつものように東屋を使わせてもらう。そして一寸した気休めではあるが、テントを張る四隅に酒を捲き、清める。それからのテント設営。
テントに潜り込み、ラヂヲのスイッチを入れる。もしここから呻き声など聞こえて来ようモノなら間違いなく気絶するよな、と思い、入れた瞬間の雑音にビクッとする。
然し無事その様な事も無く、ラヂヲからはDJの無意味にテンションの高い声が響いてくる。流石にその声を割ってまで囁きは聞こえてこない。コレで安心して寝る事が出来る。

何時も通りの清々しい朝、辺りは鳥達の囀りに蔽われ、最早彼の囁きは聞こえてくることはない。このキャンプ場の朝は格別の気持ちよさがある。
遠くからは車の排気音が響く。この周辺は走り屋にとって好ましい道であり、早朝駆け抜けてゆく車が多い。私にとっては良い目覚まし代わりでも有るのだが、ゆっくり寝たい人には不向きであるかもしれない。

手早くテントを撤収し、今度はその走り屋達が好む道を走り抜けてゆく。

白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ) 本宮
住所:石川県白山市三宮町ニ105-1
電話:0761-92-0680
祭神:菊理媛神(くくりひめのかみ)、伊弉諾神(いざなぎのかみ)、伊弉冉神(いざなみのかみ)
神紋:三子持亀甲瓜花
旧社格:国幣中社
神階:正三位
加賀国一宮 式内社 白山神社総本社 白山七社
拝殿:入母屋造27坪(S57増改築)
本殿:流造71坪(江戸中期、明和7)
幣殿:27坪
参考URL

金剱宮(きんけんぐう)
住所:石川県白山市鶴来日詰町巳118
電話:0761-92-0131
祭神:天津彦穂邇々杵尊(あまつひこほににぎのみこと)
旧社格:県社
白山七社
参考URL

氣多大社(けたたいしゃ)
住所:石川県羽咋市寺家町ク1
電話:0767-22-0602
祭神:大国主神(おおくにぬしのかみ)
神紋:丸に山桜
旧社格:国幣大社
神階:従一位
能登国一宮 名神大社
【国重文】
本殿:(S57.06.11指定)桁行三間、梁間四間、一重、両流造、向拝一間、檜皮葺25坪、江戸後期(天明7)清水多四郎作
摂社白山神社本殿:三間社流造、向拝一間、檜皮葺、江戸後期(天明7)清水多四郎作
拝殿:(S36.06.07指定)桁行三間、梁間三間、一重、入母屋造、妻入、檜皮葺、江戸前期(承応3)
神門:四脚門、切妻造、檜皮葺、室町後期
摂社若宮神社本殿:(M39.04.14指定)一間社流造、檜皮葺、室町後期(永禄12)
【県指定文化財】
神庫、随身門
参考URL

奥村杉キャンプ場
住所:新潟県阿賀野市村杉
電話:0250-62-4141
料金:無料
利用期間:通年
テントサイト:砂利、乗入可
設備:東屋、水洗トイレ、炊事棟、炊事用かまど
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