2007年10月5日金曜日

日本三清水

r13を南下していく。"清水寺右折"の看板を見付けた。地図によるともっと先なはずなのだが、看板を信じ右折してみる。此処からの距離は8kmといったところだろうか。オドメーターを睨みながら走っていく。自分の方向感覚を信じるならば、もう左折してもおかしくないのだが、あれ以来清水寺の文字を発見できない。メーターも明らかに通り過ぎている事を告げている。
最初から地図と自分を信じて走れば良かった。現在地も分からぬまま、Uターンする。後は自分の感覚だけを信じ、適当な角を曲がった。

"音羽山清水寺"
延暦20年(801)坂上田村麻呂は兜に秘めていた持仏十一面観世音菩薩に蝦夷降伏を祈願し、八方山(717m)の山頂に安置したところ、観音の加被力により奥州平定の大任を果たすことができた。
大同2年(807)年、田村麻呂は戦死者の菩提を弔うために霊堂清水寺を建立し、一寸八分の十一面観世音を安置し、鎮護国家の霊場とした。これが清水寺のおこりといわれている。

駐車場には檀家さんの物と思われる車が数台停まっている。そして山門からは喪服を着た人達が此方へ戻ってくるところだった。
観光客と思わしき人は私以外誰もいない。同じ音羽山清水寺でも京都の其れとは大違いである。

庫裏にて朱印帳を預けてから参拝する。狭い境内ではあるが中々気持ちよい空間である。建築もさほど観るべき物があるわけではないが山門にあがり、本堂を見下ろすことが出来る寺社は此処以外ちょっと思い浮かばない。
ここで1番目を惹いた物は恍けた表情の狛犬である。盛岡天満宮のモノにも似た愛嬌を振りまいている。狛犬に注目して廻った事はないのだが、この様な四角い顔立ちは東北独特のモノなのであろうか?これからは注意して廻ってみたい。


さて、清水寺の由来にもなっている慈眼水(目洗い水)であるが、普段は水を祀る寺社においては、口に含み、その風味を試してみるのであるが、此処では、し忘れてしまった。
(その所為かは、分からないがこの後激しい雨にルート変更を余儀なくさせられるのであった)

気付けば思っているよりも遙かに長居してしまっていた。再びこの地を訪れることは無いであろうが、近所にあるならば度々立ち寄るであろう、心地よいスポットである。

参考URL
音羽山清水寺(おとわさんきよみずでら)
住所:岩手県花巻市太田21-5-1
電話:0198-28-2624
宗派:天台寺門宗(三井寺派)
開基:坂上田村麻呂
本尊:十一面観世音菩薩
札所:奥羽三十三観音第1番、和賀・稗貫・紫波三十三補陀落第1番
日本三清水
清水山門(昭和2建立)三間一戸楼門、銅板葺入母屋造

1 件のコメント:

みっちゃん(偽) さんのコメント...

南禅寺も山門に上がれましたね
有料ですけど