2007年10月4日木曜日

喫茶ときどき滝がみえる@鹿児島

予算¥350(アイスコーヒー¥350)

屋久島へと向かうフェリーの中、ラウンジに置いてあるガイドブックを眺めてめぼしい店をチェックしていた。
その中の一軒が目を引いた。"ときどき滝がみえる"もちろんその名前に惹かれたのだ。

"喫茶ときどき滝がみえる"
この辺りにあるはず、そう思いバイクのスピードを落とす。暫く走ると右手に一軒の掘っ立て小屋、そして控えめにあがった看板を見付けた。
知らなければ只の家にしか見えずに、通り過ぎてしまうところだ。
横の空き地が駐車場なのであろうか、砂利敷きで駐めにくく、少し気を遣う。

自分でもつくづくこんな店が好きだなぁ、何時も思う。綺麗に整いすぎた店ではなく、ヘンな店が、という意味だ。
普通の一軒家の玄関といった入り口から中へと入る。手作りの雑貨屋と云った風情、大きく山を望む開口部からは心地よい風が吹き抜けていく。
ココはアタリだな、と云うのが第一印象である。テラス席にはカップルが1組、他に客はいない。邪魔したくないし、されたくもないので店内の席に着く。
注文を告げ、出てくるまでゆっくり店内を観察させてもらう。無造作に置かれたアンティークの生活用品。昭和初期にはどの家庭にでも見られた品々であろうけれど、小綺麗なカフェに於いては妙にオシャレに映る。
”彼女が気に入りそうな店だ、連れてくれば喜ぶだろうなぁ”と思いながら、本を開き、緩慢な時間を堪能する。

滝について尋ねると、”彼の辺りからスーッと白布を引くように見えるんですよ、最近は珍しく雨が降らなくて枯れてしまっていますけど”と前方の山の僅かに岩肌を覗かせる箇所を指さす。

カップルも帰った事だし、テラスに出てゆっくりと風景を味あわせて頂く。再び此の地を訪れたときは、彼方に静かに白布を引く其の”布引の滝”を見ることが出来るであろうか?彼女と共に(今となっては別れてしまったが)


※現在"一湊珈琲"と店名変更しています

喫茶ときどき滝がみえる(一湊珈琲)
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町一湊 喫茶マップ
電話:0997-49-5945
営業時間:10:00~18:00
定休日:水曜
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