2010年8月15日日曜日

三太郎@丸亀

予算¥4,810(さぬきビール(ケルシュ)330ml¥600、キリンクラシックラガー中瓶¥525、勇心 一合¥500、綾菊 吟醸 国重 グラス¥650、讃岐コーチン骨付鳥¥1,575、蛸天ぷら¥735、付出し(白身魚南蛮漬)、漬物¥サービス)

一汗かいたし、バイクも走行不能になったし、で、丸亀から輪行してして帰りましょう。でもその前に一杯だけ飲んで帰りましょう、と、立呑み屋なんかを探し駅前をブラブラとしておりました。線路沿いに立ち並ぶ飲食店や、シャッター通りと化した商店街、そこから一本外れた路地裏などを彷徨い歩いておりました。
つまみも豊富に取りそろえた定食屋や、少しこじゃれた洋食屋、"腰掛"の冠を掲げた居酒屋らしき店の数数。そのどれもが"ココ"と、直感をもたらすようなお店ではありませんでした。
"立呑"との区別故の"腰掛"が居酒屋を意味していると仮定したのであれば、その対照となるべき"立呑"が何処かにあるはず、と更に範囲を広げ歩きまわるのですが見つかりません。
そうこうするうちに、呑み屋の看板に灯が点り始める時間となってしまいました。

【三太郎】
狭い間口から奥へとカウンターが続いています。その後ろには小上がりが控え、奥には座敷もあるようです。開店と同時に飛び込みましたので、未だ、お客さんはひとりも居らず、一番落ち着けそうなカウンターの中ほどに腰を据えました。
地ビールである"さぬきビール"それと、敢えて"一鶴"を外しはしましたが、丸亀に来たら"骨付鳥"だろ、と、ちょっと奮発して"讃岐コーチン"のを頼みます。
「この脚の先が黒くなっているのが、本物の讃岐コーチンです」確かにその指し示された部分は、輪をかくように黒ずんでおりました。
食べやすく切ってもらったその一片を噛みしめます。"わか"と"おや"の中間程の肉質、名古屋コーチンよりは脂が少なく、あっさりとした旨みが広がります。
それに合わせた地ビールのあっさりとしすぎる呑み口に物足りなさを覚え、地酒に遷ります。ちょいと一杯のつもりだったのに、杯を重ねる気になったのは、この店の居心地の良さによるものです。
ちょっと癖があって、好き嫌いが分かれるという"勇心"を選びます。日本酒は皆、ニ合売りとなっていますが、他のものも試してみたいので一合で頂きます。
コクのある甘めの"勇心"の次は、すっきりとした冷酒の"国重"といきます。アテは蛸天ぷら。愛媛の柔らかくねっとり感のある蛸と違い、こちらはしっかりと歯ごたえのある明石のものに近い味わいです。蛸に日本酒、同じ四国でも国が違えば、まるで別物です。

大阪の鮓屋で修業を積んだという、まだ若い店主と戯言を繰り広げるうちに、ニ時間半も時間は経ってしまいました。まるで10年来の行き付けのように馴染んでおりました。香川に来た時に寄りたい店がまた一つ出来ました。

三太郎
住所:香川県丸亀市西平山町107-2 居酒屋マップ
電話:0877-23-2466
営業時間:17:00~23:00
定休日:日曜
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