予算¥1,500(ジントニック、電気ブラン、キリンラガー中瓶、NoCharge、ALL¥500)
メールが鳴る。
"今 水6のFortuneというbarにいます。ちょっとのみませんか?"
最近、オカジマさんの誘いを断ってばかりだったな、と思い、メールを返す。
"どの辺りですか?"と。
"Bar Fortune"
スナックをそのまま居抜きに、といった内装に女性のオーナーが一人、それをスナックと差別化しているのは値付けとカクテルなどを含めた酒の種類の多さ故か。
入り口近くを団体が締め、一人客は奥の方に並んでいた。その中からオカジマさんを見付け、横に座る。その低いカウンターは据わりが悪く、スナックが嫌いな所為か妙な居心地の悪さを感じていた。
アルコールの数は多いとはいえ、ショートカクテルもなく今ひとつピンと来るものがない。取り敢えずは無難にジントニックを頼んだ。
"オリーブは好きですか?"と聞かれ、"嫌いではないけど、好きでもない"と答える。実際、マティーニはよく頼むのだが、オリーブを食べたことは一度もなかった。その残したオリーブをいつも美味しそうに摘んでいたのはどの彼女だったか?そんなコが居たな、という朧気な記憶しか浮かんでこない。
やんわりと断ったつもりであったのだが、小皿には二粒のオリーブが並んだ。出されてしまったものは当然残さず頂く。柔らかな酸味と僅かな塩辛さが広がる。瓶詰めをそのまま、ではなく調理されたものだった。意外といける。ただ、ジントニックの方は薄く、水のようだった。
もう少し酒らしいものを呑みたいと、電気ブランを頼んだ。冷凍庫にてキンキンに冷やされたボトルはうっすらと霜を纏い、カクテルグラスに注がれた液体はとろみを帯び、軽くフローズンのような状態だった。こんな呑み方は初めてだなぁ、と思いながらチェイサーと共に空けていく。
そんな時、ヒロとヨッシンが現れる。オカジマさんが呼んでいたらしい。他愛もない会話を繰り返し、そうそうに二人は帰っていった。それと入れ違いのように、汽笛亭のコがやってきた。また、オカジマさんが呼んでいたそうだ。再び他愛もない会話を重ねる。
そろそろ冷酒が恋しい気持ちとなり、一人席を後にする。入ってきたときには気付かなかったのだが、オリーブのアンチョビマリネ、ラタトゥイユ、茹で野菜と豚の辛味噌和、そんなメニューが大皿でカウンターに並んでいた。全て手作りだという。料理が好きな人なのかも知れないな。
Bar Fortune(フォーチュン)
住所:神戸市灘区水道筋5-3-15-105 Barマップ
電話:078-802-2231
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