予算¥5,400(鮃、鰺、間八、穴子、(各一貫)、バッテラ、冷酒x2、瓶ビール)
嫌な事があるわけではない。仕事が辛いわけでもない。しかし、心の奥底に澱のように降り積もるモノが在る。
それを振り払うために必要な場所がある。ここはそんな店である。
"彦六鮓"
大正時代に建てられた長屋の一角にその店は存在する。建替の進む阪急六甲界隈の中、赤煉瓦造の阪急変電所やこの並びだけは時が止まったかの様に切り取られている。
店には先客が一人、見知らぬ顔である。少し離れて腰を下ろし、麒麟と、鮓を何貫か頼む。この店の薪で焚かれた硬めのシャリが好みだ。前回は微かにコゲの臭いがしたが、今回は非常に良い感じだ。
鮃は旬を外しているので、やはり味が落ちてきている。穴子好きとしては穴子は外せない。ビールも空き、冷酒に遷る。バッテラも追加で頼む。あぁ、染み染みと旨い。
いつも美しく飾られた季節毎の花々、滝鯉大吟醸、そしておかみが優しく心を癒してゆく。
冷酒も二本目を空ける頃には、すっかり酔いが回っていた。常連さんと話し込む内に閉店時間も大きく過ぎてしまっている。いつも酒を控えめにしなければならないと思いつつ、また誘惑に負けてしまう。
最近呑みすぎて、廻りに迷惑をかけてばかりだ、反省。
彦六鮓
住所:神戸市灘区宮山町2丁目1-7 寿司マップ
電話:078-851-7555
定休日:金曜
白身のネタ@彦六鮓
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