予算¥1,630(白滴 純米吟醸 300ml¥750、ヒネ(塩)¥130x2、きも(タレ)¥120x2、つくね団子(タレ)x2¥380)
黄昏時の南都の町並みを写真に収めていた。
すると、何やら視界の端をチラチラと蠢くものがある。視線を足下へと遣ると、一匹の猫が擦り寄るように寝ころんでいた。
カメラを持ち替え、空いた右の中指と人差し指を、首筋から背を伝わせ腰へと這わす。そして、尾の付け根をコリコリと刺激する。反射的に高く高く掲げられた股間からは、情熱を持て余した雌が露わとなった。
「ここか、ここがええのんか?」
と、より一層刺激を強めていく。色めく肢体に合わせ、くぐもる艶声が上がる。
「キミの求めるトゲ付き棒は、ボクには生えていないのだよ、残念ながら」と独白しながら、下腹部をサワサワ愛撫してあげようと手を伸ばすと、シャッと唸りを上げ、車の下へと逃げ込んでいった。
なんで、「最近甘いもの食べ過ぎで、下パラがぽっこりしちゃったの、そこは触らないでって、言ったでしょ!」
みたいな怒り方をしますか。その掌を返したような変貌に呆れる。
「チチチチチ」
「キリキリキリキリ」
「クトゥクトゥ」
そう、ご機嫌を伺うように呼びかけるが、警戒したまま出てこようとしない。
短くも熱い逢瀬はこれにて終了、というわけだ。
仕方有るまい、猫は気まぐれな生き物、と、愛想は悪いが味は良いという焼鳥屋へと向かった。
【焼鳥 一品料理 おんどり】
狭い路地裏に佇む、これまた狭い店。L字型のカウンターの奥には常連さんが陣取り、ご主人と三面記事をネタにポツリポツリと言葉を交わしている。ボクは、その言葉と言葉の合間を縫うように注文を重ねていった。
”春鹿”というと、矢鱈と淡麗辛口ばかりが強調され、水のように味わいなく、香りも控えめで舌を刺激する辛口が残る、といったイメージがあるのだが、この”白滴”は違っていた。
控え目ながらもフルーティーな香りが拡がり、すっきりした中にも米の旨みが残る、そんな純吟らしさを秘めていた。
この酒ならどんな料理にでも合いそうだな、と思いながら、焼きたての串を摘む。
24年間、注ぎ足されてきたというタレは、とろみ、甘み、共にあまり付いていないサラッとしたタイプ。肉質も云われるほど良いものでもなかった。
店の雰囲気からも期待していたのだが、それ以上追加することなく、席を立った。
焼鳥 一品料理 おんどり
住所:奈良県奈良市西寺林町11-5 焼鳥マップ
電話:0742-22-9433
営業時間:17:00~24:00
定休日:月曜
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参考サイト
■株式会社 今西清兵衛商店
住所:奈良県奈良市福智院町24-1
電話:0742-23-2255
FAX:0742-27-3585
公式サイト
而妙酒 白滴 純米吟醸
1800ml ¥2,520 720ml ¥1,260
純米吟醸
原料米:山田錦
精米歩合:60%
日本酒度:+5.0
酸度:1.3
アミノ酸度:1.4
alc15.0~16.0%
1 件のコメント:
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