2010年1月5日火曜日

酒の吉田屋@阪神尼崎

予算¥750(キリンラガー大瓶¥370、シオサバ(尻尾)¥380)

阪神尼には立ち呑み屋がないという、などと言ってきたが、探せば在るものです。

【酒の吉田屋】
ビールケースが積み上げられた通路を抜けると、いかにも立ち呑み屋たるもの、かくあるべきな空間が拡がっている。
大瓶と共に、数多く多彩なアテの中から、塩さばを選ぶ。
「ハラとシッポとどっちがええ?」
にシッポと答える。骨を取るのがめんどくさいな、と、それだけの理由で。
鯖半身の尻尾の部分、つまり、鯖1/4。さすがにこれだけでかいと食べ応えがある。

何でも"尼"最初の立ち呑み屋だとか違うとかそうだとか。それに見合った貫禄や風情が有りますな。

酒の吉田屋
住所:兵庫県尼崎市御園町30 立ち呑みマップ
電話:06-6411-5123
営業時間:9:00~22:00、~21:00(土曜祝日)
定休日:日曜
cp6 mf5 re5

------------------読了------------------ 

劒岳〈点の記〉 - 新田次郎 -

新田次郎の小説はかなり読んでいますが、実は、彼の文体は嫌いです。
リズムのない言い回しや、登場する女性に色気がないところが気に食わないのだと思います。
しかし、山好き同士として、山で感じる微妙な感覚が共感できるところがあり、ついつい、読み漁ってしまっています。

そしてのこの作。いつもであれば、誰か死んでもおかしくないのに、誰も死なない展開。悪役的な人物がいるのに中途半端な絡みに終始する。そして紅一点である"葉津よ"の存在感の無さ。ドラマチックな展開は無いが、史実に基づき、淡淡と書き上げられた一作。しかし、だからこその感動が秘められています。彼の作品の中でも、最も良くできたうちのひとつではないかと。

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