2008年3月22日土曜日

ファミリーレストラン ちちや@土岐

予算¥790(上かつ丼(てり)¥790)

ジョモさんと交わした瑞浪名物あんかけカツ丼についての話題。その流れにより、"ちちや"のある隣町、土岐を訪れた。その"ちちや"では甘辛くとろみのあるソースのかかったカツ丼を出すという事だった。
"てりかつ丼のために名古屋かよ lol"などと元カノには小馬鹿にされ、"イヤ、メインは寺巡りだから"などと言い訳る。だが確かに名古屋へと向かった大きな要因の一つではあった事は事実だ。

"ファミリーレストラン ちちや"
生憎の小雨の中、駅から真っ直ぐに続く道を傘も差さずに歩いていた。お昼の買い出しに出てきたと思われる2、3人の客が並ぶ団子屋を過ぎ、朝から降り続く雨により水量の増した小さな川を越えると間もなく、細い路地裏に"ちちや"の看板を見付けた。駐車場を抜け、まるで従業員口のような扉を開く。本当にここから入って良いのだろうか?と一瞬怯むが、"いらっしゃいませ"の声に出迎えられた。

頼んだのは上かつ丼。何が"上"かというとカツが"やわらかい豚ヒレ肉"になるという。パ軒もヒレ、小川家もヒレ、ときたからにはここもやはりヒレといくべきであろう。
ご飯の上には刻まれたキャベツ、カツ、その上には赤みを帯びた薄茶色のソース。その色目からケチャップが入っているのかな?と思いながら一口。かなりの甘みが広がる。そして遅れて訪れる僅かな酸味。デミグラスソースにトマトケチャップ?だがこの甘みはケチャップだけでは無さそうだ。おそらくは何か甘味料を加えているのだろう。カツはソースカツ丼に皆共通してみられる非常に細かいパン粉で揚げられたもの。この衣の香ばしさは好きなのだが、肉が良くない。切り分けられた肉の断面は黒っぽく変色しており、食感はハムに近い。臭いも少しきつく、明らかに古くなった肉であった。

それにしてもこの単調な甘ったるいソースが好みには合わない。ここも名古屋文化圏であるから名古屋によく見られるような味付けだ。名古屋は味噌文化と言われるが、俺に言わせれば甘味文化だ。何でも甘ったるく仕上げられている。そこに胡椒などの他の味覚が加われば"手羽先"や"ミラカン"のように中毒性のあるジャンキーな味わいになるのだが、甘いだけではどうも受け付けない(彼女はミラカンもイヤだと言っていたが)。
他にも味乃家、みのりや、などがあるらしいが試してみることはおそらく無いであろう。

あんかけカツ丼にするべきであったか、と思いながら、帰りはちゃんと正面から出ていく。見上げると空は益々色を失い、打ち付ける雨は更に激しさを増していった。まぁ、そんな空も今の気持ちに合っていると言えないこともなかった。

ファミリーレストラン ちちや
住所:岐阜県土岐市泉町久尻32-11 かつ丼マップ
電話:0572-55-3214
営業時間:11:00~14:30、16:30~20:00
定休日:月曜

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