2008年3月13日木曜日

大衆食堂 稲田屋@福山


予算¥860(関東煮¥140x2、瓶ビール大¥580)

朱華園だけでは満たされず、ビールに関東煮でもつまむか、と稲田屋を目指した。

"大衆食堂 稲田屋"
寂れた商店街の一角にその店はあった。入り口横では大鍋が湯気を上げ、モルタル仕上の床に木製の長テーブル長椅子が並ぶ。そんな歴史を感じさせる素敵な空間。壁に貼られた安っぽいプラスチックの定価表も店のナリを表していた。
"関東煮"。それを頼むつもりで来たワケだが、はて、困ったな。なんと読めばいいのだろう?いざ頼む段にきて疑問がわいた。"かんとだき"では"おでん"である。ここでの"関東煮"は牛や豚のホルモンを串に刺し煮込んだものということは知っていた。これもそのまま"かんとだき"で良いのだろうか?それとも"かんとに"?いっそ"かんとうに"?そんな考えがグルグルと頭の中を巡るが、恐る恐る、"かんとうに"と言ってみる。すぐさま"何本?"と聞かれ"2本"と答える。何のツッコミも訂正も復唱もないので果たして合っていたのかどうかは疑問のままで残されてしまった。

串に刺し並べられたシロとフワは醤油で真っ黒に染まり、佃煮のように甘い。ここまで甘いと酒の肴といった感じではないのだが、ホルモン独特の臭みもなく、それでいて旨味はしっかりと感じられ、別々に食べる分には美味い。そう量を食べたいとは思わないが、こんなジャンクなものもたまに食べたくなる、そんな味であった。
辛味の抜けた一味を振りかけ、先に関東煮を平らげ、それからゆっくりとビールを楽しんだ。

斜向かいに座っていたおじいさんは酒に呑まれ、"今日は酔っているから、酔っているから"と何度も何度も店員に謝る。店の奥からは肉皿とネギ、ビールを追加する声が響く。
若いコは一人で肉丼に関東煮を数本を掻き込み、数人のグループは肉皿、関東煮を肴にビールを次々と空けていく。そしておじいちゃんは皿に残った汁を舐めつつ杯を重ねる。老若男女、皆それぞれの使い方がある"稲田屋"。実に味わい深い店である。

大衆食堂 稲田屋
住所:広島県福山市船町1-18 食堂マップ
電話:084-925-1392
営業時間:10:30~20:00
定休日:第2水曜、木曜
公式サイト

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

昔の新喜劇の花紀京のようなじいさんだな。
「おつゆとカラシはただやろ」
「酒はただちゃうがな」

招待状とどいた?スピーチよろしく!

みっちゃん(偽) さんのコメント...

新今宮辺りに行けばこんなおっちゃんはナンボでもいてますけどね

出欠、出し忘れてました
すぐ出しますわ