2010年6月2日水曜日

犬吉@湊

予算¥3,200(蓬莱 直汲み 純米原酒生貯蔵 一合弱、盾野川 清流 吟醸仕込み 一雫入魂 一合弱、大七 生もと本醸造 熟成生原酒(サービス)、田舎ドリたたき¥800、粕豚汁¥400、マグロ造り¥600、他)

古道具屋ですか?と、誰もが初めて見たときは勘違いするであろう居酒屋が、ここ堺には在ります。

【犬吉】
その店の前を通るといつでも"おしまい"と書かれた看板が立て掛けられておりました。扉に取り付けられた硝子窓から中を覗くと、カウンターは人で溢れ、ボクの立ち入る隙間など在りそうにもなかったのです。
そこで、満席の時は"おしまい"としているのだな、と、"彦六さん"的な看板の挙げ方、とボクは勝手に思っていたのでした。
しかし、昼間に"営業中"の看板を挙げているのを見るにつれ、もしかして、営業中は"おしまい"とし、その他は"営業中"などとうそぶく洒落の利いた店なのではないだろうか、などと思い始めていました。
そうして思いを胸にして訪れたある日。明らかに営業している時刻に提示された"おしまい"の看板。中を覗き込むと、客は一組のカップルだけ。これはまさしく洒落を利かせているだけなのだろうと得心がいき、扉を開けました。

まず頼んだのは、様子伺い的に"粕豚汁"それに併せてお酒も頼みます。ぐい呑みとと云うには大きすぎる茶碗になみなみと注がれた酒の旨さに酔いしれ、次次に頼んでいきました。
良い具合の酔い加減に予てよりの疑問を投げかけます。慌てて店主は外へと飛び出しました。"開いてるかどうかわからへん"という意見が多いので、外に看板を出すことにしたのだが、返るのをいつも忘れる、と苦笑いされました。

他に日本酒が無いかと尋ねますと、「大七の生原酒を入れたのだけれど、甘すぎて料理に合わなくて」と味見させていただきました。確かに主張の強い味わいではあるのですが、しっかりとした味わいばかり造る大七の個性の範囲内では無いのでしょうか?犬吉さんの料理が負けるとは思いませんが、その辺りは店主のこだわりと云ったところなのでしょう。

なにわともあれ、旨い酒に美味いアテを味わえるボクのお気に入りのお店です。

犬吉(いぬきち)
住所:大阪府堺市堺区出島町1-7-20 居酒屋マップ
電話:072-244-4096
営業時間:できれば18:00~
定休日:だいたい月曜
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ゆうやけ@いぬきち

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