ある雨の激しい晩のことでした。
時刻は夜半過ぎ。溜めに溜めてしまった洗濯物を干そうと、掃き出し窓を開けました。すると足元から"シャー"という音が聞こえます。何だろう?と、暗がりへと目を凝らしますと、一匹の猫がこちらに向かい威嚇している姿がありました。
踏み出した濡れ縁の妙に熱い温もりは、ついさっきまでその猫がそこに横になっていたことを示していました。そしてその温もりと威嚇の声は、全て干し終わるまで続いていたのでした。
翌日、威嚇するばかりで逃げていこうとせぬその姿を不思議に思い、もしかしてまだ居るのでは?と覗いてみます。そこには、昨晩威嚇し続けていた母親と、眠りながらもその乳を飲み続けるあかさんが3匹。そして、その横でくつろぐ父親の姿がありました。
それ以来、その濡れ縁は、この押し掛け居候の住処となっております。別に住んで貰うのは構いませんが、リビングの灯りを点すだけで"シャー、シャー"と威嚇し続けるのだけは止めていただきたいものです。お願いします。
4 件のコメント:
いつの間に猫屋敷に?? 願ったりかなったりですね。
庭のつるもまた伸びてるし。
全然、愛想を振りまいてくれませんので、願ったり叶ったりではありません。
家族の安住を邪魔する敵としか思われていません。
そのうちみっちゃんの気持ちが通じれば良いですね。
覗き見するのが鬱陶しかったのか、皆さん、濡縁から玄関ポーチへと移動してしまいました。
なつかれる日は遠そうです。
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