2009年2月24日火曜日

六甲山歩

ルート:寒天山道 - 紅葉谷道 - 百間滝(落差30m) - 似位滝(落差30m) - 紅葉谷道

日程:2009年2月中旬

単独行

前回の散歩では後悔し足りない結果となってしまったので、再び後悔しにMTBを担ぎ出した。
朝方バタバタと用意を始めたわけだが、ヘッデンと地図が見つからない。そこで仕方なく縦走マップを持っていくことにする。今回の目的は氷瀑の撮影と読図の練習だったのだが、いきなりの片手落ち。それでも意味がないかな?と思いつつもシルバだけは持って出かけた。

■10:02 渦森展望台公園
頼りない地図によると"寒天山道"の登り口は、本住吉神社奥宮から始まっているようだった。
だが、俺は今、公園の前にいた。早くも道を間違えていたのだ。

"公園を上がれ、そこに山へと至る道がある"

そう囁くんだ、俺のゴーストが。九割方信じると後悔する、俺の内なる声が。
いつもならそこに道はなく、藪こぎをして寒天山道を目指し力尽きてのリタイアとなるところだが、珍しく当たった、俺の山勘が。

■10:16 けわしい道ゆるやかな道分岐
朝からヴァームゼリーしか口にしていなかったので、さすがにバテてくる。
そこで、ザックの奥から発掘された、一年もの熟成期間をおいたチョコレートを口にする。少々白く変色したそれは、口溶けが悪く、スキーウェアの味がした。

ここで"けわしい道"と"ゆるやかな道"に分かれる。選んだのはもちろん"ゆるやかな道"。バイクを担がずに登られるのなら、それに越したことはない。
しかし、どちらの道を採っても距離が同じなのが謎だ。

■10:47 けわしい道ゆるやかな道合流
"ゆるやかな道"らしく、殆どの道程で押し歩くことが出来たのは助かった。
しかし、その道幅はとても狭く、人とすれ違う度に山肌へとバイクを避けなければならないのには閉口させられる。

合流地点。
ここで一息吐き、再びスキーウェアを口に放り込む。これらには、氷ノ山から連れ帰った雪の匂いが沁み着いているのか。オンボロの山小屋で達磨ストーブを囲み、デモパンから湯気と共に立ち上る粉っぽいくぐもった、そんな香り。それは幼少の朧気な記憶を思い起こさせる。

■11:09 サンライズドライブウェイ
最後の階段を上り詰め、舗装路に出る。トレランシューズのまま、漕ぎにくいペダルを踏んでいく。

■11:40-12:06 休憩
本日到達最高点と思われるポイントで休憩を取る。眺望も多少はあり、道行く人の邪魔にならないくらいのスペースがあった。
滞留用に持ってきたウィンドブレーカーを羽織り、カロリーメイト(チーズ味)を囓りながら、トランギアで珈琲を淹れる。そこにチョコを落とし込み、モカジャバ気分といきたかったのだが、これがまた全然溶けない。珈琲だけ飲み干し、水を加え、直火で煮込む。グラグラと沸騰させてもなお、半分ほどしか溶けないその泥水のような煮汁を飲み、底に残った欠片を指ですくい、しゃぶる。
チョコレートは古くなると白くなり、温めても溶けずに粉っぽい泡のようなものを上げ、スキーウェアの味になると知った。

■12:28 百間滝似位滝分岐
MTBを駐めていく。担がずに歩けるのが嬉しい。というか道が細すぎるので担いでは行けない。当然、乗っても行けない。

■12:33 百間滝
まず、滝口から覗き込む。30mほどの落差があるが、高度感はさほどない。端の方に氷柱が多少下がる程度でほとんど凍っていなかった。
滝本へ下り、見上げるがやはり凍っていない。

■12:46 似位滝
似位滝も似たようなものだろうとは思ったが、一応覗きにいく。

"凍ってますか?"
途中擦れ違う登山者に声を掛けた。
"ダメですね、もう暖かいから"
そう返ってきたが、見に行く。もちろん凍っていない。

■12:54 百間滝似位滝分岐
先ほど声を掛けた彼に挨拶をし、先に下る。
七曲滝も行くだけ無駄だろうと、氷瀑巡りは終了。

■13:26 六甲有馬ロープウェイ有馬温泉駅
今回は十二分に後悔できた。二度とMTBで紅葉谷道を下ろうとは思わないだろう。
紅葉谷道では、ほとんどの行程に於いてバイクを担いで下らなければならなかった。
やはり、有馬に下るなら魚屋道、これに尽きる。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

我々の間にチームプレイなどという都合のよい言い訳は存在せん。あるとすればスタンドプレーから生じるチームワークだけだ。

匿名 さんのコメント...

俺の眼を盗みやがったなー