2007年6月28日木曜日

ふたつの不動滝


福山不動滝2
福山不動滝3
大瀧山観音堂
大瀧山地蔵院1
大瀧山地蔵院2

一泊二日 二日目568km
r372-r81-R312-r23-R29-戸倉峠-R29-不動院岩屋堂-R29-R482-辰巳峠-R482-R179-人形峠-R179-R482-r38-r306-不動滝-大瀧山観音堂-大瀧山地蔵院

日出と共に起床、フライを乾かしながらの珈琲、今まで幾度となく繰り返された目覚めの儀式だ。
ガスストーブに火を入れ、コッヘルで湯を沸かす。珈琲を煎れながら地図を眺め、ルートを考える。芳しい香りが辺りに漂い始めた。普段ならまだ眠りの中の時間帯だが徐々に目が覚めてくる。
取り敢えずは写真を取り損ねた”不動院岩屋堂”、それから不動滝、そして大山へ向かう。目的地を大雑把に決めて走り出す。後は走りながら気の向くままに道を選ぶ。それがいつも通りの遣り方。案の定、ルートを間違えてしまったようだ。
どうせ一人旅だ。誰に気兼ねする訳でもなし、目的地すら変更しても構わない。そう思いつつも、予定ルート戻り、予定通りの目的地を目指す。

R29を北へと進む。まだ早い時間なので交通量もごく僅かだ。前回来たときと同じルートを辿り、最初の目的地へと到着した。
季節こそ違えども、不動院岩屋堂は相変わらず美しい佇まいだ。今日は柵が閉ざされているため直ぐ下までは近寄ることが出来ないが、まぁ良い。遠くから見た方が美しいのだから。
静かに流れる川沿いを歩きながら写真を20枚ほど撮り、十分満足したところで又走り出す。

次は不動滝。事前にネットで調べたところに依ると、関金温泉にほど近い大瀧山観音堂の辺りに在るようだ。
r306を通り、峠らしき辺りを通過したとき、不動滝駐車場という看板が目に付いた。観音堂はこのずっと下にある。こんな上から遊歩道が続いているのか、この時はそうボンヤリと考えていた。
なかなか良い感じの道だと思いつつ麓まで下って来たのだが、看板一つ見掛けなかった。見落としたのだろうか?Uターンをして頂上の駐車場まで戻ってみる事にする。其処が目的地の一つでなければ諦めて先へと進むところだ。
戻る途次、先ほどは気付かなかった落ち葉に覆われた小路を見付ける。もしやこの先に在るのであろうか?ふと、そう思ったが、余り入っていきたい道ではない。此処は後回しにするとして、まずは駐車場に戻ってから考える事とした。

駐車場にバイクを停めに入る。先ほど停まっていた車は一台もいなくなっていた。駐車場の奥から下の沢へと階段が続いていっている。水音が響き渡り、確かにその先に滝が存在することが伺える。
ライディングブーツのまま、多少荒れたその階段を下りてゆく。柵を乗り越え滝上へと立ち、滝壺を覗き込んでみる。二段になっているようで下まで見通すことは出来ない。結構な高度感だ。下まで下りることは出来ないのだろうか?そう思い、巻き道を暫し探すがそれらしきものはない。何となく納得いかないまま、バイクに戻り、先ほどの小路に行ってみようかと思う。走り出して直ぐ、橋の袂に一枚の看板に気付く。
"不動滝遊歩道 歩道延長135m 幅員0.6~1.2m 所用時間(所要の間違いか?)約10分 この遊歩道は急勾配のうえ鎖場があります。ハイヒール、革靴での通行は御遠慮ください"とある。どうやら下まで行けそうだ。喜び勇んで、駐車場に引き返し、靴を履きかえる。遊歩道は看板脇の僅かな踏み跡から始まっていた。コレでは看板がなければ、絶対に気付くことは無かったであろう。
遊歩道というには危険なその道を暫く下る。鎖場在り、痩せ尾根在り、倒木在りの楽しい遊歩道?である。倒木を潜ると、一面草や苔に覆われた滝壺が現れた。その二段から為る滝は中々の水量が有り、絶えず水飛沫を広げていた。その冷たさを感じながら、お不動さんの姿を探す。それらしきモノはない。マタギさんの言うソレは、どうやらこの滝のことではないらしい(後に調べたところ、不動滝は不動滝でもこちらは福山不動滝というらしい)
駐車場戻り、ツーリングマップルで確認する。やはりあの小路の先が怪しい。仕方がない、行ってみるとしよう。これで三回目となる道を下っていく。

細い沢沿いの道をゆっくりと下って行く。薄暗いその小路は路面こそあまり良くないモノの、良い雰囲気である。間もなく、道の傍らに奉納された赤い幟が立ち並ぶ滝に出会う。階段を数段上ると東屋と真新しいお不動さんが姿を現した。大滝山不動滝とはこちらであろうか?想像していた感じとは此処も違っていた。あまり感じるモノがない。寧ろお不動さんが存在しない方が厳かだ。それ程この真新しい像は違和感を感じずにはいられなかった。
多少がっかりしながら大瀧山観音堂を参拝する。そこは人気が無く、朱印は大瀧山地蔵院にてと一枚の貼り紙があった。地蔵院は訪れる予定ではなかったが行ってみることにする。

鄙びた温泉町といった風情の関金宿の細い路地を抜けていく。地蔵院はその一番奥に在った。すぐ前には共同浴場が在り、入浴料200円と安いので入っていこうかととも思ったのだが、登山後に入りたいのでココでは止めておく。
地蔵院の横にバイクを駐め、中へと向かう。此処の御本尊は国指定重要文化財である木造地蔵菩薩半跏像である。小さな宿場町には不似合いなほど存在感のある美しいお地蔵さんであった。偶々訪れた訳ではあるが、来て良かった。こういう出会いが有るから小回りの利くソロツーは楽しい。

福山不動滝でも少し降られたのだが、いよいよ空模様が怪しくなってきた。梅雨らしい雨が音もなく降り始める。予報はまたもやハズレらしい。先に広がる大山へと目を遣ると濃い灰色の靄が架かっている。気持ちが暗く沈み始める。酷くならなければいいが、そう願いながら靄の中へとバイクを向けた。

(天の真名井に続く)

不動院岩屋堂
住所:鳥取県八頭郡若桜町岩屋堂
?宗派:真言宗醍醐派
開山:空海
本尊:黒皮不動明王(日本三大不動)
岩屋堂:【国重文】指定(S28.11.14)懸造、桁行三間、梁間三間、高さ約10m、一重、前面入母屋造、背面切妻造、妻入、とち葺、室町時代初期(大同元年)
?開帳:3月28日(春の大護摩修行)、7月28日(秋の大護摩修行)
無住
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福山不動滝
住所:鳥取県東伯郡三朝町福山
2段、高さ33m
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大滝山不動滝
住所:鳥取県倉吉市関金町関金宿
高さ35m
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大瀧山観音堂
住所:鳥取県倉吉市関金町関金宿
開山:行基菩薩
中興開基:源頼朝
施行:所田番匠
本尊:十一面千手観音【市文】
大瀧山地蔵院奥の院、無住
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大瀧山地蔵院
住所:鳥取県倉吉市関金町関金宿1218
宗派:真言宗御室派
開山:行基菩薩
中興開基:源頼朝
本尊:地蔵菩薩【国重文】
札所:中国地蔵28番
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