日帰り527km
r95-r16-R428-r144-r17-r145(釜坂峠)-r34-R312-r23-R29(戸倉峠)-r37-r282-r31-R29-R9-r41-R9-r319-R9
-r31(十王峠)-河合谷林道-r31-r39-R29(戸倉峠)-r48(若杉峠)-r6-R429-R312-姫路バイパス-加古川バイパス-R2
水ツーを来週に控え、バイクの調子を見るためにブラリと出かけることにする。
小浜方面か、鷲羽山、それとも鳥取にするか?400km位の距離が日帰りには丁度いい。
暫し思いを巡らしたが、いつも通り過ぎるだけで、砂丘すら行ったことのない鳥取に決めた。
ツーリングマップルを眺め、ルートを決定する。まずは不動院岩屋堂に寄ろう。昼頃には鳥取に着くであろうから、食事を取りながらその後の事は決めればいい。
一ヶ月ぶりに跨るが、不機嫌ではないようだ。ゆっくりと六甲山へと上っていく。久しぶりなので未だしっくりこない。
途中で携帯を忘れた事に気が付いた。取りに戻るのも面倒なので、今回は写真はナシだ。
それにしても寒い。六甲山を越えてから、空も怪しくなってきた。雨が降り出したら引き上げよう。
西へ抜ける時の定番ルートを通り、釜坂峠へと至る。播州は小振りだが、いい峠が多い。
R29に入る頃には日が差すようになってきた。漸く体も馴染み始めた。大山まで行こうかとも思ったが、さすがに止めておく。
スロットルを戻すとチャリチャリ云う。帰ったらチェーン調整をしなくては。他には調子が悪いところは無さそうだ。
戸倉峠を越えると間もなく不動院岩屋堂の案内があり、左へと折れる。
上の駐車場にバイクを駐め、歩いて向かう。
山桜が、明かりを灯したように咲いている。舞台造の修験系寺院はその佇まいが素敵だ。近くに寄って見てはいけない。あれは離れてみるモノである。
別にアラが見えるとか云うわけではない。周辺一帯も含めての御堂だからだ。住職は居ないので朱印はやっていないとの事だ。残念である。
朝食を摂っていないので、早めに昼にしよう。近くのcafe escargotに寄る。
ここは注文の多い喫茶店、ゆっくりとくつろいで貰うため、敢えてセルフサービスなそうだ。テーブルに置いてある紙に注文を書き、自ら持って行く。オムカレーと珈琲を頼み、これから先のルートを考える。
宇倍神社、樗谿神社、白兎神社、摩尼寺、廻りたいと思いつつも、縁がない処ばかりだ。とりあえず宇倍神社へ向かおう。そして氷ノ山辺りに上り、時間があれば、木の殿堂へ。
カレーが出来上がったので取りに行く。そろそろ12時を回ったので客が増え始める。結構人気があるらしく、すぐに八割方埋まった。
オムカレーはなかなか美味しい。珈琲はもう少し炒りが浅い方が好みだが。。結局、珈琲を飲みつつ、一時間ほど居着いてしまった。
R29を外れ、少し山の中へと入っていく。案外こんなトコに、気持ちいいルートがある。宇倍神社を参拝。拝殿では、ご祈祷がされている。社務所には誰もいなかったが、しばらくウロウロしていると、禰宜さんらしき人が現れた。
朱印を頂きに伺うと、祭神である武内宿禰命の話を聞かせていただいた。長寿と、お金に御利益があるらしい。
樗谿神社を目指し先を急ぐが、看板も何もないので、行き過ぎてしまう。ちゃんと下調べをして、また訪れるとしよう。
白兎神社は何度となく通り過ぎているので、迷うこともなくたどり着いた。前回通ったとき建設中だった道の駅も完成しており、バイクを止めるのも容易である。社殿の葺替え工事中であった。維持費や技術的な問題が在るとはいえ、銅板葺が増えていくのは悲しいことである。
賀露漁港で白いか丼を食べ、摩尼寺へとR9に戻る。そろそろ給油しないとまずいなぁ、と思っていると前方で赤色灯が回っている。ネズミ取りだ。R9で初めて見たなぁ、とボーっしているとバイパスの降り口を過ぎてしまった。ここを過ぎてしまうと随分先まで行かなければならない。
仕方がないので鳥取砂丘を見に行こう。日本最大らしいが、道からの眺めは良くない。遠州大砂丘の方が、壮大な広がりが在って感動的である。
次の目的地は雨滝である。ここは日本の滝100選にも選ばれている。十王峠を越る。眺めは素晴らしいのだが、ガードレールも反射板もない完全一車線道路だ。前から車が来たらすれ違うことすら、難しい。
扇ノ山河合谷高原へと曲がる道を越えていく。通り過ぎる時、"雪害により通行止め"と書かれた看板があったような気がした。気にせずとりあえずは雨滝へ。
大小幾つもの滝が様々な表情を見せる、苔むした美しい沢、すばらしい場所であった。少し上った先にも、もう一つ滝が在るようであるがライディングブーツで登るのは大変なので止めておこう。
側にあるとうふ工房 雨滝で食事を楽しみ、雨滝でのんびりする。これだけでツーリングの目的としては十分である。次回、カメラとトレッキングシューズは忘れずに持ってこなければならない。
さて、河合谷高原へ上り、R9へ抜け、氷ノ山方面へ向かうとしよう。河合谷高原への分岐点へと戻り、先ほど気になった看板を見に行く。"積雪により通り抜けできません"と書かれていた。もう四月になろうかというのにそれは無いやろ、と思い先へと進む。
たとえ雪害で荒れていたとしても、バイクならどうにかなるだろう、という根拠のない自信である。(実際、どうにかなった試しは一度として無いのだが)
落石や落ち葉などで多少荒れてはいるが、走りやすい道である。最初予定していたルートは、雪害で封鎖されている、他のルートを検索すると南に抜ける道が在るのだが、ダート表示になっている。フラットダートなら走れない事は無いし、古い地図なので舗装されているかもしれない。淡い期待を胸に高度を上げていく。
日陰はさすがに雪が残っているなぁ、と思いつつも進んでいくと、路面も雪で覆われるようになり始めた。轍を辿り、慎重に進む。試しに雪の上を走ってみると、途端に前輪が取られる。やはり雪の上は走れない。放牧場の方へと抜けていくと、一面の雪景色となってしまった。分岐点まで戻り、もう一つのルートへと急ぐ。
雪の量も増え、併せて轍を辿る回数も増える。前方に車が停まっている。側にいるおじさんが大きく手を振る。ああ、やっぱり無理か、と思いつつ、近づき、エンジンを切る。"無理ですかねぇ"とりあえず聞いてみる。"ここから先、直ぐに30cm位積もっている、それが30m位続いていて、また無くなるが、その先に2m位雪が積もっていて、道が全然分からない"、ということだ。たとえ1cmであったとしても、一面の銀世界へと踏み込んでいく自信は無い。帰りは路面状況が分かっているので、わりといいペースで下りてゆく。
十王峠をもう一度通るのは嫌なので、r31を南下して行く。この時間から氷ノ山に上がるのはキツイのでR29を使い南を迂回し、再び戸倉峠へ。R29は交通量も少なく、周山に匹敵するくらい走りやすい道だ。
緩いカーブが山間を縫い、空へと抜けていく。スロットルを開ける。一瞬、前輪がスライドする。全身の毛穴が開く。あぁ、又か。Qualifierは、BT014からの履きかえなのだが、比べるとどうも接地感に乏しい。ツーリングタイヤに毛が生えた程度のモンだ。滑り出してもコントロールはし易いが、路面に吸い付くような安心感がない。次は014に戻すべきか?あれは、あれで激しい段減りに悩まされるのだが。。
すっかり気が抜けて、ペースを落とす。r48に折れ、天滝へ。天滝へは登山道を30分程登らなくてはいけない、らしい。また、断念せざるを得ない。谷間なので、もうそろそろ薄暗い。あまりノンビリしているわけにはいかなくなった。
r6を南に抜ける。ここも良いルートだ。朝方抜けると気持ちいいであろう。鉱山や鉄道の跡があるようだ。次の計画には組み込むとしよう。
そして、R429を東へ。すばらしく良い道だ。ブラックマークがたくさん付いている。週末の夜は、四輪が集まるのであろう。この道もツーリングルートの定番に組み込もう、と思った途端、激しく上下に揺さぶられた。えらいトコに来てしまった。減速帯と高さ50cmくらいのカマボコの嵐である。いくらローリング族対策とはいえ、酷すぎる。ケツを浮かし、ニーグリップして走り続けないとスロットルを開けることが出来ない。
フラフラになりながら、下まで下りると、今回のツーリングの内で、最も感動的な風景が、暗がりの中に広がっていた。ここには、又来なければならない。もちろん、カメラを忘れずに。
遠坂峠を越え、大橋ラーメンでも食べて帰ろうかと思っていたが、あまりに疲れたため、不本意ながら姫路バイパスを使うこととなった。
(不動院岩屋堂写真追加しました)
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