2007年6月7日木曜日

道の駅不知火

危ういトコロではあったが無事給油を済ますことが出来た。今日、目指すは"天草"であるはずなのだが、余計な時間が掛かってしまった為、とりあえずは"道の駅不知火"をキャンプ地とした。もっとも、行ってみてテントを張れそうかどうか見てからの話なのだが。途中でスーパーに立ち寄り食材と酒を仕入れ、先を急ぐ。今日は見た目の距離以上に疲労してしまった。なるべく早めに休息したい。不知火で休めれば良いのだが、そんな思いが心を占める。
間もなく海沿いの流れの良い通りへと差し掛かり、道の駅不知火が姿を現す。国道沿いの広い道の駅は車中で宿泊する人も多く、中々良さそうな雰囲気である。駐車場をグルリと回り、テントを張りやすそうな場所を探す。奥の芝生の広場へ向かうと、既に先客が居た。エンジンを切り惰性で後ろへ付ける。福岡ナンバーのCBR1000RRか、良いバイクだ。もう既に眠りに就いているようなので、なるべく静かにテントを設営する。
時刻は十時前、早めにくつろげて良かった。一時はどうなることかと思ったものだが。夕食は栂尾神社で頂いた餅を入れた味噌汁である。ガスストーブに火を入れ今日一日の事に思いを巡らす。つまみを炙り、酒を楽しむ。一日の内で最も楽しみな時間だ。交通量の多い国道沿いなので五月蠅いが、南国感が満喫できる風景は”遠くに来たなぁ”、という感じが味わう事が出来て嬉しい。
やがて、駐車場には様々な改造した車が集まり出す。最近の流行は、"ワイルドスピード"の影響かLEDでカラフルに彩られたものが多いようだ。酔いが廻ってきたので、早めにテントへと入り込み眠りに就く。

翌日はいつも通り夜明けと共に目を覚ます。南国の朝は早い。顔を洗いに行き、戻ると先客も目を覚まし撤収作業中であった。お互い作業を続けながら、挨拶を交わす。フライを乾かしながら、珈琲を煎れる。
彼は、父親とツーリングに来ていたが、この道の駅で温泉に入り眠たくなったのでもう一泊したそうである。これから長崎へ向かうことを話すと、"カステラを買うなら眼鏡橋の店で買わなければならない"、と強く薦められた。丁度良い、お土産はそこで買うとしよう(勝喜堂 めがね橋店で買ったが、匠寛堂を薦めていた様な気がする)。

一足先に片付けを終え、東へと旅立つ名も知らぬ彼、西へと向かう私。束の間の出会いと別れ、そして今日もまた繰り返される。

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