2007年4月20日金曜日

神門神社

阿蘇、高千穂とGWの人混みに嫌気がさし、ひと気の無い場所に行きたいなぁ、と思いツーリングマップルを開く。鹿児島方面まで行きたかったが、長崎に行く方を優先したい。そう考えると霧島に行くのは少し辛そうだ。
神門神社、距離的には良さそうだ。ここを参拝して、西へ抜けよう。


"神門神社"
養老二年(718)の創建といわれ、奈良正倉院と同一の物を含む銅鏡を社宝とし、併設されている西の正倉院に納められていると云う事だが、拝観時間が過ぎていたため、入ることが出来なかった。
ここは、百済国の王族、禎嘉王を祭神とし、百済からの文化が色濃く伝わっているらしい。極彩色で包まれた百済の館の前では、祭りが近いのであろう、韓国風の衣装を纏った青年達が音楽を奏でている。
すぐ横の参道の階段を上っていくと、拝殿の前では近所の子供達であろう数人が遊んでいる。邪魔をしないように、本殿の方まで回り、数枚写真を撮った。
本殿は重文で、寛文元年(1661)上棟、”七間社流造、厚板葺目板打ちの段葺き”と云うことである。朱に染められたその姿は、覆堂に隠され全体を見通す事が出来ないのが残念だ。
拝殿は瓦葺きでシーサーのような狛犬?が屋根の上に腰を下ろし、鬼瓦よろしく辺りを見据えているのが印象的である。
最後に拝殿の正面に行き、全体の写真を撮ろうとカメラを構えると、今まで遊んでいた子達が一斉にこちらを向き、ピースをしたのであった。
思わず笑ってしまったが、やっぱり子供達が遊びに来る神社は良い。音楽が止み、練習が終わったようなので社務所へと向かう。
朱印を戴き、バイクで旅をしていることを話していると、向かう予定の人吉方面への道は、通行止めで抜けることが出来ないとのことだった。
椎葉村の方へ抜けるトンネルが新しく出来ているので、そちらへ行けばいい。持っている地図は古いため、何処に新しい道が出来ているのか分からなかったが、兎に角二つ目の交差点を北に向かえば良いそうだ。
礼を言い、先を急ぐ。日が暮れるまでに山を越えてしまいたかった。トリップメーターはまだ100km行っていない。給油しなくても大丈夫だろう。この考えが甘かったことを後で痛感することになろうとは、その時は微塵も思いもしなかった。
(栂尾神社に続く)

神門(ミカド)神社 
宮崎県東臼杵郡美郷町南郷区神門96-2
参考URL

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