2010年12月17日金曜日

立ち呑みカウンター 酒のデパート ヒトモト@横須賀

予算¥1,020(エビス大瓶¥400、日替り地酒(福小町 特別純米 無濾過) 一合¥260、お肉ビッシリのシュウマイ¥210、高菜の油いため¥150)

 開店間もない店内。仕事の行き付けにちょっと一杯引っ掛けただけ、とでも云いたげな常連客が、ボクと入れ替わりのように店を後にしていく。

 カウンターに着くか着かないかという内に、注文を済ませておかなければならない、と云った不文律が存在しそうな店ではあるのだが、そんな店に在ってこそ、じっくりと吟味してみたいという気持ちも確かにあり、注文を伺いに来た女将さんに断りを入れ、壁に貼り連ねられた品書きに目を通していく。
 そうして真っ先に目に付いたのは、首都圏の安呑み屋でよく目にするホッピー。しかしビールの代用品として生まれたそれを、懐かしんで呑むほどの懐古主義をボクは持ち合わせてなどいないし、その素朴な味わいを楽しめるような純朴さをも、とうに失ってしまっているので、真っ当に美味いビールとしてのエビスを頼んだ。

 「400円です」
 差し出された瓶と共にそう告げられる。
品書きには420円とあったような?そんな事が思い浮かぶが、事の本質はそんなところに在りはしない。注文した品が運ばれ、料金を告げられる。それは即ち、キャッシュオンだと云うことを意味していた。あわてて小銭をかき集め、支払う。

 "Cash on Delivery"
 これならあと一杯いけるかな?などと、その日の懐具合の勘定せずに呑めたそんなシンプルなシステムを、なんて素晴らしいのだろう、なあんて、二十歳そこそこの頃には感じられたりもしていたのだが、少しくらいゆとりの出来たこの歳となってはそんなもんも面倒に感じさせられる。

 アテには横浜に来てるんやから、シュウマイにしとこか、とそれを頼み"210円です"なんて告げられてから、慌ててポケットを漁るボクの記憶力の無さと、"COD"の煩わしさに腹が立つ。

 "一時間以内でお願いします"との貼紙に
 "上等じゃなイカ。たっぷりと一時間、堪能してやんよ!"と颯爽と立ち向かってはみたものの、ここ二日間で2時間しか寝られないといった強烈な時差ボケっぷりにより、ビール大瓶1本に日本酒一合と、散散たる結果にも再び腹が立つ。

 あまりに悔しいので、近近また行くつもり。

立ち呑みカウンター 酒のデパート ヒトモト
住所:神奈川県横須賀市若松町1-2 立呑マップ
電話:046-823-0455
営業時間:10:15~20:30(月、火、木~土曜)10:15~20:00(日曜、水曜、祝日)
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どぶろく@ヒトモト

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