2010年12月4日土曜日

立ち呑み処 はっぴぃ@成田駅前

予算¥900(生中(樽生)¥300、長命泉 ぬる燗¥300、アジ刺¥300)

京成成田での途中下車。もちろん目的は成田山。
成田着が15時半頃やから余裕やな、と高を括っていたのだが、気象状況の悪化による到着の遅れや電車の本数が予想外に少ないなどで、朱印を頂いている時に五時を告げる鐘が鳴り響くなどといった、何とも慌ただしい参拝となってしまっていた。
秋の夜は釣瓶落としというほどに、たちまち闇に包まれていく境内。立ち並ぶ売店は日没を合図に後片付けを始め、足早に家路へと向かう人影や、晩秋を匂わす木枯らしに、追い立てられるかのように新勝寺を後にする。

今までにも、何度か成田へと足を運んだことはあった。言うまでもなく、その目的は成田山を参拝することであるのだが、それを成し遂げたことなど一度としてなかった。それは、なんとなく"なりたさん"なんていう、その、あまりにもメジャー過ぎてミーハー過ぎるイメージが、ボクをそこまで辿り着かせるまでのモチベーションを保つことを許さなかったからである。
それなら、今回、ようやく、初めて、訪れた、成田山はと云えば、夜空に浮かび上がる堂宇の佇まいは美しく、感動的であり、荘厳とさえ云えた。愚かなる先入観による食わず嫌い。名だたる仏閣は、それ相応の風格を確かに携えているのであった。

成田駅前に一軒の立呑屋が在ることは以前より知っていた。その店を訪れたのは、成田山の余韻を従えて思い浸るなんて殊勝な行いからではなく、ただ単にアルコールが切れたからであった。
明るいの店内。豊富なアテ。そしてその、全品なんちゃら円といった値付けなんて云うのは、安いから粗悪なもんを出しても我慢してくださいね、と前置きされているかのようで余り好きではないのだが、この店は比較的良心的であった。
発泡酒とはいえ300円、ホテルで700円だった長命泉も300円(8勺だけどね)、新鮮な半身のアジ刺も300円、他のお客さんが頼んでいたサンマ煮付も丸丸一尾で300円。意外とよいお店でした。

立ち呑み処 はっぴぃ
住所:千葉県成田市花崎町814-24 立呑マップ
電話:047-622-2278
営業時間:17:00~23:00(L.O.23:00)
定休日:土日祝日
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