予算¥1,110(焼き餃子(7ヶ)¥330、水餃子(6ヶ?)¥330、サッポロ黒ラベル中瓶¥450)
府道63号線を、歩いたり、漕いだり、跨ったり、座っていたりしながら通る度に何となく気になっていたお店があった。
今回もまたいつもと同じように、そのまま通り過ぎようとしていたのだが、いま正に、その交差点を通りかかったその時に、その店へと入っていく家族連れが目に入った。
母親、それから手を引かれ、父親に続く少年。その背中は"やったねパパ 明日はホームランだ!"と語りかけているかのようだった。
そんな楽しげな気持ちに思わず惹かれ、家族の後に続いた。
【中国料理 楽天】
カウンターに独り座り、焼きと水餃子、それからビールを追加した。
店主のお子さんなのだろうか、仕事慣れしていないまだ少年、少女と呼ぶべき年頃の子らが、同じくカウンターに腰を下ろす常連さんに言われるがままに仕事をこなしていた。
そんな、ぎこちない接客を眺めながら、刻んだキャベツの上に揚げた餃子の皮を載せた先付けをつまみ、仕上がりを待つ。
まず運ばれてきたのは焼き餃子。見た目は、何となく濁った様な焼き色をしており、ちっとも美味しそうではないのだが、一口囓ると驚いた。ちょっと黄ばんだような、それでいてもちっとした皮の中からは、たっぷりの肉汁とニラの芳しい香りが溢れ出す。
これは予想外に美味い、と、そのままでも食べてみる。餡にもしっかりと味が付いており、これだけでも結構いける。続けてふたつみっつと頬張るうちに、水餃子が運ばれてきた。焼きとは打って変わって、仄かに湯気を立ち上らせる艶やかな白色の餃子。
「同じタレでお召し上がりください」
そう言われるがままに、餃子のタレにラー油を垂らしただけのモノに浸して食べた。
コレがまた美味い。皮の中に染みこんだ茹で湯が、肉汁と上手いこと相まって、あたかも小龍包でも食べているかのような味わいである。それから、焼きより厚手の皮に包まれたそれは、ツルッとした喉越しを残して滑り落ちてゆく。
焼きと水を同じ皮で包んではいけない。水餃子の皮は絶対に厚くすべきだ、と何度も口を酸っぱくして言っているが、そんな当たり前のことをこの店ではきちんとやっている。
おそらくは他の料理についても、ちゃんとした仕事をしている店であろう。
また、泉南を訪れる楽しみがひとつ増えた。
中国料理 楽天(餃子のラクテン)
住所:大阪府泉佐野市湊3-1-13 餃子マップ
電話:072-463-3445
営業時間:11:30~14:00 17:00~23:00
定休日:水曜
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