2008年2月12日火曜日

食堂 むとう@新潟

予算¥610(味噌ラーメン¥610)

僕は小腹を空かせ一人新潟の夜を徘徊していた。ただ当てもなく暇を持て余し彷徨い続けていた。そんな時にふと見付けた一つの真っ赤な看板。しとしとと音もなく降り続ける冬の長雨で微かにぼやけるラーメンの文字。
そんな店の前には数台の車が並び、湯気でうっすらと曇った窓には少なくはない人影が浮かぶ。如何にも幸せそうな香りが漂ってきそうではないか。僕はいつもこんな店に惹かれてしまう。

"食堂 むとう"
テーブルには家族連れや数人組のグループが座り、L字形のカウンターには3人目のおひとりさまとなる僕が居た。頭上に掲げられたメニューに目を通し、その中から味噌ラーメンを選ぶ。理由は簡単。塩ラーメン、醤油ラーメン、味噌ラーメン全て同じ金額だったからだ。こんな風に色々なラーメンが並ぶ店では味噌がちょっとだけ高い場合が多い。だから同じ金額の時は何処でだってついつい味噌ラーメンを頼んでしまう。

僕はカウンター越しに主人の動きをじっと眺めていた。ステンレスの台の上に並べられたラーメン鉢は四つ。その内の三つには味噌が加えられる。味噌ラーメンがウリなのかも知れない、そう思うとなんだか少しだけ嬉しくなった。
あの野菜が盛られたヤツか?バターを加えたヤツか?とwktkしていたのだが、出てきたものは何も施されないヤツでちょっとガッカリさせられる。その代わりといっては何だが、目の前に出されたどんぶりにはたっぷりとシナチクが盛られていた。
どんぶりを傾け一口スープを啜る。ウスイ。出汁には野菜の甘みを感じ、薄味好きな僕としては塩加減も構わないのだが、動物性のコクを感じられない。良く言えばあっさり、悪く言えば水っぽい。一度ベジタリアン向けに動物性のモノを一切排除してラーメンを作ったことがある。当然の如く失敗に終わったわけだが、そのときの味を彷彿させる。まるで味噌汁に麺を入れているかのようでちっともラーメンらしくない、そんな味だ。
それに添えられたシナチクも矢鱈と辛く、それはスープの薄さを補う物ではなく、その物足りなさをより一層引き出す役目しかしていなかった。

如何にも地元に愛された味。そんな雰囲気をプンプンと漂わせている店だったのにハズレであった。もっとも僕の味覚に対して、ということに過ぎないのだが。

食堂 むとう
住所:新潟県新潟市中央区米山8-10 ラーメンマップ
電話:025-243-4526
営業時間:11:00~23:00
定休日:不定休
参考サイト

1 件のコメント:

みっちゃん(偽) さんのコメント...

閉店するそうです。