2011年2月9日水曜日

彼女はこんな店で働きたいな、と言ってみたりしたんだ@立呑処 おかもと

予算¥2,890(男1人女1人)(刺身盛り合せ(ホタテ、タコぶつ、ハマチ、まぐろすき身、活太刀魚、トロサーモン、活ひらめ、イクラ)¥680、金華さばキズシ¥390、イカ玉子焼¥350、広島かき塩焼¥400、キリンラガー大瓶、日本盛大吟醸正一合¥350、錦郷正一合¥350)

 ほんまに13時に開くんやろか?と不安になりながら店の前を通り過ぎる。それは、開店まであと5分という頃合の事だった。
 店先には"柳内酒店"の看板を背負った軽トラがどっしりと居座っており、シャッターは未だ固く閉ざされている。イヤな予感が過ぎった。それはかつて、友人とふたり訪れた折に臨時休業だったという苦苦しい思い出。しかしそこには、その時と同じようにその事を告げる貼紙などそのどこにもなく、それでは、開店準備に手間取っているのか、営業時間に若干の変更があったのか、まさかの定休日の変更でさえなければ良いのだが、などと思いながらに、そんな思いを思わず言い訳したりしていた。そして、昼からやっている立呑なら幾らでも知っとうから、そこで時間でも潰そうか?なんて提案するも、そこが目的やったから他には行かんでええ、とそこへ向かい歩き出すのであった。

 まぁ、まだ開いてへんのと違うかな、と思っていたその店はといえば、案の定、開いていない、なんて事など全くなく、きっちりとon timeで開けましたよ、とでも言いたげに暖簾を下げていたのであった。

 そこは広いとは到底言えない空間ではあるのだが、開店間もない時間であっても、六七割は常連さん達で占められていた。そして、辛うじて新参者に許された入り口近くのカウンターへと腰を据え、忙しげに働く主人の合間を見て注文を告げた。
 開店と同時に駆け込み、アテ一品に一杯と引っ掛け、早くも席を立つ先客に、挨拶を交わしながらその隙間を埋めていくように訪れる馴染み客。そして、その度に気を遣い、奥へ奥へと詰めようとするユキ。

 「常連さん達は、毎日、同じ時間帯に同じ席へと着くから無理くり詰めんでもええんやで。大概、どの店に於いても、奥は長っ尻の常連さん達のための憩いの場であって、一見さんは、夏は暑い日差しに曝され、冬は隙間風に凍える入り口近くに寄せて貰うもんなんや。そこで何回か通ううちに顔見知りになって"よう、にいちゃん、久しぶりやな、まあ、こっち来て呑めや"なんて呼ばれて、ようやく奥に入り込めるもんなんやで」なんて苦言を呈すると、奥がやっぱり上座なんや、なんて、理解したのかどうかよく判らないような相づちを打つ。書いといて貰わな忘れてまうから書いといてな、ということなので、今回もまた書いときます。

立呑処 おかもと
住所:兵庫県尼崎市水堂町2-3-13 立呑マップ
電話:090-2194-4297
営業時間 :13:00~20:30
定休日:水曜、年末年始
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立呑処 おかもと@立花

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