予算¥840(そば肉玉¥840)
この度、五、六年ぶりに広島を訪れてみたのは、かつてこの地で食した広島風お好み焼きが、実に美味かったって記憶だけが日増しに成長しすぎていて、関西にて食べる広島焼だの自分で作るお好み焼きだのに満足出来なくなっているのではないだろうか、と、ブレを正すためにも本場のその味を再確認してみようではないか、と思いたったからであった。
頼んだのは基本の"そば肉玉" 家で焼くときの参考にと、その行程を観察する。
薄く拡げられた生地の上に、たっぷりと刻まれたキャベツ、モヤシ、天かすを載せ、化学調味料に魚粉を加える。糸を垂らすように細くつなぎとなる生地を振りかけ、豚バラを二枚載せて引っ繰り返す。うっすらと焼き色のついた生地からはみ出した具材を整え、そのまま押さえつけずにじっくりと蒸し上げていく。次に、ここまでの作業の内に、予め茹で上げられていた若干太めな生麺を鉄板に載せ、塩胡椒を振って炒めつけていく。その上にじっくりと蒸され甘みが引き出されているであろうキャベツ達共共、渾然一体となった本体とでも云うべき部位を載せて、しっかりと押さえつけ水分を飛ばす。と、同時にその横へ卵を落とし、素早くその上に載せた。最後にわずかにはみ出した具材をコテで整えて、オタフクソースを刷毛で塗り上げ、たっぷりと青のりに魚粉を振りかけての出来上がり。その真円と見まごうほどの仕上がりは溜息が出るほどに美しかった。
確かに美味い。だがしかし、その味足るやボクの記憶には遠く及ばず、やはり過剰に美化されていたのかもしれないな、なんて思ったりもした。
それはなんかもう、散散蔑めてしまっていたであろう神戸の広島焼屋さんゴメンナサイ、って気持ちにさせられるには十分すぎる程の確認的な作業であった。
じゃあの。
薬研堀 八昌
住所:広島県広島市中区薬研堀10-6-1 粉もんマップ
電話:082-248-1776
営業時間:16:00~22:30(火~土曜) 16:00~21:00(日祝日)
定休日:月曜 第1、3火曜
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