2009年11月15日日曜日

傾いた喫茶店 レードルの"アレ"@通い船

予算¥850(レードルの"アレ"¥850)

山幹に沿いに西へ向かうと、否が応でも目に付いてしまう、今は無き傾いた喫茶店"レードル”
その店に"アレ"があるということを知ったのは、いつの頃であっただろうか?
それ以来、いつの日にか"アレ"を一度は、たった一度でも良いから口にしてみたい、と幾たびか夢に見、何度となく枕を涎で濡らしたことであろう。
しかし、数年に一度、限定20食程度、常連さんにのみ、"アレ"あるよ、と囁かれるというその一品は、サガルマータの頂よりも遥か遠くにあるかのようであった。
いつの日にか、その夢が叶う日が来るかも知れない、と、希望的観測だけは持ち続けての、思い焦がれるだけで何の努力もせずに過ごしていった日日。それも、一度としてその香りすら鼻にすることもなく、突然の閉店により、永久にそんなあまい考えなど叶えられるはずもないのだ、と思い知らされた現実。
そんな甘酸っぱい青春の一頁を、これもまた(何の努力もせずに)叶わなかった夢のひとつとして、また心の奥底に墨塗りを増やし、胸の奥深くへと沈めていっていた。

「レードルさんに料理を作ってもらおうか、というような企画があるんですよ、実は」
というウ○ミさんの言葉。
それがまさか、あの"アレ"であったとは!?
今回、20皿限定で、と、立てられたこの一日限定、レードルの"アレ"を食べよう企画。休みが取れるだろうか?と迷いはしたモノの、昼抜けて食べに行けばええやん、と、昔年の思いを込めて、予約を入れたのであった。

【レードルの"アレ"】
予め仕込まれたルーをフライパンで温め直していく。そこからして、カレーらしいスパイシーな香りよりも、甘酸っぱく爽やかな芳香が漂ってくるのは、20皿分に12個もの"あれ"を用いているからに他ならない。
待つこと数分、社町契約農家のおいしい低農薬米がたっぷりと盛りつけられ、更に、"あれ"を長時間、無水で炒め尽くし、味、香りともに濃縮された"アレ"が惜しげもなく、たっぷりと盛られた。
それを口にするまでのワクワクとした、ココロオドル時間。その時は、とてもとても、ボク好みの始めにガツンとした強烈な甘みがあり、そこから、猛攻な辛さと濃厚な旨味が口蓋一杯から、鼻腔、脳髄、更に、翌日の"けろのみ"まで刺激するような喜びを感じずにはいられなかった。
しかしそれも、良い意味で裏切られた。始めにガツンと来る胃臟を刺激する辛味。額に汗しながらも止まらない旨味。そして、後から拡がる、すっきりとした甘みに芳しい芳香。
いつもは純然たる"あれ"の滋味を味わっていただくために肉類は入れないのだけれども、というなか、今回は、ステーキ用の肉を入れてみました、という特別サービス。
そんな手間暇、原価を考えたら、とてもじゃないけど、店で出せる品ではないとの言葉にも頷ける逸品。

来年、また、この時期に、この"アレ"に巡り会えたらいいな。

LADLE(沖縄おでんと島野菜の店 通い船)
住所:神戸市灘区篠原南町7-1-18 カレーマップ
電話:閉店
営業時間:11:00~14:00
定休日:一日限定復活
通い船@骨董通り
レードルの甘辛カレー@通い船
2周年@通い船
ようつべ

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