予算¥3,200(皮ハギ造り¥980、サンマ開き¥410、生大(キリン一番搾り)¥810、源平 純米酒300ml¥780、突出)
敦賀で虫養いにと立ち寄った。ついでにアルコールも入れていこうか、なんて考えていたのだが、目指したソースカツ丼屋はあいにくの定休日。
それなら、居酒屋などでちょっと摘んで一杯、と路線変更し、駅前通をブラブラと彷徨う。しかし、半ばシャッター通りと化したアーケード街には、"ココ"と思わせるほどの魅力に満ちた店など在ろうはずもなかった。
最悪、秋吉で焼鳥なんてのもいいか、と諦めの気持ちが膨らみ始めていたのだが、それではあまりに味気ないとも思い直し、消去法的に何度か前を通り過ぎていた炉端焼きやを選ぶことにした。
扉を開けると、入り口近くには幾つかのテーブル席が並び、その奥に流しを囲むようにカウンターが設えてある。当然ボクはカウンターを選んで、今日流した水分を補うかのように"生大"を頼んだ。そして、おばちゃんが注文を取りに来ているにもかかわらず、アテはなににしようかな?と、ホワイトボードや壁に貼られた数多くの品書きから、望む物を考えあぐねるボクだった。
"後で、注文します"そう声を掛けてから、突出である玉子豆腐をアテに泡を舐めながら、更に10分ほどメニューと格闘し、皮ハギの造りを選ぶ。そして、これだけ待たせたのにその一品だけでは申し訳ないな、とサンマの開きを付け足したのだった。
料理を待つ間、暇を持て余し、他の客が頼んだ品を眺めたり、そこで繰り広げられる会話に耳を傾けたりしていた。
串カツの盛り合わせは明らかに業務用のもんだな、竹串に刻まれた名前やその形、種類まで立呑み屋で見た覚えがあるぞ、なんて不安になりながらも、鯖江から月に何度かこの店を訪れるという常連さん達の話を聞いて安堵してみたり、保冷ケースに並ぶ魚を見て、そう悪くもないだろう、なんて思い込もうとしてみたりもしていた。
まず出てきたのは、サンマ開き。これは、業務用を焼いただけだと思うのだが、それを打ち消して余りあるほどに皮ハギ造りが良かった。大きめの丸ハゲを目の前で丸丸一尾おろしていく。ちょっと雑な包丁使いって気もするが、それはあくまでも寿し屋なんかと比べた話で、居酒屋の内では手際が良い。何よりその量に驚かされる。そりゃあ、ハーフ注文OK!って書いてあるよな、ってボリュームだ。それこそ、普通の居酒屋なら4人前にはなるぞ、ってな量だった。
ご主人のお見送りを受け、しばし歓談しているうちに、なんだかこの敦賀って街が前よりも好きになっているボクがそこにいた。
居酒屋ろばた 勇吉
住所:福井県敦賀市津内町1-2-12 栄ビル101 居酒屋マップ
電話:0770-23-7568
営業時間:17:00~23:00(L.O.)
定休日:水曜(翌日が祝日の場合は営業)
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