予算¥850(カレーうどん¥850)
「輪行ですか、甥っ子が競輪をしてましてね、頑張ってください」
「ありがとうございます」
エレベーターで御一緒したご婦人に、そう励まされてしまいました。
「どこまで行かはるんですか?」
「氷見の辺りまで行こうかと思っています」
「折角なのに、勿体ないですね」
「時間があれば一周したいところなのですが」
開いた扉を抜けながら、スーツ姿の紳士へとおざなりに返しました。
ここ、高岡に降り立ったのは、越中国一宮である"気多神社"を訪れるため。もちろん、時間が許せば氷見を通って能登を一周したいな、などと思っておりました。しかし、社会人ともなってしまいますと、なかなかそんな時間も取れません。学生の頃に日本一周でもしておくのだった、などと悔やんでも後の祭り。通しで廻れる時間など、この歳となってしまっては定年を待つほかありません。もっとも、そんなお年頃となってからでは、そんな体力も気力も衰え、そんな意欲も萎えていることでしょう。だからボクは断片的にでも、時間が許す限り精力的に廻り続けているのです。
気多神社、雲龍山勝興寺と廻り、カレーうどんで有名な吉宗を訪れました。時間は丁度お昼時ということもあって、広い店内は、半分ほど席が埋まっておりました。頼むのはもちろんカレーうどん。ピーナッツの風味が利いたコッテリ系というウワサです。
そして運ばれてきたのは、大きめの丼にごっそりと肉が盛られたボリュームたっぷりのカレーうどん。とろみの強い餡には、刻み葱が散らしてあります。うどんは、もっちり感はありますがコシや粘りが乏しく物足りません。カレー餡も甘みは強めなのですが、ダシの香りもなく単調、カレーの風味もあまり感じられずに、ただただ塩辛いだけの物でした。そしてなにより、別茹でされたパッサパサの鶏胸肉の炊いたんの辛いことと云ったらありません。ポットで運ばれてきた水を半分以上飲み干しても食べきることが出来ませんでした。
口直しにと、ホームでビールなど啜っておりますと、「もう帰ってきはったんですか!」と、突然声を掛けられます。
振り返るとそこには、行きしに会話した方の姿がありました。
吉宗(よしむね)
住所:富山県高岡市宝町7-4 カレーマップ
電話:0766-24-1767
営業時間:11:00~15:30 17:00~20:30、11:00~20:30(土日祝日)
定休日:月曜(祝日の場合は営業) 第1火曜
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