2009年10月4日日曜日

ぎょうざの店 龍園@四条壬生

予算¥920(ぎょうざ(8ヶ)¥400、キリンラガー中瓶¥520)

その日は、京都にいた。
何故か西院で呑み会があるというので、それまでの時間潰しにと、かつて過ごした街、四条壬生界隈を訪ね歩いた。
十数年前、夜、時間を持て余すと出かけた線路沿いの古びたゲーセン。物価の高い京都にあって、意外と安い品揃えであった、もはや名前も思い出せぬ下町のスーパー。たこ焼き器で焼き、それをポン酢で頂くネギボールのお店。ひやしあめを売っていた煤けた駄菓子屋。それらは皆、今となっては跡形もなくなっていた。
しかし、これが無くなってはちょっと困るぞ、という思い出の詰まった、ネギ焼きの店と餃子の店は未だ健在であった。

【ぎょうざの店 龍園】
雨降りの平日、しかも、昼飯時でもなく、皆、会社で残業しなくても良いように仕事を片付けていく中途半端な時間。当然、店には誰もいない。そんな、こんな時間の、おぉ、来よった、みたいな雰囲気の中、餃子とビールを注文した。
注文を受けてから田中式製麺機で皮を伸ばす。それを型で抜き、次次と餡を包んでいく。それはそれは手慣れた作業で、一から餃子を作るといっても、そう待たされることもない。
餡は白菜、ニラ、豚赤身挽肉、春雨。あまり肉肉しさはなく、野菜の甘みで食わせるタイプ。そのあっさりとした甘めの野菜汁を受け止める春雨がこの店の特徴の一つであろうか。
しかし、なんといっても美味いのは、そのもっちりとした皮。ラーメンでいえば、麺の美味さをウリにする店、スープの美味さをウリにする店、具のゴージャスさ、盛りだくさんさ、物珍しさ、などをウリにする店があるが、そういった区分に依れば、この店に於いては、麺。即ち餃子で言わせて貰えば、皮の美味さで勝負する店、である。
それを味噌だれなり酢醤油なりで召し上がる、というわけだ。お勧めは酢醤油。その方が皮の美味さを堪能できると思うから。

ぎょうざの店 龍園
住所:京都府京都市中京区壬生神明町1-132 餃子マップ
電話:075-811-7501
営業時間:11:30~19:00
定休日:月曜
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