2008年7月8日火曜日

正宗屋@水道筋

予算¥850(味噌煮込どて焼き(二串)¥350、アサヒスーパードライ大瓶¥500)

新家が開くまでの時間つぶしにと、水道筋でも一際目を惹く、紺に染め抜かれた暖簾を潜った。

"正宗屋"
奥に長いコの字型のカウンターは顔を赤らめた客で溢れていた。殆どの客は一人客なのだが、この店も小さな街にある居酒屋の常として、皆顔見知りといった気安い空気で満ちていた。
新参者としては常連を邪魔せぬように下座の角へと腰を据える。席が近すぎる事による、周囲の酔い加減と此方の素面さ加減の温度差が気になり、妙な居心地の悪さを感じていた。一通りメニューに目を通し、どて焼きと、外には450円と表記されているのだがつい最近値上げしたという大瓶を頼んだ。

甘辛く炊かれたスジに一味を振り掛けて食べる。このピリッとした甘さが何ともビールと良く合う。
店の中にはゆっくりとした時間がながれ、ゆっくりとこの身を酔わしていく。場の暖かさが肌に馴染んだ頃ではあるが、そろそろ次の店へと行かなければならない。

正宗屋(まさむねや)
住所:神戸市灘区水道筋3-22 居酒屋マップ
電話:078-861-0224
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2008年7月7日月曜日

Dio Dio@新在家

予算¥770(生ビール¥390、巻寿司¥380)

"ぐいぐい酒場 樫本"が店を閉めて早二ヶ月が経とうとしていた。そこは改築こそされてはいるものの、依然として再開するような様子は見受けられなかった。そして行き場を失った客の流を引こうとでもいうかのように、向かいには一軒の立ち飲み屋がオープンした。
その店は確かに"TACHINOMI"と銘打ってはいるものの、その外観は小洒落たBar風でもあり、気軽に立ち寄ろうか、という気持ちの妨げになっていた。しかし、外に置かれた看板からもさほど高いわけではない、というのも窺い知れたので勇気を振り絞り、という程でもないが立ち寄ってみることにした。

"Dio Dio"
ちょっと年上である二人のお姉様方に迎えられる。多少のぎこちなさを感じるが不快というほどではない。まだ新規オープンしたて、こちらは一見というただそれだけの関係に依るモノであろう。最初はビールでよいのだが、その思いのほか多いアテから好みの品を選び出すのは多少の時間を要した。結局選び出したのは穴子入り巻寿司。穴子好きとしてはやはり目を引かれる品だった。
巻寿司が来るまでメニューと共に店内へと目を運ぶ。狭い入り口より奥へと広がるこの店の客層は樫本さんとは、また少し少し違っていた。あちらはオオバコな為、居酒屋に度々足を運ぶのはしんどいが、上司や仕事の愚痴は溢したいというワイシャツにネクタイ姿という団体客も居たわけだが、こちらは狭いが故か一人客が多い。その一人一人が皆馴染みらしく、店員や他の客と言葉を交わしては去って行く。
巻寿司がやってきた。自家製を期待していたのだが、スーパーのお総菜そのままである。穴子も小さすぎて気付かなかったのか、初めから入っていなかったのかその存在は確認できなかった。
居心地が悪いワケではないのだが、残念ながら私はこの店が想定している客層からは外れているようだった。ガールズバーに行くのは気恥ずかしい、スナックに行くよりも気軽に立ち寄りたい、といった客狙いであろう。どっちみち私向けの店ではない。

Dio Dio(ディオ ディオ)
住所:神戸市灘区浜田町3-2-11 立ち呑みマップ
電話:078-857-2870
営業時間:16:30~23:00
定休日:日曜、祝日
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2008年7月5日土曜日

G免許

一泊二日初日
190km

R2-R171-R1-R8-ラーメン藤-R8-R21-r31-r18-r23-道の駅クレール平田

深夜の二十一号線、擦り抜けにも疲れ流れに乗ると、いつしか長距離トラックの波に飲み込まれていった。しかしその流れに乗り走るという行為は、少しも心の平穏をもたらすことはなく、その圧倒的な質量の違いから来る圧迫感によって擦り抜け以上に神経を磨り減らす事になった。
辛抱堪らず、信号待ちで右折レーンより先頭へと抜ける。交差する道に目をやると、何故かそこにはパトカーの姿があった。信号は丁度青へと変わる。スロットルを開け加速する。制限速度で走りながらミラーを確認した。其処には赤色灯を灯しながら追跡してくるPCの姿がそのまま映し出されていた。ここから加速し続ければ振り切る事など容易だった。実際振り切られたとしても向こうも無理をしてまで追跡などしなかったであろう。しかし、それは何とも大人げないのも確かだった。
点数は1点、反則金は一万円もいかないだろう、そう計算する。注意だけで済むのではないか、そういう考えもあった。誘導されるがままにバイクを駐める。そして切符を切られた。

次の書き換えではゴールド免許のハズだった。だがそれも又お預けとなってしまった。
ここから50km程先の無料キャンプ場まで走る予定であったのだが、最早、心は折れてしまっていた。手近な道の駅にテントを張り、コンビニで購入した酒を開ける。
俺は(法的に)正しい行為を選んだ。向こうも正しく業務をこなしただけだ。そこに相手の善意を期待し、それがもたらされなかった事に腹を立てる。そんな自分の心の狭さに一層腹が立った。寝酒とも自棄酒とも付かないそれを一気に飲み干す。

"俺は心が狭いからお前だけで一杯になってしまうんだよ"かつて呟いたそんな睦言を思い出していた。
"私も心が狭いから貴方だけです"彼女はそう返した。
しかし、俺の心は自分で思うより狭かったらしく、彼女の思いは其処から溢れ、零れ落ち、やがて失ってしまった。まだケツの青かった頃の思い出。今では少しはマシになったのだろうか、大切な女一人くらいは抱えられるように。未だにそんな自信は無い。

2008年7月3日木曜日

手打草部うどん のらや@伊丹

予算¥924(わがままうどん天食¥924(ざるうどん4枚(480g)、発芽玄米ごはん、揚げたて天ぷら(シソ、ナス、竹輪、カボチャ、エビ、サツマイモ))

昼も廻り、そろそろお昼によい時間であった。
"この辺りにあるのはファミレスかなぁ"とアイカタさんは言う。"それは味気ないからラーメン屋か何かない?"と尋ねると"うどん屋なら在るよ"ということでそこへと向かった。

"手打草部うどん のらや"
"初めてですか?"と店員さんに声をかけられ、"はい"と私が答えるのと同時に"いいえ"とアイカタさんが言う。そんな間抜けな遣り取りから始まったわけだが、珍しく文句を言われない。
メニューを広げ目を通す。草部うどんというのは聞いたことがないが、そこに並ぶ"ざるうどん"、"ぶっかけうどん"、"釜揚げうどん"等の品やその写真の見た目から讃岐系のうどんなのかな?と想像がつく。そこで私はわがまま天食のざるうどんを、アイカタさんは鴨汁のつけうどんの温いヤツとわらび餅を頼んだ。
四段に積み上げられた"ざる"、ひとつひとつの量はさほどではない。先ずは一段目。微かに透き通る乳白色の麺。やはり讃岐っぽいのかな?と思いながら啜る。ほどほどのコシと弾力を感じる。そう悪くはないか、とは思ったのだが、つゆがあまり良くない。醤油の辛味が立ち、旨味はあまり感じられない。それに輪をかけて薬味が良くなかった。干涸らびたネギに風味の飛んだワサビ。それでも全てつゆに加え、二段目へと進んだ。
一段目とは打って変わって、茹で上げた白魚のような艶のない白いうどんが顔を出した。明らかに茹で置きの麺だ。硬いだけでコシがなくボソボソと千切れるような食感だ。茹で立てならそこそこ美味しく、量もあってお得な感じであったのだが残念である。

店を後にし、アイカタさんにばれないように携帯で写真を撮る。電源を切っていたのを忘れており、まごつく。
"暑いから早く(車の)ドアを開けて"アイカタさんが苛ついている。
最後の最後にまた機嫌を損ねてしまった。

手打草部うどん のらや伊丹店
住所:兵庫県伊丹市瑞穂町1-9 饂飩マップ
電話:072-775-5430
営業時間:11:30~23:00
定休日:無休(年末年始除く)
公式サイト
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2008年7月1日火曜日

らぁめん龍龍@高槻

予算¥580(醤油ラーメン¥580)

伊吹山散策の帰り道、小腹が空いたのでラーメン屋へと立ち寄った。

"らぁめん龍龍"
メニューにはドラゴンファイヤーラーメン、カルボクリーミーチーズラーメンなど変わったものからオーソドックスなものまで数多くの品が名を連ねていた。ちょっと悩みはしたものの、結局選んだのは基本の醤油ラーメンだ。
豚骨らしい乳白色のスープ。そのスープに合わせられるのは当然、ストレートの細麺。トッピングはシナチク、チャーシュー、海苔、刻みネギ。スープは豚骨や醤油の風味は乏しく、エビの香りが強い。おそらくはエビの殻から出汁をひいているのであろう。メニューの中にはエビを使っているメニューは無かったようだが、殻は何処から調達しているのだろうか?そう疑問に思った。
豚骨のコク不足の所為か、麺の湯切りの悪さの所為かちょっとだけ水くささが気になる。そこに高菜漬けを加えると辛味と酸味が加わり丁度良い感じとなった。さらにお好みで加えてくださいという香醋を数滴加えてみる。これはやり過ぎであった。香醋の香りと酸味で纏まりが悪くなってしまった。

全てのベースがこのエビ風味の豚骨であるのなら、カルボクリーミーチーズラーメンという一見イロモノ系のメニューの方が美味しいのかも知れない。想像している通りの味であればの話ではあるのだが。それを確認する為にも次回はそれでいってみたい。

らぁめん龍龍(ロンロン)
住所:大阪府高槻市城西町3-5 ラーメンマップ
電話:072-676-8639
営業時間:11:00~24:00(LO23:45)
定休日:無休
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