2009年8月31日月曜日

すえちゃん@阪神住吉

予算¥1,150(¥20おまけ)(油かすお好み¥670、キリンラガー大瓶¥500)

基本的には自分で焼くお好みが一等美味いと思っているのですが、ここだけは別です。

【すえちゃん】
開口一番
「大貝ちょうだい」
と言うも
「ごめんな、今焼いとぅ持ち帰りの分で切れてしもうて」
と返される。
そこで仕方なしに"油かす"を頼んだ。

仕方なしにとか何とか言ってはいるが、ただ単に今日は出汁がジンワリと生地に染み込んだ大貝を食べたかった気分なだけであって、油かすが不満などということは、ちっともない。
というか、ここの油かすのお好み焼きは世界一美味い、と断言したい。
手切りの荒いキャベツの千切りに脂のたっぷりとのった油かすをこれでもか、と乗せ、じっくりと蒸し焼きにしたお好み焼きは、まさに"The神戸焼"とでも言うべき存在である。
仕上げは化調と削粉に青海苔。お好みでどろソースをたっぷりとかけてもらう。
たっぷりと滲みだした脂の甘みと、腸壁の歯ごたえとともに広がる香ばしさ、それはまさしく完璧な一品、お好み焼きの完成形態のひとつといえる。

「コテください」
と言うと、横のお客さんが
「テコくれってよ」
とおばちゃんに催促する。
その隣のお客さんが
「コテ?テコ?」
と呟くと、店内はにわかにコテテコ談義へと切り替わった。
「コテっていうとシャカンの」
「コテは剣道のコテー」
と、多数決により、この店ではテコに決定いたしました。
この店では、"コテください"と言ってはいけません。"テコちょうだい"と言ってください。

そうそう、青木の"すゑちゃん"は妹さんのようですね。

すえちゃん
住所:神戸市東灘区住吉宮町1-2-18 粉ものマップ
電話:078-811-2009
営業時間:11:30~16:00 17:00~20:00
定休日:月曜、第4、5日曜
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2009年8月30日日曜日

天王寺屋 五兵衛(天五のカレー)@成田

予算¥850(辛口カレー¥850)

インデアンカレーを挙げたからには、やはりここのカレーについて語らねばならない。

【天五のカレー】
インデアンカレーに不満を持った店主が、試行錯誤の末作り上げたという他には無い、唯一無二なカレーの一皿。
従って、出発点はインデアンカレー。甘くて辛いカレー、甘酢に漬けたキャベツ。そこまでは同様である。

インデアンカレーに同じく、最初に印象的な甘みが拡がり、後を追って辛さが訪れる。しかしそこにコリアンダー、クローブ、ナツメグなどの香りを伴ってだ。
それは、煮込み続けたルーをかけるだけのインデアンカレーに対し、注文を受けてからオリジナルにブレンドしたペーストを、香りが立つまで炒め調理する天五のカレーとの違いによるものである。
当然、カレーとしての完成度は天五の方が高く、美味い。

純粋にBグルとして美味いインデアン。純粋にカレーとして美味い天五。美味しさだけで言えば、天五の勝ちなのだが、また食べたくなるのは不思議とインデアンカレーなのだ。

天王寺屋五兵衛(天五のカレー)
住所:千葉県富里市日吉台4-9-18 第二海運不動産ビル1F カレーマップ
電話:0476-91-0502
営業時間:11:30~15:00、18:00~21:30
定休日:水曜
公式サイト
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2009年8月29日土曜日

インデアンカレー@JR芦屋

予算¥730(インデアンカレー¥730)

世の中には幾つか、年に一回くらいは無性に食べたくなる中毒性のあるモノがある。

【インデアンカレー】
注文が通ると十秒ほどで、キャベツのピクルスと、程良い感じに盛りつけられたインデアンカレーが並んでいた。

最初に口に拡がるのは衝撃的な甘さ。よく炒められたタマネギにココナッツミルク、そして奥に見え隠れする甘酸っぱさは、何か分からないがフルーツに因るものだろうか?
そして、後を追うように訪れる焼け付くようなカイエンヌペッパーの辛さ。
肉が崩れ落ちる程煮込まれたルーには、カレーの香りは残るもスパイス感は感じられない。

何風カレー、何国カレーではなく、甘酸っぱいキャベツの付け合わせまで含め、これは"インデアンカレー"といった独特の食い物以外の何物でもない。

インデアンカレー 芦屋店
住所:兵庫県芦屋市船戸町2-1-120ラポルテ西館内 カレーマップ
電話:0797-38-2633 
営業時間:11:00~20:00
定休日:木曜 年末31日まで 年始3日より
公式サイト
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2009年8月28日金曜日

皆殺しチャーハン@炉ばた焼 豆狸

予算¥2,700(皆殺しチャーハン¥650、ミミガー炒め¥500、生大(アサヒスーパードライ)¥750、チューハイレモン¥300、アサヒスーパードライ中瓶¥500)

"半殺し"ときたからには、次は"皆殺し"である。それは当然の理である。

【炉ばた焼 豆狸】
看板にうっすらと浮かび上がる"MTB"の文字。まさか"MounTain Bike"の略ではあるまい。"Yeah! めっちゃ食べたいB級グルメ"だろう等としょうもない事を考えながら扉を開けた。
閑散とした薄暗い店内。開店間近故の静寂であろうか。

「ごめんください」
と声を掛けるが、返事はない。
ふと、目を遣った新聞の切り抜きには"ヒルクライム"の文字が躍っていた。どうやら悪い予感、いや、良い予感、が当たったようだな、等と思いながらも、一度店を出て写真を撮る。
すると

「いらっしゃい」
と店主が顔を出す。
仕方がないので
いけますか?と声を掛け、店の中へと戻った。

席に着くと注文も聞かずにMTBの話しが始まる。
ちょっとした合間に、皆殺しチャーハンと生大を頼むが自転車話はそのまま続く。
そして思い出したかのように生大を注ぐと、再び横に座り自転車話に花が咲く。
そしてまた思い出したかのように皆殺しチャーハンを作り出した。

「くらがりで挫折したんですよ」
と言うと
「お客さんに彼処はしんどいと聞いて行きましたけど、大したことなかったですね」
「ホンマにしんどかったのは、金剛山の念仏坂、彼処は、初めて行ったときは無理でした」
「今では上れますけどね」
と。
「ヒルクライムはね、ケツの穴にサドルの先っぽを入れるようにして座り、踵を下げ気味にして、クイッ、クイッ、と滑らかに廻すと良いんですよ」
と講釈を伺う。
しかし、それはハードテイルの話しであって、ボクのフルサスに於いては、クイッ、クイッ、と潜り込んできそうで出来たもんではない。

結局、飲食二割、話八割といった一時間を終えても話しは止まらず、更に二時間に及ぶ自転車話十割タイムも、他のお客さんの登場という結末を迎え、終了となった。

そして肝心の皆殺しチャーハンは、半殺しチャーハンよりも辛くはなかった。
次回はより辛さを求め、ハバネロチャーハンに挑戦。

炉ばた焼 豆狸
住所:大阪府柏原市旭ケ丘3-1-46 中華マップ
電話:072-976-0487
営業時間:17:00~24:00
定休日:正月
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2009年8月27日木曜日

半殺しチャーハン@美秀市場

予算¥600(半殺しチャーハン¥600)

"半殺しチャーハン"といっても、飯を搗いて作ったチャーハンではありません。ましてや、食べ残したら半殺しにされるとか、翌日、ケツの穴が半殺しな目に遭うわけでもありません。
野沢温泉の"半殺し(水分を半分絞った)キムチ"が名前の由来です。

【中華料理 美秀市場】
ふっくらぱらりとした仕上がり。具はあくまでもシンプルに野沢菜のキムチ漬けに青ネギ、卵だけだ。
野沢菜の酸味がすがすがしく、後からジンワリと汗がにじむ。
チャーハンなのにふんわりと柔らかい優しい口当たりが何とも言えず美味い。その優しさは、エノキにニンジンの入った溶き玉スープにも見られた。

デフォルトで辛めなので、辛さが苦手な人は抑えて貰った方が良いのかもしれない。

中華料理 美秀市場(めいしゅういちば)
住所:神戸市兵庫区羽坂通2-1-1ドルフェス松林101 中華マップ
電話:078-511-1214
営業時間:11:30~14:00 17:00~22:00  
定休日:月曜日
公式サイト
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黄金屋物産店
半殺しキムチ
住所:長野県下高井郡野沢温泉村豊郷9304
営業時間:8:30~19:00(12~3月は9:30~21:00)
電話:0269-85-2154
定休日:不定休