2009年8月11日火曜日

老郷 宝町店@平塚駅前

予算¥550(タンメン ¥550)

平塚にはちょっと変わったタンメンを出す店がある。というか、これがこの街のソウルフードらしい。

その平塚といえば、20年以上前にそこに住む友人を訪ねて行ったなぁ、などと思って改札を潜ると、思い出とは、はなはだかけ離れた街が拡がっていた。
"あぁ、そうか、ツレの住む町は藤沢だったんだ"と、その時初めて思い出す。人の記憶など、どうにもこうにもいい加減なものでしかないようだ。

【老郷 宝町店】
券売機には、タンメン1人前、2人前、3人前、ミソラーメン1人前、2人前、3人前、ギョーザ1人前、2人前、3人前、と、ただそれだけの潔いメニューが並んでいた。
回転寿司居抜そのままの動かぬベルトコンベアを前にカウンターに着く。そして、かつては粉茶を入れるための熱湯が出たであろう蛇口からお冷を入れた。

そうして、運ばれてくる一杯。
具はワカメ、シナチク、刻み玉ネギと至ってシンプル。そこに駅そばのように白く、柔らかく、味も素っ気もない中太ストレート麺が沈んでいた。
「ドコがタンメンやねん!?」とツッコミガ入りそうな構成だった。
だ、だが、たしかに、これは、"タンメン"と名乗ってはいても、いわゆる野菜てんこ盛り塩ラーメンの"タンメン"ではなく、"湯麺"と書く"タンメン"のことなのである。
言うなれば、"すラーメン"とでも云った立ち位置の存在だ。もっとも、それは"すラーメン"と云うだけあって、"酢ラーメン"なわけであるのだが。

さらし玉ネギが、スープの熱で程よく透き通ったころが食べごろ、というか、食べているうちに勝手になるのだが、その程よい甘みとシャキシャキ感。それに絡まる程よい酸味のスープ。これに加えるゴマが香ばしいラー油。これがこのタンメンのメインである。
そこに浸るブヨブヨの麺などあくまでもオマケにしか過ぎない。

玉ネギと酢スープ。それだけで満足な奇特な存在。
ただし、年中妊娠しているようなスラー以外にはお勧めしない。

老郷 宝町店
住所:神奈川県平塚市宝町2-2
電話:0463-23-1731
営業時間:11:30~21:00
定休日:月曜(祭日の場合翌日)他に月一回火曜休 
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2009年8月9日日曜日

中華そば 浪花支店@袋井

予算¥650(中華そば¥650)

袋井と云えば"たまごふわふわ"なのかもしれないのだが、あまり魅力的ではなかったので、中華そばとなった。

【中華そば 浪花支店】
トッピングは、シナチクに海苔、それと脂の少ない煮豚風チャーシューとたっぷりの青葱の小口切り、だ。
そして、鶏がら豚骨の効いたこってり系の醤油系スープ。このスープはちょっと辛めであるのだが、まとまりが良く、美味くできている。
そして何より気に入っているのは、"丸屋"にも似た、加水率は低いが黄色みが強く、程よい弾力をもった中細ストレート麺。
この小麦香る麺が、やはりなんといっても美味い。
静岡のラーメンはあまり食べたことがないのだが、皆同じ系統であるのであれば食べ歩いてみたいと思わされるほどだ。

ただ、もう少し薄味にしておいてもらいたい。

中華そば 浪花支店
住所:静岡県袋井市栄町13-27
電話:0538-42-2340
営業時間:11:00~14:00 16:00~(材料が無くなり次第終了)
定休日:火、水曜
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こねこら100%伝説


六甲山の頂よりblog

2009年8月5日水曜日

オステリア 朝日亭@菜園

予算¥1,200(セレジオブーレランチ¥1,200(鶏モモとジャガ芋のロースト、アンティパスト、スープ、サラダ、プチデザート、コーヒー、パン)

なんでも、オフクロさんのオキニの店だとか違うとか。

【オステリア 朝日亭】
EXバージンオイルにガーリックの風味が利いた蛸と白インゲンのマリネに、スターアニスの甘酸っぱい香り漂うアオリイカの酢味噌和え、しっかりと濃厚な旨味を保つイベリコ豚の生ハム、ドライトマトと良く合っているホッキ貝のオイル漬など、どれも好く出来たアンティパストの数数に期待は膨らむのだが、ズッパ(スープ)、インサラタ(サラダ)は印象に薄く、皮を香ばしくガーリック風味に焼き上げたセコンドも肉質的にはそれ程でも、といった感じであった。
シンプルな白パンと、色取り取りのハーブや野菜を練り込んだパンは再加熱されたものであったり、ドルチェの苺が凍っていたりなど、ちょっとした不満点はあるものの、それもアンティパストで期待しすぎてしまったためであろうか。
最後までアンティパストと同じレヴェルであったのならば、大満足の店であったであろう。

後で調べてみると、元元は宮古の名店で海鮮系が有名だとか。そうと知っていれば魚料理を頼んだのですが。

オステリア 朝日亭
住所:岩手県盛岡市菜園1-11-6 丸乃第1ビル2F イタリアンマップ
電話:019-629-2505
営業時間:11:30~14:00 17:30~22:30(L.O.22:00頃)
定休日:月曜
公式blog
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2009年8月2日日曜日

スクーデリア・アルフェッタ 8.4@川西能勢口

予算¥1,600(PRANZO B¥1,600(天然シバ海老と野菜とお米のマリネ 亀岡・三田・高山の野菜のサラダ、えんどうマメのポタージュ、淡路産天然穴子の軽いスモークと亀岡産朝採り山菜のオリーブオイルスパゲティー木の芽の香り、エスプレッソ、バニラのアイスクリーム))

"イタリア仕込みの腕前で、オーナー自ら食材を調達し、オープンキッチンでつくる、イタリア料理。"
が売り文句のお店。
図書館ついでに立ち寄りました。

【スクーデリア・アルフェッタ 8.4】
アンティパストはシバ海老のマリネに野菜サラダ。それにフォカッチャが添えられている。
葉物がメインで、中央に丸ごと置かれた赤カブがその存在を誇示している。その周りには、プチトマトやベリー達が彩りを添えていた。

「ドレッシングはかかっておりませんので、お好みでオレンジをお絞りください」
と言われるが、先ずはそのまま頂く。野菜そのままの味、香りが口腔に拡がった。
ウサギじゃないんやから、このままでは食われへんな、とオレンジを搾りかける。オレンジの酸味と甘み、それに強い芳香が加わると、なんとかサラダっぽい様相を呈してきた。
それでも油っ気が無いのはちょっと寂しく、マリネされたクセのないオイルを混ぜ合わせて食べていく。葉物の青臭さに、フルーツの甘み酸味、カブの辛さ等を混ぜ合わせて素材そのものの風味を楽しむ一皿、まぁ、そんなのもありかもしれないな、等と思いながら、次の皿を待つ。

カウンターの奥からは、ブレンダーの音が聞こえてくる。ポタージュを作っているのかなぁ、と思っていると、程なくズッパが運ばれてきた。
えんどうマメの翠が美しく、マメの香りと甘い風味がしっかりと拡がる。しかしこれも、出汁はあまり感じられない。良い素材を選び、その素材自体の風味を思う存分楽しんで貰う。それを引き出す最小限の調理しか加えませんよ、っていうのがこの店のコンセプトなのであろう。

続いてのプリモは、穴子と山菜のスパゲティー。
タラの芽、ゼンマイ、ワラビなど、春を包み込んだ山菜のほろ苦さに、パプリカの甘みとトマトの酸味と穴子のホクホクとした食感が合う。穴子の軽いスモークというのも、そう書かれていなければ気付かないほど薫香がついていない。
これもヒュメ・ド・ポワソンとオリーブオイルをしっかりと乳化させたソースがかかっているのだが、その風味は控え目。あくまでも主役は素材、といった料理。

最後に、エスプレッソとドルチェを楽しんで、一時間ほどの滞在。
独り客であったので、他のテーブルより若干早めのペースとなっていたのではないだろうか。
待たされるでもなく、急かされるでもなく、何となく客と店との間が通じるのは、オープンキッチン故の居心地の良さ。

しっかりとした味を好む人にとっては地雷か?ボク的には好きな店のひとつだけど。

スクデリア・アルフェッタ 8.4(SCUDERIA ALFETTA 8.4)
住所:兵庫県川西市栄町25-1 アステ川西TENPO 175-313 イタリアンマップ
電話:072-755-2318
営業時間:12:00~14:30(L.O) 17:00~21:30(L.O)
定休日:水曜
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