2011年9月20日火曜日

お土産

予算¥1,500(生中(ハートランド)¥400x2、MANSAKUNOHANA¥700、綿屋¥0)

 前に呑んでみたいって聞いていたから買っていったけど、既に呑んでいたんだって。
 エーちゃんの呑んだことのない酒を選ぶってムズカシイ。

スタンドバー モンク
住所:神戸市灘区篠原南町6-2-10  Barマップ
電話:078-882-2212
営業時間:18:00~last
定休日:水曜





2011年9月15日木曜日

ラピュタ

 向う峠よりの雲海から浮び上る天空の城としての眺めを諦め、竹田城へと上り、日本のマチュピチュとも云われるその景観を味わおうかとヒルクライムを始めた。
 道端には「自転車走行中注意」の標識が立並ぶことからも分かるように5~12%(体感)くらいのヒルクライムに程良い坂が続く。中程には車止めが設置されており、ココより先へは一般車の立入は出来ない。もちろん自転車はOKであり、車が通行しない分路面も綺麗なのだが、一度降り立つと再び跨ろうと気になれないのでここから押して上がることにした。
 朝靄にけぶる虎臥城は美しく、たとい雲間に浮かび上がる姿をながむることが出来ずとも、むしろ、朧気に浮かび上がる山野を遠くに望むその姿こそ美しかった。



2011年9月8日木曜日

居酒屋にもなる飯や、というか、ほとんど居酒屋な飯や(えびすや 本店)

予算¥3,840(男1人女1人)(厚揚カレー煮、鯖煮付、鶏塩だれ、イカのぬた、生中¥450x2、男山正一合¥390、剣菱正一合¥450、タカラ酎ハイハイボール¥350、キリンラガー中瓶¥480、他)

 塚口。
 突然手を捉まれ閉まりかけの扉から引摺り降ろされた。余りのことに驚き、読みふけっていた本から眼を上げると「なんでココにおんの!思わず降ろしてもうたやないの!」と宣うモトカノさんの姿がそこに在った。そして「いや、仕事帰りやから・・・」なんて言訳がましく口にするボクがいた。
 そんな経緯もあって、まぁ飯でも喰いにいこか?と駅前に店を求める。
 「塚口にイカした呑やなんてないで」なんて言うカノジョに「普通の居酒屋とかでいいで」と返す。食事とはそれを共にする相手と如何に良い時間を過ごせるかが全てなボクに於いては、その店がどれだけ旨いもんを出すとか気の利いたサービスかなんて事はまったく関係がなく、そのコと楽しいひとときを過ごせるかどうかって事が大切なワケであって、高すぎず不味すぎずな店でさえあればなんら問題はなく、知合いの知合いのだかが働いているという飯やを訪れることとなった。

 カウンターや冷蔵庫に並ぶ品々からアテとなるべき物を選び、生から始める。さらにアテを追加し、瓶ビールに日本酒へと遷っていった。絶品のアテに逸品の酒が並ぶわけではないが、会話こそがなによりの肴、である。
 
えびすや 本店
住所:兵庫県尼崎市南塚口町二丁目1-2-104
電話:06-6426-0400



2011年9月5日月曜日

世界的な手羽唐の居酒や(風来坊 若宮店)

予算¥3,210(サッポロ生ビール(中)¥520、ヱビス大瓶¥660、手羽先唐揚(5本)¥450、手羽元唐揚(4本)¥500、とりみそ豆腐¥380、コーチン玉子焼(鉄板焼)¥500、付出(バイ貝)¥200)

 山ちゃんよりも胡椒控え目な風来坊の方がボクの好みにも合う。やはりこちらがグローバルスタンダードか?とも思う。
 手羽唐と云えば山ちゃんよりも、世界的には風来坊であった。世界の山ちゃんは日本の山ちゃんに過ぎず、むしろ世界のと名乗るべきなのは風来坊なのだと云うことを今回改めて知った。

風来坊 若宮店
住所:愛知県名古屋市中区栄3丁目22-20
電話:052-263-2267
営業時間:17:00~26:00(LO25:30)平日、17:00~24:00(LO23:30)日祝
定休日:水曜



2011年9月2日金曜日

再会を誓い合った焼肉や(味見屋かくれ家)

予算¥2,200(せせり、きも、砂ずり、各2本¥260の半額、ホルモン脂身焼¥600、キリンラガー中瓶x1、生中x1、キリンラガー中瓶(おごり)、生中(おごり))

 さすがは但馬。蟲養いのついでにビールの一本でも付けられそうな店はないかなと、日も暮れた街道を走るも、焼肉の文字を浮かび上がらせる看板がポツリポツリと灯るだけだった。ボクは焼肉なんてあまり好みやしないし、ましてや一人旅の独り焼肉ときた日には、初日の晩にして早くも帰ろっかな、っと寂しい気持でいっぱいになること請合いである。そう思いつつも、終いに一軒の焼肉やの暖簾を潜ったって理由には、これ以上居酒屋を探したところで焼肉や以外に見つかる保証もないし、店の前に掲げられた"焼鳥半額"の看板からここには焼鳥もあるのかと思ったからだった。独り焼鳥ならむしろ望むところだし、それが安いならそれに越したことはなからって理由からだった。

 小上りには、幼子を連れて和やかな空気を湛える家族が一組と、静かに愚痴を溢すスーツ姿のサラリーマンらしき二人がひとつ空けたテーブルでジョッキを重ねている。もちろんボクはそんな場に独りで立向う度胸など無く、カウンターの片隅に瓶ビールを頼みながら腰を据えたのだった。
 ふたつほど席を置いたその向こうには、ボクと同じ年配の男性と、それより二回りほど年上の男性がその奥に並んでいた。
 「自転車で廻ってはるんですか?」
 何処を廻っていても興味本位からそんな声を掛けられることは多い。消耗し尽くしていたボクは、自分でも信じられないほど愛想無くそれに応える。
 そんなおざなりに返す受け答えも、メートルが上がれば滑らかに、言葉多く、愛想良くなっていく。
 そこに「おごらせてください」と瓶ビール一本加えられ、さらに拍車がかかる。
 
 「ここのオススメはなんですか?」と尋ねると、たっぷりと厚みがあり柔らかくジューシーな牛タンが一番美味いと教えられた。「今日は仕入れが無くて、注文できひんけどな」と付加えられる。それなら他には?と聞くと、「ホルモン脂身焼も旨いで」と言う。「脂身の方は火を通さなくても大丈夫やから、身の方だけを炙って喰うのが最高」なそうだ。そない助言を受けても独り焼肉をするまでの度胸は無いので、「それ、焼いて」と店主に告げていた。
 
 甘く拡がる但馬の牛の脂の塊なそれは、今日一日で費やしたカロリーを上回る程にしなびた躰に染みこんでいき、さらに余計なモンを付けていくような美味さだった。
 「ご飯が欲しくなる味っしょ」と、もう一つのオススメである大釜で焚くというご飯も勧められるが、ボクは酒でカロリーを摂るタイプなので、ご飯を食べると呑めなくなるので、と頑なに断り続けていた。

 「奥さんが居なければ泊まっていってもらうんやけど」なんて申し訳なささそうに囁かれた過ぎたる誘いに「イヤイヤイヤイヤ、ソコマデアマエルワケニハ」と返す。それを咎めるかのように奥さんから帰ってこいやコールが入り、「色々と楽しい話を聞かせて貰って、楽しかったです」と握手を交わし、別れを告げる。
 「ゆっくり呑んでいって下さい」と、さらに差出された生ビールを味わいながら、店主と語った小一時間。但馬の見所を教えて貰いながらの掛替えのないひととき。むしろこちらが"奢らせてください"と言わなければならなかった一夜だったのだが。

味見屋かくれ家
住所:兵庫県朝来市多々良木218
電話:079-678-1859