2007年11月12日月曜日

あなご韋駄天@王子公園

予算¥8,200(男1人女1人)(穴子天婦羅¥950、穴子白焼き¥1,000、いかわた焼¥680、じゃがバター(塩辛付)¥500、生中¥520xいっぱい、ウーロン茶¥210、壱(地酒)¥600、おでん¥200~(玉子、大根、厚揚げ))

アベちゃんと呑みに行く約束をしていたわけだが、最初に予定していた"新家"は休み、次に向かう"とり徹"も休みだ。
定休日を憶えているはずなのに、偶にド忘れしてしまう。と言うわけで、久しぶりの"韋駄天"へと出かけた。

"韋駄天"
そんなこんなで漸く辿り着いた韋駄天は、座敷もテーブルも既にいっぱいでカウンターが辛うじて空いているだけであった。平日だというのにこの混みようは、流石と言うべきであろう。

私は、穴子の天婦羅と白焼き、アベちゃんは、いかわた焼とじゃがバターを頼む。それとおでんを幾つか。
まずは柚胡椒、タップリの芥子と共に、おでんが出される。出汁と塩、味醂のみで炊かれたというおでんは、ほのかに甘く、上品な味わいで非常に美味い。柚胡椒を付けて食べるとその味わいが一層引き立つ。
この柚胡椒がまた、変わっていて、辛味大根と柚の皮を摺り下ろしたモノのようで、普通のモノより辛さが抑えられている。醤油を使わないおでんには、これ位おとなしいのが良く合う。

それから天麩羅、白焼きと続く。ふっくらとした天麩羅、香ばしく穴子本来の味が楽しめる白焼き、どちらも共に美味しい。少し日本酒が呑みたくなったので、ここで酒心館の地酒”壱”へと遷る。”もう無くなるので”と一升瓶に残った分も注ぎ足してもらう。
旨い料理に、ちょっとしたサービス、周りの家族達の談笑、そしていまいち、気の利かない会話(これはマイナス、俺が)。居心地がよい。バイトのコが新人らしく、手際の悪さが目に付くが、非常に些細なことである。

携帯燃料に火が点され、鉄鍋入った”いかわた焼”が用意される。玉葱とニラ、イカとそのワタを目の前で煮ていく。その上にはコクを出すためのバターが一片。
"残った汁にご飯を入れるかパンに付けて食べるか選べます、オススメはパンですが"というので、合うのかな?と思いつつも"それではパンで"と、お願いする。
やがて出来上がってきた品は二つ。量が多かったのでどちらも作りました、との事である。始めにご飯の方を頂く。見た目はイカスミのリゾットと言った感じ。少し辛いが、内臓のコクをタップリと吸い込んでいて、旨い。
次は、軽く炙られたバケットを汁に浸して食べてみる。これは良い。バケットの香ばしさと甘さが、イカのワタと合わさり、和でも洋でもない独特な風味を醸し出す。これは一度家でも真似をしてみよう。

少し間が空いて最後の品、じゃがバターが出てくる。これに塩辛を付けて食べてみてください、と言われ、恐る恐る試してみる。意外な事に、合わないと言うわけではない。アベちゃんは別々に食べた方が美味しい、というが、私的にはアリである。おそらくはバターが、バケット、じゃがバター等という洋風なものとの橋渡しをするのではないだろうか。

それにしても、おでんが美味しかった。これをたべる為だけに訪れても良いだろう。
いや、久しぶりに出汁をひき、自分で作ってみる、というのも良いかもしれない。

あなご韋駄天
住所:神戸市灘区中原通4-1-1 居酒屋マップ
電話:078-801-6005
営業時間:17:30~23:00
定休日:木曜
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