
誕生日のお祝いに飯に連れて行ってくれるという。最近のオヤジは妙に機嫌がよい。
"Positive Imbalance 歩路庵"
予約の時に"二階で"というのを忘れていた。よもやカウンターに並ばされることはないだろうと思いそのままにしていたのだが、ちゃんと二階を用意しておいてもらい一安心。
カウンターを見下ろすロフトには円卓がひとつ。意外と手狭な空間ではあるが、カウンターとはまた一つ雰囲気が変わり面白い。
取り敢えずは生ビールを頼み、メニューに目を通す。さほど目を惹くモノがなく、季節柄の鱧と個人的に好きなノドグロ、ムスコさん用にピッツァ、あとはサラダを頼み、魚絡みで適当に持ってきて貰うことにした。
ワインはしっかりしたのが良いということでラ ホヤ メルローを頼む。フルボディというだけありしっかりとしたタンニンではあるが、荒々しく纏まりは悪い男性的な味わい。
アテは毛ガニから始まる。蟹は旨味が強すぎるが、これは味が淡泊であるから前菜には丁度良いのかも知れない。作り置きだから早く出せるという理由もあるのだろう。それを一人半身ずつなのだが、ムスコさんは甲殻類が嫌いなので私が一杯分食べることになってしまった。予め剥いて出されなければ不本意ではあるが残したであろう量を蟹酢で平らげる。
次に大皿の並べられた子フグのタタキと天然鯛のお造りをポン酢で、太刀魚と鯖、中トロの造りをたまりで頂く。このたまり醤油は甘みが強く何かを加えているようであったが、これが刺身と合わせると意外と合う。軽く炙られた太刀魚のお造りは適度に脂が抜け香ばしく、太刀魚嫌いの私でも一番美味しいと思わせるモノであった。
ここら辺で二本目のワインへと遷る。予め選んでいたモノは切らしているということなので悩んでいると"同じ"ラ ホヤ"で他の品種はどうでしょうか?"と提案を受ける。オヤジさんは面白がってそれにしよう、というので"ラ ホヤ カベルネ・ソーヴィニョン"に決まった。こちらは打って変わって女性的な味わい。滑らかなタンニンに軽めだが柔らかなアロマとフレーバー、カベルネらしさが出ている。こちらの方が今日の料理には合っていた。
楽しみにしていたノドグロだが、時期が早い所為か脂ののりがもう一つである。"五郎"で食べた唯の塩焼きの方が感動的であったのが残念だ。
しかし、相変わらずの心地よい居心地に良い素材。前回ほどの感動は無かったがやはり良い店であった。
少々酒を呑みすぎた所為とこの熱帯夜の所為でムスコさんからのプレゼントが台無しになってしまった事は内緒だ。
※このあとスタッフがおいしくいただきました。
Positive Imbalance 歩路庵(ポジティブ アンバランス ポジアン)
住所:神戸市灘区弓木町5-3-22WINGS 1F 各国料理マップ
電話:078-842-7670
営業時間:18:00~23:00
定休日:第3月曜、火曜
cp7 mf7 re7
Positive Imbalance 歩路庵@六甲道
0 件のコメント:
コメントを投稿