2008年8月31日日曜日

Hayachine Seele Zweigeltrebe 2003

750ml
品種:ツヴァイゲルトレーベ(Zweigeltrebe)100%
JAPAN WINE CHALLENG2006(国際ワインコンクール)Seal of Approval受賞
JAPAN WINE COMPETITION2006(国産ワインコンクール)奨励賞受賞
オヤジさんの買い置き

かなり強い樽香が鼻に衝くが、しばらく置くとまろやかに成れてくる。時間を置くことによって初めは気付かなかった果実香とミディアムボディの滑らかなタンニンが顔を出してきた。
エーデルワインは正直、バカにしていたのだが、これは良く纏まった良いワイン。樽香を抑えればもっと良い。

エーデルワイン ハヤチネゼーレ ツヴァイゲルトレーベ樽熟成 2003 特別醸造限定品 3014本

株式会社エーデルワイン
住所:岩手県花巻市大迫町大迫第10地割18番地3
電話:0198-48-3037
公式サイト

2008年8月30日土曜日

ハンバーグのベル@大通り

予算¥2,306(男1人子供1人)(レギュラーバーグディッシュ(150g)¥522x2、ドンキーベルギーチェリー¥480、ドンキーオーガニックビール(生)レギュラー¥480、ローズヒップドリンク¥302)

ムスコさんがポケモンを観に行ってベルのハンバーグを食べたい、と言うので20年ぶりにベルを訪れた。

"ハンバーグのベル"
高校時代、学校帰りにツレと飯を食べに行くといえば、じゃじゃ(白龍)、
三平食堂
、柳家、そしてここ"ベル"であった。
久方ぶりに見る"ベル"は、山小屋風だった外見をびっくりドンキー風に変えてしまっていた。あの狭く、薄暗く、落ち着いた雰囲気が好きであったのだが、ちょっと間の抜けた広さに居心地の悪さを感じる。そして、メニューまでも"びっくりドンキー"と全く同じモノとなっていたことも、言い知れぬ寂しさを感じさせる要因となっていた。
私は昼のラーメンが消化し切れていないこともあり、レギュラーバーグディッシュとビールを頼む。ムスコさんも散散悩んだあげく同じモノを選んだ。

大きな木の皿にハンバーグ、ライス、サラダが一緒に盛り付けてあるディッシュ。敢えてそれをココで説明するまでもあるまい。日本全国どこのびっくりドンキーであっても、同じスタイル、同じ味だ。ただその味は、記憶にあるかつてのハンバーグよりもジューシーさが失われているような気がするのだが、単に昔のことを美化しているに過ぎないのかも知れない。

次々と"びっくりドンキー"へと名前を変えていったなか、原点ということでか、懐古趣味というか、モニュメントとしてか、今ではこの一号店のみが当初の店名である"ベル"というその名を留めている唯一の店である。

ハンバーグのベル 大通店
住所:岩手県盛岡市大通り1-4-7 洋食マップ
電話:019-629-2245
営業時間:10:00~24:00
定休日:無休
公式サイト
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2008年8月29日金曜日

珈琲屋 ラヴィアン カフヱ@城下

予算¥400(オリヂナルブレンド(中深煎り)¥400)

丼二杯分のカツ丼の消化を待つべく、少々の休憩を取ろうと禁酒會舘に立ち寄った。

"珈琲屋 ラヴィアン カフヱ"
大正12年に建立されたという"禁酒會舘"。そのエントランスを潜り歴史を感じさせる硝子戸を開くと、五人も着けば一杯になってしまう小さなカウンターが現れる。ここが"珈琲屋 ラヴィアン カフヱ"である。
深い茶色のカウンターには古い萬年筆用のボトルが並び、後ろの水屋には開業当時の食器が並べられている。大正時代の洋館という雰囲気は薄く、こじゃれた雑貨屋のカフェといった感じだ。奥の共用スペースには組木で作られたテーブルが置かれ、さらに奥には大きな開口部を通して、岡山城西の丸の石垣に囲まれた中庭の眺めが広がる。街中の喧噪から切り離された空間が心地よい。ただ、ちょっと作り物のように小綺麗すぎるのが気になりはする。二三十年は時を重ねてきた、といった鄙びた感じが加われば、もっと居心地の良い素敵な空間となりそうだ。

少し高めの椅子に腰を下ろし、オリヂナルブレンドを頼んだ。神戸ではペーパーやサイフォンが多く、ネルで淹れる喫茶店はお目に掛かったことがない。その珍しさに本を読む手を止め、一杯づつ丁寧に淹れていく様を眺めていた。
艶やかな白色のカップに揺れる光の波が美しい。それを摘み上げ、唇へと運ぶ。ネルドリップ特有の豊かで柔らかな香りが口腔から鼻腔へと伝わっていく。その中には、まろやかな口当たりと滑らかなコクに仄かな甘みが見え隠れする。それは正に"悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純で、まるで恋のように甘い"と喩えられるに相応しいかった。
普段はブラックでしか飲まない私だが、これはミルクを加えた方が美味しく頂けるかも知れないな、と思った。

次は腹を空かして訪れ、カレーと併せたい。ドミカツよりカレーの方が好きやし。

カレー&ライス限定10食
1970年頃會舘のカレーを担当していた北村シェフの手によるカレーソース、ご飯はおむすび山田村の羽釜炊きコシヒカリ、薬味は元祖上野酒悦の福神漬と福井県三里浜の無農薬3年堀の花らっきょ、というこだわりの一皿
火~金曜12:00~売り切れまで金曜はゆでたまごサービスDAY
カレー&ライスと珈琲セット¥1,200
カレー&ライス(単品)¥850

珈琲屋 ラヴィアン カフヱ(LA VIE EN CAFE)
住所:岡山県岡山市丸の内1-1-15 禁酒會舘 1F 喫茶マップ
電話:086-227-2237
営業時間:12:00~21:00 12:00~19:00(土日)
定休日:月曜
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禁酒會舘
正面は三階建の洋風建築、背後に二階建の和風建物が取り付いた和洋折衷様式の建築物
ドイツ壁風の外壁と白タイル張を組み合わせたモダンな意匠

種別:登録有形文化財 33-0056
名称:岡山禁酒会館  
所在地:岡山市丸の内1丁目1番地157
構造:木造3階建、寄棟造、スレート葺(一部鉄板葺)
竣工:大正12年2月
建築面積:145㎡
公式サイト

2008年8月28日木曜日

四万十ミステリアスリザーブ長期貯蔵

焼酎乙種(栗焼酎) 栗50%、麦25%、米・米麹25%、 18l 33度
ジュンさんよりいただきました、"星、ひとつ半"です。

美濃焼きに瓶詰めされ、地下洞窟にて四万十時間(四年七ヶ月)熟成されたという"ダバダ火振"の古酒。
古酒という割には色付きもなく、スッキリとした飲み口。とはいえ、まろやかな口当たりに仕上がり、仄かな栗の香りと微かな甘みを感じます。

ただ、やっぱり焼酎はあまり好まないので上記の通り、私的評価は、"星、ひとつ半"です。

あ、あとサキちゃんからも飛騨高山の地酒を戴きました。ご馳走さまです。

株式会社 無手無冠(むてむか)
住所:高知県高岡郡四万十町大正452
電話:0880-27-0316
公式サイト

2008年8月26日火曜日

松楓荘@松川温泉

予算¥50(温泉卵¥50)

八幡平帰りに松川温泉へ寄った。
ムスコさんは、露天風呂が混浴だと知ると"混浴はイヤだ、内風呂に入る"と駄駄を捏ねる。
"大丈夫、大丈夫、女の人が来たらモザイク掛かるから"、"男の人しか入ってへんから"、"濁っていてナニも見えへんから"となだめすかして何とか連れ込んだ。

"松楓荘"
ちょっと熱めの源泉掛け流し。鄙び具合も素晴らしい。廊下に貼られた地ビールのポスターに心惹かれるのだが、車を運転しなければならないので我慢する。替わりといっては何だが、温泉卵を摘む。硫化鉄で真っ黒な被膜の卵を不思議そうに見つめるムスコさん。
"何で黒いの?"と聞くから"硫黄とカルシウムが反応したんと違う?"と適当なことを言っておく。
"温泉卵やで、食べるか?"と聞くが、"いい、どうやって食べるか見ておく"と食べようとしない。
殻の一部にヒビをいれる。そこから白身が付かないように綺麗に剥いていくのが難しい。塩を軽く振り掛け、ドロドロと半熟の白身とオレンジ色がかったゲル状の黄身を一緒に啜る。丁度良い固まり具合。出来たてで温かければ、もっと美味しかったのだろうけど。

元湯 松楓荘(しょうふうそう)
住所:岩手県八幡平市松尾寄木1-41 和食マップ
電話:0195-78-2245
営業時間:8:00~20:00
洞窟露天風呂:女性時間:10:00~12:00、17:00~19:00
入浴料:大人500円 子供250円
温泉発見:1062年
創業:1743年(寛保3年8月6日)
源泉名:松川温泉 桜の湯
泉質:硫黄泉
泉温:63.5度
効能:神経痛、リュウマチ、皮膚病、糖尿病、婦人病、他
浴場:内湯 男1・女1、露天風呂 混1・女1、洞窟露天風呂 混1
公式サイト
cp7 mf7 re7

2008年8月25日月曜日

福実 本店@第五ゲート前

予算¥700(担々めん¥700)

"横田基地の脇を走る十六号線沿いにあるラーメン屋は、タンタンメンが名物である。きらびやかなネオンに囲まれたその看板を見るたびに、ゆりはいてもたってもいられなくなるのであった。"で始まる山田詠美の"双子届"。そのタンタンメンが名物の店というのはここ、"福実"だという。

"福実 本店"
頼んだのは"タンタンメンと耳"、ではなく、担々めんを単品で。
担々めんを待つ間、壁に貼られたこだわりを読んでいく。とにかく赤身魚はすごくて麺は二分三十秒茹でたモノが一番伸びにくいそうだ。

出てきたのは、透き通ったスープに中細の縮れ麺、その上に挽肉とタップリの刻みネギを胡麻油で香りよく炒めたものを盛り、シナチクに煮卵、チャーシューが載っているという本当に担担麺?と思わせる見た目の担々めんあった。レンゲにスープを掬い、ひとくち口に含んだ。先ずは胡麻油が香る。それからかなり強烈な魚介系の風味とネギの甘みが広がった。辛味は感じられない。
マグロの頭を八時間も煮込んだダシをベースにカツオ等の赤身魚、煮干や鰹節、それに鶏ガラや豚骨を加えているそうだ。それはあまりラーメンのスープといった感じはしない。ましてや担担麺のそれでもない。
こういった純和風な感じの担々めんも面白いが、やはり担担麺は芝麻醤のコクと辣油の辛さに花椒の香りが鼻を抜ける、といった本格的な四川のものが好みだ。北海道産小麦はるゆたかを使っているという麺はツルツルのモチモチで美味しいだけにちょっと残念だった。

※担担麺の記述が色々なのは引用元に合わせているからなんだからね!

福実 本店
住所:東京都福生市福生2499-5 ラーメンマップ
電話:042-552-7702
営業時間:11:00~23:00
定休日:無休
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2008年8月24日日曜日

出羽桜 吟醸缶

わたしは大人のころ、出羽桜の『吟醸酒』ってありますよね。あのワンカップ、co・opさんで見た時ですねあの『吟醸酒』が陳列棚のところで並んでいる「缶」。あれ、初めて見た時、なんていうか、その、下品なんですが、フフ、勃起、しちゃいましてね。

私が好む酒といえば"日本酒"と"wine"があるのですが、その日本酒の中でも何処に於いても(九州の一部を除く)容易に手に入り、素晴らしく美味しい酒、"菊姫"と"出羽桜"。

出羽桜はフルーティーな吟醸香漂う女性的なお酒。だがしっかりとした米の風味も感じる。そんなところが好きなんだろうと思う。
菊姫は米の旨味と濃厚な風味に隠れる仄かな酸味の男性的なお酒。アテを選ぶが酒の旨さをしっかりと味わえる。この二つが大手の中では白眉というべきか。
その出羽桜吟醸の一合缶が出ました。旨い酒が手軽に楽しめるのは嬉しい限りです。

出羽桜「吟醸缶」180ml アルミ缶380円(税込)
アルコール分16度 日本酒度+3 酸度1.3
原料米「出羽燦々」精米歩合50% 使用酵母「小川酵母」

2008年8月23日土曜日

餃子小舎@柏郵便局前

予算¥2,640(よくばり餃子Bコース¥520(チーズ、ウィンナー、カレー、アスパラ、ホタテ、シーチキン)、オリジナル餃子¥370(6ヶ)、恋チョコ餃子(洋酒入り)¥750、生ビール¥500x2(プレミアムモルツ)、枝豆(サービス))

柏に来たからには"かしわ"だよなぁ、などとオヤジな事を考えながら"太平楽"を覗くが満席。それでは何処にしようかとブラブラ歩くうちにホワイト餃子を見掛ける。餃子といえば変わり餃子で有名な"餃子小舎"があるではないか、と思いついた。

"餃子小舎"
先ずは基本としてオリジナルとバラエティーのBコースを頼む。チーズ、ウィンナー、カレー、アスパラ、ホタテ、シーチキンそしてオリジナル、それぞれのタレ相性表と照らし合わせながら味噌ダレ、マヨダレ、しょうゆ、そのまま、ポン酢と試していく。
味噌ダレは少し甘みがあり、唐辛子のような赤い粒が見受けられる。あまり熟成された風味は感じず、神戸のモノとはちょっと違う感じだ。マヨダレはその味噌ダレをマヨネーズで溶いた感じ。餃子にマヨネーズとは意外であるがこれがチーズ、ホタテ、アスパラには驚くほど合う。しょうゆは普通にラー油とお酢を加え、それに自分で摺り下ろしたニンニクを加えていく。オリジナル餃子は味噌ダレ推奨となっているのだが、個人的にはしょうゆである。オリジナルは餡に味噌ダレが練り込んであるような風味を感じるため、それをお酢多めのあっさりしょうゆダレで食べた方が複雑な味わいになると思うからだ。カレーはそのまま、これも意外に美味しい。ウィンナーとシーチキンはその素材の味が出すぎていてイマイチかな。デザートには"洋酒の香り漂うちょっぴり大人のデザート餃子ができました。ブラウニーとトロけるチョコの相性抜群♪好きな人と食べれば恋が生まれるかも(?)"と書かれた恋チョコ餃子を頼む。ブラウニーのほろ苦さにバニラアイスの甘みが加わり美味しい。ただ、敢えて餃子の皮で包み焼き上げる必要は全くない。もちろんひとりで食べているから恋も生まれようがない。
アレンジ餃子の炎の激辛、エビグラタン、たこやき、アンチョビガーリックなどまだまだ魅力的なメニューも多いのだが、今回はこれ位でお終い。先日、神戸から来た女の子は"滅多に来られないから"と一通り全部食べていったそうだがそれはあまりにも大袈裟だろう。色々と試してみたくなる気持ちは判るが。

餃子小舎(ぎょうざごや)
住所:千葉県柏市柏3-8-3ハイツきたかみ1F 餃子マップ
電話:04-7168-6366
営業時間:12:00~23:00
定休日:年中無休
公式サイト
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2008年8月22日金曜日

門・やません@伊那市駅前

予算¥1,000(ソースかつ丼¥1,000)

本来、駒ヶ根で食べなければならないであろうソースかつ丼をめんどくさいので伊那で食べる。そんな横着な行為に罰が当たったのか目当ての"たけだ"、"田村食堂"は共に休みであった。

"門・やません"
駅前で見掛けたソースかつ丼の文字に惹かれ、階段を下りて行く。歴史を感じさせる純喫茶といった雰囲気の内装。茶店の出す食事やろ、と期待はしていなかったのだが意外と客の入りは良かった。空いている席を探しながら店の奥へと進むと、ガラス戸の向こうから明るい日差しが差し込んでくる。ドライエリアにでもなっているのか?と思っていると、そちらも入口であったらしく客が入ってきた。
ソースかつ丼を注文し、店の中を眺める。カウンターの隅にはキープされた焼酎のボトルが並び、晩にはスナックになる姿が覗えた。常連らしき客がママに声をかけながら去り、また他の客が"久しぶりに来たよ"と、やって来る。そんな中ひとつだけ気になったのは、常連は皆、ソースかつ丼を頼まないということだった。ソースかつ丼を頼んでいるのはこちらと同じく観光客と思われる風貌の客だけ、ソースかつ丼は地域興しのメニューでしかないのかも知れない。

小さめの丼に蓋が閉まらないほどのカツが盛られやってくる。ネットでよく見掛けるスタイルそのままだ。ご飯とカツの量が1:1、カツを除けてしまわないとご飯に辿り着くことが出来ない。蓋はその待避所の役目を果たすという。ソースはみりんを加えたような甘さのウスターソース。これが脂身の多い分厚いロースカツにタップリと染み込んでいる。カツは柔らかく、味は悪くないのだがその脂と甘みのくどさで飽きてくる。さほど量があるわけではないのだが満腹になってしまった。

やはり伊那ではおたぐりやローメンを食べるべきであったのだろうか?そんな気もした。一度、ソースかつ丼の比較も含めて駒ヶ根も訪れてみなければならないだろう。

門・やません
住所:長野県伊那市荒井通り町1-28 かつ丼マップ
電話:0265-72-3030
営業時間:10:00~22:00
定休日:月曜
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2008年8月21日木曜日

みちのくプロレス

旅先で見掛けた一枚のポスター。言わずと知れた例のアレへのオマージュというか、パクリというか、三木道三というか、のまネコというか、なものである。

"平泉-浄土思想を基調とする文化的景観"
これは残念ながら世界遺産登録延期となってしまった。
確かに平泉圏の奥州藤原氏の文化遺跡としては、中尊寺以外はそれ程観るべき物もなく、弱いような気もする。浄土思想を前面に出すのであれば、いわきの白水阿弥陀堂(国宝)や鎌倉の永福寺跡(国史跡)を加えるとか(鎌倉は独自の登録を目指しているし、地理的条件から無理とは思うが)しないと無理かなぁ。
"石見銀山"が"21世紀が必要としている環境への配慮した生産方式の遺構"といった観点により登録された、というところをみると、世紀末に申請していたのであれば末法思想と絡めていれば通っていたのではないか、と思ってみたりもしないではない。
いっそのこと地理的条件だけで大梅拈華山圓通正法寺妙見山黒石寺(ここは"平泉藤原氏三代帰依最も篤く、仏餉灯油の地を寄進される"とあるから少しは関連もある事だし)の蘇民祭とこの方も含めての申請など、どないでしょうか。もちろん冗談ですが。

"平泉-浄土思想を基調とする文化的景観"
中尊寺
毛越寺
柳之御所遺跡
無量光院跡
金鶏山
旧観自在王院庭園跡
白鳥舘遺跡
長者ヶ原廃寺跡
達谷窟
骨寺村荘園遺跡と農村景観

平泉は、本州北部における東北地方のほぼ中央に位置し、岩手県に所在する。平泉は、12世紀に、奥州藤原氏により浄土思想を基調として完成された日本の北方領域における政治・行政上の拠点である。自然地形に順応して造られた施設とその周辺の農村は、地下に完全な状態で遺存している考古学的遺跡を含め、良好な文化的景観を形成している。特にその構成要素である寺院建築や庭園群は、浄土の世界を具現化した空間造形の傑作であり、その背景を成した精神性は、宗教儀礼・行事を通じて現在にも確実に継承されている。

2008年8月20日水曜日

韮菜万頭@第二ゲート前

予算¥2,230(韮菜饅頭¥680(3ヶ)、スタンダード餃子¥390(6ヶ)、生中x2)

横田基地があるよ福生、東京では珍しく難読地名だよ福生、知らなきゃ読めないよ福生。

"韮菜万頭"
はい、知っていれば読めますフッサ、にあるニラ饅頭発祥の店だという韮菜万頭。この店に一度訪れてみたくてこの地、福生に降り立った。
駅前においてはただの地方都市といった町並みは、AIR BASE方面に向かって歩くに連れ、寂れた場末のスナックが並ぶ歓楽街+横須賀風味といった様相を呈してきた。町行くPCは英語でがなり立て、サーチライトを照らすヘリが爆音をあげながら基地上空を旋回し、モルモン教徒ではない白人がMTBで駆け抜けていく。そんな町の一角に韮菜万頭は独特のオーラを纏い、そこにあった。
客は皆、二三人連れ、一人客は私一人、中華を食べにくるのに一人ということ自体間違っているのだが、一人旅だから仕方がない。四人掛けにひとりポツンと腰を下ろす私の隣では、短髪に でかいがたい のアメリカ人がふたり、二人掛けテーブルにどんぶりをいくつも重ねながら料理を平らげていく。そちとらの喰いっぷりたるや羨ましいものがあるのだが、こちとら標準的な日本人の胃袋しか持ち合わせていないので、頼むのは韮菜饅頭(Pan-fried shrimp&green leek dumplings)と生ビール、それと何種類かある餃子のうちからスタンダードを選ぶに留まった。
先ずは韮菜饅頭のでかさに驚かされる。その大きさたるや普段食べているモノよりも二回りは大きいであろうか、老祥記の豚まんくらいの大きさ、といえば解りやすいかも知れない。ひとくち頬張ると、ニラの甘み、エビのプリプリ、タケノコのシャキシャキした風味が広がる。それをまとめ上げる魚のすり身、包み込む香ばしく焼かれたモチモチの皮、絶妙な味付け、少し焼油のしつこさが気にはなるが美味い。一杯目のビールを飲み干し、さらにもう一杯追加する。
続いて餃子が運ばれてくる。その大きさは神戸のものよりは少し大きく、宇都宮のサイズくらいといったところか。餡はニンニクの風味、野菜の甘み、豚の肉汁が溢れ、豚まんの中身のような一風変わった味。これもしっかりと味が付いているのでタレを付けなくても美味しい。ビールがすすむ。
fried riceやfried noodlesにも心惹かれるのだが他の店にも立ち寄りたいので次回へのお楽しみにした。

それにしても、折角福生に来ているのに、街角に数ある福生バーガーの看板を掲げる店に立ち寄ったり、オープンテラスのあるダイナーでハンバーグに舌鼓を打ったり、ネオン溢れるUSBarで軍人さんに胸座を掴まれたりとかいったアメリカン情緒を満喫せずに、この後また同じく中華料理の一種とでもいうべきラーメン屋に入ることになったのか不思議だ。

韮菜万頭 福生店
住所:東京都福生市福生2218 餃子マップ
電話:042-553-0177
営業時間:11:30~14:30(LO) 17:00~22:30(22:00(LO))(平日)
11:30~22:30(22:00(LO))(土日)
定休日:無休
公式サイト
cp6 mf7 re7

2008年8月10日日曜日

食堂 やまと@オランダ通り

予算¥750(カツ丼¥750)

ドミカツ丼は口に合わない、と一軒だけで判断するのはあまりにも早計ということで向かった先"だて"は残念ながら休み。そこでもう一つの勇、"やまと"を訪れた。

"食堂 やまと"
カウンターにてトンカツでビールを楽しむおじさんを見掛け、思わずビールを頼もうかと思ってしまう。しかし、昨夜から引き摺る喉の渇きと胃の奥に留まる気持ち悪さと先ほどのドミカツ丼の重さがその思いを辛うじて引き留めていた。
メニューには洋食メニューと並んで中華メニューも数多く目に付く。神戸でもよく見掛ける洋食も出す中華料理屋、もしくは中華も出す洋食屋といった類の店のようである。廻りを見渡すと馴染みらしき客はラーメンや焼きめしを頼んでいるようだが私は当然カツ丼を選ぶ。幾ら先ほどのものが小振りであったとはいえ、丼二杯はキツイかも、と"小"で頼もうかとも考えたのだが"野村"と純粋に比較してみたいという気持ちにより普通のカツ丼を頼むことにした。
失敗したことに今度は大きめの丼にしっかりとカツが一枚半ほど鎮座していた。それを飾るは赤茶色のとろみのあるドミグラスソースに幾つかのグリーンピース、そしてそこにキャベツは無い。トマトケチャップが多いのか甘酸っぱい風味にあっさりと仕上げられたソースは片栗粉でとろみを付けているらしくプルプルした食感である。カツは普通のトンカツ用の粗いパン粉を纏ったもも肉。カツ、ソース共にあっさりした仕上がりなおかげで、何とかその恐るべき量を胃に収めることが出来た。

結局のトコロここのドミカツ丼も好みとはいえない存在であった。しかし、ここにはカレーや中華そば、焼きめしにトマト野菜ラーメンなど一度は試してみたいメニューが並んでいる。きっとそれらを試すために再び訪れることになるであろう。カツ丼を二度と頼むことはないけれどな。
しかし、一番好みに近そうな"だて"の味を試す前にドミカツ丼を嫌い、と決めつけてしまうことは出来ない。"だて"は定休日の関係で訪れるのが難しいとなれば、暖簾分けしたという"だってん"まで一度は足を運ばねばなるまい。

食堂 やまと
住所:岡山県岡山市表町1-9-7 かつ丼マップ
電話:086-232-3944
営業時間:11:00~15:00 16:00~19:00
(15:00~16:00麺類のみ提供)(16:00~カレー提供)
定休日:毎週火曜日
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2008年8月8日金曜日

末広寿し@水道筋

予算1,230(上にぎり¥650(たこ、えび、イカ、まぐろ、鯛、ホッキ貝、鯵、ハマチ)、キリンラガー大瓶¥530、イカの炊いたん)

ぱぁらいぶを控え、手早く腹ごしらえを済ませてしまおうと末広寿しに立ち寄った。

"末広寿し"
カウンターに着き、大瓶と上にぎりを頼む。先ずはイカの炊いたんをツマミながら、ビールを傾けていく。
目の前には手書きのメニューにイラスト入りの営業案内のフライヤーが並ぶ。それらに目を通しているうちに寿司が運ばれてきた。
標準サイズの寿司が八貫。その横に添えられたガリが千切りのものというのはちょっとどうかな、という気もする。この店は御手塩は無く、刷毛で醤油を塗りつけていくという最近あまり見かけなくなった庶民的な雰囲気漂うスタイルだ。ネタはさほど良くはないが、この値段でそんなことを言うのは贅沢というものだろう。当然の如く回転寿司よりは満足感も高いわけだし。ただ、会計が計算より五十円高かったのは計算間違えによるものなのか、それともサービスだと思っていた烏賊が五十円という値付けだったというだけなのだろうか。

末広寿し
住所:神戸市灘区水道筋5丁目2-18 寿司マップ
電話:078-861-0602
営業時間:17:00-22:30
定休日:水曜(祝日は営業)、木曜
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2008年8月6日水曜日

誕生日@歩路庵

予算¥41,500(男2人女2人子供1人)(先付(貝柱、鴨、蝦、キヌサヤの小鉢)、北海道根室産特撰毛ガニ塩ゆで1/2¥1,800、明石昼網 子フグのタタキ¥1,400、明石昼網 天然鯛のお造り¥1,600、明石昼網 太刀魚の炙りお造り¥1,300、活鯖のお造り¥1,600、本マグロ中トロのお造り¥2,200、ホタテの磯辺巻き、蛤のカルパッチョ、特撰 神戸牛のたたき寿司¥1,700、ピッツァマルゲリータ¥850、特製ベーコンと生パンクルトンのシーザーサラダ¥1,000、長崎五島列島産ノドグロのスパイスガーリックハーブ焼¥3,800、淡路産鱧と大葉、オクラの白焼ロースト梅肉ソース¥2,200、BISQUERTT LA JOYA MERLOT GRAN RESERVE 2006¥4,200、BISQUERTT LA JOYA CABERNET SAUVIGNON GRAN RESERVE 2006¥4,200、琥珀の時間¥600他)

誕生日のお祝いに飯に連れて行ってくれるという。最近のオヤジは妙に機嫌がよい。

"Positive Imbalance 歩路庵"
予約の時に"二階で"というのを忘れていた。よもやカウンターに並ばされることはないだろうと思いそのままにしていたのだが、ちゃんと二階を用意しておいてもらい一安心。

カウンターを見下ろすロフトには円卓がひとつ。意外と手狭な空間ではあるが、カウンターとはまた一つ雰囲気が変わり面白い。
取り敢えずは生ビールを頼み、メニューに目を通す。さほど目を惹くモノがなく、季節柄の鱧と個人的に好きなノドグロ、ムスコさん用にピッツァ、あとはサラダを頼み、魚絡みで適当に持ってきて貰うことにした。
ワインはしっかりしたのが良いということでラ ホヤ メルローを頼む。フルボディというだけありしっかりとしたタンニンではあるが、荒々しく纏まりは悪い男性的な味わい。
アテは毛ガニから始まる。蟹は旨味が強すぎるが、これは味が淡泊であるから前菜には丁度良いのかも知れない。作り置きだから早く出せるという理由もあるのだろう。それを一人半身ずつなのだが、ムスコさんは甲殻類が嫌いなので私が一杯分食べることになってしまった。予め剥いて出されなければ不本意ではあるが残したであろう量を蟹酢で平らげる。
次に大皿の並べられた子フグのタタキと天然鯛のお造りをポン酢で、太刀魚と鯖、中トロの造りをたまりで頂く。このたまり醤油は甘みが強く何かを加えているようであったが、これが刺身と合わせると意外と合う。軽く炙られた太刀魚のお造りは適度に脂が抜け香ばしく、太刀魚嫌いの私でも一番美味しいと思わせるモノであった。
ここら辺で二本目のワインへと遷る。予め選んでいたモノは切らしているということなので悩んでいると"同じ"ラ ホヤ"で他の品種はどうでしょうか?"と提案を受ける。オヤジさんは面白がってそれにしよう、というので"ラ ホヤ カベルネ・ソーヴィニョン"に決まった。こちらは打って変わって女性的な味わい。滑らかなタンニンに軽めだが柔らかなアロマとフレーバー、カベルネらしさが出ている。こちらの方が今日の料理には合っていた。
楽しみにしていたノドグロだが、時期が早い所為か脂ののりがもう一つである。"五郎"で食べた唯の塩焼きの方が感動的であったのが残念だ。
しかし、相変わらずの心地よい居心地に良い素材。前回ほどの感動は無かったがやはり良い店であった。

少々酒を呑みすぎた所為とこの熱帯夜の所為でムスコさんからのプレゼントが台無しになってしまった事は内緒だ。

※このあとスタッフがおいしくいただきました。

Positive Imbalance 歩路庵(ポジティブ アンバランス ポジアン)
住所:神戸市灘区弓木町5-3-22WINGS 1F 各国料理マップ
電話:078-842-7670
営業時間:18:00~23:00
定休日:第3月曜、火曜
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Positive Imbalance 歩路庵@六甲道

2008年8月5日火曜日

宝や@西大路

予算¥10,690(男3人)(串カツの盛合せ¥750(牛、ブタ、エビ、ウズラ、ウインナー、玉ねぎ、もち)、焼鳥盛合せ(ねぎま、ずり、つくね、ハート各2本)、ずり¥120x3、せせり¥130x3、鶏の唐揚のポンカラ¥580、ホタルイカの沖漬け¥400、モルツ樽生¥450、プレミアムモルツ中瓶¥550他)

廃村八丁から無事帰還ということで打ち上げ。
当初の予定では"慈恩弘国"でとの事だったのだが生憎の事に金土日しか営業していなかった。
そこで急遽、駅前の焼鳥屋ででも、ということになった。

"宝や"
早々と埋まっていく席取りと暑さからの逃避を兼ねてオクさんを待たずにヨシさんと二人先に店内へと入っていった。取り敢えずは串カツの盛合せと焼鳥盛合せ、それと生ビールを頼む。それらの品が揃う前にオクさんの登場となり、改めての仕切り直しとなった。
先ずは串カツが運ばれてくるが付けるべきモノがない。バイトの女の子に尋ねるとソース注しを持ってくる。これをかけて食べるというわけか。串カツ屋以外で串カツを食べることがないのでどうもこの食べ方には違和感を感じずにはいられなかった。肝心の焼鳥の方はというと鳥の質が良いというわけではないが、意外と美味い。焼きが上手いのであろう。
昼間に消費下した水分を補給すべくビールを立て続けに注文していく。酔いに合わせツーリングの話に、登山の話、キャンプの事など話題は尽きない。新米らしきバイトのコの辿々しい接客に店主の指導をBGMに多少呑み過ぎてしまったのではないだろうか。
そう言えば、昆布をばらまいて去っていく幽霊が出るというキャンプ場の名前を聞くのを忘れてしまっていたか。

炭火やきとり・おばんざい 宝や 西大路店
住所:京都府京都市南区唐橋西平垣町1-9-3 焼鳥マップ
電話:075-661-4443
営業時間:17:00~24:00
定休日:年中無休
公式サイト
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2008年8月4日月曜日

1st JAZZ LIVE@ぱぁ

予算¥2,100(キリンラガー小瓶x3、グラスワイン(白)¥600、Musicfee Free)

"ちゃんと来てくれたじゃないですかー"とマーヤの過度の歓声を受けてその夜は始まった。

"倶楽部ぱぁ"
今夜のセッションはギターが二人にベースが一人という変則的な編成。狭い店内にはまさかのウッドベースが鎮座してる。弓を使うわけではないので窮屈そうではあるが何とか納まっていた。
途中から客で来ていたボーカリストも加り、同じく客のベーシストと交代する。ムカイさんもブラシで参加するなど楽しいひとときを過ごさせてもらった。
曲は八曲ばかり。When you wish upon a star(星に願いを)、Over the Rainbow、Garota de Ipanema(イパネマの娘)等々。
Par5の頃は定期的にやっていたわけで、こっちでもレギュラーになってくれれば嬉しいのですが。

倶楽部ぱぁ
住所:秘密?
電話:秘密?
営業時間:18:00~23:00
定休日:日曜
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倶楽部あらた@灘区
誕生日@倶楽部あらた
あらた、あらため、ぱぁ@倶楽部ぱぁ
スガイさん@ぱぁ
秋のボサノバ生演奏@倶楽部ぱぁ
それでもやっぱりボクは、平目が好きだと言いたかったんだ@倶楽部ぱぁ

2008年8月2日土曜日

味司 野村@桃太郎大通り

予算¥850(カツ丼(ヒレ)¥850)

何処がオレ的日本三稲荷で在るべきかを決めるために最上稲荷を訪れたわけだが。。

"味司 野村"
折角岡山まで来たからには、オレ的日本三カツ丼を決めて行くのも悪くはない。ここ岡山でカツ丼といえばドミカツ丼である。中でも元祖と呼ばれている"味司 野村"を訪れた。

基本はカツ丼しかないのだが、ただのカツ丼の他に上やら子に孫など何やら多くのメニューが並んでいる。それが更にそれぞれロースとヒレ、カツ丼に玉子とじカツ丼と分かれている。おまけにカツ丼会席などというわけがわからないものまであるではないか。とはいえ、さほど迷うこともなくただのカツ丼をヒレで頼んだ。
小振りな丼の中には、ご飯の上に茹でたキャベツが敷かれ、それに小振りなカツを載せ、更にタップリとかけられたドミグラスソースの上には五粒のグリーンピースが並んでいた。よく叩いて伸ばされたヒレカツは細かい衣を纏い、柔らかく美味しい。どろりと濃い茶色のソースは正当派な洋食の味。ゆったりとしたコクと芳ばしい香りが広がる。ちょっと粉っぽい舌触りが気にはなるが、カツと共に食べると中々に美味い。しかし、食べ進めていくとこのしつこさに飽きてくる。特にご飯とドミの相性は良いとは思えない。

あれは小学生の林間学校の時であったであろうか、大好きなカレーライスだと思って食べたモノが、その時生まれて初めて口にしたハヤシライスであった事の衝撃。その時のことが心的外傷に為っているのかも知れないのだが、未だにドミグラスソースがご飯に合うとは思えずにいる自分ガイル。

味司 野村1F カツ丼野村
住所:岡山県岡山市平和町1-10 かつ丼マップ
電話:086-222-2234
営業時間:11:00~21:00(LO)
定休日:年中無休
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2008年8月1日金曜日

Bar Fortune@王子公園

予算¥1,500(ジントニック、電気ブラン、キリンラガー中瓶、NoCharge、ALL¥500)

メールが鳴る。
"今 水6のFortuneというbarにいます。ちょっとのみませんか?"
最近、オカジマさんの誘いを断ってばかりだったな、と思い、メールを返す。
"どの辺りですか?"と。

"Bar Fortune"
スナックをそのまま居抜きに、といった内装に女性のオーナーが一人、それをスナックと差別化しているのは値付けとカクテルなどを含めた酒の種類の多さ故か。
入り口近くを団体が締め、一人客は奥の方に並んでいた。その中からオカジマさんを見付け、横に座る。その低いカウンターは据わりが悪く、スナックが嫌いな所為か妙な居心地の悪さを感じていた。
アルコールの数は多いとはいえ、ショートカクテルもなく今ひとつピンと来るものがない。取り敢えずは無難にジントニックを頼んだ。
"オリーブは好きですか?"と聞かれ、"嫌いではないけど、好きでもない"と答える。実際、マティーニはよく頼むのだが、オリーブを食べたことは一度もなかった。その残したオリーブをいつも美味しそうに摘んでいたのはどの彼女だったか?そんなコが居たな、という朧気な記憶しか浮かんでこない。
やんわりと断ったつもりであったのだが、小皿には二粒のオリーブが並んだ。出されてしまったものは当然残さず頂く。柔らかな酸味と僅かな塩辛さが広がる。瓶詰めをそのまま、ではなく調理されたものだった。意外といける。ただ、ジントニックの方は薄く、水のようだった。
もう少し酒らしいものを呑みたいと、電気ブランを頼んだ。冷凍庫にてキンキンに冷やされたボトルはうっすらと霜を纏い、カクテルグラスに注がれた液体はとろみを帯び、軽くフローズンのような状態だった。こんな呑み方は初めてだなぁ、と思いながらチェイサーと共に空けていく。
そんな時、ヒロとヨッシンが現れる。オカジマさんが呼んでいたらしい。他愛もない会話を繰り返し、そうそうに二人は帰っていった。それと入れ違いのように、汽笛亭のコがやってきた。また、オカジマさんが呼んでいたそうだ。再び他愛もない会話を重ねる。
そろそろ冷酒が恋しい気持ちとなり、一人席を後にする。入ってきたときには気付かなかったのだが、オリーブのアンチョビマリネ、ラタトゥイユ、茹で野菜と豚の辛味噌和、そんなメニューが大皿でカウンターに並んでいた。全て手作りだという。料理が好きな人なのかも知れないな。

Bar Fortune(フォーチュン)
住所:神戸市灘区水道筋5-3-15-105 Barマップ
電話:078-802-2231
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