2008年7月31日木曜日

おでん 十七八@大手前

予算¥1,500(大根、厚揚、玉子、筍、スジ、キリンラガー中瓶)

腹は既に一杯ではあったのだが呑み足りないかな、ということでおでんならいけるか?と入ってみた。

"おでん 十七八"
カウンターに十二席?ばかりの狭い店内に辛うじて滑り込むことが出来た。カウンターの奥、銅の角鍋で煮続けられる具を眺めながら決めていく。早めの時間の所為か、見た感じそれほどしゅんでいるような感じはない。
"スジと玉子と筍、取り敢えずそれで"
変わったネタも多いのだが、取り敢えずはオーソドックスなモノから窺う。

播州のおでんといえば生姜醤油(ローソンでも当然のように置いてある)なのだが、この店では練り辛子が置かれている。皿の縁に添え、具に塗りつけて食べる。何とも優しい味わい。出汁も具の味もそれぞれに主張せず、調和している。具を平らげ、最後に出汁を啜る。融け込んだ辛子の風味が繊細な風味の邪魔をする。しかし、その仄かに色づいた出汁は、旨味が強すぎるわけでもなく、辛すぎるわけでもなく、そのまま幾らでも飲み干したい程だ。
腹ン中はパンパンだったのだが、このまま店を後にするのは惜しくて更に大根と厚揚げを注文した。当然今度は辛子が融け込まないように気を付けて具に直接落とした。

客と店との間に築かれる空気、長年の歴史の中築き上げられた繊細な味、どれをとっても素晴らしい店であった。以前、"韋駄天"のおでんが素晴らしい、と思ったのだが、やはり餅は餅屋、おでんはおでん屋、といったわけだ。

おでん 十七八(となはち)
住所:姫路市呉服町46 和食マップ
電話:079-222-1275
営業時間:17:00~22:00
定休日:日祝
cp7 mf8 re8

2008年7月28日月曜日

串でいっぱい。@JR三ノ宮

予算¥1,960(男2人)(チューハイライム¥280、チューハイシークァーサー¥300、麦焼酎¥300x3、串カツ(バサ¥100x2、タマネギ¥80)、お通し¥100x2(チャンジャ))

三宮で呑んだついでにと久しぶりに寄ってみたわけだが。

"串でいっぱい。"
マスターが居ない?そして他の人が居る?酔いすぎて幻覚を見ているわけでもなく、別の店に入ってしまったわけでもない。だが、店からはタイガース臭が抜け、こざっぱりとしてしまっていた。

"借りるまで三四ヶ月ほど閉まっていたみたいです"
"居抜きで借りたんで看板もそのままなんですよ"
"前のオーナーの事はしりませんねぇ"
そんな会話を交わした。

チューハイばかりでも悪いのでオススメらしき"バサ"を頼む。粗めの衣にフワフワと軽い食感のバサが意外といける。ただ、酔いすぎていてソースは既に漬けていたのか、自分で浸けたのか、はたまた付けずに食べたのか、それすらよく憶えていない。

前のマスターは"あこや亭"で修行した人だったので串カツ屋であるとはいえ和寄りのメニューも多かった。お造りを摘んでタップリとすり胡麻をかけた串カツをアテにエビスの黒を呑む。そんな当然のようにしてきた楽しみ方が出来なくなっていた。今あるものがこれからもあるなんて保証は何処にもない、いつも失ってからそんなことに気付かされる。

串でいっぱい。
住所:神戸市中央区琴ノ緒町5-4-11 串カツマップ
cp6 mf6 re6

2008年7月26日土曜日

豊香@モンク

予算¥1,000(豊香(長野)純米生原酒¥600、生ビール¥400)

いつものように、いつもの有り触れた日常のように今日も新家に立ち寄っていた。席の八割は先客で埋まっており、その全ては見知った顔である。そんな生温い空間、一部には身体の一部に緊張感を伴う知人が居た、というのも確かではあるのだが。
"近くに金土しかやってへん沖縄料理屋が出来たから呑みに行かへん?"とジュンさんに誘われるままに店を出た。しかし、東畑原市場の一角に位置するその店は、狭い通路まで良い感じに出来上がった人々で溢れかえる程の盛況ぶりであった。もちろん私たち二人が滑り込むような隙間などない。というわけでモンクで呑み直すこととなった。

"モンク"
此方も知った顔ばかりが並ぶ。二三言挨拶を交わし、奥へと進んだ。
"淡路から買ってきた酒があると言っていましたよね?"と言うと"あれは切れてしまって、新しいのは豊香っていう長野の酒がある"と一升瓶を出す。

ちょっととろみのあるような飲み口。しっかりと米の旨味と仄かな甘さ、吟醸香が鼻を掠める。精米歩合が70%と低いのにフルーティーな吟醸香が漂う不思議な酒だ。生原酒というだけあって17度とちょっとアルコールは高め。モンクには好みに合う日本酒が多い。

"輪行して買いに行ったわけではないですよね"と瓶を眺めながら尋ねると"これは店で仕入れたやつ"と答えが返る。
"小網中さん?"と聞く。"小網中さんのときもあるけどこれは長田、四軒くらいから仕入れてる"
"長田のなんて店?"他のお客さんも話しに加わる。その答えは"秘密"との事だった。
長田は知らないなぁ、と思いながら残りを飲み干した。(調べてみたけど松岡商店かな?)

スタンドバー モンク
住所:神戸市灘区篠原南町6-2-10  Barマップ
電話:078-882-2212
営業時間:18:00~last
定休日:水曜
スタンドバー モンク@東畑原市場
カオナシ@モンク
ぬる燗@モンク
cp7 mf7 re6

2008年7月24日木曜日

二年目@漁港めし

予算2,000(炊物、造り、天麩羅、小鉢、汁物、香物、ご飯)

今年も行ってきました。

"漁港めし"
昨年よりも早い時期(四月下旬)なので品は結構違います。
連子鯛の炊いたんに、マルゴ、鯵、シロイカの刺身、トコブシを茹でたん、ホタルイカの酢味噌和え、ガシラ、カレイ、鯵、イカのフライ等々。
前回よりもボリュームは減っており、皆、完食。ご飯をおかわり(+150円)する人も。

漁船クルージングと漁港めし
漁師さんがいつも使っている漁船に乗って、日本海を風切って走り、爽快な気分が味わえます。
また、海からしか見えないカマヤ海岸や経ヶ岬灯台、優雅で雄大な陸の姿、古式ゆかしい日本のふるさとが胸に新たな感動を残します。
料金:4500円/1人
所要時間:約2時間
クルージング:11:00~(最少催行人数5名)
*クルージングについては、2日前までにFAXによりご予約下さい。
漁船クルージング実施期間:5月10日~7月末(各金、土、日、月曜)
TEL:0772-33-0266
FAX:0772-33-0700

漁港めし
住所:京都府与謝郡伊根町字蒲入1123-7 海鮮マップ
電話:0772-33-0266
営業時間:12:00~14:00頃
営業日:4月20日~9月末(8月第1土日、8月13日~16日は休み)
cp7 mf7 re6
漁港めし(蒲入水産(有))@伊根
二度あることは三度ある@漁港めし

2008年7月22日火曜日

月ヶ瀬@四条河原町

予算¥893(宇治金時抹茶アイスのせ¥893)

アイカタさんが都路里に行こう、などと謀ったわけだが、こんな祇園祭の最中にあってその様な思いつきは自殺行為と言わざるを得ない。というわけでその代案として月ヶ瀬へとむかった。

"月ヶ瀬"
僕はこの全てを蒸し焼きにするような京都の夏、日本の夏、において注文するモノはいつも冷たい冷たい氷菓、即ちかき氷と決めていた。そして、もともと都路里に行きたいと言っていた彼女が頼むものといえば、都路里において抹茶パフェであるのだが、この店に於いてはパフェは無いので当然の事として同じくかき氷を頼むであろう、と思っていたのに予想に反してのクリームあんみつ(788円)などと渋いものであった。(因みに僕は、特に味も素っ気もない寒天とただ甘く炊いただけという赤エンドウマメを混ぜた蜜豆だの餡蜜だの何処が美味しいのかは解らないのだ)
ふわふわと繊細に柔らかく綿毛のように削られたかき氷の上にはタップリの萌葱色のシロップが注がれている。その上にひとつ載せられた抹茶アイス。白玉は転げ落ちないようにと気を遣ってか別の小皿に盛られていた。その八合目辺りを崩しに掛かり、スプーンを口に運ぶ。この軽くふわっとした食感は京独特のもの。やはりサクサクしたものより此方の方が好みである。もうひとつすくい、"食べる?"と彼女に差し出す。"自分で食べる"とつれなく返す。ツレでもそのまま食べるぞ、と思いながらもスプーンを渡した。

暑気払いを済ませ、店を出る。手持ち無沙汰にベンチに腰掛ける彼女を待たし、写真を撮る。"あんたいつも写真撮っているのな、何もないうどん屋も撮っていたし、こっちは暑い中待っているというのに"と小言を並べる。適当なことを並べ言い訳をするのだが、イツモミラレテイタノデスネ。

月ヶ瀬 高島屋店
住所:京都府京都市下京区四条通河原町西入真町52 高島屋京都店5階 スイーツ(lol)マップ
電話:075-221-8811(代表)
営業時間:10:00~20:00
定休日:高島屋店休日
全席禁煙
公式サイト
cp4 mf4 re5

2008年7月21日月曜日

双葉寿司@阪急六甲

予算¥4,450(男1人女1人)(鰯¥200、剣先イカ¥300、生たこ¥300、赤貝¥500、焼穴子¥200(各二貫)、ねぎとろ手巻¥500、奈良漬細巻¥200、鉄火巻¥250、生ビール¥500x2、沢の鶴吟醸瑞兆¥500、瓶ビール¥500)

生憎のます斗の満席により、マユの誕生日祝いは他の店へと変更せざるを得なかった。

"双葉寿し"
西北の双葉寿しは何度か訪れた事があったのだが、ここ阪急六甲店へと足を運ぶのは初めてである。この店は以前より前を通り過ぎる度に中を伺っては居たのだが、寿司屋というよりも居酒屋といった感じを受けていた。
午後十時をまわった時刻、客はサラリーマンが二人カウンターに着いていた。馴染みのような雰囲気で主人と言葉を交わしで幾つかのツマミと共にビールを傾けている。生ビールを頼み、壁に雑然と貼り出された手書きのメニューを見ていった。
"絶叫"や"増田屋"にも似た様な手法とも言えないこともないのだが、目の前に置かれたネタケースの中身と同じようなカオスを感じさせる以上のものではなかった。
好きなネタを頼んでいき、冷酒へと移る。これは吟醸とは銘打ってはいるものの吟醸香は感じられない。仄かな甘みと微かな米のフレーバーを感じさせるだけである。刺身や寿司などの料理の味を引き立てるための酒といった感じだ。私にとっては酒が主で、寿司は従といった存在であるだけに残念である。
で、寿司の方は安いなりに宜しいのではないか、と思うのだが、鰯の小骨の処理の拙さ、焼穴子はダメダメ、赤貝はキモも軍艦で握って欲しかった、といった辺りが気になったトコロだ。二、三貫摘んで巻ものをひとつ、そしてビールをといった使い方が妥当な店かなぁ、良くも悪くも。あと、ネタケースは整然としていた方が良いのでは?そこでかなり損をしているような気もする。

双葉寿し 阪急六甲店
住所:神戸市灘区宮山町2-5-2 寿司マップ
電話078-822-6580
営業時間:11:30~13:30、17:00~23:30
定休日:水曜
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2008年7月19日土曜日

神戸 ふわとろ本舗@トアイースト

予算¥0(おごり)(男2人女1人)(お通し¥300x3、生小¥420x3、豆腐焼(たこ)¥880、ピリ辛ホルモン炒め¥924、ネギ焼(スジ、しょう油)¥945、赤ワインハーフボトル¥1,260、白ワインハーフボトル¥1,260、アイスクリーム(黒胡麻、キャラメル、抹茶)¥157x3)

食事のお誘いがあり、久しぶりに三宮へと出かけた。花隈を離れ、職場も三宮ではなくなってしまった今となっては、驚くほどこの街で遊ばなくなってしまっていた。

"神戸 ふわとろ本舗"
以前、トアロード(鯉川筋だったかも?)に店を構えていたときに以来の訪問。暗めの落ち着いた照明こそ相変わらずといった感じではあるが、カップル向けの造りであった以前と比べ、一人客も狙った中央にカウンターを配置したレイアウトにより多少の客層の変化もあったようだ。

オトウトくんに"何かオススメはある?"と聞くと"豆腐焼です、昼も食べたんですけどね"と言う。それではと、それと幾つかのアテとビールを注文した。
ここの看板メニュー"ふわとろ焼"は、キャベツの代わりに豆腐を加えた生地でふんわりとした食感に仕上げたお好み焼きである。それに更に豆腐を加え出汁に浸けて頂くという明石焼風のものが豆腐焼。これもあっさりとしており美味いのだが、酒のアテとしては多少の物足りなさを感じずにはいられなかった。やはりアルコールにはホルモン炒めみたいな濃ゆい方が合う。
ほろ酔い加減も良い具合になり、次の店へとむかう。会計を済まそうとすると"既に頂いておりますので"と一緒に奢られてしまった。次に伺うときには親御さんへ手土産でも持参せねばなるまい。

そう言えば、いつの間にかR&Bグループは三好食堂をやめてしまっていたのですね。割と好きやったのに残念です。

神戸 ふわとろ本舗 神戸本店
住所:神戸市中央区北長狭通2-8-5 阿部ビル1F 粉ものマップ
電話:078-332-0282
営業時間:18:00~2:00(月~木)、18:00~5:00(金、土)、12:00~15:00、18:00~2:00(日) 
公式サイト
cp5 mf6 re6

2008年7月18日金曜日

SweetskinZ(スイートスキンズ)


なかなかのイカレ具合。

特殊な反射材が練り込まれており、摩耗しても怪しく光るそうです。
安全かも知れませんが、これを履くのはちょっと無理です。

SweetskinZ

2008年7月17日木曜日

卒業式@新家

予算¥0(飲み放題、食べ放題)

"テルの卒業式ですので、来てね"とヒロさんからのお誘いアリ。

"新家"
八時頃には数名しかいなかった店内も、十時頃にはカウンターの中から店の外まで一杯という盛況ぶり。

ドンペリをラッパ呑みで廻し呑みという非常に勿体ない経験もできました。

翌日のことを考え午前二時に退散しましたが、みなさん又朝まで居たのでしょうか?

新家
住所:神戸市灘区篠原南町7-2-2 居酒屋マップ
電話:078-861-3232
営業時間:11:00~14:00(宅配のみ)18:00~23:00 
定休日:第1日曜、火曜
cp10 mf8 re7
新家@畑原東
風邪引き@新家
古閑千鶴と須藤雅彦TRIO@新家
新家オリジナルドライカレー@新家
どぶろく@新家
ソフィーカレー@新家

ドンペリ戴きました、コージさんの店

びすとろTHE屋台 離の宴
住所:神戸市灘区篠原南町7-2-5 肉料理マップ
電話:078-882-4567
営業時間:11:30~14:00、17:30~21:30(LO)、(火、木曜は晩のみ営業)
定休日:不定休

2008年7月15日火曜日

美よ志@阪神御影

予算¥780(スーパードライ大瓶¥380、タコ刺身¥250、茄子のあげびたし¥150)

粋酔さんにて美よ志のおかみさんと出会った。

"長崎屋の向かいの酒屋さんの隅を借りて立ち呑み屋をやってます"
"あぁ、阪神御影の南側ですね"
"火、木、金(定かではない)の三時から八時までです"
"八時までですか、ちょっと無理っぽいですねぇ"
"二階で飲んでいることもあります"
"では、一度覗いています、そこでまたお会いするかも知れませんね"

大体こんな内容であったであろうか。この日はやけに酔いの廻りが早く、朧気な記憶しか残っていなかった。

"美よ志"
店にはあかりが灯っていた。まだいけるかな、と店に飛び込んだのは看板まで残すところ十五分といった時刻。
大瓶を頼む。アテは全て片付けられてはいたが、"タコでもスジでも何でもあるよ"と言われ、それならとタコを頼む。
乱雑に刻まれたタコの刺身が角皿に十数切れ程盛られている。御手塩に醤油を注ぎ、山葵を溶く。
"730円ね"と言われ、千円札を渡した。キャッシュオンがここのスタイルか、と思いながら刺身を摘んだ。
"にごりとスジちょうだい"と言いながら新たな客が現れた。器に小銭を入れ渡す。手慣れたモノだ。

サクッと酔って、サクッと帰る。そんな立ち呑み本来の用途向き。長っ尻は出来ないがちょっと一杯、とまた寄らせて貰います。

美よ志
住所:神戸市東灘区御影本町2-15-18 立ち呑みマップ
電話:078-851-6581
営業時間:15:00~20:00
定休日:日曜、祝日
cp7 mf7 re7
立呑 粋酔@阪急六甲

2008年7月14日月曜日

CASUAL RESTAURANT PRANDIA@河原町御池

予算¥2,400(ランチブッフェ¥2,400(平日11:30~14:00、Malaysian Fair(7/2~8/15)))

"先斗町でご飯食べよう"そう言われて予め選んでいた店はダメ出しされ、かといって他には適当な店もなく、河原町通までろくな店を見付けることは出来ないでいた。そこに見付けた"マレーシアフェア"の文字。アイカタさんは嬉々として"マレーシア料理ってどんなの?"と聞いてきた。"甘くて、酸っぱくて、辛くて…"と言いながら"バイキングか、"と不満げな表情を浮かべる僕を見ながら、"この近くに他のオススメは?"と詰問する。
二条まで行けばビストロがあった、あとは戻れば鰻はあるのだが、彼女の言う近くとはせいぜい十歩ほどの範囲であろう。"近くというならここより近くはないな"とちょっと皮肉を込めてその店を顎でしゃくる。"じゃあ、ここ"とにこやかにそんなことは気にせず決定されてしまった。

"CASUAL RESTAURANT PRANDIA"
バイキング形式はイヤとはいえ、マレーシア料理にはちょっと興味があった。東南アジア系の料理はわりと好きで、度々自分でも作るから参考になれば、と思ったのも強くは反対しなかった理由のひとつだった。
しかし、その思いもちょっと裏切られた形となってしまう。ローストビーフ風のステーキ、トマトソースのペンネ、エビのドリアなど所謂バイキングの王道とでも言うべき料理が並び、それらしきメニューは五、六品というところであった。取り敢えず少量ずつ十品ほど皿に盛りつけ味見をする。彼女が料理、サラダ、グリーンカレー、デザートなど一通り揃え席に着く頃には、僕はそれらを殆ど平らげていた。

"ナンであんたはそんなに忙しないの?"料理を口に運びながら不満げにそう口にする。"あまり美味しく無いからどれが美味しいかなと思って"という僕の言葉と同時に、彼女の"おいしい"が重なった。
"ナンであんたは私がおいしいと言っているときに美味しくないって言うのよ!"とむくれる。タイミングが悪かった。確かに今のは僕が悪い。
"大体、あんたとは何もかも合わないのよ、食べ物の趣味も合わないし、あんたは山が好きで私は海が好きだし、私は寺なんかナンの興味も無いし"、機嫌を損ねないようにしていたのにとんだところで地雷を踏んでしまっていた。
気を逸らさなければ、と思い、"その牛肉の蒸し煮、ってヤツ美味しいよ"と微笑みながら指差す。怪訝な顔をしながらそれを口にする彼女を見て、次の皿を取りに行った。

エビ蒸し餃子、貝柱のゼリー寄せなどサラダ、デザート以外は一通り味わってみたものの、結局のところ美味しかったのは僅かな品だけだった。一番美味かったのは"牛肉の蒸し煮"Daging Masak Hitam Manisっていうヤツ。これはガッツリとスパイスが効いており、汗が噴き出るほど辛い。あとは"牛肉のスープ"Sup Dagingか。牛肉と書いてはいるのだが入っているのはマトンの骨付きバラ肉。もっともDagingとしか書いていないので"肉のスープ"で合っていると言えば合っているわけだ。(しかし、この訳というか名前の付け方というのはえらく適当で、鶏の串焼きにいたってはayam(鶏)としか書かれていない。材料など見れば分かるワケでせめてsateと書くべきか。例の辛いソースが塗られたモノではなかったのでsateとは言わないのかも知れないが)これを手で摘み、歯で刮ぎ取りながら食べる。獣臭い脂の臭いが何とも食欲を誘う。ただ、レモングラスなどのハーブが入っていたのだが、それらの香りは弱く、スープとしては今ひとつといったトコロ。それとEggplant Green Curryがまあまあ。ただナスの姿は見受けられなかったが。
他のマレーシア系の料理はといえば、魚のフライは色だけは辛そうなのに味はなく、野菜炒め、パッタイなどもフィッシュソースの風味は感じられなかった。そしてナシ・ゴレンが無かったというのが一番残念な点である。

文句ばかり言ってはいるが、タピオカのココナッツミルク煮とコーヒーを二杯と最後まで平らげ、はち切れんばかりの腹を抱えていた。ただ、僕は作り置きの食べ時を外した料理が嫌いなわけで、彼女はバイキングなら何かしら食べたいモノがあるから好きと言うわけで。
"あんたが美味しい、っていうのはわかるけど辛すぎ"と牛肉の蒸し煮だけが彼女の皿に残っていた。何から何まで合わない二人だが、だからこそ飽きもせず、二十年近くも一緒にいるのかも知れない。
"別れても一生付き合いがあるような気がする"そんな彼女の言葉は正しかったのか?指に残った脂の臭いを気にしながらそんなことを考えていた。

CASUAL RESTAURANT "PRANDIA"(カジュアルレストラン"プランディア")
住所:京都府京都市中京区河原町三条上ル京都ロイヤルホテル&スパ内 各国料理マップ
電話:075-223-8973
営業時間:7:00~22:00
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公式サイト

2008年7月13日日曜日

Live & Restaurant Holly's@加納町

予算¥2,400(生ビール¥530、エビスビール¥630、テーブルチャージ、ミュージックフィー)

アベちゃんがセッションに参加するという事なので久しぶりにホリーズへと足を運んだ。

"Live & Restaurant Holly's"
慌ただしく用事を済ませ、ホリーズに到着したのは八時前だった。最初のステージが始まるちょい前だ。
テーブルチャージを取られるのがイヤだから何か摘もう、と思っていたのだが結局のところビールしか注文しない。既にアルコールが入っているのであまり食べようという気には成れなかったからだ。

やがてLiveが始まる。ボーカルの到着が遅れているということでピアノ、ベース、ドラムスという構成からのスタート、二曲目からはサックスがからみ、終盤二曲はボーカル入りという形となった。ホリーズは当たり外れが大きいのだが、今回は悪くなく無難に纏まったのではないだろうか?途中で立ち去る客もなく、この後所用のある私が最初に席を立つことになった。
それにしても会計が予想よりも高かった。昔は出演者サイドで飲んでいたので実費しか払っていなかったのかも知れない。皆、音楽を辞めてしまった今となっては安く楽しむは出来なくなってしまった。

Live & Restaurant Holly's(ホリーズ)
住所:神戸市中央区加納町2-4-10 Barマップ
電話:078-251-5147
営業時間:11:30~13:30 18:00~24:00
定休日:日曜
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公式サイト

2008年7月11日金曜日

妖怪堂カフェ@川端御池

予算¥500(珈琲(ICE)¥500)

アイカタさんの用事が済むまでの時間潰しにと、以前より立ち寄ってみたいと思っていた"妖怪堂"を訪れた。

"妖怪堂カフェ"
妖怪堂の表札が上がっていなければ見落としてしまうほどに普通の町家そのままの外観。否、たとえ上がっていたとしても、ここを目指してやって来たのでなければ気付くことはなかったかも知れない。

麻暖簾を潜るとヒンヤリとした薄暗い土間が続いている。その奥に広がる坪庭の明るさが目に眩しかった。左手には座敷が広がり、窓からの明かりによって仄明るく照らし出されていた。ここが"漫画喫茶"、と書かれていたスペースなのだろう。
通り庭に作られた棚には妖怪画の書かれた帽子やジーンズが並ぶ。そんなものを眺めながら奥へと進んでいった。店員は何処にいるのだろうと探しながら。坪庭まで辿り引き返す。"二階にお上がり下さい"と貼り紙があった。もしかしたら二階にいるのだろうか?そう思ったから。
靴を脱ぎ、座敷へと上げる。すると簾越しに"いらっしゃい、カフェですか?"と声がかかる。その声に安堵し、"二階へどうぞ"の声に導かれ、梯子ほども急な階段を一段ずつ軋ませながら上がった。
天井が低く剥き出しの梁(二度頭をぶつけた、一階のに、であるが)が通る厨子二階には、京の夏特有の重く湿り気を帯びた熱気が滞っている。照明により薄暗く浮かび上がる光景、化粧材を剥がされ紅を塗られた天井がボンヤリと霞んでいた。そこに虫籠窓からの差し込む光だけが強いコントラストをもたらしている。扇風機のスイッチが入れられ、ヌメヌメとまとわりつく空気が祓われる。アイスコーヒーを頼み、冷たいをお茶を口に含んだ。
注文の品が来るまで部屋を観察させて貰う。妖怪画が描かれた屏風や、妖怪とはあまり関係なさそうなオブジェがポツリポツリと並んでいる。サイトを見たときはもっとポップでキッチュでコミカルな感じの店なのかと思っていたのだが、意外と情緒があって良かった。二百年前の町家をそのまま利用しているというだけ在って、畳は大きく波打ち、漆喰の壁は曾ては白木であったであろう柱も今は古び、黒ずんでいる。妖怪が潜んでいるというオドロオドロしさよりも田舎の古いお寺にでも通されたような居心地の良さである。
座布団に腰を下ろし、積み上げられた雑誌や本を捲る。正直、オカルトモノにはあまり興味がないのだが、古くから伝わる伝承や御伽話などはその背後にある歴史や風俗などが忍ばれていて面白い。戯れに取った雑誌を眺めながらアイスコーヒーを啜る。ガム抜きと注文しなかったそれは甘かった。

薄暗く、狭苦しい空間。適度な暗さと狭さが何とも心地よい。他人と同席していては感じられないのであろうがまだ日も高い所為か最後まで他の客は現れなかった。今回は待ち合わせもあり、慌ただしい滞在となってしまったのだが次回こそはゆっくりと寛ぎたい。

妖怪堂カフェ
住所:京都府京都市左京区孫橋通新麩屋町東入大菊町151-1 喫茶マップ
電話:090-2045-8589
営業時間:15:00~22:00(カフェ)
定休日:不定休
公式サイト
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2008年7月10日木曜日

串かつ いくちゃん@阪神御影

予算¥1,080(タマネギ¥90x2、イカ(下足)¥100x2、タコ¥100x2、キリンラガー大瓶¥500)

昼間から続く季節外れの暑さは、日没後もそのままアスファルトより立ち上る熱気という形で持続され、空調の効いた涼しく快適な居酒屋にあっては満員御礼であるのとは対象的に、いつもは人で溢れかえっている駅前の屋台には人影も疎らであった。

"串かつ いくちゃん"
こう暑い日には当然の事ながらビールである。よく冷えたビールで喉を潤しながら、目の前に並べられたネタとメニューを見ながら選んでいく。取り敢えずは基本的なモノから始める。
"何にしましょう"、"下足だけどいいかな"、"二串ずつだからね"注文に併せて打てば響くように声が返ってくる。常連さんを大切にしながらも一見で在ろうと疎かにはしない、心地よい店だ。
今日はたった一人しかいない常連さんとの会話に耳を傾ける。どうやら"神助"の話しをしているようだった。身体を壊して休業して、開けたと思ったらスープの出来が悪いと又閉め、そんなに休んでばかり居たら客が離れてしまう、と心配げだった。

ビールを傾けながら次々と揚がる串カツを平らげていく。ここのちょっと塩気の強いソースはあまり好みの味ではない。どっぷりと浸けてはあまりの辛さにキャベツばかり摘むこととなる。浸けるか浸けないか、といったぐらいが丁度良いのかも知れない。
それとソースかつ丼にしろ、串カツにしろ、サラッとしたウスターソースにドブ浸けにして頂くといった類のモノには、パン粉はきめ細かい方が好みだ。その方が軽く香ばしい口当たりになり、ソースも吸い過ぎない。
店の雰囲気は屋台であるということも含めて大変良いのだが、味だけが好みではないのが残念である。

串かつ いくちゃん
住所:神戸市東灘区御影本町4-12 阪神御影駅北側 串カツマップ
電話:ナシ
営業時間:17:30~24:00
定休日:日曜、祝日、雨天
cp5 mf5 re6

2008年7月8日火曜日

正宗屋@水道筋

予算¥850(味噌煮込どて焼き(二串)¥350、アサヒスーパードライ大瓶¥500)

新家が開くまでの時間つぶしにと、水道筋でも一際目を惹く、紺に染め抜かれた暖簾を潜った。

"正宗屋"
奥に長いコの字型のカウンターは顔を赤らめた客で溢れていた。殆どの客は一人客なのだが、この店も小さな街にある居酒屋の常として、皆顔見知りといった気安い空気で満ちていた。
新参者としては常連を邪魔せぬように下座の角へと腰を据える。席が近すぎる事による、周囲の酔い加減と此方の素面さ加減の温度差が気になり、妙な居心地の悪さを感じていた。一通りメニューに目を通し、どて焼きと、外には450円と表記されているのだがつい最近値上げしたという大瓶を頼んだ。

甘辛く炊かれたスジに一味を振り掛けて食べる。このピリッとした甘さが何ともビールと良く合う。
店の中にはゆっくりとした時間がながれ、ゆっくりとこの身を酔わしていく。場の暖かさが肌に馴染んだ頃ではあるが、そろそろ次の店へと行かなければならない。

正宗屋(まさむねや)
住所:神戸市灘区水道筋3-22 居酒屋マップ
電話:078-861-0224
cp6 mf6 re6

2008年7月7日月曜日

Dio Dio@新在家

予算¥770(生ビール¥390、巻寿司¥380)

"ぐいぐい酒場 樫本"が店を閉めて早二ヶ月が経とうとしていた。そこは改築こそされてはいるものの、依然として再開するような様子は見受けられなかった。そして行き場を失った客の流を引こうとでもいうかのように、向かいには一軒の立ち飲み屋がオープンした。
その店は確かに"TACHINOMI"と銘打ってはいるものの、その外観は小洒落たBar風でもあり、気軽に立ち寄ろうか、という気持ちの妨げになっていた。しかし、外に置かれた看板からもさほど高いわけではない、というのも窺い知れたので勇気を振り絞り、という程でもないが立ち寄ってみることにした。

"Dio Dio"
ちょっと年上である二人のお姉様方に迎えられる。多少のぎこちなさを感じるが不快というほどではない。まだ新規オープンしたて、こちらは一見というただそれだけの関係に依るモノであろう。最初はビールでよいのだが、その思いのほか多いアテから好みの品を選び出すのは多少の時間を要した。結局選び出したのは穴子入り巻寿司。穴子好きとしてはやはり目を引かれる品だった。
巻寿司が来るまでメニューと共に店内へと目を運ぶ。狭い入り口より奥へと広がるこの店の客層は樫本さんとは、また少し少し違っていた。あちらはオオバコな為、居酒屋に度々足を運ぶのはしんどいが、上司や仕事の愚痴は溢したいというワイシャツにネクタイ姿という団体客も居たわけだが、こちらは狭いが故か一人客が多い。その一人一人が皆馴染みらしく、店員や他の客と言葉を交わしては去って行く。
巻寿司がやってきた。自家製を期待していたのだが、スーパーのお総菜そのままである。穴子も小さすぎて気付かなかったのか、初めから入っていなかったのかその存在は確認できなかった。
居心地が悪いワケではないのだが、残念ながら私はこの店が想定している客層からは外れているようだった。ガールズバーに行くのは気恥ずかしい、スナックに行くよりも気軽に立ち寄りたい、といった客狙いであろう。どっちみち私向けの店ではない。

Dio Dio(ディオ ディオ)
住所:神戸市灘区浜田町3-2-11 立ち呑みマップ
電話:078-857-2870
営業時間:16:30~23:00
定休日:日曜、祝日
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2008年7月5日土曜日

G免許

一泊二日初日
190km

R2-R171-R1-R8-ラーメン藤-R8-R21-r31-r18-r23-道の駅クレール平田

深夜の二十一号線、擦り抜けにも疲れ流れに乗ると、いつしか長距離トラックの波に飲み込まれていった。しかしその流れに乗り走るという行為は、少しも心の平穏をもたらすことはなく、その圧倒的な質量の違いから来る圧迫感によって擦り抜け以上に神経を磨り減らす事になった。
辛抱堪らず、信号待ちで右折レーンより先頭へと抜ける。交差する道に目をやると、何故かそこにはパトカーの姿があった。信号は丁度青へと変わる。スロットルを開け加速する。制限速度で走りながらミラーを確認した。其処には赤色灯を灯しながら追跡してくるPCの姿がそのまま映し出されていた。ここから加速し続ければ振り切る事など容易だった。実際振り切られたとしても向こうも無理をしてまで追跡などしなかったであろう。しかし、それは何とも大人げないのも確かだった。
点数は1点、反則金は一万円もいかないだろう、そう計算する。注意だけで済むのではないか、そういう考えもあった。誘導されるがままにバイクを駐める。そして切符を切られた。

次の書き換えではゴールド免許のハズだった。だがそれも又お預けとなってしまった。
ここから50km程先の無料キャンプ場まで走る予定であったのだが、最早、心は折れてしまっていた。手近な道の駅にテントを張り、コンビニで購入した酒を開ける。
俺は(法的に)正しい行為を選んだ。向こうも正しく業務をこなしただけだ。そこに相手の善意を期待し、それがもたらされなかった事に腹を立てる。そんな自分の心の狭さに一層腹が立った。寝酒とも自棄酒とも付かないそれを一気に飲み干す。

"俺は心が狭いからお前だけで一杯になってしまうんだよ"かつて呟いたそんな睦言を思い出していた。
"私も心が狭いから貴方だけです"彼女はそう返した。
しかし、俺の心は自分で思うより狭かったらしく、彼女の思いは其処から溢れ、零れ落ち、やがて失ってしまった。まだケツの青かった頃の思い出。今では少しはマシになったのだろうか、大切な女一人くらいは抱えられるように。未だにそんな自信は無い。

2008年7月3日木曜日

手打草部うどん のらや@伊丹

予算¥924(わがままうどん天食¥924(ざるうどん4枚(480g)、発芽玄米ごはん、揚げたて天ぷら(シソ、ナス、竹輪、カボチャ、エビ、サツマイモ))

昼も廻り、そろそろお昼によい時間であった。
"この辺りにあるのはファミレスかなぁ"とアイカタさんは言う。"それは味気ないからラーメン屋か何かない?"と尋ねると"うどん屋なら在るよ"ということでそこへと向かった。

"手打草部うどん のらや"
"初めてですか?"と店員さんに声をかけられ、"はい"と私が答えるのと同時に"いいえ"とアイカタさんが言う。そんな間抜けな遣り取りから始まったわけだが、珍しく文句を言われない。
メニューを広げ目を通す。草部うどんというのは聞いたことがないが、そこに並ぶ"ざるうどん"、"ぶっかけうどん"、"釜揚げうどん"等の品やその写真の見た目から讃岐系のうどんなのかな?と想像がつく。そこで私はわがまま天食のざるうどんを、アイカタさんは鴨汁のつけうどんの温いヤツとわらび餅を頼んだ。
四段に積み上げられた"ざる"、ひとつひとつの量はさほどではない。先ずは一段目。微かに透き通る乳白色の麺。やはり讃岐っぽいのかな?と思いながら啜る。ほどほどのコシと弾力を感じる。そう悪くはないか、とは思ったのだが、つゆがあまり良くない。醤油の辛味が立ち、旨味はあまり感じられない。それに輪をかけて薬味が良くなかった。干涸らびたネギに風味の飛んだワサビ。それでも全てつゆに加え、二段目へと進んだ。
一段目とは打って変わって、茹で上げた白魚のような艶のない白いうどんが顔を出した。明らかに茹で置きの麺だ。硬いだけでコシがなくボソボソと千切れるような食感だ。茹で立てならそこそこ美味しく、量もあってお得な感じであったのだが残念である。

店を後にし、アイカタさんにばれないように携帯で写真を撮る。電源を切っていたのを忘れており、まごつく。
"暑いから早く(車の)ドアを開けて"アイカタさんが苛ついている。
最後の最後にまた機嫌を損ねてしまった。

手打草部うどん のらや伊丹店
住所:兵庫県伊丹市瑞穂町1-9 饂飩マップ
電話:072-775-5430
営業時間:11:30~23:00
定休日:無休(年末年始除く)
公式サイト
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2008年7月1日火曜日

らぁめん龍龍@高槻

予算¥580(醤油ラーメン¥580)

伊吹山散策の帰り道、小腹が空いたのでラーメン屋へと立ち寄った。

"らぁめん龍龍"
メニューにはドラゴンファイヤーラーメン、カルボクリーミーチーズラーメンなど変わったものからオーソドックスなものまで数多くの品が名を連ねていた。ちょっと悩みはしたものの、結局選んだのは基本の醤油ラーメンだ。
豚骨らしい乳白色のスープ。そのスープに合わせられるのは当然、ストレートの細麺。トッピングはシナチク、チャーシュー、海苔、刻みネギ。スープは豚骨や醤油の風味は乏しく、エビの香りが強い。おそらくはエビの殻から出汁をひいているのであろう。メニューの中にはエビを使っているメニューは無かったようだが、殻は何処から調達しているのだろうか?そう疑問に思った。
豚骨のコク不足の所為か、麺の湯切りの悪さの所為かちょっとだけ水くささが気になる。そこに高菜漬けを加えると辛味と酸味が加わり丁度良い感じとなった。さらにお好みで加えてくださいという香醋を数滴加えてみる。これはやり過ぎであった。香醋の香りと酸味で纏まりが悪くなってしまった。

全てのベースがこのエビ風味の豚骨であるのなら、カルボクリーミーチーズラーメンという一見イロモノ系のメニューの方が美味しいのかも知れない。想像している通りの味であればの話ではあるのだが。それを確認する為にも次回はそれでいってみたい。

らぁめん龍龍(ロンロン)
住所:大阪府高槻市城西町3-5 ラーメンマップ
電話:072-676-8639
営業時間:11:00~24:00(LO23:45)
定休日:無休
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